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この記事は本編終盤以降の多大なネタバレを含みます。未試聴の方は注意。

「この世界を…救って…そして、あとまわしの魔女になってしまった魔女も…」

「乾いた心に!キュアオアシス!」


CV:中原麻衣


概要編集

グランオーシャンに伝わる伝説のプリキュア

トロピカルージュプリキュアからすれば先代のプリキュアにあたる。

その存在自体は前々から示唆されていたが、第29話で夏海まなつ/キュアサマーの夢の中で初登場した。

それ以後も、夢の中や鏡の中に幻影として登場し、まなつ達を間接的に導いている。

後述に詳しいが肉体はとっくの昔に滅んでいる幽霊のような存在なので、物理的な干渉はできない。


ローラ曰く、「魔女から人魚と人間の世界を救った伝説の戦士」とされている。この「魔女」があとまわしの魔女のことを指しているのかはわからないということだったが、その後、破壊の魔女と呼ばれていた頃の魔女だったことが明かされた。


変身者の名前はアウネーテアンデルセンの戯曲詩にもなったヨーロッパの童謡『アウネーテと人魚』が元ネタと思われる。詳細は当該記事を参照。


当初はグランオーシャンにおいては本名が伝わっておらず、『伝説のプリキュア』と呼ばれていたが、第44話において真の名前が判明した。(それ以前の第37話で伝説のプリキュア本人の魂が人魚の女王に対して自分のことをすでに伝えていたが、その時点では詳細な内容は視聴者向けには隠されていた)


活躍したのは「大昔」とか「数百年前」とか言われているが詳しい時代は言及されていない。物語の時間軸では既に故人。

作中では伝説のプリキュアが戦っていた街の光景が回想シーンの形でたびたび描写されており、その街のベネチアを思わせる風景や人々の服装、そして大砲で魔女に攻撃していたことから、16〜18世紀あたりの近世ヨーロッパで活躍していたと推察される。

現代では肉体は滅び幽霊のような存在になっており、夢の中や鏡の中に幻影として現れることはできるが、物理的な干渉はできない。


自然災害の化身である“破壊の魔女”を倒す為に当時の人魚のスカウトを受けて誕生したプリキュアだったのだが、偶然にもプリキュア覚醒前に傷ついた魔女を助け心を通わせたことがある。この時には自分が助けたのが破壊の魔女だと言うことは知らなかったが、キュアオアシスとして魔女と戦っていく中で相手の正体を知り、どうにか和解したいと望んでいた。


オアシスの思いにほだされた破壊の魔女は、和解こそしなかったが何かと理由をつけては破壊活動やオアシスとの決着を先送りするようになり、結果的に世界に平和が訪れた。

しかし長い寿命がある破壊の魔女が延々とオアシスとの決着を先送りにして避けていく間に、人間であるアウネーテの生涯はとっくに終わってしまう。魔女はその事実を認めないかのようにオアシスとの決着を先送りする理由を毎日考え続け、そんなことを繰り返すうちに魔女も老齢で衰え、自分が何を「あとまわし」にしようとしているかを忘れてしまう。それでも何かをあとまわしにしないといけないと言う執念だけは残り、ありとあらゆる物事を後回しにする"あとまわしの魔女"へと変わっていった。


一方、寿命によって肉体が滅んだオアシスは、その強い思いから魂だけは現世に留まり続け、いつか魔女と再戦(再開)の約束を果たす事を願っていた。

そして現代。新たなるプリキュアであるトロピカルージュプリキュアが誕生したことで、彼女達に自分の遺志をついでもらうべく、節目節目で現代のプリキュア達の前に幻影として現れ、導いていったのである。


容姿編集

伝説のプリキュア

ヤシの木を思わせる髪型とライムグリーンのイメージカラーが特徴。

ノースリーブとバルーンスカートのワンピースで、手にはフィンガーレスグローブではなくアームカバーを着用する。靴はニーハイロングブーツ。

また、現代のプリキュアにはない特徴として緑色のマントを身に着けている。


戦闘スタイル編集

パンチやキックによる徒手空拳のほか、ハートルージュロッドに類似した武器(現代のプリキュアが使用する物の色違い)を必殺技だけでなく格闘にも用いていたことが回想シーンで描写されている。

