メイクでチェンジ!ムテキのやる気!
概要
2021年2月28日から2022年1月30日まで放送されたプリキュアシリーズの18作目のタイトル。全46話。公式での略称は「トロプリ」。 英語表記は「Tropical-Rouge! Precure」。
「元気で明るい“陽”のプリキュア」がコンセプト。常夏の南国を舞台に、ハイテンションでコミカルな作風を特徴とする。
2020年11月27日にタイトルが発表され、同日にティザーサイトが開設、同年12月26日に公式サイトにリニューアルされストーリー、キャラクター、放送開始日が解禁された。
(なお、商標登録の出願公開日は11月30日であり、タイトル発表の三日後である)
キャッチコピーは「メイクでチェンジ! ムテキのやる気!」「みんなで一緒にトロピカっちゃおー!」
プリキュアシリーズは例年2月第1週放送開始だったが、本作品は2月最終週に放送を開始する。この経緯は前作『ヒーリングっど♥プリキュア』の「コロナ禍による放送の影響」の項を参照。また、例年6月中旬(2021年は6月20日)に予定されていた全米オープンゴルフの放送に伴う番組休止は、テレビ朝日が諸事情により中継をしなかったために休止されなかった一方、同年7月25日には前年に行われる予定だった東京オリンピック開催に伴う休止が入った(8月1日、8月8日は開催期間中だが休止せず放送された)。制作局のABC朝日放送版では8月15日に2年振りの高校野球で休止となるが放送から約30分後にTVerで他の地域からでの約30分後に付いて行く事が出来る。
山陰放送ではキー局の『王様のブランチ・午前』のネット開始に伴い、4月から放送時間が変わり、従来の土曜11:15から日曜6:15からの放送となった。(但し1週遅れでの放送となるのは従来通り。そのため、ケーブルテレビ加入などでABCテレビ・瀬戸内海放送・広島ホームテレビ・山口朝日放送が映る家庭では1日に2話連続視聴することができた。)
なお、11月14日の放送分は先週においてテレ朝系列での放送がなかったため、29話の再放送が行われた。(なお、次回予告もそれに合わせて差し替えられており、「35話本編・29話予告→29話本編・36話予告」となっていた)
次作『デリシャスパーティ♡プリキュア』は従来通り2月第1週のスタートとなるため、本作の放送期間は例年より3週ほど短くなり、話数もシリーズの中では少ない方になる(前作は全45話だが傑作選を9回分放送したため、放送回数としては本作が最少)。
本作では後にキュアラメールに変身をするローラが第1話から出ている為、『ハピネスチャージプリキュア!』以来約7年振りの「作品発表時点では未発表の追加プリキュアとなるキャラクター」が登場しない作品となった。
また歴代シリーズ初となる、本編最終回が完全なエピローグ扱いとなり、戦闘が全く皆無となった作品でもある(『スイートプリキュア♪』最終回も戦闘シーンは無かったが、まだ完全に平和が戻ってはいなかったためエピローグ扱いではない)。これは本作のテーマらしく日常ドラマで終わらせたいというスタッフの意向によるもので(アニメージュ2022年3月号より)、毎年恒例のバトンタッチもCパートに収める異例の形となった。
なお本作は『ドキドキ!プリキュア』以来8作振りの、プリキュア戦士の兄弟姉妹が劇中に登場しなかった作品でもある。
(滝沢あすかには第8話で兄がいることが判明しているが、その兄は劇中には最後まで未登場)
スタッフ
東映アニメーション側のプロデューサーは『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』で同職を務めた村瀬亜季。プリキュアシリーズのTV版を担当するのは初であり、歴代では8代目のプロデューサーとなる。
シリーズディレクター(監督)は『スイートプリキュア』からプリキュアシリーズの演出スタッフとして参加している土田豊が担当する。
キャラクターデザインは『Go!プリンセスプリキュア』で同職を務めた中谷友紀子が担当。
シリーズ構成にはプリキュアシリーズ初参加の横谷昌宏が抜擢された。
2010年代以降は『Re:ゼロから始める異世界生活』『Free!』などの話題作のシリーズ構成を担っているため青年向けアニメ作家のイメージが強いが、デビューは1990年代で児童向けアニメにも多く関わってきたベテランでもある。プリキュアシリーズ初参加の人物が構成を担当するのは『ドキドキ!プリキュア』以来8年ぶりとなる。
表記に関する注意
本作品名については『トロピカル〜ジュ!プリキュア』と波ダッシュ(〜)表記になっている場合と、『トロピカル~ジュ!プリキュア』と全角チルダ(~)表記になっている場合が混在しており、公式サイトや各種ニュース記事などでは全角チルダを用いている場合が多く見受けられます(この辺に起因する諸問題については「〜」・「~」それぞれの記事及び「波ダッシュ、全角チルダ問題」で検索して参照のこと)。
Pixivの仕様ではタグ・百科事典ともに全角チルダ表記でタグ付け・記事作成を行うと自動的に波ダッシュに変換されるようになっています。ですが、記事本文中で全角チルダのまま百科事典内リンクを組み込もうとすると別の記事扱いとなって赤リンクのままとなります。このような状態が見受けられた場合は波ダッシュに修正することを推奨します。
あらすじ
わたし、《夏海まなつ》! 春から都会の中学校に通う 中学1年生!
故郷の島から引っ越してきた日、海でヒミツの出会いをしたんだ。その子の名前は《ローラ》って言って、実は…“人魚”なの!
海の中にある《人魚の国・グランオーシャン》は、暗い海の底に住む《あとまわしの魔女》に《やる気パワー》を奪われて、みんなやる気がなくなっちゃったの。
人間のやる気パワーまで奪われたら、世界は大変なことに…!
だから、ローラは《伝説の戦士・プリキュア》を探しに、1人で地上へやってきたんだって。
そんな中、地上に現れたあとまわしの魔女の召使いにローラが捕まって大ピンチ!
「わたしの《今、一番 大事なこと》!それは…!」
メイクでトロピカルチェンジして、やる気全開!
伝説の戦士・プリキュア《キュアサマー》 に変身!
プリキュアに、学校に、部活に!
みんなでトロピカっちゃおー!
