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プリキュア水着解禁

ぷりきゅあみずぎかいきん

タグとしてはプリキュアの水着姿を描いたイラストにつけられるものにすぎないのだが、「解禁」とわざわざつけられているのは、初期のプリキュア作品では水着姿NGが公言されていたためである。
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概要

現在においてこそプリキュアシリーズでは水着回が年に一度くらいは実装されているが、かつては厳格な水着NGのルールがあるアニメとしてアニメファンの間では大変有名なシリーズであった。
(いわゆるプリキュアタブーというものを説明する時の代表例としてもよく取り上げられていた)

その水着NGのルールとは、より正確な言い方をすると「プリキュア変身者、およびその同年代のキャラ(つまりは未成年女子)の水着姿を描かない」である。男性キャラや成人女性キャラについては水着姿が憚られることはなかった。
そしてこのルールはプリキュアシリーズ第1作『ふたりはプリキュア』の立ち上げの際に決められた最初の決まりごとの1つでもあった。プリキュアはその誕生の時点で水着NGが決まっていたのだ。
これは、『ふたりはプリキュア』という作品が「ミニスカートを着た女子中学生が激しい格闘バトルをする」という、男性視聴者があからさまに好みそうな要素をあえて取り入れていたことが影響する。
この基本コンセプトを世間に受け入れられやすくするように、「いかがわしいアニメではなく、母娘があくまで安心して見られる番組」ということをアピールするために様々な配慮がなされた結果、「水着NG」というルールが出来たのである。

ふたりはプリキュア』は大ヒットし、キャラクターや世界観を変えつつ「プリキュアシリーズ」として以後も継続することになったが、この水着NGのルールは後継作でもシリーズの伝統として約10年ほどは引き継がれることになった。(ただし、水着NGのルールはあくまでTVアニメでのことであって、カレンダーなどの関連グッズで水着姿が描かれることはあった)

ほかの幼児向けアニメ…たとえば『アイカツ!』などで、毎年恒例となる水着回があり、さらにはEテレで放送の『境界のRINNE』ですらも水着回があったのに対し、これは極めて異例なことでもあった。

プリキュアシリーズでの水着NGのルールが何かとネタにされやすかったのは、水着を着せないのに、夏休み期間になると海に遊びに行くエピソードをやたらと入れたがるという制作側の態度への皮肉も大きい。
水着NGのルールが最初に作られた『ふたりはプリキュア』および第二期の『ふたりはプリキュアMaxHeart』では水着を着せられないので海回そのものを作らなかったのだが、夏休みに海を舞台にする楽しいお話を描くこと自体は子供達にとっても需要があると判断されたのか、第3作『ふたりはプリキュアSplash☆Star』からはほぼ毎年プリキュア作品に海回が存在している。
しかし、水着を着せれない=海で泳がせる事ができないので、ビーチバレー、砂遊び、スイカ割りなど砂浜での遊びばかりを描かざるを得なくなった。
つまり、水着を着ないというだけならまだしも、水着を着るのが当たり前な場所で不自然なほど水着姿にならないために、ツッコミの元になりやすい。
しかもプリキュアではないキャラクターの水着姿(一般人キャラクターや敵キャラクターなど)は普通に描かれるので違和感が余計にある。

実際にプリキュアシリーズで描かれてきた水着を着ない海回の実態は以下の通り。

2006年『ふたりはプリキュアSplash☆Star』 第25話「商売繁盛!海の家のお手伝い」
タイトルの通りの内容。水着の男女で賑わう海岸でプリキュアたちが海の家のお手伝いに駆り出される。プリキュアたちは店員なので水着を着ることは当然なかった。ただこの話は後のシリーズの海回に比べれば「水着を着ない理由」がはっきりしているので、違和感は薄い方である。

2007年『Yes!プリキュア5』 第26話「ロマンス全開リゾートライフ!」
水無月かれんの別荘がある島でみんなでバカンス。青い海にはしゃぐプリキュアたち。だが、何故か海で泳ごうという発想が誰からも出ない。バカンスの中心はこの島の森の中で行われる。ならば山の別荘を普通に舞台にすればよかったのでは……と誰もが思うところだが、実際に翌年では山にあるかれんの別の別荘がバカンス回の舞台となった。

