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夏海まなつ

なつうみまなつ

アニメ『トロピカル〜ジュ!プリキュア』の主人公。キュアサマーに変身する。
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CV:ファイルーズあい


概要編集

常夏の太陽の様に明るく、色々なことにやる気一杯の中学1年生。

あおぞら中学校1年5組16番(春野はるかキュアフローラ以来の中1の主人公)。

トロピカってる〜!」が口癖。


どんな時も「いま一番大事なことをやろう!」と、従来型の桃キュアらしく頭で考えるよりも先に身体が動いてしまうタイプ。歴代主人公の中でも突出してハイテンションのノリで突っ走る、喜怒哀楽が激しいキャラクターになっている。

但し、その分一度決めたことには真っ直ぐ進む芯の強さを持っており、その為なら得体がしれない怪物に生身で挑むこともためらわない。

島育ちのためか野生児的な奔放さと、おしゃれに憧れる女の子らしさを併せ持ち、どちらの場合でも底抜けの明るさと前向きさが、周囲の人間を惹きつける。


南乃島(みなみのじま)で生まれ、中学進学のため、母が働いている都会のあおぞら市に引越して来た。

その日にグランオーシャンから来た人魚のローラと運命的な出会いを果たし、伝説の戦士・プリキュアとして戦ってゆく事になる。


誕生日は8月1日。メンバーでは出生が最後である。


容姿編集

栗毛の髪と緑眼を持つ。

髪型は頭部左側でサイドテールにし、黄色いリボンを結んでいる。

ネズミリス等の齧歯類のように大きな前歯がよく目立つのが特徴。


服装編集

私服編集

夏海まなつ

胸上と上腕部周りにピンクの白のフリルが付いた白いノースリーブのトップスと薄緑のホットパンツを着用し、首には貝殻のペンダントをかけている。

足元は白いサンダルを素足履きにしている。

素足履きのプリキュア主人公は北条響キュアメロディ以来(夏服も含めると宇佐美いちか/キュアホイップ以来でもある)。


制服編集

人魚、みつかる!

あおぞら中学校の指定の女子制服にピンクのスカーフにした独自の着こなしをしている。


水着編集

センシティブな作品

第22話と第23話で見せた姿。

ボトムスの左右にピンクのリボンが2つ付いた虹色のスポーティーなビキニタイプの水着である。


人物編集

好奇心の塊、離島からの旅立ち編集

明るく元気一杯で、表情も非常に豊か。目がしいたけになったり、興奮状態になると鼻息が荒くなったり、ショックで鼻水を垂らしたり、風にあおられて歯茎を晒したりと、ここ数年の登場人物の中ではダントツで顔芸の頻度が高い。


カジュアルで人懐っこくてコミュケーション能力も非常に高く、初対面の相手でも「私の名前は夏海まなつ!あなたの名前は?」と相手の名前を聞いて親しくなろうとする。母親の上司や同級生の母親といった大人達にも物怖じせずに名前を聞く程だが、一方でさんごと会った際には、下の名前で呼んで良いかを確かめてから呼ぶ等、人との適切な距離や礼節はしっかりと弁えている。また、友人の事を良く見ており、普段と違う様子から何らかの悩みを抱えている事を察知する等、他人の心に関する洞察力も高い。


都会に憧れる田舎娘であり、街の華やかな生活やおしゃれなお店に興味津々な一方、「都会には危険がたくさん」という警察ドキュメンタリー風番組の情報を鵜呑みにしてビビったりしている等、田舎出身らしい純朴さも持ち合わせている。


島ではちょっとした有名人らしく、旅立ちの際には多くの島民達に見送られていた。なお、中学進学のために南乃島から旅立ったのはまなつだけで、島には同い年どころか年の近い友達はいなかったと5話であすかに語っている。


「今一番、大事なこと」「メイクは魔法」…父と母の言葉編集

父の大洋との合言葉である「今一番、大事だと思う事をやれ」を信条としており、その場その場のひらめきと、その際に生まれる強い情熱を何よりも大事にしている。


母から貰ったリップを大切に持っていて、メイクをすると、勇気とキラキラした気持ちが湧き上がってくる為、「メイクとは一種の魔法」と考えている。

年頃の女の子らしくファッションには興味津々で、旅立ちの荷物もその大半を衣類が占めていた。


独自のセンスを貫く編集

美的感覚についてはかなり独特で、周囲のセンスではかなり首を傾げるレベルのものでさえ、全部ひっくるめて「かわいい」と言い切り、周りの同意を得られなくても少しぐらい引かれても大して気にしない(そんな彼女のイチオシ海洋生物については後述)。


また、自然豊かな離島育ち故か感性や行動パターンはかなり野性児寄り。

ゴキブリを躊躇無く素手で掴んでそのまま外へ逃がしに行けるだけの余裕を持つ他、保育士体験では全身泥まみれになって「ツヤツヤの泥団子」ができたことを自慢する姿もあった(そして園児から「泥がお部屋に入っちゃう」と逆に注意されており、あすかに呆れられていた)。


スペック編集

身体能力は極めて高く、第1話のアバンで重い荷物を背負ったまま船の手すりに飛びついて空中回転し、上の階に飛び移るという離れ業を披露して視聴者の度肝を抜いた。若干ギャグ描写込みとは言え、今までの主人公にはなかった派手なアクションで、当時のSNS等で「身体能力」をトレンド入りさせた。


一方学力面では、第2話で入学早々英語の授業でいきなり居眠りしたり、6話では「設立会議」を「せつりつ会ぎ」と殆ど平仮名で書いたり、読書ですぐに爆睡してはあすかの左腕を「トロピカルメロンパン」と寝ボケて嚙みついたり、交渉事で理路整然とした言葉選び(「誰かの力になりたい」等)が出来ずに味方の協力を得て、何とか成立に至ったり等、学力を心配する声も挙がっていた。


特に第10話では5教科全科目で10点台を取っている。(5教科合計50点こそ辛うじてクリアしたが、100点には遠く及ばなかった)。しかも、定期テストで赤点だと部活動が出来ない事をあすかから聞かされ、流石にマズいと思ってテスト勉強しようとしても、勉強に集中できずに、他の事に気が行ってしまうと言う事が判明している。

その後、先述の「せつりつ会ぎ」と合わせ、「向日葵(ひまわり)」はともかく「入道雲」も読めない事が作中で描かれ(13話)、漢字方面がかなり苦手な事が判明した。


しかし、あすかの指導で、料理では一人でハンバーグやカボチャの煮つけなどの料理を作れているところからして、学業以外での物事の吸収力はある模様。


第39話ではローラが受けなければならなかった補習を自身は免れていたので、以前に比べれば多少なりとも学力は向上しているのかもしれない。


突っ走りがちだが空気は読める子編集

まなつは行動力の塊で我が道を行くタイプではあるが、決して空気が読めない子ではない。自分の話がすべった時はすぐ気がつくし、第3話ではさんごが女の子にアイスをあげていたことにも気がついていた。

第19話では「なんかいっつも私が言い出しっぺだし、だからほんとにみんな、ちゃんとやりたいことやれてるのかなーとか、ちょっと気になってたんだ」というまなつの台詞がある。自分が突っ走りがちという自覚があるからこそ、周りを置いてきぼりにしていないかちゃんと気にしている。


ただし、何かに夢中になると、前に突っ走りしすぎて周囲が見えなくなる所がまなつの長所であると同時に短所でもあり、第35話ではその事が原因で、とんでもない騒動を巻き起こす事となったが、そんな自分の短所は他人のアドバイスを聴く事で補っている。


家族構成編集

父:夏海大洋

母:夏海碧


実家は故郷・南乃島にある海の家

父・大洋は上述の海の家を経営しており、母・碧はあおぞら市にあるあおぞら水族館で働いている。

まなつは元々南乃島で父親と暮らしていたが、あおぞら中学校への入学が決まった関係で、船であおぞら市に渡り、あおぞら水族館の社員寮にある母親の部屋に下宿している。


両親との家族仲は極めて良好で、特に父の大洋の「大事なのは今」と言う人生観がまなつの人格形成に多大な影響を与えているのは想像に難くない。


担当声優について編集

演じるファイルーズあい女史は本作でプリキュアシリーズ初出演。

ファイルーズ女史は公式サイトのメインキャスト発表時のコメントで「まず最初に「わたしがあのプリキュアに!?」と、驚き以外の感情がふっ飛んでしまい、だんだんと状況が理解できて嬉しくなってきて、目の前がキラキラと輝きだしました!まさにトロピカってました!以前に保育の仕事に携わっていた事があったのですが、そこではたくさんの子供たちがプリキュアのお弁当箱やハンカチ等を使っていて、本当にたくさんの子供達に愛されている作品なんだなと実感していました。 そんな子供たちの憧れのプリキュアに携わることができて、とても幸せです。 強くて優しい気持ちを持った女の子達が沢山出てくるところが、とても魅力的だと思います!」と語った。


アニメージュアニメグランプリ編集

アニメージュ第43回アニメグランプリ編集

2021年8月号で発表されたアニメージュ第43回アニメグランプリ(投票期間2021年4月9日~5月8日、5月号の綴じ込みハガキの投票を集計)、女性キャラクター部門で花寺のどかキュアグレース)が1位(得票数405point)、夏海まなつキュアサマー)が2位(得票数106point)とワンツーフィニッシュで入選している。

声優部門でも悠木碧1位(得票数228point)、ファイルーズあい2位(得票数150point)と担当声優がツートップとなる記念すべき快挙となった。

アニメージュ第44回アニメグランプリ編集

2022年8月号で発表されたアニメージュ第44回アニメグランプリ(投票期間2022年4月8日~5月9日、5月号の綴じ込みハガキの投票を集計)、女性キャラクター部門で夏海まなつ(キュアサマー)が3位(得票数148point)に入選している。


各話ネタ編集

ヒーリングっど♥プリキュア』第45話(最終話)話編集

  • すこやかまんじゅうから生まれたメガビョーゲンにプリキュア達が苦戦する中で、ラテの発動した不思議な力で変身した姿でヒーリングガーデンに召喚される。訳も分からずやってきたが、召喚時の弾みで人質にされていたヒーリングアニマル達を解放することに成功する。最初は自己紹介の後、後ろから迫って来たメガビョーゲンを人蹴りでブッ飛ばし、持ち前の軽やかな素早さでプリキュア達を驚愕させた。しかし、もう一体のメガビョーゲンの不意を突いた一撃で気絶してしまった。
  • その後実りのエレメントさんによって目が覚めた後は、ラテの顔が描かれた指輪を手にすると、キュアグレースに「お手当てを手伝ってくれてありがとう」とお礼の言葉を送ってくれた。そして彼女の名前を聞き、「もう一度会える」という期待を胸に元の世界に帰っていった。そして一連の出来事を見届けたテアティーヌは、自分達が知らないプリキュアが存在した事実こそが、人間が希望を自ら生み出せるあらわれなのだと勇気づけられることになった。

本編編集

■第1話

  • 本編初登場。スーツケースに詰めきれないほどの洋服や荷物を強引にぶち込み、それを背負ってまなつは故郷から旅立とうとしていた。都会の中学に通うために、水族館で働く母の所へ行くのだ。「友達たくさん作って部活に入って!休みの日はおしゃれなオープンカフェでランチ!電車に乗る時はカードをピッとタッチして、遊園地で絶叫マシンに乗って、都会で流行ってるスイーツも食べて、可愛いコスメショップに行って、それからそれから…!」やりたい事も夢も一杯。希望に胸を膨らませるまなつは、父と「今一番、大事だと思う事をやれ」と合言葉を交わし、みんなに見送られて船に乗り込んで出発した。「やる気全開!トロピカってきます!」
  • 目的地の都会・あおぞら市が見えてきて興奮するも、先日テレビで見た「都会の危険があなたを襲う!」というフレーズが頭をよぎり、一転して恐怖で涙目に。こんな時はと、母からもらったリップを塗って気分を落ち着かせるが、うっかり海中へと落としてしまう。しかしそのリップを偶然拾っていた者がいた。
  • 母と再会し、勤務先の「あおぞら水族館」を案内してもらった後、いよいよ街へ繰り出す。「わ〜!都会だ、都会〜!」とはしゃぎまくって散策する中、コスメショップを覗いてみると、涼村さんごと視線が合った。微笑んでくれた彼女に思わず気恥ずかしくなり、照れ笑いを返して逃走。
  • 海辺にやってきて岩場で休憩しようとした時、今度は入江で泳いでいるらしき人と目が合った。ところがその相手は一瞬の間に姿を消してしまい、「もしかして溺れたのかも」と慌てて探そうとしたところ、岩の隙間でバタついている尾びれを発見。「魚が岩に引っ掛かってる!」と無理矢理引っこ抜くと、「なに力づくで引っ張ってんのよ!」と文句を言う相手はなんと人魚だった。

いきなり人魚伝説!

  • 「まさか本当に人魚に会えるなんて!すごいよ!ねぇ、これって衝撃の出会いだよね!」と大興奮のまなつに対し、その人魚ローラは「何言ってるの?人間」と冷たい視線を送るのみ。お構いなしのまなつは、ローラがホームシックで心細いと決めつけ、自分の『勇気の出る魔法』であるリップを塗ってあげようとするが、それは先刻海に落としたのを思い出してしょんぼり。ところがそれをローラが拾っており、まなつは感謝しつつ、彼女に塗ってあげた。
  • 「トロピカるぞ〜って感じ」を説明するまなつのキラキラ輝く様子を見たローラは、「もしやこの子がプリキュアでは」と思ってトロピカルパクトを開けられるか手渡すも、いくら力を込めてもびくともしない。当てが外れたローラは「なら用はないわ」とさっさと海に戻ってしまうが、まなつは気にせず「また会おうね〜!」と見送った。

トロピカる思考

  • 自宅に帰って荷物を整理している時、先刻の入江の辺りが何か怪しい光に包まれているのに気付く。「あそこって…まさかローラが!」と慌てて駆け付けると、ローラがチョンギーレと巨大な怪物ヤラネーダに捕えられていた。「ローラを放して!」とポカポカ殴りかかるも、軽く吹っ飛ばされ、「自分と人魚のどっちが大事なんだよ?自分だろ!」とチョンギーレに呆れられてもまなつは引き下がらない。

トロピカル~ジュ!プリキュア 1話

  • そして「何が大事かは自分で決める!今一番大事なことは…大事なことはーっ!」と叫んだまなつの左手が光り輝くと、ハートクルリングが現われ、ローラの持つトロピカルパクトがそれに引き寄せられてきた。まなつはリングでトロピカルパクトの蓋を開け、キュアサマーに変身する。「ときめく常夏!キュアサマー!」

トロピカれ!

  • ヤラネーダのヤシの実攻撃をかわし、猛スピードで翻弄し、パンチをも両手で受け止めた上でぶん投げて、ローラを救い出したサマー。業を煮やしたチョンギーレは、やる気パワーをサマーから奪うようヤラネーダに命じるが、彼女からはやる気を吸い取れない。「わたしのやる気は無敵なの!」と叫ぶサマーは、ハートルージュロッドを使い、おてんとサマーストライクでヤラネーダに勝利した。
  • 「なかなかかっこよかったよ……『まなつ』」とローラは初めてまなつを『人間』ではなく名前で呼んで褒めてくれた。うれしそうに笑うまなつだが、ローラは「というわけで、これからはわたしの元で戦ってもらうから!」と勝手に決めてしまい、まなつは「うん?戦う?待って?どういう事?」と目を白黒。

センシティブな作品


■第2話

  • ローラと同居することになり、彼女が住むマーメイドアクアポットを興味深げに見るまなつ。ローラのことは、曰く「女王様からの極秘のミッション」とのことで、二人だけの秘密となった。
  • そして今日はあおぞら中学校の入学式。都会の学校に入って放課後は部活をするのが夢だっただけに、まなつはウキウキしっぱなし。プリキュアに関するローラの説明も耳に入らぬ様子で、張り切って学校に向かう。
  • ホームルームで、桜川先生が「順番に自己紹介を」と言うや、手を上げて真っ先に志願。「夏海まなつです!南乃島からあおぞら市に来たばかりです!中学に入ったら部活を目一杯楽しみたいです!友達もたくさん作って、思いっきりトロピカろうと思います!」……と元気よく挨拶したものの、先生を含めたクラス全員は「トロ…ピカ?」と呆気にとられる。
  • するとさんごがクスリと笑いながら、「よろしくね、夏海さん」と挨拶してきた。
  • 昨日のコスメショップ「Pretty Holic」はさんごの母・みゆきの店と聞き、案内してもらうことに。店中の可愛い品々を見ては「トロピカってる~!」と大はしゃぎ。みゆきに挨拶してカフェスペースでくつろぐが、そのせいでローラの事はすっかり頭から消えていた。
  • 夕方になってようやく帰宅したところ、マーメイドアクアポットの中にローラの姿がない。見ると、部屋から廊下へと水跡がついている。跡を追うと、風呂場でローラがふくれっ面をしていた。さんごと仲良くなった事をハイテンションで報告するも、プリキュアになれるかどうかでしか人間に興味を示さないローラにとってはどうでもいいといった感じ。
  • そうこうしていると、碧が帰宅。慌ててポットに戻るよう催促するまなつだが、すっかり不貞腐れているローラは戻ろうとしない。「後でもっといいところに連れてってあげるから」と宥めて、何とかその場は収まった。
  • そのいいところとは、今は使われていないあおぞら水族館のプールだった。ローラから人魚の国グランオーシャンの話を聞き、行ってみたいとせがむも、まずはあとまわしの魔女を倒さねばならない事、そのためにプリキュアを探している事、人魚はプリキュアになれない事などを教えられる。そしてローラには女王になるという夢が、まなつには友達を一杯作って部活をして中学生活をエンジョイするという夢があるとお互いにわかり、「わたしがプリキュアになれたのも、わたし達二人の熱い友情のおかげだね!」「かもね」とまなつとローラは笑い合う。
  • 翌日、遅刻しそうになって慌てていると、ローラがプリキュア候補を探すために学校に行きたいと言い出した。駄々をこねて聞かないので、やむなくポットから出ないという条件付きで連れて行く事に。かばんの中から生徒達の品定めをするローラを尻目に、まなつはさんごと「ねぇねぇ聞いて、昨日の夜はすっごくトロピカっちゃってさ!晩御飯にアボガドアップルマンゴーバーガー作っちゃった!」と謎メニューの話題に夢中。授業中もヨダレを垂らして居眠りするまなつの傍らで、ローラは「人間の学校なんて退屈」とむくれていた。
  • 「すっごい退屈なんだけど!」と文句を言うローラに対し、「学校に来たいって言ったのはローラだよ?」と、またも宥めるのに四苦八苦していると、さんごが部活オリエンテーションに誘いに来た。楽しみにしていた部活案内とあって「もう少し我慢して」と頼み込んだまではよかったが、まなつはうっかりマーメイドアクアポットを落としてしまう。
  • しかし部活の紹介が始まったところでポットが無い事に気付き、後ろ髪を引かれる思いで体育館を抜け出して探していると、「人魚が出た!」という声が。プリキュアを探して池の中から観察していたローラが生徒に見つかり、騒ぎになっていたのだった。幸い、落としたポットを見つけ、ローラは既にその中に隠れていたため、事なきを得た。
  • しかし、「ここは学校なんだよ?見つかって大騒ぎになったら、プリキュア探しどころじゃなくなっちゃうよ」「まなつは呑気すぎ。もっとプリキュアとしての自覚を持ってもらわないと」と、お互いの立場を主張する内に、まなつとローラの間に険悪な空気が流れ始める。「自覚とか知らないし!あんな騒ぎを起こしておいて、何勝手な事言ってるの!?」「勝手なのはまなつの方じゃない。世界がピンチって時に、部活なんかしてる場合?」「わたしにだって大事な事があるの!ローラなんてもう知らない!」「わかった、もういい!他のプリキュア見つけてくるから」売り言葉に買い言葉の応酬の末、ローラは水の中に姿を消してしまった。
    • この場面はサブタイトル、「どっちのダイジが一番大事」の提示である。ローラは「プリキュアを探し、人魚の国の女王となる」という大事、なまつは「今一番大事だと思うことをやる」という大事のぶつかり合い。どちらも間違ってないといえば間違っていない。何故なら、それはどちらにとっても紛れもなく大事なことなのだから。
  • ようやく体育館に戻り、オリエンテーションの続きを見るが、胸のもやもやは収まらない。「悪いのはローラ。わたしのせいじゃないもん」と自分に言い聞かせてみても、もうオリエンテーションを楽しむどころではなくなってしまっていた。「プリキュアプリキュアってそればっか。わたしは楽しい学校生活を送りたいだけなのに…でも……」たった2、3日ながらローラと過ごした楽しい時間を回想するまなつに、ついカッとなって叫んでしまった先刻の『ローラなんてもう知らない!』という自分の言葉が重くのしかかる。「あれが最後になるなんて……嫌だ!」

トロプリ2話

  • その時、左手のハートクルリングが輝き出した。ローラの身に危機が迫っている事を感じたまなつが市街地に駆け付けると、案の定ヤラネーダがローラからやる気パワーを奪おうとしているところだった。驚くローラにまなつは叫ぶ。「わたし決めたの!後悔はしたくないから……ローラとずっと友達でいたいから……ローラのこと大事だから……わたし、学校も目一杯楽しんで、プリキュアも目一杯やる!」まなつはキュアサマーに変身し、ヤラネーダを一蹴する。
  • ようやく会場に戻り、さんごに手を振るまなつに、ポットの中からローラが声をかけてきた。「ありがとう…まなつ」「えっ?」「何でもない!…これからもよろしくね」ローラの言葉を受け、「うん!」と笑顔で応えるまなつに、ローラもまた笑顔で応える。二人は無事仲直りを果たした。

まなつとローラ!