(公式サイトから引用)
※より細かいストーリーの流れについては、下部の「放送回」の節にある「ストーリー展開」を参考してください
特徴
テーマは「今一番大事なこと」
今作のテーマは「今一番大事なこと」とされている。
東映アニメーション側の村瀬亜季プロデューサーはこの点について、「『<今、一番大事なこと>は何ですか?』 大人になると上手く答えられなくなってしまうそんな不思議な質問です。明日というものを知り、<後まわし>という技を覚えてしまったからでしょうか」と、過去作のアンチテーゼにも捉えられかねない挑戦的な提言をしている。
そのうえで、「子どもたちは、どんなときも目の前の<今一番大事なこと>に全力で、誰にも奪われない“ムテキのやる気パワー”を持っていると思います。そんな子どもたちと感覚の近いまなつを通じて、<今一番大事なこと>をもっとたくさん見つけてもらいたいし、それを応援したい」と語っている。
そして、「今」の積み重ねこそが明日や将来へと繋がり、自分で選択し決断することの大切さを「今一番大事なことをやろう!」という言葉に込め、それらを子供たちに伝えていくことが宣言されている。
「学園もの」としての側面
作中では上記のテーマを体現する部活・トロピカる部が主人公のまなつによって設立されている。トロピカる部は「1度しかない今を楽しむ部活」であり、活動内容は固定されていない。毎日において部員の誰かが今日やりたいと思ったことにみんなでチャレンジしていくという部活である。
本作はほとんどのエピソードがトロピカる部の活動に関連したものとなっていることから、「部活を舞台にゆるい日常を送る女子中学生たちのアニメ」という日常系に近い側面も併せ持っている。(そのためか、人間の男性キャラクターの存在感が非常に薄い。)
この点について、シリーズ構成の横谷昌宏は「プリキュアシリーズは未就学児がメインターゲットなわけですけど、部活がどんなものか知らない子供たちが見ても『学校に行って部活をやってみたい』と思える、そういう感じになればいいかな」と狙いを語っている。
(参考:Febri『トロピカル〜ジュ!プリキュア』特集 シリーズ構成・横谷昌宏インタビュー)
元気で明るく楽しめる作風
今作は可愛くてかっこいい変身や戦闘シーンという従来の伝統は引き継ぎつつも、「ハイテンションで明るく愉快なキャラクターやストーリー」を売り文句としており、コミカルな作風が意識されている。
放映前の初報時点では、ABCアニメーション側の田中昂プロデューサーは本作の制作指針として、
「こんなご時世だからこそ、底抜けに明るく、たくさん笑えて、そして「今一番大事なこと」に向かって一直線に邁進する、そんなプリキュアを一年間お届けできればと思っています」
と語っている。
また、東映アニメーション側の村瀬亜季プロデューサーは明るく楽しいという本作のコンセプトを「“陰”にいくのでなく“陽”にいく」という概念で表現しており、太陽・夏・海といった本作のモチーフはすべてこの“陽”からの発想である。
(参考:Febri『トロピカル〜ジュ!プリキュア』特集 プロデューサー・村瀬亜季インタビュー)
なお、『アニメージュ』2021年6月号内でのインタビュー記事では「番組の企画については、コロナの影響が出る前に明るい作風などを含めた方向性が固まっていた」「タイトルもその頃に既に決まっていた」という回答が掲載されていることから、コロナ禍前に明るい作風の方向にしようと考えていた様である。
「海」+「コスメ」からなるモチーフ
作中で登場する「海」を身近だけど神秘的で特別な存在として位置付けている。
メインキャラクターの一人として人魚のローラが登場したり、南国をイメージした海辺の街を舞台にしたりと、各所に海の要素が作品の根底を支えている。
また、自分を奮い立たせる要素として「コスメ」が登場し、コスメはキラキラして可愛く、気分が良くなる特別な存在として描写される。
作中ではコスメを「可愛くなりたい」という気持ちを満たすというより、「やってみよう」と自分を奮い立たせてくれるアイテムとしてピックアップされている。
プリキュアの変身アイテムもパクト型のコスメをモチーフにし、メイクアップすることで普段とは違う自分(プリキュア)に変身する構図になっている。
村瀬亜季プロデューサーは、
「プリキュアという作品が子どもたちの「やってみたい!」に繋がるといいなと思い、【海】と【コスメ】2つの憧れモチーフを取り入れました。」
と語っている。
アニメージュアニメグランプリ
2021年8月号で発表されたアニメージュ第43回アニメグランプリにて、『トロピカル〜ジュ!プリキュア』はグランプリ作品部門11位(得票数62point)を獲得している。
2022年8月号で発表されたアニメージュ第44回アニメグランプリでは、『トロピカル〜ジュ!プリキュア』はグランプリ作品部門3位(得票数205point)を獲得している。
登場人物
プリキュア
- 夏海まなつ / キュアサマー(声:ファイルーズあい)
- 涼村さんご / キュアコーラル(声:花守ゆみり)
- 一之瀬みのり / キュアパパイア(声:石川由依)
- 滝沢あすか / キュアフラミンゴ(声:瀬戸麻沙美)
- ローラ / キュアラメール(声:日高里菜)
グランオーシャン
プリキュアの妖精
王族
住民
- デッカイカンじいさん(声:なし)
あとまわしの魔女たち
支配者
執事
召使い
怪物
プリキュアの家族
取り巻く人々
- 桜川咲(声:徳井青空)※1
- 白石きりこ(声:弘松芹香)
- 小町なおみ(声:松本沙羅)
- 桑野ゆみ(声:内村史子)
- 白鳥百合子(声:福原綾香)
- 角田正美(声:大坪由佳)
- 小森いずみ(声:杉山里穂)
- 林田ゆきえ(声:小橋里美)
- 水島泳子(声:Lynn)
- 松田れな(声:杉山里穂)
- 加藤だいき(声:篠原彰宏)
- 肥後つばさ(声:天野宏郷)
- 仲川詩織(声:天野聡美)
- 校長先生(声:丸山壮史)
伝説のプリキュア
その他の人物(ゲスト)
とびこめ!コラボダンスパーティ!のキャラクター
映画版のキャラクター
- 花咲つぼみ / キュアブロッサム(声:水樹奈々)
- 来海えりか / キュアマリン(声:水沢史絵)
- 明堂院いつき / キュアサンシャイン(声:桑島法子)
- 月影ゆり / キュアムーンライト(声:久川綾)
- シプレ(声:川田妙子)
- コフレ(声:くまいもとこ)
- ポプリ(声:菊池こころ)
オリジナルキャラクター
同映画ゲストキャラクター
デリシャスパーティ♡プリキュアのキャラクター
※1:EDクレジットでは「桜川先生」名義。
※2:同作品においてはノンクレジット。
トロプリの呼称表(メインキャラクターのみ)
※変身前/キュア名
が\に | まなつ | さんご | みのり | あすか | ローラ | くるるん |
---|---|---|---|---|---|---|