2009年『フレッシュプリキュア!』 第39話「ケンカは禁止?沖縄修学旅行!」
沖縄といえば青い海。しかし時期が11月なので海水浴はできず。ただ桃園ラブ知念大輔の夜の浜辺での逢瀬とか海回ならではのロマンティックな要素は多めではあった。何故この時期に海回を持ってきたのかは不明。

2010年『ハートキャッチプリキュア!』 第25話「海へゴーです!いつきウキウキ夏合宿!」
明堂院いつきの別荘がある浜辺でみんなで合宿。青い海にはしゃぐプリキュアたち。しかし、別に青い海で遊ぶわけでもなく、ファッション部の合宿、流しそうめん、プリキュア達が浜辺でランニングと、専ら海とは関係の無い活動ばかりしていた。
ちなみに当初は水着シーンで水遊びをするというエピソードになる予定で、脚本段階ではちゃんと水着姿ではしゃいでいることになっており梅澤淳稔プロデューサーの許可までとっていたが、「仮に自分の娘の水着姿を衆目に晒したいのかと問われたら、それはできないだろう」という理由で長峯達也監督がコンテ段階で水着の登場しないシーンに差し替えたという逸話がある。したがって、長峯達也監督の容認さえ通っていれば、ここで正式な水着解禁のエピソードになっていたのかもしれないのである。

2011年『スイートプリキュア♪』 第24話「サンサン!お砂のハミィで友情の完成ニャ!」
砂浜でサンドアート大会が開かれるのでそれに参加するというお話。今回はモブキャラクターも含めて全員が別に水着ではないので、プリキュアたちが水着にならない海回ということに説得力は一応ついている。

2012年『スマイルプリキュア!』 第25話「夏だ!海だ!あかねとなおの意地っ張り対決!!」
『S☆S』に続き2回目の「海の家のお手伝い」のお話で、今回は日野あかね緑川なおが互いにライバル心むき出しで、お手伝い勝負を筆頭に、ビーチバレーやサンドアート作りなどで対決するというエピソードになっている。しかし勝負がどうしてもつかない。そして最終的に「じゃあせっかく海なんだから水泳で勝負しよう」という流れになる。一部視聴者の間に衝撃が走ったものの、そのセリフが出た直後にアカオーニが襲ってきて二人は戦いを通じて仲直りするという展開に。そして水泳勝負は結局お流れになり水着シーンは描かれないまま終了。(代わりにキャンディがビキニの水着を披露したが)
泳ごうかというセリフをわざわざ言わせたのは、「海の遊びを扱う話なのに”泳ぐ”という発想が誰からも出てこないのはさすがに不自然」と毎年突っ込まれ続けたので、違和感を減らそうとしたのかもしれないのだが、結局は一部視聴者の期待を無駄に煽っただけという結果になってしまった。
なお、これについても水着シーンを登場させるつもりだったが最終的に中止となっている。理由については、「性的なものを出したら即SDを降りる」と、当時の大塚SDのツイートにより語られている(また、大塚は同ツイートでプリキュアの水着について『悪ふざけ』と最も理不尽な回答をしていた)。この事から、この時点ではまだプリキュアに水着を着せることに激しい抵抗があったものと思われる。

2013年『ドキドキ!プリキュア』 第30話「最後の試練!伝説のプリキュア!」
絶海な孤島でドラゴンと戦うお話。水着以前にレジャーやバカンスをする話ではなかったが、夜のキャンプでカレーをみんなで作るシーンなど夏休みイベントっぽい部分が多少は意識されていたので、スタッフ的には海回のつもりで作っている様子。
ドキプリは元々連作エピソードが意識されていたため、海回に限らず季節イベントネタ自体があまりなかった作品で、このことはインタビューなどでメインスタッフも認めている。今回の話はこなさなくてはならないクエストの中で夏らしさをどうにか盛り込もうとした結果なのだろう。
一応第28話にて、「数々こなしてきた特訓の一部」としてマナ達がスクール水着で水泳をするカットが小さく挿入されている。これも一応水着解禁なのかもしれない。

余談だが、2017年の夏、『プリキュアつながるぱずるん』においてドキプリチームが実装された時のイベント「海辺へGo!ドキドキ夏休み!」の舞台が海だったこともあり、この時のイベント褒賞カードとして水着姿の5人が新たに描かれている。念願がある意味叶った瞬間ではあるだろう。

ドキプリ水着パラダイス!