■第3話

  • 机に突っ伏して、「決められない…島にいる時から部活楽しみにしてたのに…決められな~い!だって全部やりたいんだも~ん!」と、今日もお悩み中。白石きりこ小町なおみ桑野ゆみにいろいろ勧められても終いには「ダンス部もバレー部も合唱部もあれもこれも全部やりたーい!」と叫び、一同に「それは無理」と突っ込まれる。
  • ショッピングモールへと行くことになったまなつ。ローラに「大人しくしてるなら連れてってあげるけど?」と言うと、ローラ的にはそれが若干イラっときたのか、「いい、行かない」と返答。「プリキュアを探さなくてもいいの?」と聞けば、「たまには体も休めないと」と素っ気ない。しかしそれはツンであり、続く台詞で「まぁ、でもどうしてもって言うなら…」とデレかけたローラの言葉を最後まで聞かず、「わかった!じゃあお互い楽しい日曜にしよう!」と飛び出していき、ローラを盛大にズッコケさせた。
  • あおぞら市内をスキップしつつ「部活も楽しみだったけどー、友達とのショッピングー、おしゃべりー、買い食いー!」とウキウキし、ショッピングモールに着いては「あっちもこっちもオシャレー! トロピカっちゃうー!」と鼻息荒く大興奮。きりこ・なおみ・ゆみと合流してお買い物へ。
  • さんごが皆に合わせて自分を押し込めているのに対し、まなつはとにかくマイペースかつ元気先行。「お揃いにしよう」と言われれば「あれもこれもそれも全部買いたいー!」と言って「無理だって」と突っ込まれ、ストロベリーチョコアイスをみんなが頼んでいる中、トロピカルマンゴーを頼む。
  • その後、さんごが女の子にアイスをあげていたことにも気がついていた。
  • きりこの「そういえば、まなつのお母さんって水族館で働いてるの?」という一言がきっかけであおぞら水族館へ。水族館と言えば、熱帯魚クラゲペンギンとみんながメジャーな生物を愛でる中、「わたしのイチオシはこれ!ダイオウグソクムシ!」
  • 「可愛いでしょ!」ときりこたちに同意を求めても、3人とも死んだ目で「いいえ、あんまり」。続けて「カエルアンコウはどう?」とお勧めしても、「いやいやいや」と一般的なリアクションを返され、ぶーたれて膨れるまなつ。「さんごはどう?」と聞くと、さんごの姿がないことに気づく。
  • 屋外でさんごと合流。ジュゴンの水槽へ。まなつにとっては1話以来。ここでもやはり「可愛いと思うけどなー」と発言し、きりこたちからはジト目
  • 帰宅後、ローラに友達との話をするまなつ。しかしローラは爪を研いで興味がなさそう。「あー……うぷぷ……分かった!一人でさみしかったんでしょー?」と茶化すと、ローラは「別にさみしくなんかなかったわよー!」とムキになるので、「じゃあ今日はゆっくり休んだことだし、明日は学校で一緒にプリキュア探そ?」と宥める。
  • 翌日。購買にてフルーツサンドを買おうとするきり子たちを後目に、まなつは焼きそばパン(大盛)を買おうとする。きりこたちに「大盛はないよ」と突っ込まれると「だったら二個ー!」と幸せそう。きりこたちはやや呆れつつも「はいはい。よかったよかった」
  • そのまままなつは「ねぇねぇ屋上で食べようよ!」と上機嫌。「えー」「今日暑いし」「わたし達はパス」と言われれば「そっか……じゃあわたしトロピカってくるね!」その自由さにややげんなりした様子のきりこたちは溜め息を一つ。そんな中、さんごが「一緒に行っていい」と尋ねるので、「もっちろーん!」と快諾。
  • 屋上にて、さんごの過去を聞く。「幼稚園の時にね、みんなでチューリップの球根を植えたことがあって……好きな色を選べたの……それで、わたしは紫が一番可愛いと思ったんだけど……紫を選んだのは、わたしだけだったの」「みんなは気にしてなかったけど、わたしもピンクにすれば良かったって……すごく後悔した」と零す。それがトラウマとなり、さんごは自分の意見を主張せず、周りに合わせてきていたのであった。
  • まなつはその話を真剣に聞いていたが、「くっだらない!」と口を挟むローラ。「何勝手に出てしゃべってんのー!」と大慌て。
  • さんごとローラが昨日会っていたことを知るまなつ。「っていうか、うちで休んでるんじゃなかったの?」と突っ込む。ローラに「さんごはプリキュアに向いてるんじゃないか」と提案するも、「トロピカルパクトが反応しなかったから無理」と却下される。
  • きりこたちと帰宅していると、またもヤラネーダの影。「急用を思い出した」と言って出動。バトルに苦戦していると「まなつ! ローラ!」と叫ぶ声。その声の主はさんごだった。「わたしは……信じる……わたしは……逃げない」と言うと、トロピカルパクトが光り、キュアコーラルに変身した。
  • 「キュアコーラル、可愛い」とはしゃぐまなつだが、ヤラネーダは容赦しない。早速キュアコーラルと協力して、ヤラネーダを倒す。そうして戦闘が終わり、勝利の抱擁。
  • その後、きりこたちとファンシーショップに立ち寄る。さんごも自分の意見を言えるようになって一安心。「これからよろしくね、さんご」とまなつは手を差し出す。さんごも「わたしの方こそよろしく、まなつ」と固く握り返す。
    • 「ちゃん」付けから呼び捨てへ。この変化は紛れもなくさんごが「自分の在り方」を見出し、成長した証である。

■第4話

  • 相変わらず部活が決められず、「あれもやりたい~!これもやりたい~!」とお悩み中。「だったらプリキュア部でも作れば?」というローラの提案に、「そもそもプリキュアって何」と話が転がって行き、いつの間にか部活を忘れてプリキュアについて調べる事に。
  • もちろん図書館にはプリキュアについて記した本などなく、人魚や妖精について調べようとする内に、上級生の一之瀬みのりとうっかりぶつかる。彼女が『人魚姫』の本をてにしていたため、早速食いつき、いつもの調子で「わたし1年5組夏海まなつです!あなたは?『みのりん先輩』って呼んでもいいですか!」とぐいぐい。しかし人魚や妖精の本とは別のコーナーを探していたので、「そこはノンフィクションの棚」と教えてもらうも、その単語の意味がわからず、「のん…へくしょん?」と白目になり、脳内では『ヘックション!』という空耳が聞こえる始末。
  • まなつが「みのりん先輩も『人魚姫』好きなんですね!」と問い掛けると興味を示しかけたみのりだったが、「人魚や妖精って信じますか?」と一歩踏み込んだ質問をすると、表情が翳って「あくまでおとぎ話だから」とその場を去ってしまった。
  • みのりがプリキュアになれるんじゃないかと期待するまなつに対し、さんごもローラも半信半疑。それでもあきらめず、「実はすごい空手家かもよ!」と想像する。

空手パパイア一代!

  • 彼女の人となりを桜川先生に聞きに行くと、かつて文芸部に所属していて小説も寄稿していたらしい。彼女が書いた作品『マーメイド物語』は人間の少女と人魚の冒険の話で、まなつは大興奮し、例によってポットをシェイクしまくってローラに悲鳴を上げさせる。
  • しかし、その場に現れたみのりは、まなつがストーリーを熱心に語るのを「やめて!」と途中で遮る。この小説には文芸部の頃の彼女の苦い思い出が秘められていたのだった。そうとも知らないまなつは「でも!本当に面白かった!わたし、この続きを読みたいって思いました!」と迫るが、みのりは「この話はもういいの」と小声で言って逃げ去ってしまった。
  • 博物館でジュゴンを眺めていると、まふね館長からあおぞら博物館で開催している人魚展を勧められる。さんごやローラと共に訪れて見学する内に、またもみのりとバッタリ出会う。そして隠れ損ねたローラの存在がバレてしまうが、せっかくだからと「みのりん先輩もプリキュアになってみませんか?」と勧誘。しかしトロピカルパクトは光らず、みのりは「わたしには無理、空想と現実は違う」とうつむくが、まなつはそんな彼女にいつも通り、「自信がない時はこれ!みのりん先輩もやってみませんか」とリップを勧める。
  • その時、ヌメリーが生み出したヤラネーダが出現。変身して戦うが、ヤラネーダに踏みつぶされそうになり、足の下でコーラルと共に懸命にこらえる。
  • その姿を見て助けたいと思い、ローラの励ましで勇気を奮い起こしたみのりはキュアパパイアに変身して勝利した。勇気を出してプリキュアになれた感想を聞かれて、「なんだかいい気分」と答えるみのりに、まなつも「それをトロピカってるっていうの!」と笑顔。

■第5話

  • みのりも部活に入ると言ってくれてワクワクするまなつと、プリキュアもあと1人となったローラはお互いご機嫌。「ねえ、近頃わたし達、いい感じでトロピカってきたんじゃない?」と言っていると、前方から「なんじゃと~!」という怒声と共に衝撃波が襲ってきてビックリ。ハゲ頭の不良が、まなつの台詞を聞いて「今、わしの事、『ツルピカってる』って言ったろ!?」と因縁をつけてきた。
  • しかしそこに現れた滝沢あすかが不良達をあっという間に叩きのめした。
  • 早速彼女をプリキュアにスカウトに行くが、『仲間』というものに嫌悪感を示すあすかは、けんもほろろに断る。諦めきれず後を追っていたところ、生徒会長の白鳥百合子に呼び止められ、部活動申請書を却下すると伝えられる。その申請書には「部活名:これから決めます!、活動内容:学校生活をとにかく楽しくする部!」との記載が。
  • 百合子は「こんな何も決まっていない部、許可できません」と言い、そもそも空きの部室がないのでこれ以上は新しい部活は作れないと説明するが、そこにあすかが「部室の空きがないのはその子のせいじゃなく、生徒会が無能なだけ」と喧嘩を売るように割り込んできた。彼女はその勢いで「わたしが部室を見つける」と宣言し、まなつとさんごは大喜び。
  • 空き部屋がないかとあちこちの部室をノックして回るが、どこも「使ってまーす」との返事。トイレか!だが、みのりが物置代わりになっていた小屋を見つけてきた。ペンギン信楽焼の謎の置物やら、不用品やゴミ袋が満載だったが、「でもここ、綺麗にしたら部室として使えるのかも」とまなつはあくまで前向き。
  • 桜川先生に許可を取り、みのりが計画を立ててお掃除開始。一段落したところで、「購買のトロピカルメロンパン、みんなで食べよう!」とブレイクタイム。自分の大好物なマンゴー味があすかも好きと聞いて話が弾むかに見えたが、部活の話題になり、「わたし、地元に年が近い友達がいなかったから、仲間と一緒にトロピカるぞ~って決めてて」と言うまなつに対し、あすかは「仲間なんて…意味あるのか?」と、遠い目をする。しかしまなつは「わたし達って、今一緒にメロンパンを食べるメロンパン仲間?なーんて!」とどこまでも無邪気で明るかった。そしてリサイクルセンターにまなつ達が向かった後、部室にまなつが残していったメロンパンと、「あすか先輩、また一緒にメロンパン食べましょう」というイラスト入りの置き手紙はあすかを笑顔にさせた。
  • そのリサイクルセンターでヤラネーダと遭遇。トーテムポールから生み出されただるま落とし型ヤラネーダは4体に分離して飛び回り、プリキュア達を苦戦させる。コーラルとパパイアが1体ずつ食い止めるのが精一杯で、集中してビームで狙われたサマーは大ピンチ。そこに駆け付けたあすかは事情を理解して、パクトを受け取りキュアフラミンゴに変身。力を合わせた4人はヤラネーダを撃退した。
  • 「部室も見つかったし、いよいよ部活ができる~!あすか先輩!プリキュアも部活もこれからよろしくです!」と挨拶し、困惑していたあすかも仲間をもう一度信じてみようという気になった。部活とプリキュア、いよいよ本格始動!

■第6話

  • ようやく部活がスタート。部長があすか、顧問は桜川先生と決まったものの、肝心の何をやるかがまだ未定とあって「部活設立会議」を行うが、「テニスもバスケもサッカーもバドミントンも卓球もダンスも吹奏楽も演劇も手芸もクッキングも!とにかく全部やりたい!」と相変わらずまなつは欲張り。ローラに「全部やる部にすれば?」と言われ、あすかが止めるのも耳に入らず、「その方向で生徒会に書類出してくる!」とダッシュで申請しに行くも、当然ながら「そんなあやふやなもの認められません」と生徒会長の百合子に却下される。
  • 「せめてきちんと計画を立てればどうかな」とのみのりの発案で、それらの活動をことごとく網羅した綿密なスケジュールを組んで提出するが(ちなみにプリキュア活動も含まれており、「毎週日曜の朝」とのこと)、かなりのハードスケジュールだったため「1つに絞ってください」とまたも却下。「みんなと一緒にトロピカりたい」と意見を求めると、皆それぞれやりたい事はありつつ、何となく言いづらそうな様子。無記名アンケートを取る事になったが、案の定、名前を書かなかった意味がないグダグダな公開処刑の様相を呈する事になる。
  • まずはみのり発案の「読書」。山のように本を借りて「はりきって読むぞー!」と言ったのも束の間、思いっきり眠りこけた挙句、寝ぼけてあすかの腕を「トロピカルメロンパン」と間違えてかぶりつき、当然ながらあすかに殴られる。
  • ローラの「女王様になるレッスン」は、いつものローラの高飛車な態度を真似するだけというものだったが、「頭が高い。女王様の前では常に跪きなさい」が覚えられず、「頭が高い!女王様は常に跪きなさい!」と瞬時に改変して呆れられた上に、肝心のローラがお昼寝してしまったので中止。次の「ウサコと友達になる」はあすかの提案で、ゲーム『仲良しウサウサ村』のウサコというキャラと親密度を上げるというものだった。可愛いもの好きなあすかの新しい一面を知る事はできたが、学校でゲームをするわけにもいかず、これもボツ。
  • 最後はさんごの「コスメ部」。これは全員文句なしで今度こそと思いきや、「校内でのお化粧は校則により禁止」という事で、またまた却下。もう埒が明かないとして、明日の放課後までに決まらなければ部活申請自体を却下すると期限を切られてしまう。
  • 刻一刻と締め切り期限が迫り途方に暮れていると、何やら困った様子の女性達を発見。彼女らはあおぞら中学校の卒業生で、『ペンギンのペンちゃん』という置物を探していたのだと言う。ジョセフィーヌじゃないんですね。
  • どうやら先輩達によると、卒業する時にその置物の中に宝物を隠し、10年後も変わらず友達でいたらみんな一緒に取りに来ようと約束していたのだった。「すごい!熱い友情!先輩達もトロピカってたんですね!」と感激するも、やっぱり初見の相手には通じず、「えっ?トロ…ピカ…」と怪訝な顔をされる。
  • その高月春奈(CV:松本沙羅)・友野夏緒(CV:内村史子)・桐島秋穂・原田美冬ら4人に、まなつは自分達も一緒に探すと申し出る。その置物は先日部室を片付けた際にリサイクルセンターに持ち込んだ廃品の中にあったとローラが思い出し、桜川先生に問い合わせてもらうと、既にリサイクルショップの人に引き取られてしまったという。
  • 街に何件もあるリサイクルショップのどの店に行ったかまではわからず、先輩4人は諦めモード。しかしまなつは「諦めちゃ駄目です!リサイクルショップ、1軒ずつ回ればきっと見つかります!」と励まし、走り出した。部活のタイムリミットが迫っているにもかかわらず、「今行かなきゃ、明日になれば誰かに買われちゃうかもしれない。わたしは今一番大事なことをやる!」というまなつのやる気全開な姿を見て、力づけられた仲間や先輩達もその後に続いてゆく。
  • その頃ペンちゃんの置物は、前回ヌメリーがうっかり落とした『ヤラネーダの素』の発動により、ヤラネーダと化していた。まなつはサマーに変身し、おてんとサマーストライクで撃破した後、置物を先輩達のところへ届ける。中に入っていたのは、中学時代の4人の写真を収めたコンパクトだった。変わらぬ友情を喜ぶ4人の姿を眺めながら、まなつの中で答えが出た。「わかった…わたし達の部活、何をやるかが!今、一番大事なことをやる部だよ!」
  • 「『今、一番大事なことをやる』って…またそんなあやふやな」と予想通りの反応の百合子に対し、まなつは「あやふやなんかじゃありません!一度しかない今を楽しむ部活です!卒業生の先輩達がペンちゃんの中に宝物を入れたみたいに、素敵なことを一杯考えて、学校のみんなも一緒に楽しめればいいなって。何が楽しいか、その時何が大事かって、人それぞれだから書類には書けません。生徒会長にだってきっとあるはずです、今一番大事って思うことが。胸の奥からこう、ぶわーって湧き上がってくる真夏のキラキラした太陽みたいな気持ち…だから、部活の名前は『トロピカる部』です!」と力説。先輩達も後押ししてくれて、遂に百合子も今後の活動内容次第では取り消しもあり得るという条件付きで書類を受理してくれた。かくしてようやくトロビカる部は本格的に活動を開始する。「みんなで目一杯トロピカろう!」

今はじまる!


■第7話

  • トロピカる部の最初の活動は、あすか主導で体力づくりのランニング。まなつはもちろん「部活って体力要るんだね!」と笑顔でついていったが、後ろで約2名死にそうになってます。
  • そんな中、目を回して岩場に打ち上げられたアザラシのような生き物を発見。人魚の女王のペット・海の妖精くるるんだった。くるるんは女王からローラへの届け物を持ってきたのだが、途中で落としてしまったらしい。
  • と言うか、そもそもくるるんが何を預かったのかが不明なのだが、ローラは自信満々で「それはズバリ!プリキュアのパワーアップアイテムよ!」と断言。それを聞いたまなつの脳裏に浮かんだのは、必殺武器プリキュア強力スーパーウルトラバズーカキャノン大砲ボンバーをセットし、「ファイヤー!」の号令と共に発射する自分達の雄姿であった。

トロプリトロピカルボンバー


■第8話

  • 主役回。早朝、物音で目を覚ましてみると、碧が慌ただしくお弁当の準備をしているところだった。さっきウチワフグが水族館に入ると連絡があり、至急出かけるのだという。「水族館の仕事って大変だなぁ…」とまなつは呟く。
  • 昼休み、わざわざみのりやあすかを教室まで迎えに行き、みんなでお弁当を食べながら部活の会議。ところがお弁当を広げてみると、なんと上もごはん、下もごはんの「ごはんだらけのごはん弁当」。慌てた碧が中身を間違えてしまったのだ。もちろんその頃、碧も「おかずだらけのおかず弁当」に気付き、「やっちゃった~!」と嘆いていた。しかしまなつは碧を責める事なく、「朝から忙しくて大変だったもんなぁ…」と、今日に限らず、毎朝忙しい母の苦労を思いやる。

まなつのグルメ

  • 幸い、みんなからおかずを分けてもらって友情に感涙。ところがみのりからもらった肉団子らしきものを口にした途端、「ぐぶぅ~!」と硬直して、滝のような汗を流すまなつ。モロヘイヤ・納豆・マグロの目玉・卵の殻と、とりあえず「体にいいもの」をミックスしたという、味は度外視の代物なのであった。何とか水で流し込み、お見せできない絵面にはならず。
  • さんごのハムのお花は綺麗だったが、他のおかずを作る余裕がなくて「ハムのお花だらけ弁当」だった。料理に関しては意外にポンコツな2人を差し置き、あすかの作っただしまき卵は絶品。毎朝、自分でお弁当を作っていると言うあすかに、まなつは作り方を教えてほしいと頼み込む。人に教えるほどじゃないと謙遜するあすかに、「トロピカる部は、今一番大事なことをやる部活でしょ?だからわたし、お弁当を作ってお母さんを助けたいの!」と強引に押し切り、部活第1弾の「お弁当作り」がスタート。
  • あすかのアイデアの「くるるん弁当」を作ることに。あれこれと下地を作りながら、「よく考えたらこれ1人で作んなきゃいかないんだ」とふと気づき、あすかの「家族に元気でいてもらいたいから、頑張れるんだ」という言葉に感銘を受ける。碧も毎朝暗い内から、朝ご飯やお弁当の準備をしていたのだと、まなつは母の姿を思い浮かべる。
  • ようやく「トロピカくるるん弁当」ができあがり、外で食べようとした時にヤラネーダが出現。かき氷機型ヤラネーダは手強いが、それ以上にみんなお腹ペコペコで力が出ない。しかしローラのアイデアで、一時的にヤラネーダを足止めした隙にお弁当を食べたサマー達は力を取り戻し、逆転勝利する。
  • 碧が帰宅すると、まなつが夕ご飯を作って待ち受けていた。「明日からはわたしもお弁当を作るからね!」というまなつに、「じゃあ本当に忙しい時はお願いするね」と応える碧。娘の成長と心遣いを感じられただけで、碧にとっては十分うれしい事なのであった。その日の母子の夕食は、いつも以上に話が弾み、笑顔に満ち溢れていた。

初めての部活!