まなつ | わたし | さんご/コーラル | みのりん先輩/パパイア | あすか先輩/フラミンゴ※3 | ローラ/ラメール | くるるん |
さんご | まなつ/サマー※2 | わたし | みのりん先輩/パパイア | あすか先輩/フラミンゴ | ローラ/ラメール | くるるん |
みのり | まなつ/サマー | さんご/コーラル | わたし | あすか先輩/フラミンゴ | ローラ/ラメール | くるるん |
あすか | まなつ/サマー※4 | さんご/コーラル | みのり/パパイア | わたし | ローラ/ラメール※5 | くるるん |
ローラ | まなつ/サマー※1 | さんご/コーラル※1 | みのり/パパイア | あすか/フラミンゴ | わたし | くるるん |
くるるん | くるるん | 同左 | 同左 | 同左 | 同左 | 同左 |
脚注
※1:まなつとさんごを1話と3話のラストまで「人間」と呼称した。
※2:2話の初対面時のみ「夏海さん」、3話のラストまで「まなつちゃん」と呼称した。
※3:5話の初対面時のみ「滝沢先輩」と呼称した。
※4:5話まで「夏海」と呼称した。
※5:5話まで「人魚」と呼称した。
映画
短編映画『映画トロピカル~ジュ!プリキュア プチ とびこめ!コラボダンスパーティ!』が2021年3月20日に公開。
前作の『ヒーリングっど♥プリキュア』の長編映画『映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』との同時上映。
長編映画『映画トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!』が2021年10月23日に公開。
『ハートキャッチプリキュア』との共演である。(情報ソース)
主題歌
オープニング
Viva!Spark!トロピカル~ジュ!プリキュア(第1話~第18話)
- 作詞:大森祥子
- 作曲・編曲:EFFY
- 歌:Machico
Viva!Spark!トロピカル~ジュ!プリキュア with トロピカる部(第19話~第32話、第34話~第46話)
- 作詞:大森祥子
- 作曲・編曲:EFFY
- 歌:Machico
- コーラス:トロピカる部
Viva!Spark!トロピカル~ジュ!プリキュア ~トロピカる部 Ver.~(第33話)
- 作詞:大森祥子
- 作曲・編曲:EFFY
- 歌:トロピカる部
エンディング
トロピカI・N・G(第1話~第3話・第6話~第16話)※
※再放送版では、4話と5話は、初回放送版の映画主題歌と差し替えで流れる予定。
エビバディ☆ヒーリングッデイ!&トロピカ I・N・G エンディングリレー(第4話~第5話(初回放送版))
- エンディングリレー編曲: 馬瀬みさき
- 作詞:藤本記子・こだまさおり
- 作曲:ANDW・馬瀬みさき
- 編曲:立山秋航・馬瀬みさき
- 歌:宮本佳那子・吉武千颯
あこがれ Go My Way!!(第17話~第32話・第37話~第46話)※
※再放送版では、33話から36話まで、初回放送版の映画主題歌と差し替えで流れる予定。
シャンティア〜しあわせのくに〜エンディング主題歌Ver.(第33話~第36話 (初回放送版))
- 作詞:六ツ見純代
- 作曲・編曲:森いづみ
- 歌:キュアサマー(CV:ファイルーズあい)・キュアコーラル(CV:花守ゆみり)・キュアパパイア(CV:石川由依)・キュアフラミンゴ(CV:瀬戸麻沙美)・キュアラメール(CV:日高里菜)・キュアブロッサム(CV:水樹奈々)・キュアマリン(CV:水沢史絵)・キュアサンシャイン(CV:桑島法子)・キュアムーンライト(CV:久川 綾)
挿入歌
なかよしのうた(第13話)
なかよしのうた〜いっしょにうたおう♪だいすきなともだち〜(第46話)
放送回(注意:この項目はネタバレを含みます)
注意:各話の関連タグに追記するのは本作品が親記事になっているもの、もしくはプリキュアシリーズ全体に関わる記事に限定して、他作品や一般的な用語の記載は控えてください。また、記事として作成されていないものを関連タグとして扱うのも控えるように願います。
次回予告の最後の締めのセリフは今作は不明(『○○(追記・修正お願いします!)』)だが、今作で最後となる。
話数 | サブタイトル | 初登場キャラ※1 | 概要/関連タグ | やる気パワー色※2 | トロピカる部活動※5 |
---|---|---|---|---|---|
1▲ | トロピカれ!やる気全開!キュアサマー! | 夏海まなつ、ローラ、涼村さんご、チョンギーレ、ヤラネーダ、人魚の女王、くるるん、夏海大洋、夏海碧、平林まふね、あとまわしの魔女、バトラー | まなつが人魚ローラとであい、キュアサマーに覚醒。 | 赤/トロピカルピンク | - |
2 | まなつとローラ!どっちのダイジが一番大事? | 涼村みゆき、桜川先生※7、白石きりこ | まなつとさんごが友達になる。ローラとの初の喧嘩回/プリキュア同士の喧嘩 | 青/トロピカルピンク | - |
3 | 自分を信じて!キュートいっぱい!キュアコーラル! | 桑野ゆみ | さんごがキュアコーラルに覚醒。 | 黄色/トロピカルピンク※3、コーラルパープル※4 | - |
4 | はじけるキュアパパイア!これが私の物語! | 一之瀬みのり、ヌメリー | みのりがキュアパパイアに覚醒。 | 緑/パパイヤイエロー | - |
5 | 先輩参上!燃えろ!キュアフラミンゴ! | 滝沢あすか、白鳥百合子 | あすかがキュアフラミンゴに覚醒。 | 水色/フラミンゴレッド | - |
6 | 今はじまる!その名は、トロピカる部! | エルダ | トロピカる部の設立 | -/オーシャンブルー | 部設立認可 |
7 | やってくる!海の妖精くるるん! | - | くるるんが地上へやってきて、以後はまなつ達と行動を共にする。 | -/パパイヤイエロー | ランニング |
8▲ | 初めての部活!お弁当でトロピかっちゃえ! | - | くるるん弁当を作る | オレンジ/フラミンゴレッド | みんなでお弁当作り |
9▲ | メイクは魔法?映画でトロピかる! | 山辺ゆな | 女優さんのイメチェンに協力 | 白/コーラルパープル | 映画エキストラ出演! |
10▲ | やる気重ねて!プリキュア!ミックストロピカル!! | ゼンゼンヤラネーダ | まなつがやる気パワーを吸い取られてしまい、復活させるためにローラが奮闘。/ミックストロピカルスタイル/冬海まふゆ/プリキュア赤点禁止令 | レインボー/トロピカルピンク | 中間テスト期間のため部活お休み! |
11▲ | もりあがれ!海辺のサンドアート! | - | サンドアート大会を開催。 | 赤/オーシャンブルー | 部活対抗!サンドアート大会 |
12▲ | 没収!アクアポットは校則違反!? | 角田正美 | 制服ローラ | 青/フラミンゴレッド | 人魚の噂騒ぎのため会議中・・・! |
