「名乗る名なンざねえよ。――オレは、ただの『棒振り』だ」
概要
劇中では既に故人。
初代剣聖。「棒振り」の二つ名をもつ。作中最強クラスの実力を誇る。テレシアやラインハルトの祖先にあたる。
「嫉妬の魔女」サテラを封印した『三英傑』の一人で、「剣聖」レイドとして「賢者」シャウラ、「神龍」ボルカニカと並び評される。
人物
スバル(172cm)より身長が頭ひとつ分は高く筋肉質。髪色、目の色は子孫と同じく赤髪に碧い眼。片目に眼帯をしているが、これは視力が悪いためではなく、左目にしていることもあれば右目にしていることもある。
チンピラじみた話し方をし、セクハラ発言も目立つ。
歴代剣聖の中でも、別格のラインハルトを除けば最強格。
ニ代目以降の剣聖が有する「剣聖の加護」は持っていない。加護を一つも持っていないのかは不明だが、その超越した剣技で概念を切ったり空間を切ったりする実力は正に規格外。
関連タグ
(子孫たち)
以下ネタバレ
第五章にて魔女教大罪司教『暴食』担当「美食家」のライ・バテンカイトスに記憶を奪われたクルシュ、名前と記憶を奪われたレム、同じく『暴食』担当、「悪食」のロイ・アルファルドに名前を奪われたユリウス、その他同じく『暴食』に人生を奪われた人達を救う為、『賢者』シャウラの知識を目的に『プレアデス監視塔』へ赴いたスバル一行。
プレアデス監視塔の本質は『大図書館プレイアデス』。書庫の閲覧の資格を得るには「試験」を突破する必要があった。(詳しくはシャウラの項目を参照)
第二層『エレクトラ』の試験官が、初代剣聖、"棒振り"レイドだった。
『――天剣に至りし愚者、彼の者の許しを得よ』
当初は自我を保っていなかったものの、すぐに自我を取り戻し、スバル達と相対する。ビビりまくったシャウラは失神し、さらにとある理由により精霊術が使えなくなっていたとはいえ最優の騎士であるユリウス、オドを削ってまで魔法を行使したアナスタシア(襟ドナ)の猛攻を一歩も動かずに迎撃し、一瞬で両名を戦闘不能にする。得物はただの箸だった。
その後、試験官として塔の二層から動けないはずのレイドはなぜか塔内を自由に歩き回り、六章における大きな障害となる。
経緯(更なるネタバレ)
レイドの記憶を求めて魔女教大罪司教『暴食』担当「悪食」のロイ・アルファルドが塔の二層に現れ、レイドの『記憶』を喰らった。(詳細はロイ・アルファルドの項目を参照)
が、レイドのあまりの自我の強さ故にレイドの『記憶』に自らの精神の主導権を奪われてしまった。
レイドがロイの肉体を乗っ取った形になり、事実上の死者蘇生が起こった。こうして、レイドが自由に歩き回る悪夢の状況が形成された。