(キュアぱずでは以降も水着イベントが開催されており、2018年夏はなぎさ・かれん・くるみ・トワ・せつな・あかね・みらい・リコが、2019年夏はほのか・えりか・エレン・アコ・スタプリの5人が水着姿を披露している)

2014年『ハピネスチャージプリキュア!』 第24話「いおなコーチのプリキュアパワーアップ大作戦!」 / 第25話「恋にドキドキ!プリキュア合宿クライマックス!」
氷川いおなの別荘がある浜辺でみんなで合宿。青い海にはしゃぐプリキュアたち。そして既定路線通りにプリキュアは泳がない。二週にわたった海回だろうと泳がない。ビーチバレーや花火やバーベキューは楽しんでも泳がない。
敵女幹部キャラクターであるホッシーワ白のビキニ姿を披露してバカンスを楽しんでいたが、プリキュア側にそれは許されなかった。
ちなみに合宿に同行していた相楽誠司は男子だからNG制限はなく、普通に水着で泳いでいた。おかげでプリキュア変身者だけ泳がないという不自然さが際立つ話になってしまっていたが……
なお、その誠司が溺れたときに白雪ひめが海中に入って助けたが、その時は水着になる代わりに人魚に変わルンルンしたのであった。(服を着たまま海中に入るのはさすがに危ないという認識はあった様子)
ちなみに、『ハピネス』は前述の『ハートキャッチ』と同じく長峯達也が監督を努めていたため、長峯達也がプリキュアシリーズに関わると、プリキュアの水着が「自分の娘の水着姿を晒す様であるため嫌だ」という理由で敬遠される傾向が強くなるらしい。

………とまあ、この通りの有様である。

しかし実のところ、プリキュアの戦闘コスチュームの中にはヘソ出し・生足・ノースリーブなものもそこそこあり、それがOKなら水着もOKなんじゃないのと思わざるを得ない。
これについては、水着というものは見た目がどうであろうがお色気要素を期待させてしまう禁断のガジェットだからという意識ゆえなのだろうが、視聴者の間では水着=性的という短絡的な考え方自体がすでにオッサン的なセクハラ思考に陥っているのでは?という素朴な疑問も指摘され続けていた。
そしてそういう思いは後年にプリキュア作品に参加してきた新しいスタッフたちも共有していたようで、プリキュアシリーズでもTVアニメ本編における水着解禁の流れが徐々に熟成されていき、現在では年に一度は水着回が作られるようになった。

現在のプリキュアシリーズでは水着というものは性的な雰囲気を出すものではなく「TVの前の幼女たちの憧れ」という視点で捉えられている。
だが、初代の頃に明確に敵視されていた水着が、このようなスタンスになるまでにはいくつもの試行錯誤があり、どうすれば水着回をプリキュアの理念にあわせてポジティブに描けるのかというチャレンジは現在でも続いている。
以下、プリキュアで水着回がどのようにして実現され、そして「性的でないように」という縛りの中で水着回がどのように描写されていったかについて記載する。

2009年『フレッシュプリキュア!