13▲ | ドタバタ校内放送!響け、人魚の歌! | 小森いずみ、林田ゆきえ | さんごは虫嫌い/ローラの部屋/挿入歌「なかよしのうた」披露 | 黄色/オーシャンブルー | お昼の校内放送! |
14▲ | おまかせ!保育園でトロピカ先生! | ワタル、ルリ | 保育園でヤラネーダとの戦い | -/コーラルパープル | 保育士さん体験! |
15▲ | みのりがローラで、ローラがみのり!? | 一之瀬なるみ | 入れ替わり回/ローラみのりん/みのりんローラ/チアさんご | 黄色/パパイヤイエロー | 応援団! |
16▲ | 魔女の罠!囚われたローラ! | - | ローラが人間に憧れを持つようになったことが明らかになる | -/オーシャンブルー | 山登り! |
17▲ | 人魚の奇跡!変身!キュアラメール! | - | ローラがキュアラメールに覚醒。ED曲、映像変更 | -/オーシャンブルー | - |
18▲ | 歩くよ!泳ぐよ!ローラの初登校! | 水島泳子 | ローラがトロピカる部に入部 | オレンジ/オーシャンブルー | 水泳部(ローラのみ) |
19▲ | まなつパニック!学校の七不思議! | - | プリキュア怪談回。/まなつちゃんはお化け嫌い | -/トロピカルピンク | 学校の怪談調査! |
20▲ | 名探偵みのりん!消えたメロンパン事件! | - | プリキュア名探偵回。/名探偵みのりん | 黄緑/パパイヤイエロー | メロンパン探偵! |
21▲ | 夏休み!トロピカる部の合宿計画! | - | 夏休み合宿編1 | 赤/コーラルパープル | 夏合宿のしおり作り! |
22▲ | ヒミツの大冒険!人魚の宝を探せ! | とみ婆、ようすけ、さんた、ゼッタイヤラネーダ | 夏休み合宿編2。水着回。 | -/オーシャンブルー | 南乃島で夏合宿中...! |
23 | 南乃祭り!教えて、ローラの願いごと! | - | 夏休み合宿編3。ラメールのソロバトル回 | 黄色/トロピカルピンク | 〃 |
24▲ | 熱血バトル!トロピカる部VS生徒会 | パンサー向井※6、一条里香※8 | お笑い芸人ゲスト回。/デッカイカンじいさん | 緑/フラミンゴレッド | クイズ番組でバトル! |
25▲ | 桜川先生パワーアップ大作戦! | 桜川先生のお父さん | 新学期。この回からエンドカードがアニメーションに | 水色/コーラルパープル | 桜川先生のサポート? |
26▲ | 晴れわたれ!キラキラ☆流星群の夜! | 校長先生、仲川詩織、滝沢晴瑠也 | 流星群を見るためにあすかの父に雨乞いをしてもらう | ピンク/フラミンゴレッド | 流星群を学校のみんなでみる会…! |
27▲ | やる気が消える?水族館ふしぎツアー! | - | 水族館内でやる気パワーが少しずつ奪われる | 紫/オーシャンブルー | 水族館探検 |
28▲ | 文化祭!力あわせて、あおぞらメイク! | - | 文化祭回。 | オレンジ/パパイヤイエロー | 文化祭!あおぞらメイク教室! |
29▲ | 甦る伝説!プリキュアおめかしアップ! | 超ゼッタイヤラネーダ、伝説のプリキュア※10 | エクセレン・トロピカルスタイル初披露。新アイテム「トロピカルハートドレッサー」と合体技「ランドビートダイナミック」の初登場。 | 黄色/トロピカルピンク | - |
30▲ | 大選挙!ローラが生徒会長!? | - | 選挙回。 | 黄緑/オーシャンブルー | ローラの生徒会選挙! |
31 | トラブル列車!あすかの修学旅行! | - | あすかと生徒会長との因縁の判明 | 赤/フラミンゴレッド | 修学旅行(あすかのみ)、忘れ物届け(サマー、コーラル、パパイア) |
32 | 駆けろランウェイ!さんごのファッションショー! | コニー、いおり | さんごがファッションショーに出場する | 青/コーラルパープル | ファッションショー(さんごのみ) |
33 | Viva!10本立てDEトロピカれ! | キュアブロッサム、キュアマリン、キュアサンシャイン、キュアムーンライト※9 | 特別編。映画版とのコラボを含んだ11のエピソードを放送。 | -/パパイヤイエロー | - |
34 | 夢は無限大! 大人になったら何になる? | - | 将来の夢について考える。ムキムキくるるん | 黄緑/オーシャンブルー | 「大人になったら何になる展」のビデオ撮影(さんご・まなつ・ローラ) |
35 | わくわくハロウィン! 負けるな、まなつ? | - | ハロウィン回。/プリキュア同士の喧嘩続編 | 水色/トロピカルピンク | ハロウィンパーティー! |
36 | 来たよ!人魚の国・グランオーシャン! | - | グランオーシャン訪問編1。 | -/オーシャンブルー | まなつたちのグランオーシャン訪問 |
37▲ | 人魚の記憶!海のリングを取り戻せ! | - | グランオーシャン訪問編2。マリンビートダイナミック初披露/トロプリ37話ショック、 | 紫/トロピカルピンク | - |
38▲ | 決めろ!あすかの友情スマッシュ! | - | あすかと生徒会長との和解。/天宮えれな | -/フラミンゴレッド | 図書館で調べもの…? |
39▲ | みつけて!さんごのきらめく舞台(ステージ)! | - | さんごが自分の道を定める。トロピカ卒業フェスティバル(トロフェス)の企画がここから始動。 | 白/コーラルパープル | トロピカ卒業フェスティバル開催決定! |
40▲ | 紡げ!みのりの新たな物語(ストーリー)! | - | みのりが物語を再び書き始める。/マーメイド物語/伝説のパパイア | 黄緑/パパイヤイエロー | トロフェスの出し物は”演劇”に決定! |
41▲ | 会議だよ!トロピカる部、集合~! | - | クライマックス前の振り返り総集編 | -/トロピカルピンク | トロフェス演げき会ぎ! |
42▲ | 襲撃!最強のヤラネーダ! | - | 最終決戦編1。まなつが敵に捕らえられる。 | 水色/コーラルパープル | トロフェス練習中! |
43 | 潜り込め!深海の魔女やしき! | 最終決戦編2。仲間達の助けでまなつ脱出。 | -/パパイヤイエロー | - | |
44※11 | 魔女の一番大事なこと | ※10 | 最終決戦編3。あとまわしの魔女の過去が判明。愚者の棺の発動。/アネモネ | -/フラミンゴレッド | - |
45 | やる気大決戦!輝け!トロピカルパラダイス! | トロピカルパラダイス、コワスンダー | 最終決戦編4。巨大化したパトラーをトロピカルパラダイスとの合体技である「スーパートロピカルパラダイス」で浄化し戦いが終結。 | -/トロピカルピンク | トロフェス前日! |
46(終) | トロピカれ!わたしたちの今! | 和実ゆい、コメコメ※12 | トロフェス開幕。そしてローラの帰還 | -/- | - |