■第9話

  • 学校で映画の撮影があり、しかもエキストラを募集していると聞いて興奮するまなつ。早速次の部活は「映画出演」に決めるが、積極的なまなつ本人は勿論、さんごとローラも乗り気。
  • 2人を説得している時、学校を覗いている帽子とサングラスの人物を発見。しかし何ら怪しむ事なく、すぐ様急接近し「こんにちは~!あおぞら中に何か用?」と声をかけるアホの…もとい元気な子。相手は慌てて逃げ出すも、街灯に正面衝突して気絶した挙句、変装が取れてしまった。相手の顔を見てみると、その正体は人気急上昇中の若手女優・山辺ゆなだった。
  • 雑誌に載っている有名人を目の当たりにしつつ、「うわ~、びっくりだよ!ゆなちゃん…ゆなちゃんって呼んでいい?」と、いつも通りぐいぐい行くまなつ。癒し系の自分のイメージと違う悪役お嬢様を演じる事になり、自信が持てずに悩んでいる彼女に、これもいつものごとく「そういう時こそメイクだよ!みゆきさんにメイクをしてもらえば、うりゃ~って気合が入って絶対うまくいくよ!」と勧め、返す刀でみゆきにも「ですよね!?」と同意を求めてたじろがせる。
  • さらに「わたし達で特訓の相手するから!トロピカル部でゆなちゃんの応援しよう!」という事で特訓スタート。その第一弾は「まずはあすか先輩にガンのつけ方を習います!」……って、あすか先輩をそういうイメージで見てたんかい。そしてまなつは「体力も必要だよ~!ファイトファイト!」とランニングのコーチ。しかし後ろでゆなはへとへとになっており、第7話冒頭の再現となる。
  • 暑い中、『でれらちゃん』の着ぐるみをかぶってコスメのサンプルを配るさんごの姿を見たゆなは意外性を感じ、みゆきも「最近あの子は変わった」と言うが、まなつは「そんな事ないよ、さんごは変わったんじゃなくて、もっとトロピカれるようになっただけなんです」とさんごを評した。もっともその後、あすかとみのりは「みんな何かしらまなつに引っ張られている」とまなつの影響力に言及しており、みんなまなつのやる気に感化されて良い方向へ変わっているのは紛れもない事実なのであった。
  • さんごが無理のあまり熱中症で倒れてしまった折に、あすかから「無鉄砲はまなつの担当だろ」とあからさまに言われるが、本人は「うん、うん」とただ納得して全く反論していない

■第10話

  • 「部活動、今日は何しよっか?」と張り切るまなつを尻目に、仲間たちはテスト勉強があるからと帰宅しようとする。テスト勉強と聞いてガックリ来たまなつが出した英語のテストの点数はなんと9点。落第点だと部活禁止ということで、渋々勉強をしようとするが……。
  • ローラとくるるんに邪魔しないよう釘を刺して机に向かうも、「なんか喉乾いたな~」「ちょっと散らかってるな~、片付けよっかな~」「わぁ、マンゴー大福美味しそう!わぁ、バナナ団子だって!」と次から次へと口実を見つけては現実逃避するという、去年の黄キュア先輩と全く同じ有り様。ローラに「いつになったら勉強やるの?全然やる気ないでしょ」と痛いところを突かれ、「やる気はあるよ!あるけど~……さっぱりわからないんだよ~」と言い訳して呆れられる。

あとまわしのまなつ結成☆テスト勉強がんばり隊!

  • 「テスト勉強のやり方教えて~!」と、みんなに泣きついて指導を乞うが、優秀なみのりが「わたしテスト勉強した事ない」と言うのを聞いて、「本当?じゃあわたしもやらなくていいかな?」と、いきなり逃げ出そうとする体たらく。ローラに「勉強は地道にやらなきゃ」と言われても、「一つわかった事がある。テスト勉強はトロピカらない……」と開き直る有り様で、それでもなんとか取り組もうとしたところにヤラネーダが出現する。

テスト勉強

  • チョンギーレが今回連れてきたのは、新たな英語のノート……ではなく、怪物ゼンゼンヤラネーダだった。攻撃はまるで通じず、軽々と跳ね返されて一同は大苦戦。サマーは必殺技おてんとサマーストライクを放つも、これすら通用しない。そして吹っ飛ばされて変身が解けたまなつは、やる気パワーを奪われてしまう。
  • ローラがすかさずマーメイドアクアポットでやる気パワーを取り返したが、ゼンゼンヤラネーダに弾き飛ばされたアクアポットは水路に流れて行ってしまい、コーラル・パパイア・フラミンゴも叩きのめされて、絶体絶命の大ピンチ。チョンギーレのキッチンタイマーが鳴り、煮込んでいた料理ができあがったと知って撤退したおかげで、プリキュア達は辛うじて命拾いしたが、「まなつ、しっかりして!」と気遣うローラ達に対して、まなつが口にしたのはプリキュア面倒臭いなぁ~、やめま~すという信じがたい台詞だった。
  • 「プリキュアやめるですって!?ふざけんな~!!」とブチギレたローラに胸倉を掴まれ、さんごが宥めるも、まなつは無反応。ローラがアクアポット行った間、みんなは「これ新作のネイルだよ、塗ってみない?」「『びっくり!人魚図鑑』すごく面白かったよ、見る?」「マンゴー味のメロンパン、一緒に食べよう」といろいろ誘い水を向けるが、すっかり無気力になったまなつは何一つ興味を示さず、「一発気合いを入れてやろうか」とブチギレてメロンパンを握り潰すあすかをさんごが宥めるも、「寝てい~い?」とどこ吹く風。折悪く、ゼンゼンヤラネーダが再び現れ、人々からやる気パワーを奪い始めた。3人はまなつ抜きで戦い始める。

夏海まなつ(やる気ゼロの姿)

  • 歯が立たず、打ちのめされるコーラル・パパイア・フラミンゴ。しかしチョンギーレに「他人のやる気パワーがどうなろうとどうでもいいだろ」と言われても、3人は「何が大事か、決めるのは自分だよ!」「みんなのやる気が奪われるのを放っておけない、まなつだってきっとそう!」「みんなのやる気を守ること、それが今一番大事なことだ!」と叫びながら立ち上がる。その声が耳に届いたまなつは、「一番……大事……」と呟く。
  • 体力の限界が近づいた3人を見て、「どうした、もう降参か?」と嘲るチョンギーレ。しかしそこへ、ふらふらとした足取りでまなつが手を広げ立ちはだかった。「ダメ……」と呟くまなつに容赦なくゼンゼンヤラネーダが光線を放つ。コーラル達は咄嗟にまなつを突き飛ばして庇ったが、ペケバリアも粉々に砕かれて遂に倒れた。だが「やっと終わったな」と勝ち誇るチョンギーレに、「終わりじゃない……いじめるな……わたしの友達を……」と囁き、「いじめるな~!」と叫ぶまなつ。さっきまで虚ろだった瞳には光が戻っていた。仲間達が自分を信じ、守って戦う姿を見たまなつは、自力でやる気を取り戻したのだ。そして再びサマーに変身する。「いくらやる気を奪われたってへっちゃらだよ。わたしのやる気はじゃんじゃんどばどば湧いてくるんだから!」
  • そこへアクアポットを見つけたローラが戻ってきて、「プリキュアは負けないわ!まなつのやる気は最強なんだから!」とやる気パワーを放出する。その心地よい光を浴びた一同の体には力が漲った。「みんな…ごめん」と謝るサマーと一同は、「ネイル、塗る?新作のネイル、まなつにすっごく似合う色だと思って」「塗ってみたい…」「『びっくり!人魚図鑑』っていう本、見たくない?」「見たい、何?それ、面白そう!」「マンゴー味のメロンパン、一緒に食べる?」「もちろん!食べないわけないじゃん!」といつも通りのやる気に満ちた会話を交わす。そして「やることやってトロピカろう!」と手を取り合った4人の心から新たなリング・ハートカルテットリングが生まれ、サマー達は新必殺技「プリキュア・ミックストロピカル」でゼンゼンヤラネーダを撃破した。
  • 「ローラ見た?なんかすっごいの出ちゃった…あれ、何か怒ってる?」といつも通りの能天気な声で話しかけるまなつに対し、ローラは「怒ってるに決まってるでしょ!何よ、プリキュアやめるって!まなつのバカバカバカ~!」とポカポカ殴る。汚水の中まで探し回ってドロドロのローラを「ごめんねローラ!何があってもやめないよ、だって…プリキュアって最高にトロピカってるもん!」と言いながらまなつはぎゅっと抱きしめた。

「ローラちょっとくさい…」トロプリワンドロ 10話その2


■第11話

  • 仲間たちの支えもあって、「見てー!追試、合格したよ!」と得意満面で答案用紙を見せびらかし、みんなに安堵されるまなつ(ただし英語は61点と中の上くらいに進歩するも、「him」「her」「this」などの基本単語をことごとく間違えていたし、国語では『夏至』のふりがなを『なついたる』と書いていたりで、かなり冷や汗ものだった)。
  • とにかく「久々に思いっきり部活でトロピカるぞー!」と大はしゃぎ。みんなが参加できるイベントをやりたいという事になり、部活サンドアート大会を主催する運びに。ただ、そんな自分に対するローラの意味ありげな視線にまなつは気付いていなかった。
  • 「絶対にみんなでトロピカるぞ~!」と掛け声を上げ、例によって生徒達には意味は通じずも「よくわかんないけどトロピカるぞ~!」とその場のノリで盛り上がってもらえた。賞品はトロピカルメロンパン1年分とあって、みんな張り切って作業開始。

海辺のサンドアート

  • トロピカる部も参加するが、何を作るか聞かれて、まなつが得意げに「ジャーン!」と取り出した完成予想図は、海の生物?怪物?がのた打ち回る、幼稚園児が描いたような野性味溢れる作品だった。勉強がダメなだけではなく絵のセンスもなかった事も判明。「どうかな~!」と目を輝かせて感想を求め、さんご・みのり・あすかを困らせる。結局、あすかが手直ししたデザインでサンドアート作りに着手した。まなつが作業中ズッコけて顔から砂に突っ込むのはお約束。

パパイアスルー

  • 差し入れに来た桜川先生は「すごいわよね、こんな大きな大会を主催するなんて。トロピカる部も学校を代表するような部活になったって事ね~」と感心。
  • 初日の作業終了後、各部の作品を見て回ったところ、みんな力作ぞろいで、美術部に至ってはサグラダ・ファミリアを作っていた。負けていられないと気合を入れて2日目の作業に取り掛かるも、空には黒雲が広がって雨が降り始める。雨足は強くなる一方で、「このまま大会も中止か」「せっかく作ったのに」と生徒達の間に諦めと嘆きが広がり始めた。
  • そのまま指を咥えて見ているまなつではなく、風雨の中、ビーチパラソルで懸命にみんなの作品を守ろうとするが、強風で支えられずとても無理。その時ローラが「ねぇまなつ、これは使えない?」とシャボンピクチャーに写っていたパラグライダーの写真を見せる。その意図を察したまなつは、「ありがと、ローラ!」と言って走り出し、パラグライダーの翼の布を借りて戻ってきた。この面積ならサンドアートも覆うことができる。「今、一番大事なことは、みんなで作ったサンドアートを守ることー!」と叫ぶ姿に勇気づけられ、やる気を取り戻したトロピカる部の面々や、生徒達は、力を合わせてサンドアートに布をかぶせ守り抜いた。
  • だがそこにヌメリーが現われ、せっかくのみんなのやる気パワーをゼンゼンヤラネーダに奪わせる。まなつ達は変身するも、テトラポッド型ヤラネーダの回転攻撃にパパイアとフラミンゴが巻き込まれ、近づけない。そこでひらめいたサマーは「トリャリャリャリャリャ…!」と勢いよくヤラネーダに砂をかけ始め、コーラルも呼応して「任せて!ヤアーッ!」と腕をぶん回して海水を浴びせる。ヤラネーダはサンドアートの要領で固まってしまい、脱出したパパイアとフラミンゴに造形されて巨大なくるるんサンドアートが出来上がり。すかさずローラがやる気を奪回して、サマー達はミックストロピカルで勝利した。いつもは参謀役のパパイアが身動きできない状況だったとはいえ、戦闘で初めて自ら作戦を考え出した。
  • 美術部の優勝に終わったものの、素敵な作品ができて、大会も大成功だった事でまなつは大満足。しかしその裏では、騒ぎを起こさないよう遠慮したためにすっかり蚊帳の外になってしまったローラが淋しい思いをしていた。そんな心を知ってか知らずか、一人水族館のプールで夜空の月を眺めるローラに、まなつが話しかける。「今日はローラのおかげで大成功だったよ!」「別にわたしは何もしてないし…」「ありがとう、ローラ!今度はローラも一緒にやれる部活を考えるからね!」「わたし、部活なんて…」「ねっ!」「うん…」サンドアートのピンチを救ったのは間違いなくローラだし、今日はたまたま出番がなかったけど、まなつはちゃんとローラの事を考えてくれていた。まなつの無邪気な笑顔に、ローラも素直にうなずくのだった。

■第12話

  • 先日のサンドアート大会が校内新聞に取り上げられ、「次の部活もトロピカっちゃおう!」とご機嫌。部室を掃除していた際に出て来たスケボーをやりたいとはしゃいでいたところ、部室に角田正美ら風紀委員がやって来た。最近、校内で人魚を見たという噂が立っており、トロピカる部が関係しているのではないかと調べに来たのだった。
  • 校内では、「タクシーから消えた女」「深夜、音楽室から聞こえるピアノ」「動く人体模型」等々、怪談やら学校の七不思議やらまでが人魚の仕業にされて、話がどんどん大きくなっていた。さらにあすかが喧嘩腰で突っかかった事もあって、正美はトロピカル部を怪しんで調べ回るが、ローラが正美に姿を見られ、部室に乗り込んで来た彼女にマーメイドアクアポットが没収されてしまう。
  • 公園でエルダの召喚したゼンゼンヤラネーダと戦うプリキュア達。ポットがなくてはやる気パワーが回収できず苦戦する中、「ミックストロピカルが使えれば……」と言い出すサマー、パパイアに「ダメ」、コーラルに「戻らない」と却下されてしまう。そこに制服を着たローラが戻り、自力でポットを取り返したおかげで浄化に成功。正美はなおもトロピカる部に食い下がったが、疲れていた彼女が見た幻という事になって難を逃れた。

■第13話

  • お昼の校内放送で最近校内で人魚を見たという噂が取り上げられ、歌で船乗りを惹きつけて船を沈めた伝説などに触れる。それを聞いたまなつは早速、「ねえ、ローラは船を沈めた事あるの?」とストレート過ぎる質問をぶつけ、ローラの歌を聞いた事があると言うさんごにも、「大丈夫だった?魂抜かれなかった?だって人魚の歌を聞くと心を奪われちゃうんでしょ?」と尋ねて、ローラを不機嫌にさせた。
  • 放送委員の小森いずみ林田ゆきえに出会い、出演してくれる部活がいないと聞いて、早速出演を志願。まずは見学させてもらう事になったが、DJのいずみが腹痛でダウンしてしまい、機材担当のゆきえはトーク経験がないため、まなつ・さんご・あすかがピンチヒッターを務める事になる(当初から参加を渋っていたみのりは裏方)。
  • 開口一番、マイクのボリュームを意識せず、元気すぎる大絶叫。台本通りに進めようとするも「向日葵」「入道雲」という漢字が読めず、「ねえ、これ何て読むの?」とさんごに尋ねる声が校内に流れて、学力の程が全校に曝け出される
  • それでもまなつらしく前向きに開き直り、「ごめん、台本が難しいので…しゃべりま~す!」とフリートークに変更。さんごに話を振ったところで、さんごが「ひっ!虫!」と放送ブース内にいる虫に気付く。その「黒くてシャカシャカ動く虫」(小さいお友達に配慮してか正式名称も呼ばれずハッキリとした姿は描かれない)はブース内を逃げ回り、まなつは台本を丸めて「よ~し、そこだ~!うりゃ~!」と叩き潰そうとするが、虫はさんごの顔に貼りつき、さんごは哀れにも悲鳴を上げて失神。まなつは何とか虫を素手で捕獲し、「外に放してくるね」とブースを出て行った。野生児か。もちろんこの一部始終も全部校内に放送されていた。

あの虫を素手で鷲掴みにするとは…まなつ恐るべし…

トロピカル~ジュ!プリキュア 13話

  • ほぼお笑い番組と化した有り様を見かねたローラが飛び入りしてきたため、まなつ・さんご・あすかはアシスタントに回る。お悩み相談のコーナーで「トロピカルメロンパンが買えません」という質問に対してローラは「簡単よ、こう言えばいいのよ。『まなつ、買ってきて』」といつもの調子で答え、まなつも完全に素で「いいよ!何味にする?」と席を立とうとしては、さんごに「待って、放送中だから」と引き止められ、みのりにも「使いっ走り…」とツッコまれる。その最中、盛大にお腹の虫が鳴き、その音も全校に放送される。
  • すっかりグダグダな体たらくとなったが、あ「まなつ、お腹の虫止めろ!」ま「どうやって?」さ「何か少し食べたら?」ま「メロンパン食べたくなってきたよ。ローラ、買ってきて」ロ「何でわたしが!?わたしだって放送中よ!」という飾りっ気のない賑やかなトークは全校生徒を笑顔にさせた。図らずもまなつの天然ぶりは、「お昼休みはみんなごはんで、なかなか放送を聞いてくれない」といういずみとゆきえの悩みに応えたのだった。
  • 何とか放送も終わりに近づいていたところで、ゼンゼンヤラネーダが出現。焦る一同の心中を知らないゆきえはエンディングのフリートークを頼んでくるが、まなつはその役にローラを指名して自分達は戦いに臨む。ローラもその期待通り、美しい歌声で全校を魅了して放送を締めくくった後で駆け付ける。
  • またしてもミックストロピカルが使えない状況で苦戦するプリキュア達。「いい加減失せろよ!」と一蹴するチョンギーレに「嫌だもんね!」と反発するサマー、そこにローラが現れる。最後は皆で力を合わせてプリキュア・ミックストロピカルでゼンゼンヤラネーダを浄化した。
  • 翌日、ローラのリクエストが殺到。いずみとゆきえに「ローラは?」と尋ねるも、「私もローラの歌、聴きたかった~」と反らした。

◼️第14話

  • 保育園の体験学習をする事になったトロピカる部。「やります!やりま~す!」とはしゃぐまなつ。さんごと共に大はしゃぎする。
  • 園児達と徒競走するまなつ。一番乗りで大はしゃぎ、さんごも「本気で遊んでくれた方が嬉しい子もいる」と評した。
  • ぬいぐるみに紛れ込むくるるん。「海の妖精」と自慢するまなつに、ローラは「まなつ!」と余計な事を言うなと怒り、咄嗟に「アザラシのぬいぐるみ」とごまかした。
  • 泥遊びを楽しむまなつ。泥まみれになりながら自慢気に泥団子を見せびらかす。
  • 突如、エルダが現れ積み木を素体にしたゼンゼンヤラネーダを召喚。何度攻撃しても再生してしまうため悪戦苦闘する。
  • 突如、「頑張れー!プリキュアー!」と応援するローラ。ワタルルリも共に応援する。そこで、サマーは考えた末、ある策を提案。今回は彼女が参謀役なのか思いきや、「積み木を積む暇も無い位、猛ラッシュで行こう」とという、あまりにもド脳筋な力押し戦法だった。いつも参謀役のパパイアも「作戦とは言えないけど」とツッコミつつも賛成し、ゼンゼンヤラネーダがバラバラになり、プリキュア・ミックストロピカルで浄化された。
  • 戦闘後、ワタルとルリに「こちらこそ、応援ありがとう!それじゃまたね!」と立ち去った。

■第15話

  • ソフト部の試合を応援する応援部の手伝いをする事になり、学ラン姿で「今回の部活動は応援団!みんなでトロピカっちゃおう!」と張り切る。せっかくだからチアガールやろうよ。
  • みのりの様子が何かおかしく、さんごとあすかは疑問に感じるが、まなつは「みのりん先輩ノリノリ~!よ~し!わたしもみのりん先輩に負けないぞ!」と何ら不思議に思う事もなく、練習に熱が入る。実はみのりとローラの体が入れ代わっていたと知っても、「入れ代わる方法がわかったら、わたしも人魚になってみた~い!」と、どこまでも呑気。
  • その入れ代わったローラが、みのりの手がけていた横断幕に書いた文字は「トロピカってGO!」。

■第16話

  • トロピカル部全員で登山。ローラに見せたかったという絶景を眺めつつ、「頂上で食べるトロピカルメロンパン、最高~!」
  • 夏休みの部活はどうするという話になるが、合宿をしようにもまだ部の予算がないため、「だったら南乃島はどう?うちに泊まればタダ。島には人が誰も来ない海岸がたくさんあるし、ローラも海で思い切り泳げるよ!」と夏休み編の前フリ完了。
  • 5人でアイスを食べながら、最近どうも様子がおかしいローラに「なんか今日のローラトロピカってなくない?いつもだったら『あっ、まなつのアイスも美味しそう。ちょっと味見させて~』とか言ってくるのに」と尋ねるが、その台詞をそのままローラに棒読みされ、アイスの大半を一口で食べられてしまい涙目。こうした様子はいつものローラのようではあったが…。

悲しみにアイ☆スクリーム!