第2話「つみたてフレッシュ!キュアベリー誕生!!」

東映プロデューサー鷲尾天から梅澤淳稔に交替した第6作『フレッシュプリキュア!』(2009年~)は、それまでのプリキュアと違う要素を多々取り入れた意欲作であった。
その第2話で、蒼乃美希(キュアベリー)が競泳水着姿でプールで泳ぐシーンが放送された。一分あるのかないのか程度であったが、プリキュアシリーズ初の水着解禁。

美希たん
センシティブな作品



実は美希には「セクシーな魅力があって男子にモテる」という設定があり、それを子供にもわかりやすく演出する方法として水着姿を選んだというのが制作側の考えだったのだ。
しかし、このシーンは、「周囲の男子たちが水着姿の美希を色目で見る」ような演出になってしまい、これが視聴者の親から扇情的でよろしくないとの抗議が届いてしまう。この影響で、これ以降の美希は「男子にモテる」という設定自体がかなり薄められてしまうことになった。さらにこれ以降の全てのプリキュア戦士に「セクシーな魅力が理由で男子にモテる」という設定自体が付けられなくなるという影響まで出てしまった。なお、これが切っ掛けでプリキュアの水着規制が始まったという情報も一部で存在していたが、自主規制自体は前述の通り初代から実施されており、こちらの情報ソースでも否定されている。

それからもTV本編においては、プリキュアたちが水着姿を披露することは長らくないままプリキュアシリーズは続いていったが、この『フレッシュプリキュア!』からはデータカードダスカレンダーといった関連商品においてはメインキャラクターの水着姿も描かれるようになった(布面積を広く取り、肌の露出を極力抑えたデザインになっているが)。また上北ふたごによる一部作品のコミカライズ版でも水着姿で泳ぐシーンがある。
この第2話がプリキュア水着解禁の流れの最初の始まりであったことは確かだろう。

2015年『Go!プリンセスプリキュア

第28話「心は一緒!プリキュアを照らす太陽の光!」

2015年放哉の第12作『Go!プリンセスプリキュア』では、第16話が「海回」であったが、メインキャラはダイビングウェットスーツ止まりで、水着姿になることはなかった。
そのため、多くの視聴者は「今作もやはり………」と諦観していたが、みなみの幼少時の水着姿が回想シーンで出てきたことは結構な話題となり、今年は一味違うのではないのかという淡い期待を持つものもいた。
そもそもこの第16話は5月の放映だったため、季節的なことをいっても水着ではないことは筋が通っていた。水着回の本番はやはり夏休みだ。

そして夏休み真っ盛りである8月10日に発売された「Febri Vol.30」で、同作を担当する東映の神木優プロデューサーのインタビュー記事に興味深い文言が掲載される。

「『プリキュア』ではこれまで、彼女たちの水着姿を基本的に避けてきたんです。でも、今回はそもそも海のプリキュアがいるわけで……(笑)。 今後みんなで海水浴に行くエピソードがあるんですけど、彼女たちの水着姿をどう描くのがいいのか。これまで避けてきた理由もわかったうえで演出する必要がある」

そして、この直後に公開された第27話の次回予告にて実際にはるからの水着姿が披露され、視聴者の間で騒然となった。

それでも視聴者は「いざ放送されたら画像が差し替わるのでは………」と半信半疑であったが、いざ第28話が始まってみたら「今まで封印されていたのは何だったんだ………」と思うくらいに、メインキャラクター達が水着姿で躍動していた。

Goプリミズギ
真・水着回


しかも、エピソードの一部シーンが水着だったという訳ではなく、1エピソード全体が海での遊びを舞台とした水着回そのものであった。
このため、プリキュアシリーズにおける公式の水着解禁は上記の『フレッシュ』よりもこちらとする見解の方が多い。

「みなみの別荘があるプライベートビーチでみんなでバカンス」というプリキュアシリーズの海回の定番の流れだったのだが、このときにビーチバレーや砂遊びなどの遊びを満喫しまくったきらら砂浜でやれる遊びはもうほとんどやっちゃったのよね~!」というセリフを発して海で泳ごうとするシーンがあり、これをメタい自虐と受け取る視聴者も少なからずいた様子。

しかしながら、同話はゆいが「わたしもプリキュアになりたかった」とトワに告白したことに始まり、分裂したロックとプリキュアらの戦闘、そして奪われたドレスアップキー………と内容・演出とも濃厚で、プリキュアの水着解禁が霞むほどの神回だった。

なお、今回はトワとゆいが泳げないということが重要な要素となっていた話であるため、水着どうこう以前に「みんなで海水浴に行くという状況でないと描けない話」であったことは、別に水着を着せること自体が目的だったわけではないことを示している。水着を着て当たり前の状況だから水着を着せただけにすぎない、ということを付記しておく。

2016年『魔法つかいプリキュア!