数後の▲印は、始まりと終わりに、△印は、どちらかに提供カードが表示された回。無印は提供カードが映画宣伝告知などで表示されない(その際は、最初と最後に提供会社が右下に表示される。再放送では、提供カードに差し替えられる予定)。
※1…エンディングの「声の出演」で名前が出ていたキャラクター名
※2…作中で奪還したやる気パワーの色/エンディングで登場するやる気パワーの色 (この二つは因果関係は持たない)
※3…映画の告知で色は言わなかったが持っていたオーシャンプリズムミラーの色で判明。
※4…再放送版で判明。
※5…太字は、公式サイトのストーリー(あらすじ)中の「トロピカる部きょうの部活動」ボードに掲載した項目
※6…エンドクレジット上は、「司会者」表記
※7…エンドクレジット上は、「桜川先生」表記だったが、第26話は、本名である「桜川咲」表記に変更。
※8…エンドクレジット上は、「副会長」表記だったが、第30話は、本名である「一条里香」表記に変更。
※9…太字はプリキュアシリーズからのキャラ。映画版で出演する「ハートキャッチプリキュア」からのキャラ
※10…エンドクレジット上は、「伝説のプリキュア」表記だったが、第44話は、名前が明かされ、「キュアオアシス」表記に変更。なお変身前の名前は「アウネーテ」。
※11…本放送で、トンガの海底火山で発生した大規模噴火に伴う衝撃波で津波が発生し、津波警報が発令した影響で、L字型および、津波ハザードマップが出た状態での放送となった。なお、動画配信版(TVer)では、この措置はなく、通常通り配信されている。
※12…初回放送とTVer初回配信版のみ、次作プリキュアシリーズ「デリシャスパーティ♡プリキュア」より登場。本編の最後で、引き継ぎ式があった。
ストーリー展開(ネタバレ注意)
人魚のローラ、プリキュアメンバーのスカウトに挑む(第1話~第5話)
海底にある人魚の王国グランオーシャンが、あとまわしの魔女の召使いどもに侵略され、住人たちのやる気パワーが奪われた。王国の民の多くは無気力状態になり、国の機能は完全にストップしている。
なんとか無事であった人魚の女王は、同じく無事であった次期女王候補のローラにトロピカルパクトを託し、地上へ赴くように命じる。
人魚と人間が心を通じ合わせた時、パクトはその人間に「伝説の戦士プリキュア」の力を与えるのだという。ローラに与えられた使命は、プリキュアと共に魔女に立ち向かい、王国のやる気パワーを取り戻すことであった。
しかし、プリキュアに選んだ相手以外の人間には、人魚の存在を知らせてはならないと言う掟がある。なのでローラは大っぴらな行動ができないのだが、運悪いことに地上の浜辺にやってきたそのタイミングで一人の女の子に自分の姿を見られてしまう。
その女の子の名前は夏海まなつ。田舎の島から港湾都市あおぞら市に引っ越してきたばかりの中学一年生だ。まなつは人魚の発見に大興奮し、ローラと友達になろうとする。だが、パクトが反応しなかったことから当のローラはまなつに興味を見せなかった。
そこにグラーンオーシャンに続いて地上侵略をねらう魔女の召使が現れ、怪物ヤラネーダを暴れさせる。
魔女の召使のチョンギーは、人魚の生き残りであるローラを発見して捕まえようとする。大ピンチの中、なんとあの時に別れたまなつが駆け寄ってきて、ローラを離せと生身でヤラネーダに立ち向かう。ローラは無謀なまなつに早く逃げろと言うが、まなつは「今一番大事なことは逃げることではなく、ローラを助けることだ」と怯む様子がない。
その時、まなつの勇気にパクトが反応し、まなつはキュアサマーへと変身した。
その力で怪物を撃退。当のローラは偶然に近いが一人目のプリキュアを見出すことができ、上々の滑り出しとほくそ笑むのであった。
ローラは今回の地上派遣は使命感だけでやっているのではなかった。今回の任務を成功させれば次期女王になれるだけの功労を得れると言う打算のもとに、地上にやってきたのだ。
そんな自身の野心を悪びれもなく話すローラに、まなつは力を貸してあげることにした。ローラはマーメイドアクアポットと言う小瓶に入ることで姿を隠せるので、自分の家にローラを住まわせることにしたのだ。
だがその翌日、まなつに内緒でポットから抜け出し、学校や街中で騒動を起こしてしまうローラ。
そしてローラの起こす騒動に巻き込まれて学校生活を十分にエンジョイできないとまなつは、ローラと衝突する事態へと発展する。
売り言葉に買い言葉でまなつと別れたローラは、1人でプリキュアに相応しい他の人間を探そうとするが、紆余曲折あってそこにまなつはローラと和解、まなつは改めて「学校もプリキュアもめいっぱいやる」と宣言し、ローラもまなつに「ありがとう」と伝える。
まなつのクラスメイト・涼村さんごは、偶然ローラと出会う。
その日の放課後、街にヤラネーダが出現し、それを見たクラスメイトは「モンスターが出現するそばには人魚もいるらしい」と噂話を始め、それを聞いていたさんごは「人魚は悪くない!」と告げる。
そんな中、キュアサマーの活躍を目にしたさんごは「逃げない」と決意し、その気持ちに応えるようにキュアコーラルへと変身する。
サマーとコーラルでヤラネーダを浄化し、まなつとさんごは互いにプリキュア同士心を交わす。
まなつとさんごが図書室でプリキュアや人魚に関する情報を調べる中、2年生の一之瀬みのりと出会う。
まなつたちはみのりが書いた小説を読み、彼女が書く小説の続きが読みたいと伝えるが、みのりの反応はイマイチ。
翌日、再びまなつたちと出会ったみのりは、ローラの姿を目にしたことで、人魚の存在を確認する。
そんな中、あとまわしの魔女の召使い・ヌメリーが出現し、突然のことに立ちすくむみのりに対し、ローラは励ましの言葉を投げ掛け、サマーとコーラルを助けようと踏み出したみのりはキュアパパイアへと変身する。
ヌメリーを撃退した後、みのりはプリキュアの仲間として迎えられる。
ある日、不良に絡まれていたまなつたちを助けた3年生の滝沢あすかを、まなつはプリキュアにスカウトするが、あすかはそっけなく拒否する。
その後、まなつは新しい部活を作る為生徒会に申請を出すが、生徒会長の百合子から活動内容の曖昧さや、空きの部室がないことを指摘され、それを偶然聞いていたあすかは百合子に迫り、まなつたちの部活の部室探しを手伝うことになる。
みのりの提案で使われていない物置小屋を発見する中、ヤラネーダが出現し、あすかはローラに呼び掛けると同時にキュアフラミンゴへと変身し、サマーたちと協力してヤラネーダを浄化する。
そして、まなつたち後輩に囲まれるあすかは、紆余曲折経てプリキュアの仲間入りを果す。
トロピカる部、始動(第6話~第10話)
新しい部活を始動しようと奮闘するまなつたちだが、生徒会長の百合子に申請書類を拒否される事態が続いていた。
そんな中、卒業生たちが10年前に宝物を隠した置物を探す為に来訪するが、その置物はリサイクルセンターに渡し済みで、それを知ったまなつたちは街中のリサイクルショップを探し回る。