  • その後みのりからも「ローラの話を聞いてあげた方がいいかも」と聞き、いろいろ尋ねてみてもローラははぐらかすばかり。そんなやり取りをしているところに碧が入ってきて、とうとうローラの存在がバレてしまうが、「外国から遊びに来ていて街で知り合った友達」という設定で何とか乗り切る。会話の中、ローラは碧の足のペディキュアに興味を示すが、まなつはそれがローラの人間への羨望だと言う事に気付いていなかった。
  • ローラがチョンギーレに連れ去られる緊急事態が発生するが、後を追いたくても、まなつはローラからグランオーシャンの場所を聞かされておらず、あとまわしの魔女についても詳しくは教えられていなかった。通りかかった平林館長に藁にもすがる思いで「人魚の国について聞いた事はないか」と尋ねてみても、あすかからは水族館の館長でも知る訳もないと突っ込むが、館長は戸惑うことなく前に聞いたことがあるとまなつに話してくれた。更に地球上における海の比率は70%、陸地の2.5倍の広大さで、宇宙にも等しい未知の世界だと聞かされるも当然手がかりはなく、一同は途方に暮れる。
  • そんな中、砂浜に打ち上げられたシャボンピクチャーを発見し、ローラが残した手がかりと気づいたまなつ達はプリキュアに変身。ローラを救うべくピクチャーの後を追って未知の世界・海底へと進んでゆく。「待ってて、ローラ!」

■第17話

  • ローラの残したシャボンピクチャーを追って、深海へと進んでゆくサマー達。海の底は果てしなく続き、「本当にたどり着けるのかな…」とコーラルが不安の声を漏らすが、ローラを助けたいサマーの意志は固く、「大丈夫!このシャボンをたどって行けば、きっと!」と仲間を励ます。
  • そんな中、海面にヤラネーダ出現時の闇の光を発見する。「もしかしてあそこにローラが?」と向かってみると、チョンギーレとヌメリーが生み出した2体のゼンゼンヤラネーダが豪華客船の乗船客達を襲っているところだった。ローラはここにはおらず、あとまわしの魔女のところにいるとヌメリーに聞かされ、サマーはフラミンゴ達にこの場を任せてローラ救出に向かおうとするが、その前にチョンギーレが立ちはだかる。
  • 「人魚のために何でそんなに必死になれんだ?」と呆れ顔のチョンギーレに、サマーは「決まってる!友達だから!」と言い返すが、チョンギーレは「そう思ってるのはお前だけかもしれないぜ?魔女様はあいつに人間になるのと引き換えに、仲間になれって取引を持ちかけたそうだ。お前ら裏切られるかもよ?」とサマーを動揺させるべく、館でのやり取りを明かして嘲笑うが、「そんな事ない!ローラは絶対、そんな誘いには乗らない!」と、サマーは微塵もローラを疑う事無く、チョンギーレに挑んでゆく。
  • しかしチョンギーレのパワーに押され、海に落下。船上ではローラがいなくてやる気パワーが取り戻せず、コーラル・パパイア・フラミンゴが劣勢になりつつあった。「いい加減諦めたらどうだ?」「わたしは絶対に諦めない!」と食い下がるも、水中戦では分が悪く、チョンギーレの放った岩の弾丸の直撃を食らったサマーは遂に敗れてしまう。その時、自力で魔女の館を脱出してきたローラが駆け付け、沈んでゆくサマーの体を受け止めた。「なんてひどい事…しっかりしなさいよ、サマー!」と叫ぶローラの声に、「ローラ、無事だったんだね…よかった…」と安堵の笑みを浮かべたサマーは、変身が解けてまなつの姿に戻り、気を失った。
  • 「まなつ!しっかりして、まなつ!」と必死で呼び掛けるローラの声でまなつを目を覚ました。見ると、ローラの姿はプリキュアになっているではないか。「ローラがプリキュアに…?」ローラは人魚の女王に授けられたマーメイドアクアパクトによって、キュアラメールに変身したのだった。「よ~し!ローラがプリキュアになってくれれば百人力だ!」と、たちまち元気を取り戻したまなつは再変身する。「キュアラメール、一緒に戦おう!」
  • 2体のゼンゼンヤラネーダに敗れて変身解除していたさんご・みのり・まなつもラメールの姿に勇気づけられて再変身し、戦闘再開。もはやゼンゼンヤラネーダ達は敵ではなく、汽笛型の方にはサマー達がミックストロピカルを、浮き輪型の方にはラメールがくるくるラメールストリームを炸裂させ、勝利する。
  • 豪華客船が無事にあおぞら市に到着したのを見届けたプリキュア5人は変身を解く。ところがローラの姿を見たまなつが「ローラ、足!」と驚きの声を上げた。ローラの下半身は尾びれに戻っておらず、2本の足のまま。願い通り、人間になれたのだ。「わたし…人間になれた!アハハッ、やった~!」と嬉し涙を流して喜ぶローラと共に、まなつ達もその喜びを分かち合った。
  • そしてまなつは碧に「ローラ、正式にあおぞら市に留学が決まったんだって」と紹介し、ローラは晴れて夏海家で暮らす事になった。「これからは毎日、学校も部活も全部一緒だね!うう~、トロピカってきた~!」と笑顔のまなつに、ローラも嬉しそうに微笑み返すのだった。

■第18話

  • 今日はローラの初登校。制服姿を見て「うわ~!トロピカってる~!」と喜び、記念写真をパチリ。2人は張り切って登校する。
  • 全校生徒の前で紹介され、正体をバラしかねない発言を連発するローラに、さんごやあすかはヒヤヒヤするが、まなつは呑気に「ローラ!トロピカってるよ~!」と手を振っていた。
  • クラスではまなつの隣の席になり、理科の時間は抜群の知識を披露したローラだったが、それ以外はちんぷんかんぷん。ローラにあれこれ尋ねられるも、まなつもまなつで理解度が怪しく、「え~っと…山の事だよ」「古語…え~っと、昔の言葉だよ」と、かなりおぼつかない様子で解説していた。さんごの隣ならよかった?
  • 華々しくデビューを飾る予定が狂ったと嘆くローラを、「これから部活の時間でしょ!ローラはあおぞら中の生徒になったんだから、トロピカる部に入れるじゃん!これからは人目を気にしないで堂々と部活やれるね!」と、待ち望んでいた展開とばかりに励ます。そこへ水泳部部長の水島泳子が現われ、地区大会の選考にローラも参加しないかと誘ってきた。
  • 学校に現れたゼンゼンヤラネーダを倒した後、ローラは選考に臨むが、人間の姿ではまるでカナヅチだった事が判明。「元の姿ならめちゃくちゃ早く泳げるんだから!」とブチ切れるローラを宥めながらも、「わたし、ローラと一緒に学校に来られて、ローラと一緒に学校で過ごせて楽しかった!だって、すっごくトロピカってる1日だったもん!明日も学校楽しみだ!」と屈託のない笑顔を見せるまなつを見て、ローラの機嫌も直り、改めてトロピカル部への入部が決まった。

■第19話

  • 開始早々、ミックストロピカルでゼンゼンヤラネーダを浄化するプリキュア達。ムカついたエルダに「あんた達、最近調子乗り過ぎ!」と言われても、「ふふーん!だってわたし達、今やる気全開絶好調だもん!」と、得意顔のサマーであったが…。
  • 次の部活の活動内容を話し合う席上で、「なんかいっつも私が言い出しっぺだし、だからほんとにみんな、ちゃんとやりたいことやれてるのかなーとか、ちょっと気になってたんだ」とのまなつの言葉がある。まなつは自分が突っ走りがちだからこそ、周りの人の事を置いてきぼりにしていないか気を使っているのだ
  • しかし、みのりが「あおぞら中七不思議大調査キャンペーン・本当に怖い怪談」への参加を提案するや、まなつは石化する。今のあおぞら中の怪談ブームはローラの噂が発端であり、他の方に話題を集めるのがローラのためになると考えた一同は参加を決定するが、いつもならこういう時は真っ先に張り切るはずのまなつは、立ち尽くしたまま無言。
  • そこでみのりが「まなつ、あなたの後ろに!」と脅かすと、「ぎゃあー!いやぁごめんなさい!お願い来ないで~!」と、なぜか樽に飛び込んで頭を抱えガタガタ震えだした。まなつはお化けが大の苦手なのであった。

樽の中のまなつ樽入りまなつ

  • だが、みんなのやりたい事でありローラのためにもなるのならと、まなつは勇気を出して「次の部活は怪談の調査!みんなでトロピカっちゃおう!」といつも通りの掛け声。
  • とは言ったものの、「誰もいないはずの屋敷にしゃべる人形がいる」という噂のある廃屋に向かう途中からまなつはビビりっぱなし。その屋敷の一室で、まなつは埃をかぶった人形を発見する。人形は「あなただぁれ?何しに来たの?」としゃべり出し、まなつは顔面蒼白。
  • 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!わたし、この屋敷に呻き声を出す人形がいるからって調べに来たの!ほんとに調べに来ただけ!だからお願い、祟ったりしないでください~!」と怯えきったまなつは手を合わせて人形に平謝りする。しかし実は声の主は、テーブルの下に隠れていたエルダだった。先日の戦闘からの帰還中、浮船が故障してこの屋敷に墜落した彼女は、身動きが取れなくなったため、仲間に救助を要請して迎えが来るまでここに潜んでいたのだった。

まなつパニック!

  • テーブルクロスに遮られているため、話しかけてくる相手の姿が見えないエルダは、まさかその相手がまなつだとは気付かなかった。しかし、自分をしゃべる人形だと思い込んで怖がっていると悟ったエルダは、人形になりすましてお供えを要求する。トロピカルメロンパンを差し出したところで、まなつの耳にあすか達が自分を探す声が聞こえてくるが、「この事は内緒」と釘を刺され、部屋に入って来たあすか達が人形をいじくり回すため、気が気ではない。
  • 翌日から、祟り怖さでマリングミやお弁当を連日お供えするために廃屋に通う内、だんだん慣れてきて、「あなたどうしてこんなところにいるの?」と問い掛ける。答えに詰まったエルダは、咄嗟に「ずっと昔に突然いなくなった友達をここで待ち続けている」という作り話を語って誤魔化そうとするが、それを聞いたまなつは同情してもらい泣き。「わかった!わたし頑張ってお供え物持って来るから!淋しいかもしれないけど一緒に頑張ろうね!」と言うまなつに、エルダも「あなた…なんか変だけど結構いいヤツね」と応え、2人の間には奇妙な友情が生まれていた。
  • しかしこの廃屋は近々取り壊される予定であり、まなつは中止するよう掛け合ってみると人形に約束するが、廃屋の外ではエルダを迎えに来たヌメリーにチョンギーレと、あすか達が鉢合わせし、戦闘が始まっていた。ショベルカー型ゼンゼンヤラネーダの暴れる勢いで屋敷が揺れてひびが入り始め、その勢いでエルダはテーブルの下から転げ出てしまうが、素早く物陰に隠れて正体はバレずに済んだ。しかし、「人形さん!わたし、外で暴れてる怪物を止めてくる!お屋敷はわたしが守るから!」と叫んで走り出ていく姿を見て、エルダはここに来てようやく話し相手がまなつだったと気付いた。
  • 土砂攻撃で4人が生き埋めになり、サマーもゼンゼンヤラネーダのパワーに追い詰められるが、屋敷を壊させまいと必死でこらえ続ける。「これ以上暴れないで!約束したの…どうにかするって!人形さんはここでずっと友達のことを待ってるの!1人きりでお腹が減っても淋しくても、それでも信じて、ずっと待ってるって!最初はこわかったけど、今はそうじゃないってわかったから!一緒に頑張ろうって約束したから!だから、ここは壊させない!」懸命に叫ぶサマー。エルダは迎えに来たヌメリーに保護されて一安心していたが、口から出まかせの話を信じ、約束を守るために命懸けで戦うサマーの姿に胸を打たれる。
  • エルダは突如「あ~あ~!お腹痛い~!エルダもう帰る!すぐお家帰る!」と泣き喚いて駄々をこね始めた。慌てたチョンギーレがゼンゼンヤラネーダを制止した隙に、サマーは押し返してみんなを救い出し、ラメールのくるくるラメールストリームで勝利。エルダは無事なサマーの姿を見て安堵したような表情になるものの、「フン!」といつも通りの顔に戻って帰還してゆく。
  • 結局屋敷は取り壊され、人形もいつの間にか消えてしまい、謎の解明には至らなかった。しかしまなつは、きっと持ち主が迎えに来たのだと思い、人形の幸せを祈る。その人形は、エルダが大切に持ち帰っていたのであった。ほんの数日間の奇妙な友情の思い出として…。

トロピカル~ジュ!プリキュア 19話


■第20話

  • 今日は、購買部での季節限定1日1個だけ販売するプレミアムトロピカルメロンパンの抽選最終日。必死に祈る思いが天に通じたか、まなつが当選する。大勢の生徒達から拍手を浴びて祝福され、「やったぁ~!」と大喜びのまなつ。しかし画面は暗転し、まなつの声はサスペンスドラマ風の不吉なモノローグに変わった。「この時のわたしは、嬉しくてトロピカるあまり、想像もしていませんでした。あの恐ろしい『メロンパン事件』が起こるなんて…」
  • ご機嫌で、自作の「メロンパンの歌」を歌いながら、階段掃除をするさんごに声をかけ、屋上の部室へ。部室にはくるるんしかおらず、紙袋からメロンパンを取り出して自慢し、感動に浸っていると、校内放送で財布の落とし物のアナウンスが流れる。さっき購買部で落としたと気付いて青くなり、後ろ髪引かれる思いでメロンパンを紙袋にしまい、机の上に置いて部室を離れたのだが…。
  • 桜川先生にもお祝いを言われるほど、まなつが当選した事は学校中の噂になっていた。部室に戻ると全員そろっており、みんなからも褒められたりうらやましがられたりで有頂天。ところがローラに「で、そのメロンパンは?」と聞かれて、ふと机の上を見ると…メロンパンが無い!?「わたしの…プレミアムトロピカルメロンパン…!」ショックのあまり、まなつは卒倒。
  • そこでみのりが、最近ハマっているミステリー『ピカリン探偵』に扮し、この事件を解決してみせると言い出した。それを聞いたまなつは「はいはいはーい!わたし、みのりん先輩、いやピカリン探偵さんの助手やります!メロンパンがなくなったのはショックだけど寝てられないよ!事件とか探偵とかすっごくトロピカってる!」とたちどころに復活。イベント好きのトロピカるな血が騒ぐ!
  • 推理小説お約束の「犯人はこの中にいる!」を聞いて、「誰?誰?ピカリン探偵さん、犯人は誰なんですか!」と色めき立つも、ローラ犯人説で「うわ~ん!ローラの食いしん坊!」と泣き叫んだり、あすかが壁をよじ登る離れ業で部室に侵入したという推理には「あすか先輩、すご~い」と呑気に感心したり、逆にみのりが疑われた時は「まさかピカリン探偵さんが犯人!?」と驚いたり、すっかり助手と言うよりリアクション係に。
  • しかしみのりのいい加減な推理によって、さんご・みのり・あすか・ローラはお互いを疑って険悪に睨み合う事態になってしまう。被害者のはずが、逆に蚊帳の外になってしまったまなつは「あれ?なんかみんなマジにムッとしてる?トロピカる部…メロンパンで大ピンチ…」とオロオロするばかり。「あっ、あの~…みんなが食べてないって言うなら信じるよ…」と取り成そうとしても、もはや犯人をはっきりさせねば気が済まない4人は取りつく島もない。
  • そんなところにゼンゼンヤラネーダが出現、よりによってパン屋の看板を素体にしたタイプだった。まなつはパンにこだわる一同を、「メロンパンの事はひとまず置いといて、今一番やらなきゃいけない事をやろ!」と、何とか説き伏せてプリキュアに変身、ラメールも含めた5人そろっての初名乗り。「5人そろって!トロピカル~ジュ!プリキュア!」
  • 「みんな!同時にアタックしよう!」とのエールの掛け声で、一斉にキックしようとしても、さっきまでの険悪な状態が尾を引いているのかタイミングが合わず、チョンギーレに「なんだ?今日はバラバラだな。喧嘩でもしたのか?」と嘲笑される。その時、ふとアクアポットの中を漂う紙袋を見たラメールが大きな声を上げ、がっくりと膝から崩れ落ちた。「わたしだった…メロンパンを食べた犯人は…わたしでした!」と、突然の告白に一同は驚く。
  • 先刻ローラは、アクアポットの中に入っていた見覚えのないパンを、深く考えずに食べてしまっていた。プレミアムトロピカルメロンパンは通常の物とは形が違うため、まなつが探している『メロンパン』を食べたという意識もなく、机の上に置いてあったのなら、『冷蔵庫の中のパンを食べた』自分は関係ないと思い込んでいたのだ。青くなってみんなに謝るラメールだったが、サマーは優しくその手を取った。
  • 「ラメール、ありがとう。このままメロンパン事件が解決しなかったら、気まずいのがずっと続くかと思ってハラハラしちゃった。ピカッと解決だね!よかったぁ」とほっとした様子のサマーに、ラメールは恐る恐る「怒らないの?メロンパン食べたかったんでしょ?」と尋ねるが、「いいの!だってメロンパンよりラメールやみんなの方がもっと大事だもん!」と笑顔を見せる。みんなを疑ったパパイアや、ぎすぎすした雰囲気になっていたフラミンゴやコーラルも口々に謝罪し、「う~ん、よかったぁ!さあ、仲直り!」とサマーの号令で手と手を重ね、笑顔を交わし合ったプリキュア達は、難なくゼンゼンヤラネーダを浄化した。
  • 「Pretty Holic」にてくるるんの話を聞くと、くるるんはまなつが財布を取りに行った間に、置きっ放しで心配だからと気を利かせてアクアポットの冷蔵庫にしまったのだという事がわかった。誰も悪気が無かったという事で、「限定メロンパンは来年またチャレンジするから!」と、まなつももう気にしていなかった。さんごの母・みゆきが買ってきたレアなミックス味のメロンパンを御馳走になって、みんな笑顔になり、かくしてトロピカる部分裂の危機を招いた恐ろしい『メロンパン事件』は一件落着したのだった。