現代のプリキュアの最強形態の合体技に相当する2種の技を単独で発動できるのだが、ランドビートダイナミックに類似する技で召喚されたピンクの象が複数回攻撃を行っていたことから、現代のプリキュアのそれよりも強力な技だった可能性がある。


使用アイテム編集

現代のプリキュアと同様にトロピカルパクトハートクルリング(キュアサマーのリングの色違い)を用いて変身する。

戦闘においては先述の通り色違いのハートルージュロッドを使用し、ランドハートクルリングおよびマリンハートクルリングに似たアイテムをセットすることで必殺技を発動する。


活躍編集

  • 第29話

まなつが夢の中でローラの手鏡を拾うとその中には見知らぬ少女の姿が映っており、鏡の中に吸い込まれたかと思うと、「伝説のプリキュア」の姿が現れる。

プリキュア達超ゼッタイヤラネーダに苦戦しても諦めない気持ちが応えた時、トロピカる部が文化祭で自作したドレッサーの鏡が光り出す。

すると、空が暗く周りが緑色とシャボン玉の背景になったかと思うと、あおぞら中学校の校舎の屋根の上に「伝説のプリキュア」本人が突如出現した。

伝説のプリキュアはあとまわしの魔女との間に何か因縁があるらしく、「あとまわしの魔女となってしまった彼女を止めてほしい」とに頼んで、大地のリングであるランドハートクルリングを授けた。

このリングの力でキュアサマー達は新たな強化形態に変身ができるようになり、その力で超ゼッタイヤラネーダを浄化。それを見届けた伝説のプリキュアは姿を消した。


この第29話でのバトラーは伝説のプリキュアを目撃した際に、「あの者は、まさか・・・」とつぶやいているので、伝説のプリキュアについて何かを知っている模様。

また、同話ではあとまわしの魔女は眠るたびに悪夢に苦しんでおり、その夢の中では謎の少女との別離が描かれていることが判明した。このことはいかにも伝説のプリキュアとの関係がありそうだが、全貌はまだ謎に包まれている。


  • 第36話

大地のリングを手に入れた第29話同様にまなつの夢に現れる。

洋館や町が燃える中、あとまわしの魔女らしき者と悲しい想いで戦うサマーが倒れたとき、水面に映った自分の顔が伝説のプリキュアであったことに驚愕して、目が覚めた。

その直後、トロピカルハートドレッサーから人魚の女王の通信を聞き、まなつ達はグランオーシャンに向かうことになる。海のリングを探す中、まなつが夢のことを話すと、その夢は伝説のプリキュアからのメッセージではないかと一同は推測する。


  • 第37話

グランオーシャンの王城の地下で、人間と関わった人魚たちの記憶が封印されている部屋を発見したまなつ達。一際大きく光る貝殻に触れると、何者かと戦う伝説のプリキュアのヴィジョンが脳内に流れ込んできた。それはまなつが見た夢と全く同じであった。

つまり、まなつの見た夢は伝説のプリキュアの記憶を反芻したものであったことになる。


まなつたちが地上に戻った後、人魚の女王・メルジーヌの前に鏡の虚像として伝説のプリキュアが現れる。驚く女王に対して伝説のプリキュアは「自分がやり残したこと」を伝える。

それは「時の流れの中で失われてしまった魔女の心を呼び覚ます」こと。その後に「そして・・・」と女王に何かを伝えるが、その内容は視聴者には明かされなかった。


  • 第42話

バトラーの口からあとまわしの魔女が破壊の魔女と言われていた頃に活躍していたと判明する。


襲撃!