とある店でその置物を発見したまなつたちはそれを持ち帰り、置物に隠してあったペンダントを見つけた卒業生たちは安堵する。
これらを経験したまなつは、部活の内容を「いま、一番大事なことをやる部」にしようと決め、ようやく生徒会に書類を受理されたまなつたちは、新しい部活「トロピカる部」を立ち上げる。
トロピカる部のランニングの最中、まなつたちは海の妖精・くるるんを発見し、グランオーシャンの女王からのおつかい中に荷物をなくしたくるるんの為、みんなで荷物を探し回る中、みのりがくるるんの荷物を見つけ出す。
そこへ、くるるんの荷物を狙うあとまわしの魔女の召使い・エルダが出現するが、プリキュアの活躍で撃退する。
エルダを追い返した後、探していた荷物の中身はお菓子で、くるるんはそのままプリキュアと行動を共にする妖精となる。
学校での中間テストが近づく中、まなつはテストが落第点だと部活動を禁止になると知って焦り始める。
仲間と勉強に励むまなつだったが、そんな中チョンギーレが新たな怪物・ゼンゼンヤラネーダを召喚し、その怪物によってプリキュアは圧倒されたうえ、まなつのやる気パワーも奪われ、更には「マーメイドアクアポット」も無くしてしまう。
やる気パワーがなくなったまなつは「プリキュア、やめます」と宣言し、ローラはそんなまなつを説得し、コーラル、パパイア、フラミンゴの3人はゼンゼンヤラネーダに立ち向かうために奮闘する。
その様子を眺めていたまなつは、懸命に立ち向かう仲間の姿勢に感化されて、自力でやる気パワーを取り戻し、紛失していたアクアポットもローラによって発見される。
まなつの取り戻したやる気パワーで新たなアイテム「ハートカルテットリング」が誕生し、その浄化技によってゼンゼンヤラネーダを退治する。
敵の脅威を撃退した後、まなつのテストは落第点だったが、追試で合格すれば部活が続けられると知り、トロピカる部のために必死で勉強に取り組む。
ローラの芽生える気持ち(第11話~第17話)
ある日、学校を騒がせている人魚の真相を突き止めよとする風紀委員・角田正美がトロピカる部の部室を視察する。
人魚の存在自体は信じてない正美だが、そんな正美に憤慨したローラが飛び出したことで、正美は人魚の存在を目の辺りにし、焦った彼女はトロピカる部にあったマーメイドアクアポットを没収する。
ローラはマーメイドアクアポットを取返そうと風紀委員室まで辿り着くが、そこへ正美が来たことでローラは制服に着替えて人間に変装し、何とか誤魔化す。
制服を気に入ったローラだったが、まなつたちから学校に返すよう言われてしまう。
その後もローラは、学校の放送室に飛び入りゲストとしてアカペラを歌ったり、保育士体験で園児のワタルとルリを世話したり、みのりと身体が偶然入れ替わる形で人間の体を体験する等、人間社会に介入することが多くなる。
そして、人魚であるローラは次第に「人間になりたい」という気持ちが芽生えるようになる。
夏休みが近づく中、ローラはみのりに「人間になりたい」という気持ちを悟られそうになるが、表向きは否定する。
その後、海辺にゼンゼンヤラネーダが出現し、チョンギーレの策も加わってローラとアクアポットが捕らえられてしまい、サマーたちは波間に残されたシャボンピクチャーを頼りにローラを追いかける。
ローラはあとまわしの魔女の屋敷へと幽閉され、魔女に協力と引き換えに人間になるという取り引きを持ちかけられるが、きっぱりと拒否する。
ローラを探す途中、サマーたちはチョンギーレとヌメリーが召喚した2体のゼンゼンヤラネーダと交戦になるが、チョンギーレがサマーを直接襲う事態になり、プリキュア側は一気に窮地へと陥る。
その頃、魔女の屋敷を脱出した過程で気絶していたローラはグランオーシャンで目を覚まし、人魚の女王に貝殻の形をした化石を託される。
プリキュアと合流しようとしたローラは、傷だらけになった仲間たちを発見し、怒りに燃えるローラの心に反応してハートクルリングが現れると、ローラはキュアラメールへと変身。ラメールと再び変身したサマーたちは一気に2体のゼンゼンヤラネーダを浄化する。
プリキュアに変身したことで人間の姿になったローラは、人間としての生活をスタートさせる。
人間になったローラと、トロピカる部の夏休み(第18話~第23話)
人間の姿を得て、あおぞら中学校の転入生となったローラは華麗な学校デビューを目指すが、陸に住む人間の文化に戸惑ってしまう。
その後、泳ぎが得意のローラは水泳部の推薦を受けるが、人間の足では上手く泳ぐことができず、結果的にはトロピカる部に入部することを決める。
ローラはプリキュアとしてもトロピカる部の部員としてもまなつたちの仲間になり、その後もローラが誤ってまなつの「プレミアムトロピカルメロンパン」を食べたことで一時ギスギスした関係になる等、ローラは様々な人間の文化を経験することになる。
そんな中夏休みが訪れ、トロピカる部はまなつの故郷である「南乃島」で合宿を行うことを決め、まなつの母・碧の付き添いの下、南乃島へと到着する。
南乃島でまなつたちは長老・とみ婆の元を訪れ、かつて島の森には人魚がおり、北の浜の洞窟には人魚の宝が隠されていることを知らされる。
さっそく洞窟を探索するまなつたちだったが、そこへ同じく人魚の宝を探しにきたヌメリーと出くわし、新しい怪物・ゼッタイヤラネーダの力でサマーたちは圧倒されてしまう。
その最中、ローラは洞窟の中で謎のブレスレット「パフュームシャイニーリング」を発見し、そのブレスレットの力で新しい力を得たラメールはゼッタイヤラネーダを難なく退治する。
だが、プリキュアやヌメリーさえも気付いていないことがあった。それは、かつて何者かが「愚者の棺」を解放するためにやる気パワーを集めていた聖杯である。
その杯はエルダに回収され、そこに内包されていた大量のやる気パワーは魔女が入手してしまう。
あとまわしの魔女も「愚者の棺」の解放を目論んでおり、棺が開かれれば「あらゆる者がやる気をなくした世界」が実現するのだというが……。
トロピカる部の新学期と、伝説の力(第24話~第29話)
南乃島での合宿を終えたトロピカる部は、部の存続を賭けたクイズ大会で生徒会と対決したり、授業参観に父親が来る担任の桜川先生を助けたり、「流星群を学校のみんなでみる会」を開いたりと、トロピカる部としての活動を謳歌していた。
ローラは相変わらずグランオーシャンの女王になるという夢に一片の疑いも持たず自信満々の日々を変わらず過ごしていたが、他の仲間たちには様々な心境の変化も現れてくる。
文化祭の時にはみのりがかつて文芸部を辞めた時のトラウマを克服していく希望が描かれた。
そんな日常とはまた別に、プリキュアたちの使命にも新たな展開が現れてくる。
ある日、まなつは伝説のプリキュアと出会うという不思議な夢を見る。
その翌日、街中に非常に強力な怪物・超ゼッタイヤラネーダが無数に現れ、1人で立ち向かっていたサマーはやる気パワーを奪われるが、サマーを助けに向かうラメールたち4人のやる気パワーが増大し、ドレッサーの鏡を通じてサマーにやる気パワーを与えて窮地を脱する。