第25話「夏だ!海だ!大はしゃぎ!かき氷が食べた~いっ!」

「アニメージュ」にて、史上初のプリキュアの水着ピンナップが描かれる。
もしやとの予想はされていたが、前作「Go!プリンセスプリキュア」に引き続き、次回予告の時点でプリキュア達が堂々と水着姿で既に動き回っていた。

まほぷり水着回!
海!


本作では「海」の属性を持つ戦闘フォーム「サファイアスタイル」が存在するので、前作と同じく海を舞台にする大義名分もあったのかも知れないが、海水浴というシチュエーションがストーリーと密接につながっていた前作とは雰囲気は異なり、夏休みの当たり前のイベントというスタンスで演出されていた。

布面積は前年よりも若干多く、肌の露出(特に太もも)を極力抑えたデザインになっているが、可愛さを強調したものになっていて、髪型が特別仕様になっている。よこしまな目線ではなく「夏休みのお楽しみ」という健全な方向性を意識していることがより伝わりやすくなっていた。
前年のようなシリアスな重要イベントが挿入されなかった代わりに、水着回らしい「皆で仲良く海水浴」といった明るい方向性が強く出ていた。

前作で水着解禁を成した神木Pは、自らが女性ということもあってなのか「プリキュアを見ている小さい女の子たちにとっては、可愛い水着を着て海で遊ぶのは憧れるシチュエーションだろう」と思っていたことを後に明かしているが、今回はその方向性に舵を完全に切った。しかもプロデューサーが交代したにも関わらず、その意思が継がれたのは特筆に値するのかも知れない。

大きなお友達は自重しつつも、水着禁止の慣例を破った前作に感謝したとかなんとか。

ドラマCDではこの前日譚に当たる水着を買いに行く話があり、ことははパジャマで泳ごうとしており、リコは学校指定の水着で済まそうとしていたのを、みらいの提案で可愛い水着を買いに行く流れになった。

2017年『キラキラ☆プリキュアアラモード

第26話「夏だ!海だ!キラパティ漂流記!」

前作・前々作に続き、次回予告の時点でプリキュア6人の水着姿が描かれる。
男装麗人風のあきらを除く5名は体のラインがはっきり出るものを着用し(うちいちかあおいシエルはセパレートタイプ)、ゆかりはワンピースタイプであるがチューブトップ風の白水着という出で立ちであった。

またまた水着回!
つよい(確信)


布面積こそ昨年より少なかったが、今回のあらすじは「海で遊んでいたらキラパティごとメンバーが無人島に漂流」というものであり、水着で海遊びのシーンはあくまで「エピソードの導入部」という扱いであった。
無人島に漂着した後は森の散策や洞窟の探索をすることになったので、流石に水着のままとはいかず安全対策としてパーカーやワンピースを水着の上に羽織る形で行動している。(水着から普段着にあえて着替えなかったのは、やはりスカート姿で自然の中の探索はしにくいからだろう) 
ストーリーも同じ島に遭難していたビブリーとの接触が主軸に据えられており、水着シーンは「特に深い意味はない軽いサービスシーン」に過ぎず水着回というほどに目立ったものではなかった。見た目の印象だけならむしろパーカー回と言った方が良いのかもしれない。

26話



しかし逆に言えば、「特に深い意味もなく」水着を出すなんてのがプリキュアシリーズで許されるようになったのは革命的でもある。
水着姿になることに脚本上の強い理由があった『Goプリ』とは対照的でもあるが、本作ではその時の神木Pが再登板した作品でもあるのは興味深いところ。
いずれにせよ、この時点での制作側は水着姿に対して過剰な反応をとっていないのは確かなようだ。