■第21話

  • 冒頭からまなつのテンションは最高潮で、「せっかく学校に通えるようになったのに、休みなんてつまらない」とふくれるローラを余所に、夏休みは楽しい事が一杯あると大はしゃぎ。トロピカる部で合宿をしようと言う話になり、ちょうど母と一緒に帰省するまなつの予定に合わせ、みんなで南乃島へ同行する事に。
  • という訳で、今日の部活はしおり作り。あすかに「まなつの生まれた島って事は、『トロピカる』発祥の地でもあるんだな」と言われ、「その通り!今回の合宿のテーマは『トロピカる精神と!トロピカるな肉体を鍛えよう!』だよ!」と発表するも、さすがに抽象的すぎて、みんなに首を傾げられる。
  • とにかく今一番大事な事・やりたい事をやるのがトロピカる部なので、貝殻のアクセサリー作り、スクーバ体験などの意見が出る中、海関係は物珍しくないローラのために、まなつは冒険プランを提案。海の近くの洞窟の奥に海賊が隠したお宝があるのだという。次回登場の新アイテムの前フリ完了。
  • それらの意見を元にみのりが超精密なスケジュールを組み立てるが、スイカを持ってきた碧に、「そこまで細かく予定を決めなくても、のんびりした島だから、行ってから考えてもいいんじゃないかな」と言われ、そうする方がトロピカる部らしいとなった。ただし、まなつが自分だけが知っている秘密のビーチにみんなを連れて行きたいと希望したため、それだけは予定に組み込まれた。
  • 合宿前夜、「忘れ物しないようにしなきゃ!パジャマでしょ~、みんなへのおみやげでしょ~」と荷造りしながらもウキウキ。ベッドに入り、「ローラ、どれだけ明日が楽しみでも、今日は早く寝なきゃだよ!」と言ったものの、まなつの方が興奮で眠れず、「今日は一緒に寝ない?わたしなんかドキドキソワソワしちゃって」と、ローラが休むベッドでくるるんをはさんで寝る事に。しかしローラが「実はわたしも眠れそうになかったの」と話しかけた時にはしっかり爆睡しており、ローラを呆れさせた。
  • 集合場所にそれぞれ大荷物を持ってさんご・みのり・あすかが現れ、いつも通りのにぎやかさ。あすかが手作りのお弁当を持ってきたと聞いて、さんごと共に目を輝かせて喜んでいた時、チョンギーレが現れる。そして、たまたま投げつけたヤラネーダの素が、まなつのトランクをゼンゼンヤラネーダに変えてしまった。「わ…わたしのトランクが!」と慌てながら、変身して戦闘開始。
  • ゼンゼンヤラネーダが口を開けると中にはおみやげのメロンパンが満載されており、さらに遊ぶためのビーチボール水鉄砲など、まなつの荷物を使った多彩な攻撃を繰り出してくる。パジャマやもっと恥ずかしい物がぶちまけられなくてよかったと思うべきか。「サマーのトランクの中身ってメロンパンとおもちゃばっかりじゃない」とラメールに呆れられ、フラミンゴに「夏休みの宿題は持ってきてるんだろうな?」と指摘されたサマーはギクリ。
  • パパイアに「取りに戻る?」と聞かれて動揺し、誤魔化すかのように「そ…そんな時間ないよ!…そうだ、このままじゃフェリーの時間に間に合わなくなっちゃうよ!」とみんなを急かすサマー。牙を生やしたゼンゼンヤラネーダに追い掛け回されながらも、ペケバリアで突進を防ぎ、ぱんぱかパパイアショットでひるませ、フラミンゴがキックで口を閉じさせた隙に、サマーがトランクに鍵をかけるという、全員の息の合った連携で敵を封じ込み、最後はくるくるラメールストリームが締めくくった。
  • なんとかフェリー出航の時間に間に合って、一路南乃島へ。島に着くと父が出迎えてくれて、まなつは満面の笑顔で抱き着く。楽しい夏休みが始まる…はずだったがその頃、魔女の屋敷ではバトラーが古い書物を広げ、「いい物を見つけました」とほくそ笑んでいた。

◼️第22話

  • 南乃島で朝食を堪能するトロピカる部一同。まなつは父の手料理ハムエッグを自慢する。意外にも早食いだったことが判明。
  • 食後にトロピカ体操を披露するまなつ。そこに地元の子供達ひな、さんた、ようすけが現れる。
  • 一般には知られていない秘密の浜辺があるとのことで、まなつに連れられトロピカる部一同は森林を探検気分で練り歩く。そしてたどり着いた浜辺では、みんなで水着姿で贅沢なプライベートビーチ体験を堪能する。

トロピカって☆水着回!

  • その後、島の語り部のとみ婆のところへお邪魔する。まなつは「海賊が残した宝」のことを聞きたかったが、とみ婆は森にある秘密は海賊ではなく人魚だと語った。昔々、森の中で人魚が目撃されたというのだ。
  • 財宝伝説との絡みで「昔の人魚が宝を隠したのかも」と解釈したトロピカる部一行は意気揚々と財宝探索へ向かうのだが、宝があると言われている洞窟は普通に観光名所として誰でも入れる場所だった(入場料100円)ので、ちょっと調子が狂ってしまう。だがまなつは地元民なのでこのことは知っていて、それでもみんなと一緒に島を案内できるのが楽しいようで、意気揚々とみなをつれて洞窟に入っていく。
  • だが、実際に洞窟に入ると思ってたより暗く静かで、いかにもおばけでも出そうな感じにテンションがだだ下がりに。そしてみのりの悪ふざけで脅かされ、パニックになりローラに抱き付く。
  • 島に財宝が隠された伝説とかなら、昔から伝わっている歌とかにヒントがあるのが物語ではよくあるとのみのりの言葉に、まなつは「夏海家に代々伝わる歌がある」と言い出す。興味津々のみんなはまなつに歌ってくれと頼む。……のだが、その歌というのが「おなかが空いた 早くハムエッグ食べたいな 早くステーキ食べたいな 早くラーメン食べたいな」という珍妙なものだった。しかし、みのりに「それは関係ない」と一蹴されてしまい、一同を呆れさせた。まなつ曰く「おなかがすいたのうた」とのこと。
  • その後、宝を求めて洞窟にはいっていたヌメリーとバッタリ遭遇してしまい、おばけと勘違いして絶叫するまなつ。トロピカる部一同は一目散に逃げ出す。しかし、ローラだけはぐれてしまう。
  • またしてもヌメリーと遭遇し絶叫するまなつ。そこで懐中電灯を素体にしたゼッタイヤラネーダを召喚。プリキュアに変身して立ち向かう。
  • 洞窟内で暴れるゼッタイヤラネーダ。洞窟が崩れるも、そこにローラが合流して変身する。
  • ミックストロピカルで浄化するも、ゼッタイヤラネーダには効果はなかった。絶体絶命に陥るも、ラメールが新たなに手にしたブレスレットリングに変化、新技オーシャンバブルシャワーでゼッタイヤラネーダを浄化した。
  • 突如洞窟が崩れ浸水、避難するプリキュア達。ラメールが転倒して逃げ遅れてしまう。
  • 避難したプリキュア4人。水面から月の光に照らされたローラの姿があった。なんとローラは無事だった。
  • 新たなブレスレットを手にしたローラ。「このブレスレットがあれば」と喜ぶまなつ。ローラはひたすら高笑いし続けた。

  • なお、放送日の8月1日はまなつの誕生日。ご多分に漏れずPixivでは祝福のイラストにあふれたどころか、なんとプリキュア公式YouTubeチャンネルでは「キュアサマーのトロピカバースデーパーティー!」と銘打ってキュアサマーまさかのVTuberデビュー。盛大に盛り上がった1日となった。

センシティブな作品キュアサマー生誕祭🌺まなつ水着🌺


■第23話

  • 父やみんなと朝起きてすぐのスクーバダイビング、『朝スク』を堪能。人間の姿では泳げないため見物していたローラを、「後で一緒に泳ごうね」と慰める。
  • 合宿も終盤となり、まなつはとっておきのイベントとして島の夏祭り・南乃祭りを紹介する。沖合の島まで行き、石に願い事を書いて海に投げると願いがかなうという。ウキウキしながら「お祭りの時間まで目一杯トロピカっちゃおう!」と、ビーチバレー太極拳バナナボート野菜獲りなどを楽しみ、その夏野菜カレーを食べて「う~ん、カレー!」とダジャレで喜び、食後には階段を猛ダッシュでランニングするなど、まなつのテンションは最高潮。
  • 『トロピカる肉体』は十分鍛えられたという事で、『トロピカる精神』はどう鍛えるのかと尋ねるみんなに、「大丈夫、きっとお祭りで鍛えられると思うよ」と答え、まなつ達は浴衣にお着替え。母の碧が初めて島に来たのもお祭りの日であり、「『素敵な出会いを見つける』という願いがかなった」と聞き、父とのロマンチックな馴れ初めの話かと思いきや、「お願いをしたすぐあと、本当に出会っちゃったの!…とっても珍しいタコに」(島には海洋生物の研究のために来ていた)というオチだった(その珍しいタコは色合いからす恐らくシマダコワモンダコ辺りだと思われる)。
  • 日が暮れて、小舟で島に渡り、とみ婆からもらった石に願い事を書き込む一同。まなつの願いは「みんなでめいっぱいトロピカる!!」であり、「それってお願いじゃない…」とみのりに言われるも、石にはお願いというより自分がしたい事、決意を書く一種の決意表明であり、「願いはかなえてもらうんじゃなくて、自分でかなえる!」と説明するまなつ。「願い事一つ一つは小さくとも、毎年自分でかなえていけば、自分にとっての幸せの道筋になる」というとみ婆の言葉に、前向きなまなつが育った南乃島の大らかな精神を感じた一同は感銘を受けた。
  • それを聞いたローラは願いを石に書き込むが、まなつに「何書いたの?見せて~!」と無邪気に迫られ、「嫌よ、秘密!」と海に放り投げてしまう。そこに通りかかったエルダが、ローラの石からゼッタイヤラネーダを誕生させた。背中に書いてある自分の願い事を見られたくないラメールは大慌てで、みんなを制して一人で倒してしまい、サマー達は唖然。
  • 改めてみんなが小舟の上から石を海に投げ入れる中、「一緒に投げられなくて残念だけど、ローラのお願いもきっとかなうよ」とローラに声をかける。ふと見上げると満天の星が夜空を彩っており、それを見たローラが「あっ!今、なんか来た…この星空みたいに胸の奥から何かがぶわって、湧き上がってくる感じ!」と口にした。それこそがトロピカる精神。これで合宿の目的も果たせたと思いきや……。
  • 突如まなつが「わぁ~!今朝、ローラと一緒に泳ぐって約束したのに泳いでない!」と叫び出した。別に帰ってからでも構わないとローラは遠慮するも、まなつは明日の朝泳ぐと譲らず、さらに「ローラのお願い、絶対かなえるんだから!大丈夫、ローラも絶対できるようになるよ、バタ足!」と、ローラが必死で隠そうとしていた秘密の願いもバラしてしまった。先の戦闘の際、ラメールがヤラネーダを転倒させた時に、その背中に書かれたローラの願い事『バタ足で泳げるようになる』は、全員に見られていたのだ。ローラは耳まで真っ赤になってプンプンだったが、翌朝みんなに見守られて少しバタ足で泳げるようになり、笑顔になっていた。

◼️第24話

  • あおぞら中学校にテレビ番組の撮影で張り切るトロピカる部一同。横断幕を張るも、突風で吹き飛ばされてしまい、白鳥百合子の撮影中に頭上に落下。百合子を怒らせてしまい、生徒会でトロピカる部活動禁止処分を検討すると言い渡されてしまう。
    • しかし生徒会長である白鳥百合子から「宿題が✕✕(チョメチョメ)な人!っていががわしい書き方!学校のモットーであるすこやかとはかけはなれているわ!」と物言いが付いてしまった。
  • そこでキャスター役の向井慧からクイズ番組対決を提案され、トロピカる部と生徒会の対決に臨む。
  • 服の重ね着競争で予算10000円内でどれだけ着れるかを勝負するというものだった。トロピカる部がリードするも、最後にまなつがイヤリングを付けてしまい1300円予算オーバー。結局、トロピカる部は失格となった。
  • 早押しクイズにて「世界のボタン展」会場に早押しボタンがあると推理。駆け付けるもバナナの皮で転倒、「そんなバナナ……」と落胆した。

トロプリ24話


■第25話

  • 夏休みも終わり、来週は授業参観。親が見ていると緊張すると言うのは生徒達だけではなく、どうやら桜川先生も不安になっている様子。その桜川先生を交え、部室で夏合宿レポート発表を行おうとするが、先生は虚ろな目で上の空。実は先生のお父さんが授業参観を見に来るらしく、何か大事な用があってあおぞら市に来るとの事。
  • リンゴ農家を営む父が、一人娘の自分に家を継がせようとしているのではと思い当たる先生だが、子供の頃からの夢である教師をまだ辞めたくないと、思いの丈を打ち明ける。同情したまなつは「最高にトロピカってる授業参観を先生のお父さんに見せたら、きっと考え直してもらえるはずだよ!」と1年5組一同に協力を要請。懸念材料は肝心の桜川先生自身がかなりのドジっ娘な事だが……とにかく「みんなで最高の授業参観にしてトロピカろう!」と一致団結する。
  • 放課後、予定より早くあおぞら市に来た先生のお父さんとバッタリ出会い、突然の事で慌てて、「わ…わたくし達は桜川先生に顧問をしていただいておりますトロピカる部という者でござる!」と珍妙な自己紹介。そして例によって「トロピ…カルぶ…?」と怪訝な顔をされる。
  • 校内を案内する事になるが、先生は相変わらずのドジっぷりで、部室を紹介しようとしてはいきなり「部室の鍵、忘れてきちゃった~!」と叫び、全員を古典的にズッコケさせる体たらく。他にも、廊下で出会った他の教師から書類にミスがあったと指摘され、まなつ達が「ないないないない!ないですよね、先生!」と慌てて誤魔化したり、一見綺麗そうに見えた職員室の机も、引き出しがパンクしそうなほど物が詰め込んであったりと散々で、まなつは「だ、大丈夫だよ!本番は授業参観だし!」と空元気を見せたが、どう見ても先行き不安であった。
  • そして授業参観当日、まなつは母の碧を意識して緊張するも、先生のお父さんが姿を見せるや、今日は先生の事が優先とばかり、やおら立ち上がって、「みんな~!トロピカっていこ~!」とクラス全員に発破をかけ、碧に恥ずかしい思いをさせる。
  • その頃、お目付け役のヌメリーと共にエルダが襲来、誕生させたゼッタイヤラネーダが校舎に迫ってきた。いち早く発見し、幸いまだ誰もそれに気付いていないので、まなつは「先生、お便所!」と断ってさんご・ローラと共に教室を抜け出す。

センシティブな作品

  • みのりとあすかも合流して戦闘開始。巨大黒板消しでサンドイッチにされ、「口の中が粉粉するぅ~!」と嘆くも、その黒板消しを逆利用し、チョーク攻撃の盾にして、さらにヤラネーダの黒板に書かれた顔を拭き消して目くらましする事で勝利へと繋いだ。
  • やる気パワーを奪われて気を失っていた先生・生徒・父兄達は何も目撃しておらず、騒ぎにはならずに済んだ。そして実は先生のおとうさんは、応援しているアイドルのライブを見にあおぞら市に来ただけであり、リンゴ畑もアイドル仲間が手伝ってくれると判明、教師を続けられるかどうかというのは単なる思い過ごしだった。我が娘は生徒に信頼され愛される立派な教師だと理解して去って行く父を見送りながら、桜川先生は「よ~し!クラスの担任として、それからトロピカる部の顧問として、もっとも~っと頑張るからね!みんなでトロピカっちゃおう!」と笑顔になるのだった。

■第26話

  • 天文部創部を呼び掛ける1年1組の仲川詩織と出会う。天体観測が大好きな彼女から、50年に1度のすごい流星群が来ると聞き、まなつはそれをみんなで見るイベントにしようと思いつく。
  • 詩織から流れ星や星座についての講釈を聞き、「メロンパン座もあるかな?」とボケて、すかさずローラに「あるわけないでしょ!」とツッコまれる。ともあれ、「星を見る楽しさをみんなに知ってもらいたい」という彼女のためにも、桜川先生や校長にも頼み込んで奔走した。
  • まずは校内放送で呼び掛けてみたが、生徒達の反応はいま一つ。そこで星の被り物(まなつは特に派手な土星型)をかぶって注目を集める作戦にシフトしたところ、だんだん興味を示す生徒が増えてきた。
  • 後は天気だが、予報では曇りの可能性があるという。そこであすかが「1つだけ心当たりがある」と言って連れてきたのは、あすかの父・晴瑠也。『炎の晴れ男』と呼ばれる彼が一心に祈願する中、生徒がたくさん集まってきた。ヌメリーが現われ、みんなからやる気パワーを奪うアクシデントはあったが、まなつ達は祈願に夢中でゼッタイヤラネーダの出現にも気付かない晴瑠也を守って戦い、無事退けた。
  • そして無事に晴天となり、一同は流星群に感激する。「わたしだけじゃこんなに人を集める事ができなかった」と詩織に礼を言われ、生徒達にもイベント成功を褒められて照れるまなつ。さらに、星に興味を持った生徒達が大勢天文部に入部希望して、笑顔の詩織を見て大満足。「今日の部活も大成功!わたし達、最高にトロピカってる~!」

■第27話

  • あおぞら水族館でイルカのふれ合いコーナーが始まると聞き、大はしゃぎ。碧からチケットをもらい、トロピカる部全員で出かける事に。「イルカに触れてハグできるなんて夢みた~い!」

水族館ふしぎツアー!

  • イルカの浮き輪を胴体に抱えたまま「イルカ!イルカ!トロピカイルカー!」と大はしゃぎ(子供か!)、いざ入館しようとした時、空を怪しい光がよぎったような気がしたが、気にせずそのまま中へ入る。しかしイルカショーは180分待ちの大混雑で「しょ…しょんな~!」と未練タラタラだったが、あすか達に「諦めろ」と引きずられて他の魚のコーナーへ。クラゲジュゴンジンベエザメなどを見て回っていた時、周囲のお客さんが妙に元気がない事に気付く。
  • 再びイルカショーに行くが、まだ120分待ちでがっくり。ところが、ショーを見終わって出て来たお客さんも一様に元気がなく、鼻水と涙を引っ込めて我に返り、「やっぱり何かおかしいよ!イルカと触れ合ったら絶対楽しくて、絶対うれしくて、絶対トロピカった気持ちになるのに!」と異変が起きている事を察知する。しかしヤラネーダの仕業にしては、本格的にやる気パワーを吸い取られたら立って歩く事すらできないはずだし、ローラのアクアポットもわずかにしか反応を示さない。「そう言えば入館時に怪しい光を見た」と言い出すまなつ。「そういう事は早く言いなさいよ!」とローラに怒られてしまう。水槽の中に潜んでいるのではないかとのみのりの推理で、お客さんが少なく、ローラが本来の姿に戻って水中を捜索できる水族館ナイトツアーの際に調査する事にする。「ナイトツアー、けって~い!
  • 夜、再び水族館を訪れ、手分けして捜索している際、脱線してイルカショーを楽しんでいると、やはりお客さん達に元気がなくなっている。そこにローラに見つかって逃げてきたヌメリーが現われた。ヌメリーはジンベエザメの水槽に隠れ、イルカショーに使うビーチボールに擬態したゼッタイヤラネーダを操って、騒ぎにならないように、少しずつ人々からやる気パワーを奪っていたのだった。「本当なら笑顔が溢れる場所なのに…もうそんな事させない!」と怒ったまなつは変身して戦闘開始。
  • だが高速で跳ね回るヤラネーダに大苦戦。ヤラネーダの攻撃からイルカをかばって水中に沈んだサマーをイルカ達が気遣い、サマーは「大丈夫だよ、このプールもお客さんのやる気も、わたし達が取り返すから!」と礼を言って、ヤラネーダの動きを止めようとするが、おてんとサマーストライクやプリキュア達のキックもイルカの輪くぐりのように輪を通して無効化してしまう。そこでイルカ達の力を借り、イルカ達がヤラネーダの輪を潜るのと同時にキックを食らわせ、空気が抜けて弱体化したヤラネーダをオーシャンバブルシャワーで浄化した。
  • 日を改め「イルカさ~ん、来たよ~」と改めてイルカとふれ合い、大満足。言葉は通じなくても、心は通じ合えたのだ。「ふれ合いってとっても大事な事だよね!」

まなつのふれあい


■第28話

  • まなつの所属する1年5組の文化祭での出し物は投票の結果クレープ屋に決定。
  • トロピカる部は文化祭で「コスメの歴史の研究発表」と「あおぞらメイク教室」をやる事になり、「可愛い鏡とかドレッサーとか欲しくない?」と提案。みのりのアイデアで、みんなでドレッサーを作る事になる。次回登場の新アイテムの前フリはバッチリ。
  • 文化祭当日、大人っぽいメイクをしてチラシ配り。1年5組のクレープ屋にも参加のため、ローラと2人で「オリャー!」とお好み焼きを作るような勢いでクレープを量産する。しかし隣の柔道部の出店で、着ぐるみの助っ人と間違えられたチョンギーレがシェフ魂を燃やして、まなつ同様に猛然といか焼きを作っていたとは知る由もなかったのであった。

■第29話

  • 新聞部が取材に来て、先日の文化祭のアンケートでトロピカる部が2位と聞いて喜ぶも、くるるんが「くるるん!」と声をあげてしまい、みんなで作ったドレッサーを見せて誤魔化す羽目に。
  • 「ドレッサーもいいけど手鏡もいいなあ」とローラの手鏡に興味を示し、「鏡よ鏡、人魚の女王になるのはだぁれ?」「鏡よ鏡、世界で一番トロピカってるのは誰?」と魔法の鏡ごっこをしてイチャコラ、もとい、じゃれあう2人。
  • その夜、まなつは不思議な夢を見た。無人の水族館の中を1人で歩いていて、どこかから聞こえるローラの声に導かれるまま進んでいると、ローラの手鏡を拾う。その中には見知らぬ少女の姿が映っており、鏡の中に吸い込まれたかと思うと、姿を現したローラがその少女を指して言うのだった。「まなつ、あれが伝説のプリキュアよ」……
  • 翌朝、登校中にローラにその話をすると、伝説のプリキュアとは、大昔に世界を魔女の手から救った伝説の戦士であり、何かを伝えようとしているのでははないかと言う。そこへバトラーが召喚した新怪物・超ゼッタイヤラネーダが出現。まなつとローラは変身して戦うが、やる気パワーがどこにも見つからない。しかも街中の水から無限に現れるため、サマーは「手分けして倒そう!」と、ラメールと別れて撃破に向かう。
  • 倒している内に学校にたどり着いており、部室にくるるんを置き忘れていた事に気づく。昨日、新聞部に正体がバレそうになった時、「絶対動いちゃダメだよ」とくぎを刺して、そのまま忘れていたのだ。ひどいよ…。くるるんもくるるんで、その言いつけを愚直に守って半日以上微動だにせずにいたのだが、ヤラネーダに見つかって、さすがに「くるるん!」と悲鳴を上げる。間一髪くるるんを救出したサマーだったが、ヤラネーダの強襲を食らって変身が解け、やる気パワーを吸い取られた上に。ヤラネーダの体内に囚われてしまう。
  • 街のあちこちで戦っていたコーラル・パパイア・フラミンゴはラメールと合流し、学校から水路経由で逃げてきたくるるんからまなつのピンチを聞き、学校に急行する。ラメールの手鏡とまなつのドレッサーがつながり、心配する一同にまなつは「平気だよ、だって…わたしのやる気は!」と気力を奮い起こすが、すぐさまヤラネーダにやる気を奪われる。
  • しかし「まなつ!」「待ってて!」「今行く!」「負けるな!」とまなつを思う4人のやる気パワーが、ドレッサーからまばゆい光となって放たれ、復活したまなつはヤラネーダの体内から再変身して脱出。「油断するな!」とフラミンゴが一蹴する。ヤラネーダ達の本体を見つけて、ラメールのオーシャンバブルシャワーが炸裂し勝利したかに見えたが、まだ倒すには至らなかった。

グングンキュアサマー!