シロナガスクジラの超ゼッタイヤラネーダに飲む込まれたまなつの名前を何回も呼び、夢の中で2人は初対面を果たすのだった。


  • 第43話

あの日魔女が見た光景

洞窟の中で傷ついた何者かを手当てする少女の様子をまなつに見せた。

「あれはわたし、はるか大昔、過去のわたし…そしてわたしが助けたのは…」と呟く。「助けたのは…?」と問い返したところで、まなつは夢から目を覚ましてしまった。


  • 第44話

光り輝くキュアサマーの姿に、伝説のプリキュアの魂が降り立った。

「やっと会えた…」と微笑む彼女の笑顔を見て、「わたしは…わたしも…会いたかった…!」と魔女の頬に滂沱の涙が流れる。


伝説のプリキュアとサマーの「さあ、あなたの今一番大事なことを」という声を聞き、「わたしは…お前と…友達に…!」と魔女は手を差し出した。サマーから離れた伝説のプリキュアが握り返すと、魔女は嬉しそうな笑顔を浮かべ、魔女の体は泡と化して天へと昇って行く。


「ありがとう、サマー…みんな…」と礼を述べて、魔女と一緒に去ってゆこうとする彼女に、サマーが「待って!あなたの名前は!?」と尋ねると、「キュアオアシス…」と最後に名乗り、その姿は輝きながら消えて行った…………







……はず、だった。


台詞は無いが終盤でカメオ出演している。すでに故人ではあるが、この映画ではストーリーの設定上、現代の人々と同時に登場しても問題はないと思われる(キュアエンプレスといった他の先代プリキュアと同様に登場している)。


余談編集

それまで敵も味方も途中参加キャラがいなかったシリーズがあったが、『トロピカル〜ジュ!プリキュア』においては何気に初となる新キャラとなった。


第29話でまなつの夢の中で初登場した際、その夢の中ではあおぞら水族館が舞台であったため、一部視聴者の中では伝説のプリキュアは『あの人』なのではないかと推測する声があった。

第33話では姿は登場していないが、短編の中で伝説のプリキュアについての言及があり、いたとしてもおばあさん一之瀬みのりが語っており、ある意味今後のストーリー展開の予言ではないかと言う推測もあったが、第37話にて、鏡の虚像として人魚の女王の前に姿を表した時、女王が驚いた表情で「あなたの肉体は遥か昔にもう・・・」と語りかけていたので、すでに故人であることがほぼ確定的になった。

その時に伝説のプリキュアの幻影は自分がここに存在している理由について「やり残したことがあるから」と答えている。

つまりプリキュア達を導いてくれる伝説のプリキュアの幻影は、実のところは未練があって成仏できない幽霊みたいなものである。


そういえばまなつはお化け嫌いだったような…。時々憑依されてたような…。


…まぁ気づいてなければいいか。


名前について編集

放映終了後に刊行された『アニメージュ』2022年3月号の記事によれば、元々「キュアオアシス」という名前はデザイン段階で便宜的につけられた名前であって、本編中では彼女の名前は特に言及しない予定だったらしい。

ただ、「まなつが相手に名前を聞かないはずはない」ということから、最後にちゃんと自己紹介をするシーンを入れることになり、キュアオアシスという名前が公式設定として採用されたということ。


演者について編集

演じた中原麻衣は、かつて『Go!プリンセスプリキュア』のミュージカルに出演していた為、今回でアニメ版としてでの初の出演となった。

そして、今作品でニチアサ初出演でもある。

45話ではキュアオアシスに似たトロピカルパラダイスを演じた。


更に3作後では正義のキュアオアシスと全く対となる悪の女幹部を演じる事になる。


小ネタ編集

伝説のプリキュア(アローラのすがた)キュアオアシス(アローラの姿)

ヤシの木モチーフであるため、こんなある種の合体事故も。


関連タグ編集

トロピカル〜ジュ!プリキュア

プリキュアの歴史 0号キュア 緑キュア 伝説のプリキュア


来海えりか/キュアマリン:彼女本人とはなんの関係もないが、ゲスト回で冗談めいてキュアヤシの木と発言していた。その冗談はある意味伏線であると言える。

花海ことは/キュアフェリーチェ:イメージカラーと神秘性が似ている追加キュア

虹ヶ丘ましろ/キュアプリズム:凶悪な敵と心を通わせた共通点があるまなつの後輩の白キュア

ルミエル:敵の首領と深い関係を持つ先代プリキュア繋がり。

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