合流したプリキュアの前に、夢の中で出会った伝説のプリキュアの幻影が現れ、謎の彼女によって大地のリングの力を授かったプリキュアは、新たな技で超ゼッタイヤラネーダを浄化する。
日常を取り戻したまなつたちは気を引き締め、これからも力を合わせていくことを誓う。
未来への芽生え、海のリング(第30話~第37話)
新しい力で超ゼッタイヤラネーダを超える浄化技を得たまたつたちは、過去に起こった出来事や、未来の夢への気持ちが芽生え始めていた。
あすかは3年生の修学旅行で自分がかつて百合子とテニス部でダブルスを組んでいた未練を明かし、ファッションショーに出演することになったさんごはプロの現場に怯えて不安になるも、開幕したショーのステージで見事にポーズを決め、新しい夢への芽生えが始まる。
まなつは、学校行事のテーマである「大人になったら、何になる?」というものをきっかけに、未来というものを考え出すが答えがでない日々を過ごすことになる。そんな中、「永遠の子供でいたい」というエルダと対決し、まなつはエルダの言説を否定したことをきっかけに、「大人になったら、その時のわたしが1番なりたいものになる」という考えに至る。
ただエルダが去った後、まなつはローラの女王になるという夢に対し、「どんな女王になってもずっと友達でいること」を追加するように提案する。
人魚の女王から呼び出しを受けたまなつたちはグランオーシャンに向かい、女王から伝説の「海のリング」の捜索を託される。
しかし、生き物を素体にした超ゼッタイヤラネーダの出現でプリキュアは圧倒され、それでも諦めないプリキュアに呼応して「海のリング」が現れるが、それをバトラーによって奪われてしまう。
戦場から離れたまなつたちは、城に隠されたローラの幼い頃の記憶を発見し、それで実は幼い頃に南乃島でローラとまなつは友達になっていたことが明かされる。
その後、ローラは自身の記憶のことについて女王に詰問すると、グランオーシャンでは人間の世界に関わった人魚は地上の記憶を抹消されるという掟があることを告げられる。
まなつたちは女王との確執を抱えたまま地上へと帰還し、不安を抱えつつも「今」を守らなくてはというローラの強い想いにより、バトラーに奪われていた海のリングが自ら現れ、その新しい技で超ゼッタイヤラネーダを浄化する。
その日の夜、ローラの元にまなつが出向き、「大丈夫、絶対に忘れない! たとえ忘れても、わたしが思い出させてあげる!」と約束をするのであった。
まなつたちの道、「今」と「未来」の狭間で(第38話~第41話)
生徒会長の百合子の引退式を見たまなつは、卒業する先輩たちへのセレモニーができないかと思い、学校中の部活を巻き込んだイベント「トロピカ卒業フェスティバル」を企画し、「卒業」をテーマにしたイベントの準備を進める中で、トロピカる部の面々は「今」と「未来」の狭間にいる自身の姿を見つめ直していくことになる。
あすかはスポーツ推薦でフェニックス学院に進学してテニスを続けたいと考え、同学院のテニス部の体験入部に参加する中、因縁の百合子と遭遇し、彼女から自分と試合をするよう要請される。
試合では激しいラリーが続く中、あすかと百合子は互いの気持ちをぶつけ合い、百合子との試合のおかげであすかは進路の覚悟を決める。
一方、モデルオーディションに応募したさんごは、面接と最終審査に挑む中、緊張していた他の参加者のメイクをすべて引き受けることに。
面接も突破したさんごだったが、審査員にオーディションを辞退することを伝え、さんごは人前に出るよりも誰かを可愛くしたり、自分の「本当の好き」を見つける道を決める。
トロピカ卒業フェスティバルの準備が進む中、トロピカる部では演劇をおこなうことになる。
まなつはみのりが書いた「マーメイド物語」を演劇にしようと提案するが、みのりは何かひっかかり、作業は思うように進みません。
しかし、実体験をせずに知識だけで頭でっかちになっていたと自覚したみのりは、まなつたちに「わたしたちの物語を書かせてほしい」と申し出る。
トロピカ卒業フェスティバルで披露するお芝居の内容がなかなか決まらない中、みのりの「実際にあったことを盛り込みたい」という提案から、まずはまなつとローラが出会ったことや、さんご、みのり、あすか、くるるんとの出会いや、ローラがキュアラメールに変身した時のことをみんなで思い出す。
劇中の中身についてアイデアを出していく中、まなつはまだ決まっていなかったタイトルを「トロピカる物語」と思い付く。
プリキュアvsあとまわしの魔女たち(第42話~第45話)
トロピカ卒業フェスティバルの準備中、クジラを素体にした最強の超ゼッタイヤラネーダが出現し、まなつはそれにのみ込まれてしまう。
まなつを追うローラたちはあとまわし魔女の屋敷へと向かい、超ゼッタイヤラネーダを退治した後、まなつは魔女と話し合うことを提案する。
そして、魔女の居間に出向くプリキュアの前にバトラーが現れ、彼から「愚者の棺」が開放した者に不老不死を与える代わりに、世界のすべての生命を滅ぼす存在だと明かされる。
バトラーから避難してきたまなつたちは、ローラはから伝説のプリキュアとあとまわしの魔女の過去を知らされる。
かつて「破壊の魔女」と呼ばれていた魔女は、この世界の全てを破壊するという生まれながらの本能に従い暴れ回っていた。しかし不思議な偶然からアウネーテという少女と交流を持つようになる。だが、アウネーテは破壊の魔女から世界を守るキュアオアシスに選ばれたことで、二人は敵同士として対峙することに。
魔女はアウネーテに対し「明日、決着をつけよう」と決闘の約束をするが、いざ翌日になると今日は気が向かないから明日へしようと言い出して地上へ赴かなかった。さらに翌日もその翌日も… それが延々と繰り返される中で老いていった魔女はいつしか自分が何者であったかも忘れてしまうほど衰えたが、何かをあとまわしにしないと行けないという執着心だけは残り続け、あとまわしを永遠に続けるために不老不死を求めるようになる。こうして、破壊の魔女は「あとまわしの魔女」へと変貌したのだ。
だが、そんな魔女もプリキュア達との戦いを通じて記憶を取り戻してしまう。そして、アウネーテの寿命がもう尽きている事実に気づいた魔女は絶望。もはや自分の存在目的は破壊の魔女として全てを破壊しつくすしかないと暴走する魔女に、サマーから「あなたの今一番大事なことは、世界の破壊ではなくアウネーテと仲良しになること」と諭され、キュアオアシスの魂がサマーの体を依代に降臨し、ようやく彼女と友人になれた魔女は、そこで寿命が尽きる。魔女の肉体は泡となり、キュアオアシスの魂に導かれて昇天していった。
だが、魔女の最古参の部下であるバトラーはこの結末を受け入れることはできなかった。
破壊の魔女という存在に心酔していた彼は、自分が世界を破壊するという意思を継ぎ、プリキュア達のやる気パワーを奪って愚者の棺の力を満たそうとする。
そのために自身を怪物化してプリキュアたちに襲い掛かるが、彼女達の諦めない思いが生み出した最終奥義トロピカルパラダイスによりバトラーは敗北。