  • しかし「あきらめないよ!絶対にみんなのやる気を取り戻すんだから!」というサマーのやる気に応えるかのごとくドレッサーが輝いた時、5人の前に伝説のプリキュアが現れた。「この世界を…救って…そして、あとまわしの魔女になってしまった魔女も…」と告げる彼女は、サマーにランドハートクルリングを与え、ドレッサーはトロピカルハートドレッサーに姿を変えた。エクセレン・トロピカルスタイルにチェンジしたサマー達は、ランドビートダイナミックでヤラネーダを撃破する。
  • どんどん強くなるヤラネーダに脅威を感じる一同。しかし、「でも!わたし達にはトロピカったドレッサーと、伝説のプリキュアがくれたリングがある!絶対に負けない!これからもトロピカってくぞ~!」と、どこまでもまなつはやる気に満ち溢れ、トロピカっているのだった。

■第30話

  • 生徒会長に立候補して選挙活動を行う一条里香の話題から、現会長の百合子は引退して後任に引き継ぐと聞き、あすかも部活を辞めてしまうと思ったのか、突如号泣しながら、「あすか先輩!トロピカる部やめないで~!お願いだから~!」と訴える。

やめないで☆あすか先輩!

  • ローラも生徒会長に立候補。その公約は「週に一度は海中で学校生活を送るようにする」「学校を週3日制にする」等、現実味が薄いものばかりで、さんご・みのり・あすかは不安を隠せなかったが、能天気なまなつのみ「いいね!」と絶賛。
  • 桜川先生から、あすかがかつてテニス部に所属し、百合子とのダブルスで地区大会決勝まで行ったという話を聞き、初耳でびっくり。

◼️第31話

  • 開始早々変身した姿で疾走し、「きっと間に合う、プリキュアなら!」とあすかが乗った寝台列車を追いかけるサマー・コーラル・パパイア。よく見ればサマーは例の大きいトランクを背負っており、コーラルが疑問に思って尋ねれば「何かあったら一応泊まれるように」との事。
  • 話はあすかの出発前の回想に戻る。あすかが修学旅行に出かける、しかも寝台列車に乗っていくという話を聞いて目を輝かせるまなつ。「いいないいないいな~!列車に泊まるなんて~!わたしも行きた~い!どうして1年生には修学旅行ないのかな~?」とうらやましがるが、その時ローラがアクアポットごとあすかのバッグに忍び込んでいたとは気付かなかった。
  • さて、列車を追いかけるサマー達。途中の跨線橋で双眼鏡を覗くが列車の姿は見えず。パパイアが「山の中駅に着いている頃」と時刻表を確認したのを受けて、「夕日が沈む前に追いつける」とさらに先を進む。
  • 夕暮れになってようやく追いついてみれば、フラミンゴとラメールが超ゼッタイヤラネーダと戦闘中でそのまま戦いに加わることに。「なんでヤラネーダがいるのわかったんだ!?」と驚くフラミンゴにサマーも「こっちが聞きたいよ、なんで?」と返す。ラメールを見つけて何か言おうとするもラメールに遮られ、直ちにヤラネーダを倒したのだった。
  • 夕日も沈み、ラメールも連れてあおぞら市までひた走る。実はローラがアクアポットであすかのカバンに入り込んだ際に愛用の枕を押し出してしまい、枕が変わるとあすかは安眠できないと、それを届けるためにわざわざ変身してまで追いかけてきたのである。「暗くなる前に帰ろう!」と急いで家に帰るべく疾走するサマー達であった。くるるんを置き忘れた事にも気づかずに……。

■第32話

  • ファッションショーに出る事になったさんごがサンプルの服を着る際に、付き合ってお着替え。下のイラストのような、可愛らしくも少々子供服っぽいデザインだった。さんごの母・みゆきに「どうすればその服が一番良く見えるかを考えるのもモデルの仕事」と聞き、珍妙なポーズを取りまくる。

おさんぽまなつ

  • ショーの開幕を待つ観客達の様子がおかしく、やる気が奪われていた。その時突風が吹き、ランウェイを歩くモデルの帽子が吹き飛ばされると超ゼッタイヤラネーダの顔が現れる。ヌメリーが等身大のヤラネーダを潜り込ませていたのだ。巨大化したヤラネーダとの戦闘に雪崩込み、苦戦を強いられるも、ショーのプレッシャーを克服したコーラルの加勢で逆転勝利。

第33話

  • 本日は10本立て。
  • 1本目「トロピカれ!トロピカル侍」風吹きすさぶ荒野で対峙するあすか侍とまなつ侍。あ「一分の隙もない…」ま「先にトロピカらぬと…負ける」そして二人は抜刀!……するも、刀サイズの長さのハートルージュロッドは扱いにくく、ま「えっ?あれ?ちょっと塗れない!リップ塗れない!」あ「長過ぎるわ!リップが長過ぎるでござる!塗れぬ塗れぬ!」両者「侍姿ではトロピカれぬわぁ~!」完!
  • 2本目「トロピカれ竜宮伝説」一同が砂浜を歩いていると、弱っているカメを発見。みのりの「浦島太郎はカメを助けたばかりにおじいさんにされた」という誤った解説を聞かされるも、「今一番大事なのはカメを助けることだよ!」と主張するまなつだったが、砂浜には妖精タコりんやらイカりんやら、大量の海の妖精が打ち上げられていましたとさ。
  • 3本目「トロピカれカメの恩返し」夕食を食べていると、先日助けたカメがやって来た。そして「絶対のぞかないでくださいね」と言って部屋にこもってしまう。さらにタコ、イカ、ホタテ、マグロ、チョウチンアンコウ、クラゲ、クジラ、ダイオウグソクムシ、イソギンチャクが訪れて、「のぞかないでください」と言いつつ次々部屋に入って行く。まなつがこっそり部屋をのぞいてみると……海産物たちは部屋の中で単にぎゅうぎゅう詰めになっていただけであった。
  • 4本目「トロピカれ恐怖のあとまわし屋敷」あとまわしの魔女の屋敷とは一体どうなっているのかと想像するまなつ。そこではSNSや雑誌やゲームや本棚整理に没頭する召使い達や、トイレに行くのも面倒で明日にあとまわしにしようとする魔女の姿が……「とか言って~!誰もツッコむ人がいないんだよ~!全員ボケだよ、全員ボケ!」み「漫才にならない」あ「いや、漫才は関係ないだろ!」さ「トロピカる部にはちゃんとツッコんでくれる人がいてよかった~」ロ「ちょっと何言ってるかわかんない」
  • 6本目「入れ替わってトロピカれ」まなつが床に落としようになったアクアポッドをキャッチしようとして、同時に触ったあすかとさんごが入れ替わってしまった。さらにチョンギーレとヤラネーダが来襲するが、ヤラネーダが転んで巻き込まれたはずみでみのりの体にあすかが、チョンギーレにさんごが、さんごにチョンギーレが、くるるんにみのりが、まなつにくるるんが、あすかにまなつが、そしてローラとヤラネーダが入れ替わってしまったのであった。
    • 入れ替わりついでか、アイキャッチも召使い達バージョンに。
  • 9本目「トロピカれ!伝説のハートキャッチ!!」あれ以来姿を見せない伝説のプリキュアの情報を求めてネット検索してみると、ハートキャッチプリキュアの変身する姿が。
  • 10本目「トロピカれ!新しい技」「今日の議題はこれ!『技の名前、これでいいのか!』」とみんなで必殺技の名前を考えるが、それぞれやたら長い技名ばかりで、「うーん、どれも捨て難いな~」(むしろ全部捨てろや…)と悩んだ結果、全ての名前をつなげる事に。そして「プリキュア!ジュゲムジュゲムゴコーノスリキーレ、ウルティメイト・マリンスプラッシュ・メガウェーブドラゴン、トロピカルマンゴーキウイ・リンボーダンス・ドンドコドンドコ・クラッシュナイアガラシャワー、フライングフェニックス大盛り特盛り激辛百倍、替え玉無料背脂マシマシ、ビューティ伝説パッシングショット、ローラ・アポロドーロス・ヒュギーヌス・ラメール、グランオーシャンいちの可愛くて美人で知的なクイーン・オブ・クイーン・バブルボンバー、フローラルピンク&パープルシャドウ秋の新作コスメティック、ポンポコピーのポンポコパンチ、くるるんくるるんくるるんるーん、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのランドビートダイナミック!!」と史上空前の長さの必殺技名を叫んでいる間に、ヤラネーダには逃げられてしまっていた。「技の名前、長過ぎた…」
  • 11本目「トロピカれ恐怖の心霊シャボンピクチャー」まなつの背後に変なのが写っていて、すわ心霊写真かと思いきや、つまみ食いしようとしたローラだったり、パック中のさんごだったり、くるるんの残像だったり。
  • ちなみにエンディングカードはまなつ作。

■第34話

  • 子供向けの職業体験会「大人になったら何になる展」の会場で公開されるビデオを撮影する事になり、リハーサルとして桜川先生がカメラを構える前で、次々に将来の夢を語る生徒達。しかしまなつだけは言い淀んでしまう。今の毎日が楽しくて、将来の夢とか考えた事がなかったのだ。明日の撮影本番に備えて仕事ガイドなど読んでみたものの、「今はまだ決められないし、やっぱ大事なのは今だよ~!」が本音。「大人になったらかぁ…」と思い悩むが、その頃、部室の上ではバトラーと喧嘩して家出したエルダがまなつ達の会話を聞きながら、「バカみたい!子供のままならずっと遊んでいられるのに」とふてくされていた。
  • ちょうど父の大洋が上京していたため、みんなを家に招き、話を聞く事に。大洋も碧も、子供の頃からユニークな将来の夢をいろいろ持っており、「とにかく今なりたいものがあってもなくても、未来には無限の可能性があるって事だ」という大洋の言葉に、まなつ達は励まされる思いだった。
  • その夜、ローラに「何になるか決まったの?」と尋ねられるも、「大人になったら…それは明日学校で!」と焦らして教えないまなつ。一方、「いずれグランオーシャンに戻って女王になるわ!」と明確なビジョンを持つローラに、「そっか…」と一瞬、意味ありげな表情を浮かべる。それにも気付かずローラは「伝説のプリキュアみたいに、将来もずっと語り継がれる究極の女王になる」と意気軒昂だった。
  • そして「大人になったら何になる展」開催当日、将来の夢に目を輝かせる子供達を見てムカついたエルダは、超ゼッタイヤラネーダでやる気パワーを奪う。まなつ達は変身して戦闘開始。「なんでそんな事するの!」「大人になるなんて馬鹿げてるからに決まってるじゃん!」「そんな事ない、大人になっても楽しい事は一杯あるよ!」「大人になったらもう遊べないし、お菓子だって食べられなくなるんだよ!?」「大人になったってお菓子を食べればいいし、遊べばいい!」サマーがあれこれ説得を試みるも、エルダは頑として聞く耳を持たず、「みんなそうやって勝手に大人になって、エルダの事置いてっちゃうんだ!」と逆ギレする。
  • 「あんただって言ってたじゃん!大人になったら何になるかなんてわからないって!今が一番大事だって!エルダ聞いてたんだから!」とますますエルダはヒートアップするが、サマーは微笑んで「そう、いつだって今が大事だよ。だからわたしは大人になったら…」と答え、それを引き継ぐかのように会場のスクリーンにはまなつの映像が映し出される。『大人になったその時のわたしが一番なりたいものになる!』それが今のまなつの結論だった。エルダがひるんだ隙を突き、サマーはヤラネーダと合体していたエルダを弾き飛ばし、ランドビートダイナミックで勝利した。
  • いかにも今を一番大事にするまなつらしい答えに、一同は納得。いつかきっと一番なりたいものを見つけたいと決意を新たにしつつ、まなつは夢を一つ追加する。「ローラがグランオーシャンの女王様になっても、それが伝説でも究極でも史上最強でも、どんな女王様だったとしても!ずっとずーっと!友達でいる事!」さんご・みのり・あすかもそれに同意する。それが今の一番の夢。

トロプリ34話


■第35話

  • ハロウィンのためにパイナップルを収穫し、山のように積み上げながらご満悦のまなつ。山が崩れそうになってみんなに支えられ「積み過ぎ!」と一蹴されつつも、トロピカる部主催のハロウィンパーティーを盛り上げようと張り切るまなつだったが、ローラはその姿を見て「まなつってば、一つの事に夢中になると周りが見えなくなっちゃうんだから」と呆れるばかりだった。
    • で、ハロウィンと言えばカボチャなのになぜにパイナップル?と疑問に思った人が多いはず。実は最近ではハワイを中心にジャック・オー・ランタンを作る際にパイナップルを使う例が増えているとのこと。南国真っ盛りのあおぞら市もそれにのっとってパイナップルを使っているのだろう。
  • 桜川先生やクラスメートや柔道部の協力も得て着々と準備は進み、ハロウィン当日、まなつは『世にも恐ろしいオオカミ人間』に扮して大はしゃぎ。みんな思い思いのコスプレをする中、ローラだけは「これじゃわたしという素材を生かし切れていない」と満足が行かず、レンタル衣装屋へ向かった。その間に、ヌメリーが以前落としていたヤラネーダの素が偶然発動し、初期型ヤラネーダが出現する。
  • ラメール抜きで戦闘開始するサマー達だが、風船型ヤラネーダはどんどん膨らんでハロウィンの会場が破壊されそうになる。「やる気パワーカムバック!」はラメールしかできないため、彼女が帰って来るまで待つべきと皆が制止するも、焦るサマーはそれも聞かずに「大丈夫大丈夫!今一番大事なことはみんなで作ったハロウィンパーティーを守ること!」と押し切ってやる気パワーを奪回し、おてんとサマーストライクでヤラネーダを浄化した。
  • ところが人々にやる気パワーが戻らない。急いで帰ってきたローラが「なんで待っててくれなかったの?やる気パワーカムバックは私にしかできない!」と激怒。アクアポットを操作しても駄目で、まなつが強引にやる気をふりかけてみたところ、桜川先生と百合子のやる気があべこべになってしまったりで、結局失敗してしまう。「一人で突っ走るからよ!言ったでしょ、まなつは夢中になると周りが見えなくなっちゃうって!」と叱られて返す言葉もなく、「もう~!バカバカバカバカ!わたしのバカ~!」とまなつは落ち込んだ。
  • そんな状況も知らず、今度はチョンギーレが来襲し、超ゼッタイヤラネーダが再びみんなのやる気パワーを奪う。「また失敗しちゃうかも」と尻込みするまなつを、ローラは「しっかりしなさい!前しか見てないのがまなつの取り柄じゃなかったの!?このまま何もしないつもり!?今一番大事なことは!?」と叱咤。それを聞いたまなつは「大事なこと…今…それは…みんなのハロウィンを守ること!」と立ち直り再変身。4人がヤラネーダのパイナップルリングに拘束されるピンチもあったが、皆のアドバイスを聞き入れる事で窮地を脱してヤラネーダを倒した。
  • 人々のやる気パワーも元通りになって安堵し、「わたし、みんなに迷惑かけてごめんなさーい!」と泣きじゃくった後、リップを塗って気合を入れ直す。「みんなのやる気も戻ったことだし、今一番大事なことは?」とローラに尋ねられ、もちろん答えは「ハロウィンパーティーで目一杯トロピカっちゃおう!」。ようやくいつものまなつに戻った。

■第36話

  • まなつは夢を見ていた。廃墟と化し、炎上する街の中で誰かと戦っている自分。あのシルエットはあとまわしの魔女だろうか?しかし戦いの最中だというのに、なぜか心が激しく痛む。「どうしてこんなに悲しいの?」そして打ちのめされて倒れ、起き上がろうとした時、水面に映った自分の姿は伝説のプリキュアだった。その瞳には涙が浮かんでいて……。
  • 悲鳴を上げて目を覚ましたまなつ。起こされてしまったローラとくるるんが何事かと尋ねてくるが、アクアポットからトロピカルハートドレッサーが飛び出してきて、人魚の女王様が呼び掛けてきた。ローラの働きを労って、みんなをグランオーシャンに招待したいという。一同はプリキュアに変身してグランオーシャンに到着し、海の妖精達から歓迎を受ける。
  • 女王様に謁見し、いつものマイペースで「初めまして女王様!わたしは夏海まなつ!女王様のお名前は?」と尋ねるも、女王は無反応。無礼だとみんなに窘められつつ、改めて挨拶を交わし合ったが、じゃれつくくるるんにもノーリアクションで、女王様の様子はどこか不自然なものがあった。
  • しかしまなつやローラ達は誰も気づかず、豪華な食事を御馳走になる。
  • 食後に女王様は「皆を招いた目的はお礼を言うためだけではありません。グランオーシャンのどこかに隠されている海のリングを探してもらえないか」と切り出してきた。それを手にすればさらなる力が与えられると聞き、まなつ達は張り切って捜索開始する。
  • シャボンフラワーの花園で雑談に興じる内、夕べ見た不思議な夢の事を思い出して皆に話す。伝説のプリキュアが何か伝えようとしているのではと考え、リング探しを中断して女王様に報告するため引き返すが、リングがまだ発見できないと聞いた女王様の態度はやけに冷たい。シャボンフラワーやくるるんを蔑ろにする態度を怪しんだローラが「あなた一体誰!?」と問い詰めた時、一同とはぐれていたくるるんが、チョンギーレに追われながら姿を現す。女王様の正体はヌメリーが蜃気楼の魔術で作り出していた幻で、本物の女王様は牢に幽閉されていた。それどころかまなつ達を歓迎していた住民も、妖精達の記憶をエルダが機械で吸い出して作り上げた幻影なのであった。
  • 怒るまなつ達はプリキュアに変身するが、チョンギーレ・ヌメリー・エルダはタコを超ゼッタイヤラネーダに変える。生物をヤラネーダ化するのは強くなり過ぎて危険だからと禁じられていたらしく、タコ型ヤラネーダの猛威の前にプリキュアは苦戦を強いられる。オーシャンバブルシャワーもランドビートダイナミックも通じず、5人は触手に絡め取られてしまった。
  • 妖精達の幻を人質にする事で女王を捕えたという卑怯な手口を明かし、嘲笑う召し使い達を前に、「こんな奴らに負けたくない!」「こんなに綺麗な国を…!「優しい妖精達を…!」「これ以上好きにさせてたまるものか!」と歯を食いしばるサマー達。そしてラメールが「絶対諦めないわ…わたしはみんなを守って、グランオーシャンの女王になるのよ!」と叫んだ時、貝殻の石塔の中から海のリングが出現した。皆の心に応えてくれたのだ。「あの指輪があればきっと…」とラメールが手を伸ばすが…。
  • ラメールより先にそれを横取りしたのはバトラーだった。「海と大地のリングはプリキュアの強い心に反応して力を発揮します。ですからグランオーシャンを乗っ取って、あなた達を追い込んでみたわけですが、見事にうまくいきましたね」全てはバトラーの筋書き通り。プリキュアの行動や感情まで予測した上で、海のリングを探させるために仕組んだ罠だったのだ。さらにグランオーシャンを外から守っていた魔法の壁が戦闘の煽りで破壊され、サマー達は激流に押し流されてしまう。プリキュアとグランオーシャン、大ピンチ!

■第37話

  • 幸い、まなつ達は全員無事だった。「本物の女王様を助けないと!」と、一同は再び宮殿の中に向かったが、さっきの部屋が見つからずに迷っている内に、壁に無数の貝殻が埋め込まれた奇妙な部屋を発見する。
  • まなつが貝殻の一つに触れてみると、頭の中に人魚と人間が交流している風景が流れ込んでくる。「これって人魚の記憶…?」さらに一際大きい貝殻に皆で触ると、伝説のプリキュアが戦う姿が映し出された。どうやらローラより以前に、多くの人魚が人間と接しており、伝説のプリキュアの戦いを見た者もいるらしい。何の為にそれら人魚の記憶を封じ込めているのか…?
  • あちこち探し回ってようやく女王を見つけ出した。まなつは「改めまして、女王様!わたしの名前は夏海まなつ。女王様の名前は?」と挨拶し、今度こそ本物の女王は「わたしはメルジーヌ・ミューゼス・ムネモシュネ」と名乗りを返した。あとまわしの魔女の目的が愚者の棺の解放である事を教え、魔女の野望を阻止してくれるようまなつ達に頼み込む女王だったが、さっきの部屋から持ち出した貝殻を手にしたローラに、まだ隠している事があるのではと問い詰められ、苦悩の表情で真実を語り出した。
  • その貝殻には幼い日、ローラが密かに人間界を訪れた時の記憶が封じられていた。南乃島のビーチに辿り着き、綺麗な花を見つけて喜んでいると、幼い頃のまなつと出会う。海から上がろうとせず、「海の中が好きなの」と誤魔化して会話を続けたため人魚とはばれずに済み、その花・グンバイヒルガオをお揃いの髪飾りにしたりして、二人は楽しいひと時を過ごした。まなつはその時の事を憶えていて、てっきり島の外から遊びに来た子だと思い込んでいたが、ローラには遊んだ記憶がまるでなかった。

記憶

  • しかし日が暮れてローラが帰る時間になり、「明日はグンバイヒルガオの花の冠を作ってあげる」と約束したのだが、翌日ローラは現れず、二度と姿を見る事はなかった。名前を聞いておらず、どこの誰かもわからなくて、泣きながら家に帰ったまなつは父に「これからは後悔しないようにな。その時感じた一番大事な事をやるんだ」と慰められる。それがまなつの原点となった。「だから、わたしは決めたんだ。初めて会った人には最初に名前を聞こうって。いつでも今一番大事な事をやろうって」ローラとの出会いが、今のまなつを作り上げていたのだった。
  • しかしローラはそれを全く憶えておらず、どういう事なのかと女王に詰め寄る。そこで女王が明かしたのは、人魚の世界と人間の世界は交わってはいけないという古来よりの掟により人間と関わった人魚は例の装置で記憶を消されるという事実だった。戦いが終われば、女王もローラも、まなつ達の記憶を消してしまうのだ…。
  • 「そんなの絶対嫌!」とローラが懸命に拒絶した時、トロピカルハートドレッサーが人々を襲うヤラネーダの姿を映し出す。まなつ達は動揺を抑え、「今一番大事な事は、みんなのやる気を守る事!」と、急いで地上に戻ったが、生物型ヤラネーダにはやはりまるで歯が立たない。
  • バトラーに嘲笑されても、「倒してみせる!」「ここで諦めたら…」「みんなのやる気が…」「わたし達が守らないと…!」「絶対に負けない!」とプリキュア達は不屈の闘志で立ち上がり、雄叫びを上げる。その声に応え、バトラーに奪われたはずのマリンハートクルリングがドレッサーから出現。ドレッサーの鏡には「後は頼みましたよ…」と願いを託す伝説のプリキュアの姿が映っていた。そして新必殺技マリンビートダイナミックがヤラネーダを倒し、バトラーは悔しげに退散してゆく。
  • グランオーシャンの思わぬ秘密を知ってしまい、先行きに不安を感じる一同だったが、「いつだって、どんな時だって、今一番大事な事をやるだけ!」とサマーが皆を鼓舞する。そして夜、まなつは水族館のプールで泳いでいたローラの頭に、グンバイヒルガオの花冠をかぶせた。時を越えて、幼い日の約束を果たしてくれたまなつに、ローラは心からの「ありがとう」を贈る。
  • 「わたし達、ずっと昔に会ってたんだね」「うん…でもわたし、また忘れちゃうのかな…これまでの事も、今日の事も…」「そんな事ない!大丈夫、絶対に忘れない!たとえ忘れても、わたしが思い出させてあげる!」「まなつ…」「わたしだけじゃないよ、さんごも、みのりん先輩も、あすか先輩も!だから大丈夫!」力強いまなつの言葉に、ローラも嬉しそうに微笑むのだった。

トロピカル~ジュ!プリキュア 37話


◼️第39話

  • 部室に集まるトロピカる部一同。まなつはあすかの卒業を機に「トロピカ卒業フェスティバル」の企画を提案する。
  • 翌日、「専属モデルオーディション」の話題で盛り上がるまなつ達。ローラもオーディションに出場すると宣言するも、放課後補習を受けるハメに……
  • 放課後、さんごと砂浜で大はしゃぎするまなつ。さんごはオーディションの出場を打ち明ける。さんごを励ますまなつ。しかし、「宿題見せてくれる」「お弁当分けてくれる」「さんごのいい所、100個知ってる」など余計な事まで言ってしまい「恥ずかしいよ……」とさんごを困らせた。
  • 翌々日、一次審査の書類審査で合格の通知が届いたさんご、まなつも共に喜ぶ。一方、ローラは住所・宛先不明のために審査すらされず返送され憤慨、結局さんごの応援に励むことに。
  • 翌々日、オーディション当日、まなつは学ラン姿で3人と共に待つことに。結果、第3審査は合格だった。そこに山辺ゆなが現れる。
  • 最終審査目前、ナマコ型の超ゼッタイヤラネーダが出現。さんごを最終審査へ行かせ、まなつのヤラセネーダ決め台詞で4人はプリキュアに変身。しかし絶体絶命のピンチになってしまい……
  • そこにさんごが駆け付けキュアコーラルに変身、「オーディションは?」と問うサマー、コーラル曰く「順番を後ろに回してもらった」とのこと。コーラルは守り、4人は攻撃に分担。もこもこコーラルディフュージョンで弱らせた後やる気パワーカムバック、マリンビートダイナミックで浄化した。
  • 結局、さんごはオーディションを辞退。「トロピカ卒業フェスティバルでやる事、決めよう」とはしゃぐまなつ。「みんなでトロピカっちゃおう」とさんごに先導されてしまい、がっかりするまなつであった。

■第40話

  • トロピカ卒業フェスティバル』の演目について相談した際、「じゃあみのりん先輩が書いた『マーメイド物語』にしよ!」と提案するも、みのりは暗い顔。「『マーメイド物語』演劇にしたら、絶対、ぜ~ったい面白くなるよ!」と猛プッシュしたが、やはり気が進まない様子だった。
  • 「新たな『伝説のパパイア』を探しに、少女と人魚は旅立った。<つづく>」で締めくくられていた『マーメイド物語』を読み直しつつ、「ああ~、もう!続き読みたいな~!」と足をバタバタ。そこでローラに「『伝説のパパイア』を食べるとどんな力が出るの?」と尋ねられ、それが小説には描写されず謎のままで終わっている事に気付いたまなつは、一計を案じる。
  • 翌日、みんなでみのりのマンションを訪れ、「みんなで行こう!いざ伝説のパパイアを探しに!」と言い出す。「『マーメイド物語』に書いてあったよ。『伝説のパパイア』を食べたらすごい力が得られるって!だからみのりん先輩が伝説のパパイアを見つけたら、すっごい力で楽しく書けると思うんだ!今一番大事な事は、伝説のパパイアを見つける事!レッツゴー!」と一方的にまくし立て、通路をダッシュして走り去る。ローラ・あすか・さんごが「『伝説のパパイア』が実際は存在しないってまなつもわかってるけど、まなつなりに何かしたいと思っての事であり、外に出ればアイデアも浮かぶかも」とフォローし、みのりも同意した時には、既にまなつは1階まで降り切って、「お~い!早く~!」と手を振っていた。体力と元気、有り余ってます。
  • まずは果物屋に行き、熟した『伝説のパパイア』と未熟な『幻のパパイア』を発見。みのり曰く、「黄パパイアは果物、青パパイアは野菜」とのこと。
  • 次はパパイア農園に行き、「よ~し!『伝説のパパイア』見つけるぞ~!」とまたも猛ダッシュするも、全力で引き返してきて、「みのりん先輩、『伝説のパパイア』ってどんなパパイア?味が違うの?普通のパパイアとどっちが甘い?」と質問攻め。ところが、実はみのりは本で読んだ知識でしかパパイアを知らず、食べたことすらなかった。「パパイア…食べた事ないの?パパイアのお話書いたのに?」等々、まなつ達にツッコまれたみのりは恥ずかしさで逃げ出して転び、「穴があったら入りたい」と呟くが、それを字面通りに受け取ったまなつは周囲を見渡し、「穴?穴、穴、穴…ない!掘ろうか?」と無邪気かつ無慈悲に追い討ちをかける。ナチュラルにひどい。

トロピカル~ジュ!プリキュア 40話

  • 「食べた事がないなら今食べればいい」とみんなに励まされ、初めてパパイアを味わうみのりに「よかった~!キュアパパイアがパパイア美味しくないって言ったら、どうしようかと思った!」、戦闘では「パパイアを食べたパパイアは一味違う!」等々、もう許してやれよ
  • 戦い終わって、「でも『伝説のパパイア』が見つからなかったよ~」と残念そうなまなつ。みのりを元気づけるためではなく、本気で『伝説のパパイア』を探索していた事が判明。今日はアホの子全開のまなつだったが、そのトロピカった元気と前向きさは、みのりに過去を振り切って前へ進む勇気を確かに与えたのだった。

■第41話

  • トロフェスまであと少しとなり「トロフェス演げき公演会ぎ」を開催。半分漢字で書けるだけよしとすべきか。脚本担当のみのりが書くのは「わたし達の物語」という事で、今日は総集編……もとい、一同はそれぞれの出会いを回想する。
  • いろいろと思い出す中、ばらばらだった5人が仲間になり、トロピカった日々を送るようになった事をまなつ達は嬉しく思う。そこでまなつは立ち上がり、「いいタイトル思いついた!わたし達の物語、題して…『トロピカる物語』!」と締めくくった。

■第42話

  • 土曜日も、トロフェスの準備で登校するまなつとローラ。おなじみの美術部・天文部・放送部の面々も準備に勤しみ、あすかと和解した百合子にも「トロフェス、目一杯トロピカってくださいね~!」と声をかけると、「ええ、トロピカるわ!」と笑顔が返ってくる。まなつが広めた『トロピカる』は、あおぞら中の仲間達の心一杯に満ち溢れていた。
    • なお、先週まで制服が半袖だったが、今回ようやく長袖に。
  • 練習の合間の休憩中、劇中でまんじゅうを食べるシーンについて、「食べよう!本当に食べた~い!」と無邪気な発言でみんなを笑わせるまなつ。みんなの笑顔を見つめながら、ローラはしみじみと「わたし、この町に来てみんなに出会えてよかった」と呟く。ローラは直前の稽古でセリフを噛んでいたため、一同は「本番もその自然な調子でやればいい」と褒めるが、「そ、そうね…」と曖昧な返事をする様子が、まなつは気になった。
  • その夜、「ローラは女王様になったらグランオーシャンに帰っちゃうの?」と問い掛ける。帰っても時々遊びに来ると答えるも、「人魚の世界と人間の世界は交わってはいけない。関わった者は記憶を消される」という人魚の女王の言葉がローラの脳裏をよぎった。表情が曇ったローラを見て、まなつがさらに「もしかして人魚の国の掟の事を考えてるの?」と問うと、「わたしが女王になったらそんな掟、変えちゃえばいい事だし」とローラは答えたが、そのまま背を向けて思い詰めたような表情をする。
  • 続く日曜日も登校すると、コバンザメ型超ゼッタイヤラネーダが現われ、生徒達のやる気パワーを吸い取って行く。すかさずやる気パワーを取り返してマリンビートダイナミックで勝利するも、上空にさらに巨大なシロナガスクジラ型のヤラネーダが出現した。コバンザメ型は、クジラの腹についてきたおまけに過ぎなかったのだ。
  • あおぞら市全域からやる気パワーを奪うヤラネーダに、「いいですねぇ。はるか昔、魔女様が滅ぼそうとした世界もこんな感じでしたでしょうか。あの時は伝説のプリキュアに邪魔をされてしまい、魔女様の望みはかないませんでしたが」と満足げに呟くバトラー。それを聞いてどういう事かと問い詰めるプリキュア達に、彼は「魔女様は私がまだ若造だった頃、『破壊の魔女』と呼ばれていて、とても素敵でした」と嘯いた。
  • ラメールはやる気パワーを取り返そうとするが、バトラーがステッキから放ったビームを食らい、アクアポットは作動しなくなった。やむなくサマーは「絶対許せない!みんなのやる気パワーを返せ~!」と単身立ち向かうも、ヤラネーダに呑み込まれてしまう。後を追って4人は体内に飛び込んだが、変身が解けたまなつを見つけたところで、ヤラネーダの噴き出した潮と共にはじき出されて、ヤラネーダはバトラーと共に帰還してしまった。
  • 「まなつさん、まなつさん…」誰かが自分を呼ぶ声に目を覚ましたまなつ。そこは炎上し破壊し尽くされた中世風の街の中で、人一人いない。そして現われた呼び声の主は、謎めいた微笑を浮かべた伝説のプリキュアだった……。

襲撃!


■第43話

  • 伝説のプリキュアは、洞窟の中で傷ついた何者かを手当てする少女の様子をまなつに見せ、「あれはわたし、はるか大昔、過去のわたし…そしてわたしが助けたのは…」と呟く。「助けたのは…?」と問い返したところで、まなつは夢から目を覚ました。ヤラネーダの体内に捕われた事を思い出したが、さっき見た夢は一体何だったのか…?
  • 「ぐぬぬぬぬぬぬ…でーい!」何とまなつは生身のまま、ヤラネーダの口を力づくでこじ開けて脱出。

センシティブな作品

  • 魔女の屋敷を見つけ、リップを塗って気合を入れると、「魔女と話してやる気パワーを返してもらおう!」と大胆にも一人で屋敷の中へ入って行く。さらに料理中のチョンギーレに魔女の部屋への道順を尋ねたり、間違えてエルダの部屋に入って、「迷っちゃって~、エヘヘ」と呑気に笑うなど、緊張感ゼロの天然ぶりを発揮。

トロピカル~ジュ!プリキュア 43話

  • その時、屋敷に轟音が響き、駆け付けてみるとコーラル・パパイア・フラミンゴがゼンゼンヤラネーダと戦っているところだった。変身して久々のミックストロピカルで片付けたところに、今度はチョンギーレが前回のクジラ型ヤラネーダをけしかけてくるが、グランオーシャンから戻ったラメールが加わり、マリンビートダイナミックで勝利。
  • アクアポットの修理には時間がかかると聞き、サマーは「やっぱり魔女と話してみよう。話せばきっとわかってくれると思うんだ。魔女にみんなのやる気パワーを返してってお願いしよう!」とみんなに訴える。ラメールも人魚の女王から聞いた話で「魔女にもまだ心はあるかも」と同意し、一同は再び屋敷に突入する。
  • 遂に魔女の部屋に辿り着いたサマーは、あとまわしの魔女の姿が、伝説のプリキュア絡みの夢の中に出てくる、世界を滅ぼそうとする敵のシルエットの正体だと気付いた。しかし魔女はプリキュアの姿を見ても、「お前達は誰だ?どこかで会ったか?思い出せぬ…」と記憶がはっきりしない様子。それどころか、「永遠のあとまわしなんて、何のためにそんな事を!?」とサマーに問い詰められた魔女は、「それはもちろん!……もちろん……あれ?わたしは何をあとまわしにしようとしていたのだ?何を…とても大事な事だった気がするが……」と言い出した。
  • ラメールが魔女の記憶を思い出させようとするが、それを遮ったバトラーが愚者の棺を出現させた。さらにバトラーは「愚者の棺は世界を滅ぼす事によって、地球上全ての生き物の生命エネルギーを集め、棺を解放した者に永遠の命を与える」という恐るべき真実を明かす。憤ったのはプリキュアだけでなく、チョンギーレも「世界を滅ぼすなんて聞いてねぇぞ!魔女様の願いとは言え、さすがに俺も承諾しかねるぜ」と食って掛かったが、バトラーはそんな彼をチョンギーレヤラネーダに変えてしまう…。

■第44話

  • サマーはチョンギーレヤラネーダの攻撃をかわしながら、やる気パワーの収められた器を破壊し、愚者の棺が完全に満たされるのを辛くも阻止した。「何をするのだ!あと少しで永遠のあとまわしがかなうというのに!」と立腹する魔女に、サマーは「何をそんなにあとまわしにしたいの!?」と問うが、やはり魔女は「わたしは何をあとまわしにしようとしていたのだ?」と、自分の目的が思い出せない様子。
  • しかしその隙にチョンギーレヤラネーダの攻撃をもろに喰らい、変身が解け気を失ってしまう。しかしとどめが刺される寸前、見かねたエルダが地下牢への落とし穴のスイッチを押し、まなつは地下へ落下してゆく。他の4人も後を追い、とりあえず難は逃れた。
  • 意識を取り戻したまなつは、ローラから伝説のプリキュアと魔女との物語を聞かされる。かつて『破壊の魔女』と呼ばれていた魔女は、傷ついていたところを助けてくれたアウネーテという人間の少女との間に友情が芽生えかけるが、再び破壊を開始した時、アウネーテは伝説のプリキュアとなって立ちはだかる。涙を流して戦う彼女の姿に、魔女は「決着は明日にしよう」と告げて退却し、それからは、部下のバトラーがいくら促しても「明日にする」と、決着をあとまわしにし続けたのだった。
  • そして長い年月の末、何をあとまわしにしていたかも思い出せなくなって、永遠の命を求めたのも、ただひたすらその何かをあとまわしにするためだったと知り、まなつは「行こう!もう一度あとまわしの魔女の所へ!きちんと話して、奪われたやる気パワーを返してもらおう!わたし達はわたし達の今一番大事なことをやろう!」と立ち上がるが、チョンギーレヤラネーダが一同を発見して襲ってきた。屋敷の外に出て戦い、マリンビートダイナミックで勝利するも、今度は屋敷を破壊して魔女が姿を現した。
  • 「わたしは…全てを思い出した!あいつはもうこの世にいない!ならば、わたしのやる事は一つ!破壊だ!」と魔女は暴れ始めた。「あの時の決着を今こそつけてやる!」「その相手はわたし達じゃない!」「そうだ、お前達じゃない!あいつはもういない!いない!いない!!」サマーやプリキュア達が説得しようとしても、魔女は「わたしが望むのは破壊!破壊のみ!」と荒れ狂うのみ。サマーは打ちのめされて倒れるが、海底にあったひび割れた鏡に、伝説のプリキュアの悲しげな顔が浮かび上がった。サマーは「大丈夫、わたし達に任せて!」と言うと、立ち上がった。
  • 「あなたは戦う事なんて望んでない。ずっとあとまわしにしてきた大事なことをやろう!」と訴えるサマーを、魔女は「プリキュアを倒して世界を破壊すること!それがわたしの一番大事なことだ!」と突っぱねるが、サマーはさらに続けた。「そうじゃない!あなたが本当にあとまわしにしてきたことは、破壊じゃなくて仲良しになること!人間の女の子と仲良しになること!それがあなたがずっとあとまわしにしてきた、勇気が無くてできなかったこと!」
  • そして光り輝くサマーの姿に、伝説のプリキュアの魂が降り立った。「やっと会えた…」と微笑む彼女の笑顔を見て、「わたしは…わたしも…会いたかった…!」と魔女の頬に滂沱の涙が流れる。伝説のプリキュアとサマーの「さあ、あなたの今一番大事なことを」という声を聞き、「わたしは…お前と…友達に…!」と魔女は手を差し出した。サマーから離れた伝説のプリキュアが握り返すと、魔女は嬉しそうな笑顔を浮かべ、その体は泡と化して天へと昇って行く。
  • 「ありがとう、サマー…みんな…」と礼を述べて、魔女と一緒に去ってゆこうとする彼女に、サマーが「待って!あなたの名前は!?」と尋ねると、「キュアオアシス…」と最後に名乗り、その姿は輝きながら消えて行った。「よかった、今の二人すっごくトロピカってるよ!」と、サマー達も満足げに見送って、大団円かのように思われたが…。
  • ただ一人、バトラーだけがこの結末に納得していなかった。『破壊の魔女』を心から崇拝していた彼は、「魔女様…どうしてわたしを置いて行ってしまわれたのです…人間の少女などに惑わされて…」と悲嘆の涙に暮れながら、「こうなったら!魔女様の意思はこのバトラーが!この世界はわたしが破壊しましょう!」と叫ぶや、自らバトラーヤラネーダと化した。そして火炎放射の直撃を受けたプリキュア達は、変身が解けて気を失ってしまった。