これで世界は完全に救われることになった。
残された魔女の召使たちはボロボロになったバトラーを保護し、魔女がいなくなった以上は地上を襲う理由はもうないとして海へと帰っていった。
今、一番大事なこと(最終回)
平和が戻り日常に戻ったまなつたち。
彼女達にとって今一番大事なことは、トロピカ卒業フェスティバルを無事成功させることだ。学校で泊まり込みをしながらトロフェスの最後の準備を進めていく。
だが、トロフェス前日の夜、人魚の女王からローラに連絡がくる。地上での使命を達成した功績に時期女王の座を認めるので、明日が終わるまでにグランオーシャンに帰還しろというのだ。
もしも故郷に戻ると記憶を消されるかもしれない。ローラの悩みを見越していた人魚の女王は、人間としてずっと地上にいることを選んでもいいと言った。ただしその場合、女王になれないどころか二度とグランオーシャンに戻ることはできなくなる。
まなつの「ローラにとって今、一番大事なことを考えて」というアドバイスを受けて、ローラは決意を固めた。
トロフェス当日。演劇を無事に成功させた後、ローラはステージの前で自分が人魚であることを学校中の前であかし、自分の譲れない夢である女王になるために故郷へ帰還することを宣言した。
人間のことを気に入ったからこそ、別れの時に秘密を抱えておきたくはなかったのだ。
そしてその日の夕方。ローラはついに海へと帰る。その別れ際に、ローラが人魚の女王から聞かされた「記憶消去の掟」が生まれた理由を語る。
人魚の寿命は人間よりも長い。なので、人間と絆を結んだ人魚は必ず人間に先立たれ、永遠の孤独に苛まれることになる。記憶消去の掟は、寂しさから人魚の心が壊れないようにという善意から生まれたものだったのだ。
しかし、ローラとの別れを前にしたトロピカる部のみんなは思う。寂しいと感じられないことが最も寂しいのではないかと。
ローラはもしも自分が記憶を消されても、みんなは私のことを忘れないでと約束し、まなつから餞別にリップをもらい、海へと戻っていった。
そして次の日の朝。約束もむなしく、まなつたちからローラの記憶は消えていた。それどころかローラがかつてここにいた痕跡が全て不思議な力で消されていたのだ。あの記憶消去装置は人魚だけではなく人魚に関わった人間の記憶も消すことで、誰一人寂しさで傷つかないようにするものであった。
もちろんローラの記憶も消されてしまっていた。しかしローラは自分の記憶が消されることに備えて事前にかつての魔女の部下たちに「記憶を消されたわたしが訪ねてきたら色々教えて」と頼んでおき、自室の机に「魔女のところへ」と落書きをこっそり刻んでいた。
それからさらに数日。
まなつが浜辺を歩いていると、人魚を発見する。
大興奮したまなつはいつものように自己紹介をして友達になろうとするが、その人魚はそれを制して
「あなたは私のことを知らないのね。なら、私が探している相手ではないわ」
とつっけんどんな態度でまなつに無視を決め込み、名乗らせもしなかった。
この人魚はローラであった。落書きを発見したローラは魔女の部下達のもとを訪ねたことで、自分が人間と関わっていたことを知らされ、その人間を探して地上までやってきたのだ。しかしその人間の名前や住処はわからない。
手がかりになりそうなのは、いつの間にか自分が持ってた謎のリップくらい。
ローラが手にするリップを目にしたまなつはびっくりして叫ぶ。
「わたしのリップ!何でローラが持ってるの!?」
「どうしてまなつがわたしの名前を知ってるのよ!?」
ごくごく自然に、知らないはずの互いの名前が口に出てしまい、しかしあまりに無意識なことだったので2人とも頭に疑問符。そして、消したはずの記憶が一部戻ってしまったことでグランオーシャンにあった記憶消去装置が不具合を起こしてしまい機能を停止してしまう。
その瞬間、ローラが持っていたマーメイドアクアポットから、消されたはずの大量のシャボンピクチャーが復活し、外に飛び出てきてしまう。無数のシャボン玉の中には、この一年間の様々な思い出のシーンが映像として映し出されている。これらは全てまなつやローラが撮影してきたものだ。それを目にした2人は全てを思い出し、笑顔で手を取り合う。
そして記憶消去装置が破壊されたことでローラと関わった人間達も次々に記憶を取り戻していく…
人魚の存在が大々的にバレた中、これから人魚と人間はどのような関係を結んでいくことなるのだろう?
本作はその未来を語ることはないが、今はまなつとローラのように再会の喜びを分かち合うことが「一番大事なこと」だろう。
トロピカおしゃレッスン
プリキュア公式YourTubeチャンネルで本放送終了後に配信されている、メイクおしゃれを紹介するコーナーである。本放送の次回予告の後に当該コーナーの告知が行われる。
第18話までの配信であり、第19話以降の放送版のラストではコーナー告知に代わり、エンドカードが復活する(本作と次作は次回予告の直後に移行し、基本提供クレジットで番組を締める)。また、本作と次作のエンドカードはアニメーション形式もある。
話数 | サブタイトル |
---|---|
1 | キュアサマーのおしゃレッスン! |
2 | ローラのおしゃレッスン! |
3 | キュアコーラルのおしゃレッスン! |
4 | キュアパパイアのおしゃレッスン! |
5 | キュアフラミンゴのおしゃレッスン! |
6 | キュアサマーのトロピカヘアアレンジ! |
7 | 海の妖精くるるんのおしゃレッスン! その1 |
8 | 海の妖精くるるんのおしゃレッスン! その2 |
9 | キュアサマーのみつあみヘアアレンジ! |
10 | キュアサマーの“リップ”DEおしゃレッスン! |
11 | キュアコーラルの“チーク”DEおしゃレッスン! |
12 | キュアフラミンゴの"ヘアー"DEおしゃレッスン! |
13 | ローラのトロピカヘアアレンジ! |
14 | キュアサマーの“くるりんぱ”ヘアアレンジ! |
15 | キュアパパイアの“アイズ”DEおしゃレッスン! |
16 | ローラの“ネイル”DEおしゃレッスン! |
17 | キュアラメールのおしゃレッスン! |
18 | ローラの“カチューシャ”ヘアアレンジ! |
関連タグ
キャラクター別タグ
誕生日タグ
夏海まなつ | 夏海まなつ生誕祭 / キュアサマー生誕祭 |
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涼村さんご | 涼村さんご生誕祭 / キュアコーラル生誕祭 |
一之瀬みのり | 一之瀬みのり生誕祭 / キュアパパイア生誕祭 |
滝沢あすか | 滝沢あすか生誕祭 / キュアフラミンゴ生誕祭 |
ローラ/ローラ・ラメール | ローラ・ラメール生誕祭 / キュアラメール生誕祭 |
関連リンク
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