■第45話

  • あおぞら市のみならず、世界各地に天変地異が広がる中、まなつの身を案じて連絡を取り合う大洋と碧。「まなつも私も大丈夫だから!」というローラの書き置きを握り締めながら、碧は自分自身に言い聞かせるかのように「でも今は…信じるしかない」と応えた。
  • 「やる気パワー最後の一杯をいただきましょう」とバトラーヤラネーダが迫り来るが、まなつは素早く跳び起きる。構えを取るまなつの手からパクトを弾き飛ばし、「そうやってやる気を出すほど、いただき甲斐があるというものです。あなた達ももっとやる気を出すといい」と、バトラーはコワスンダーを大量に召喚した。
  • そこへ「やめてけ、バトラー」とチョンギーレ達が待ったをかける。3人とも元々やる気が希薄だったため、やる気パワーを奪われてもさほど影響がなかったのだ。エルダが投げてくれたパクトを受け取ったまなつは、みんなと共に再変身。
  • コワスンダーは召し使い3人が引き受け、プリキュア5人はバトラーに立ち向かう。しかしマリンビートダイナミックはバトラーには効かず、おてんとサマーストライクや各自単独技も軽く跳ね返された。海底に地割れを起こし「これで終わりだ、消えろ!」と叫ぶバトラーの火炎放射を喰らったプリキュア達は、「一筋の光も届かないくらい海の底で朽ち果てるがいい!」と哄笑する声を聞きながら、地割れの底深く沈んでゆく。
  • しばらくしてサマーは目を覚ました。「真っ暗だ…みんなは?」と呟くと、すぐ側にいたパパイアがパパイアビームを照射して周囲を照らしてくれた。どうやら皆無事らしい。

ラメール「明るい…」

フラミンゴ「こういう使い方もできるんだな」

コーラル「便利だね…」

サマー「そうだ、こういうライト、劇で使おうよ」

ラメール「いいわね」

パパイア「でも劇は屋外で明るいから、よく見えないと思う」

サマー「そっか…」

フラミンゴ「その辺の見せ方も決めないとな」

サマー「だね」


  • 海底に倒れ込んだまま、世界の命運を懸けた最終決戦の最中とも思えぬ、日頃と同じのどかな会話をする5人。誰一人、絶望したり挫けたりした者はいなかった。心にあるのは、平和な日常へ戻り、トロピカ卒業フェスティバルを成功させたいという思い。あおぞら中学校の仲間のため、あおぞら市のみんなのため、地球のために、絶対に勝たなくてはならないのだ。

サマー「こんな所で終わりにしない。みんなのやる気パワーを絶対に取り戻す」

ラメール「トロフェス、このままやらずに終わらせられないもんね」

フラミンゴ「ああ、他にもまだたくさんある。高校に行って、またテニスを始めて…」

コーラル「もっとたくさんの可愛いをみんなに届けて…」

パパイア「もっといろんな物語を紡いで…」

サマー「みんなで目一杯トロピカれる町を取り戻す!それがわたし達の…!」


5人「今一番大事なこと!!」


  • まばゆい光と共に、一同は海底から脱出。驚愕するバトラーに「わたし達のやる気は無敵なの!」とサマーが叫ぶと、ランドハートクルリングとマリンハートクルリングから無数のジンベエザメが飛び出し、バトラーを取り囲む。そして「5つの力、世界にドカンとトロピカれ!」の声で、巨大なキュアオアシスの像が現われた。なぜかサンバの踊り子の格好で。
  • 「うぅ~……フィーバー!!(≧▽≦)(≧▽≦)(≧▽≦)(≧▽≦)(≧▽≦)!!」先週のシリアスな展開の反動が来たかのように、弾けるような笑顔ではっちゃけてサンバを踊りまくるオアシス。象とジンベエザメの大群のアタックを喰らい、サマー達のプリキュア!スーパートロピカルパラダイス!」の声と同時に、オアシスの激しく踊るお腹で吹っ飛ばされた挙句、巨大な両手ではたき潰されたバトラーは元の姿に戻った。プリキュア史上類を見ない、笑撃の決着!

トロピカル~ジュ!プリキュア 45話すごいよ!!まなつさん

  • 倒れ伏したバトラーにチョンギーレ達は「もういいだろ」と、諦めるよう促すが、まだ執念を燃やすバトラーは「かくなる上は最後の手段!愚者の棺を捧げましょう、わたしのやる気パワーを!」と、最後の力で自らのやる気パワーを愚者の棺に注ぎ込んだ。「世界よ…滅びてしまえ!」遂に満杯になった愚者の棺から黒い竜巻が巻き起こり、世界中の天変地異を加速させてゆく。
  • サマー「あの棺からやる気パワーを取り戻さないと!」ラメール「でもアクアポットがまだ…」その時、グランオーシャンが姿を現した。女王が修理の終わったアクアポットを届けに来てくれたのだ。「やる気パワーウルトラスーパーアメイジングカムバック!」ラメールが叫ぶと、愚者の棺の黒い竜巻は鎮まり、代わりに大量のやる気パワーが放出された。今まで貯め込まれていたやる気パワーは凄まじい奔流となってポットに吸い込まれ、サマー達4人は必死でラメールを支える。
  • そして全てのやる気パワーを吐き出し尽くした愚者の棺は大爆発し、魔女の屋敷も崩壊。そのあおりで海溝も崩れ始め、プリキュア達はグランオーシャンに乗って海上に脱出した。天変地異は収まって青空が見え始める中、解放されたやる気パワーは人々のところへ戻って行き、グランオーシャンの民も元に戻った。チョンギーレ・ヌメリー・エルダも、今まで迷惑をかけたことを詫びて、もはや世界を滅ぼす気力もないほど衰弱したバトラーを連れて、海に帰ってゆく。ようやく戦いは終わった。今度はトロフェスの準備に全力で取り組む番だった。
  • トロフェスをいよいよ明日に控え、気合が入りまくる上に、実行委員として引っ張りだこのトロピカる部の面々。次々押しかけてくる生徒達の相談や確認をこなしていくも、まなつはうっかりオカルト部の心霊写真の相談を受けてしまい、頭から樽をかぶってガクガク。
  • 劇の通し稽古がようやく終わってグロッキーになっていたところ、碧とみゆきのメロンパンの差し入れで一息。その後は、桜川先生が用意してくれたユニークな寝袋でみんなで部室にお泊り。あすかが卒業すると淋しくなると言いつつ、「すぐ新入部員が入ってくる。頼んだぞ、まなつ先輩」とあすかに言われて、『先輩』という響きにテンションが上がってはしゃぐまなつだったが…。
  • 夜中、ふと目を覚ました時、隣で寝ていたローラの姿がない。外に出てみると、ローラが女王とトロピカルハートドレッサーで会話しているところだった。ローラをグランオーシャンの次期女王に正式指名するが、そのグランオーシャンが明日、新しい海へ旅立つため、戻る気があるのなら出発までに戻ってきなさいというのだ。女王の座を辞退して人間界に残るもよしとして、「決めるのはあなたです」と告げる女王だが、あまりにも突然突きつけられた究極の選択に、ローラは声も出ない。そしてそれを聞いてしまったまなつも、呆然としたままローラの背中を見つめるのみだった……。

センシティブな作品


■第46話(最終回)

トロプリまとめ

  • 放映開始1秒、いきなり部室で変身する5人。「あっという間に!トロピカル~ジュ!プリキュア!」。そして椅子に着席後、ラメール「ヤラネーダもいないのに変身する意味あるの?」サマー「ない!」そのサマーにツッコミを入れるがごとく、顔面にメロンパンクッションが激突し……というところでまなつは目を覚ました。夢だったようだ。
  • そこで前回のラストシーンにつながり、ローラと女王の会話を聞いてしまったまなつは、気付かれないように後ずさりして部室に戻り、寝たふりをする。通信が終わって帰ってきたローラは5人で撮った写真を悲痛な表情で見つめ、まなつもそんなローラに声を掛けられなかった。
  • トロフェス当日、まなつの姿が見当たらない。尋ねられたローラはどこか上の空。そこへメロンパンクッションをかついだまなつが現われた。昨日ローラが食べたメロンパンの中に入っていた「あたり」を交換してきたのだ。何も今日でなくてもと言うローラに、「だって、あたりのクッションをもらってないのが気になって、ローラが大事なことを決められないと困るじゃない?」と答えるまなつ。まなつが昨夜の会話を聞いていたと悟ったローラは、訝しがるあすか達3人に自ら事情を説明した。
  • 「急すぎるだろ!」とあすかは怒り、みのりとさんごも戸惑い動揺する。帰ったらローラの、それにトロピカる部みんなの記憶も消されるかもしれないのに…。しかし決断を先送りにしたらあとまわしの魔女と同じだとローラは覚悟を決め、まなつも「わたし達は忘れない!もし記憶を消されても…絶対忘れないよ!このままあおぞら市に残るか、帰って女王様になるか、わたしはローラが今一番大事だって思うことをやってほしい!」と後押しした。
  • いよいよトロフェスが開幕し、劇の準備を始めようとしたところ、ローラが「『みんなで仲良く暮らしました』というラストシーンを、『女王になるために自分の国に帰りました』に変更したい」と申し出てきた。それがローラの決断ならば異存はない。一同は改めて準備に取り掛かる。
  • 5人一緒の最後の部活として、気合を入れて劇がスタート。いままでの5人の出会いを髣髴させる会話を繰り広げ、遂にラストシーンを迎える。「もしセリフを忘れても、自分の言葉で話せばいい。それがわたし達の物語だから」と言うみのりの言葉にうなずき、まなつは舞台に立った。
  • 「わたしがこの町に来たのは女王になるため」というロザリア役ローラの台詞に、「うん、トロピ…トロピカってる…」と答えようとしたナッチー役まなつだったが、もう声が詰まって台詞が出て来なくなり、ローラに抱き着く。
  • 「行かないで!行かないでよローラ!帰るなんて言わないでよ!また一緒にトロピカろうよ!一緒に部活して、一緒に勉強…はしなくていいけど、夜は一緒のベッドで寝て、朝は一緒にごはん食べて、お昼は一緒にトロピカルメロンパン食べて、…ごめん…わたし…ローラが一番大事なことしてほしくて、応援するって決めてたのに…」役柄どころか大勢の生徒の前が見ていることも忘れ、子供のように涙も鼻水も垂らして、まなつは泣きじゃくった。ローラはそんなまなつを愛おしげに抱き締める。
  • まなつに礼を言い、ローラはみんなで『なかよしのうた』を歌うフィナーレに移ろうとする。ところが、まだ立ち直れていないまなつが灯台のセットに手をついたはずみでローラがセットの下敷きになり、起こそうとしてまたぶつけてしまったため、「何するのよ!」と怒るローラとまなつのいつものような掛け合いになり、会場も笑いに包まれて、涙もどこかに吹き飛んでしまった。まなつも気を取り直して歌を歌い切り、最後にはなんとローラが自ら人魚であることを告白したことで、生徒達も人魚コールで盛り上がって、トロフェスは成功裏に終了した。
  • 夕陽に照らされた海岸で、いよいよ別れの時がやって来た。あすかに卒業祝いを述べて握手したものの、ローラの瞳には涙が浮かんでいた。まなつはいつもの通り、「こういう時こそリップで気合だよ!」と塗ってあげて、その宝物であるリップをローラに贈った。

ローラ「みんなと友達でいたことも、わたし忘れちゃうのかな…人魚の一生は長いんだって、女王様が言ってた…わたしが女王になって長い時間が経って、その頃にはまなつ達はもういなくなってる…わたしは海の中で一人…大昔、人間と関わった人魚が淋しさから記憶を消す道具を作ったんだって…」

みのり「会えなくなってもずっと覚えてるって、淋しいことなのかな?」

あすか「淋しくない!忘れてしまう方が淋しい!」

さんご「忘れちゃったら淋しいこともわからないよ!」

まなつ「たとえ会えなくなっても、ローラは一番大事な友達だよ!ずっと、ずっと!」

ローラ「まなつ、さんご、みのり、あすか…わたしのこと、忘れない?」

あすか「ああ!」

さんご「絶対に!」

みのり「忘れない」

まなつ「一生覚えてる!」


  • ローラは涙を流しながら微笑んで、「ありがとう…また会いましょう」と言って海に飛び込み、最後に夕陽を背に大きくジャンプしてその美しい姿を皆の記憶に刻み込みながら、海に姿を消した。「ローラ!絶対、また会おうね!」と涙ながらに絶叫するまなつの声が、夕陽の海に響いていた…。
  • その夜、皆の指からハートクルリングが消えた。ローラのベッドの周辺の物も消えていた。翌朝、母と二人で朝食を食べながら、「うちもう一誰かいなかった?」と尋ねるまなつ。まなつのローラに関する記憶も完全に失われていた。
  • 卒業式後、「あすかせんぱ~い、卒業お”め”でどう”ござい”まず~」と泣きながらあすかにぐいぐい迫るまなつ。みんなで食べようとしたメロンパンはなぜか5個あって、さんごとみのりは「なんで間違えたのかな?」と訝しがる。さんご・みのり・あすかの記憶も消えており、みんなで撮った集合写真からもローラの姿だけが消えた。記憶消去装置は、まなつ達の記憶はおろか、ローラが地上で暮らした痕跡の全ても消し去ってしまったのだった。
  • それはグランオーシャンに戻ったローラも同様だったが、ローラはふと自分の机に、書いた覚えのない「魔女の所へ」という落書きがあることに気付いた。そしてローラは女王の許しを得て、以前から行きたいと思っていた人間界へと向かう。確かめねばならぬ事が、何か大切な事があったはず……。
  • しばらくした後(いつもの夏仕様の私服であり感謝祭での朗読劇が半年後の内容である事から少なくとも半年は経っていることになる)、いつものように元気に家を飛び出て、まなつが入江に向かうと、『見た事もない生き物』を見つける。「すごい!人魚って本当にいたんだ!」と大はしゃぎしながら、いつものように自己紹介しようとするが、その人魚=ローラは「あなたはわたしを知らないのね。なら、わたしが探してる人間ではないわ」と素っ気ない。
  • 実はローラは記憶消去の前に、その効果が及ばない魔女の召し使い達に「いつか記憶を消されたわたしが来たら、いろいろと教えてほしい」と頼み込んでいた。さらに保険として机に落書きを残していたので、全てを忘れた後にそれを目にして魔女の屋敷を訪れ、エルダから「人間の友達を探すこと」を教えられてあおぞら市にやってきたのだが、目の前にいるまなつがその『人間の友達』だということはわからなかった。
  • だがまなつは全く気にせずに、誰を探しているのかと尋ね、ローラは友達の手掛かりとしてリップを取り出してまなつに見せるのだが……

まなつ「あっ!わたしのリップ!何でローラが持ってるの!?」

二人「…へっ?」

ローラ「どうしてまなつがわたしの名前を知ってんのよ!?」

二人「…へっ?」


  • 初対面のはずなのに、まだ名乗っていないお互いの名前を知っているという奇妙な状態に首を傾げる二人。その時、グランオーシャンの記憶消去装置が故障して爆発する。その影響で、ローラのアクアポットから大量のシャボンピクチャーが飛び出てきた。無数のシャボン玉の中には、この一年間にまなつやローラが撮影した、トロピカる部の仲間達とのかけがえのない思い出の数々が浮かぶ。それを目にしたまなつとローラは全てを思い出し、手を取り合って笑顔で叫ぶのだった。

まなつ・ローラ「トロピカってる~!!」

トロピカル~ジュ!プリキュア 46話


エピローグ

  • 最終回特別バージョンのエンディング。再会以後の様子が描かれており、まなつとローラだけではなく、記憶消去装置が壊れたことで他の皆の記憶も戻った様子。まなつはさんごやみのりと共に、トロピカる部部室の増築工事に精を出していた。新入部員も入り、部名も「もっとトロピカる部」に変わったらしく、”まなつ先輩”のトロピカる日々はこれからも続いていくのだろう。

■第46話Cパート

  • CMを挟んでCパートへ。何かの祭りか催しで「Pretty Holic」の屋台を出店し、さんごを筆頭に新作コスメを宣伝する一同。そこへ「はらペコった~」とふらふらやってきた女の子が、飾ってあったおむすびのオブジェにかぶりつこうとした。本物ではないとガッカリするが、そのオブジェからまなつがひょっこり顔を出す。

トロピカ☆はらペコった~!


  • 「わたしの名前は夏海まなつ!あなたは?」「和実ゆいだよ!」と自己紹介しあったところで、そのまま彼女をメイクの体験スペースへ。それぞれがゆいにメイクを施し、最後にリップをプレゼント。と、ゆいの時計が光り何かを告げる。一瞬何かが出てきたが、よくわからないまなつと、誤魔化したいゆいは「ニコ!」と笑って、騒ぎには至らず。「ごめん!あたし行かなきゃ!」とゆいはそのまま去っていき、まなつ達も彼女を「ゆいちゃんの今一番大事なことをやって〜!」と手を振って送り出す。この時トロピカる部が着けているエプロンにひらがなが一文字ずつ。何かと思えば手を振って見送る時に「さようなら」と出る仕掛けであった。

~さようなら~

  • しかしまなつが何か足元を見ているので、ローラが「どうしたの?」と尋ねると、

まなつ「犬のフン踏んじゃった

ローラ・さんご・みのり・あすか「うわ~!!」


  • そして どこかの場所で、キュアプレシャスに変身したゆいが新たなる戦いに赴こうとするところで本作は幕を閉じる。そして最後はサマーのお別れの挨拶と、プレシャス・コメコメへのバトンタッチ。二人一緒にやる気十分でトロピカる掛け声で締めくくった。

サマー「よ~し、メイクで気合い入れてやる気全開!今日もみんな一緒に~!」

サマー・プレシャス「トロピカってこう!」

サマー「まったね~!」



特別出演編集


映画編集

とびこめ!コラボダンスパーティ!

  • まなつ達のもとに先輩であるヒーリングっど♥プリキュアラビリンから、ダンスパーティの招待が届いて気分はトロピカっている。しかし、パーティがはじまるまで3分しかないと告げられるとローラと共に驚き、急ぐことになる。
  • 飛行機に乗り込むが、パイロットと飛行機の正体がヤラネーダと判明し、即消滅してしたの海に落下する。

雪のプリンセスと奇跡の指輪!

  • 本作品ではローラがメインのため、まなつは準主人公的なポジション。
  • みんなで雪の王国シャンティアを訪れ、生まれて初めて見た雪に大興奮した。
  • 雪一杯という事で、積もった雪でかき氷を、と意気込むも安全衛生上危ないとさんご・みのりからたしなめられがっくり。だが、ホワンがかき氷を出してくれたので満足する。
  • ローラと衣装デザインで一悶着してやらかした自身にげんなりする来海えりかを見つけ立ち話。自分にとってはローラの存在が大きいことを語った。それはえりかにとってのつぼみと同じ。ここからえりかとローラとの和解に繋がっていく。
  • シャロンの戴冠式を迎え、そろそろ出番と思ったその矢先、シャロンが豹変。ひとまずシャロンを止めるために変身して戦うが、直後つぼみたちも加勢。彼女達がプリキュアだとここで初めて知りびっくり。
  • 仲良くなったシャロンの変わりようを見てショックを受けたラメールを見て励ますサマー。「ラメールの今一番大事なことは?」と尋ね決心が付いたラメールに気合いのリップを塗り、シャロンの説得のため王宮へと向かう。

わたしだけのお子さまランチ


プリキュアオールスターズF

  • ハートキャッチプリキュア以外のHUGっと!プリキュア以前の51人とひろがるスカイ!プリキュアの5人と初共演。
  • 事件の首謀者であるアークを探すためにお城を目指す。だが、首謀者はもう1人いた…。

関連タグ編集

トロピカル〜ジュ!プリキュア  トロピカルージュプリキュア キュアサマー

主役キュア 1号キュア 白キュア 虹キュア ピンクチーム ホワイトヒロイン

レインボーヒロイン トロピカってる〜! 栗毛 緑眼 サイドテール 素足履き

令和プリキュア


カップリングタグ編集

マナまな

マナまな


主役キュア」タグ編集

花寺のどか夏海まなつ和実ゆい


歴代白キュア編集

南野奏(←坂上あゆみ)← 夏海まなつ虹ヶ丘ましろ

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