2018年『HUGっと!プリキュア

第24話「元気スプラッシュ!魅惑のナイトプール!」

今回は「1エピソード全体がプールを舞台とした回」がシリーズで初めて実現したという点で快挙となった。プールでは「浜辺で遊ぶ」と言う逃げ道がなかったので、これまでのプリキュアシリーズでプールネタは扱いにくかったのだ。それを実現させたことも含めて、プリキュア水着回も新たな伝統として完全に定着してきたと言えるだろう。

今回は全員体のラインが比較的出やすいものとなっているが、はなのようにフリルが多めなデザインの者もいれば、ルールーのようにレオタードタイプかつ足をかなり出したデザインの者もいたりと、デザインの方向にも個人差がある。ほまれも露出度がかなり多いが、水着は衣類風のデザインなので、普段着の延長上のような格好になってはいる。ショートヘアであるほまれを除いたメンバーは髪型が特別仕様にもなっていた。

ないとぷーる
HUGっと! な一コマ



ストーリー的には「夏休みのお楽しみ」として明るく楽しい雰囲気を重視しながらも、クライアス社の新体制紹介、はなが抱える心の闇の掘り下げ、えみるルールーのユニット『ツインラブ』の初ライブに加え、彼女達を芸能事務所に引き入れようとする元敵幹部3名、と一年の物語の後半戦へ向けた大量のネタが詰め込まれており、物語の丁度折り返し地点としてのインターミッションの意味合いもあった。

特筆すべきは「水着姿となったほまれが、えみるにスタイルの良さを褒められる」という一幕があるということ。これは上述した美希の一件以来「布地が少ない衣装を着こなす女子キャラクターのスタイルの良さを褒める」こと自体に制約をかけてきた本シリーズでは考えにくかったことである。
ただこのくだりは「年上の女子に対する憧れ」として描写されており、セクハラ的な印象にならないように配慮されている(上述した通りほまれが衣類風の水着だったのも、この描写の影響があるのだろう)。

なお地元のプールという知り合いが多い場所を舞台としながらも最低限の配慮なのか、はなたちと同年代の男子キャラクターは猛オシマイダーの素体にされたモブキャラクター以外目立った描写がなく、代わりに露出が少ない浴衣を中心にした翌第25話の夏祭りのエピソードでアンリ正人などの男子友達と交流することになる。

浴衣デート



一歩踏み込んだ描写も交えて、この年の水着回は幕を無事に閉じた。

2020年『ヒーリングっど♥プリキュア

第35話「手と手でトス!ボールつないで青春お手当て!」

今回の水着回はみんなでビーチバレーを楽しむというお話。
なのだが・・・ 放映された第35話の初回放送日はなんと12月6日。暦の上では冬である。
当然、そのままでは浜辺でビーチバレーなんて違和感しかないので、「ラビリンビーチバレーをテーマにしたスポ根アニメにハマったことがきっかけで、みんなでビーチバレーを楽しむためにアスミの能力で赤道直下の無人島へ赴くことになる」と云う、わりかし強引な導入で水着回をねじこんできている。

なお、水着を明確に着用していると思われるメンバーはひなたアスミで、のどかちゆについては、完全な水着姿とはいかなかった様である(後のアニメージュ2021年2月号73ページのインタビュー記事にて、のどかはTシャツの下に水着、ちゆはマリンスポーツ用のアンダーウエア『ラッシュガード』を着用しているという設定であることが語られている)。

プリキュア~ファイ!



そもそも本作は、コロナの影響により、本編が再放送版を9週間にわたり流したことに伴い、作中と現実的な季節にズレが生じてしまっていて、作中で夏のエピソードとして作られた第26話の浴衣回も夏ではなく9月27日の放送となってしまっている。
実際に放映された浴衣回では夏祭りを前提とした設定ではなかったので季節の違和感は多少は軽減されていたが、水着回はさすがに夏休みのレジャー時期に放映しないと違和感でまくりなため「当初の構想では夏に水着回をする予定だったとしても、スケジュールがずれまくった今年は難しいだろう」とほとんどの視聴者が諦めていた。
ところが、12月最初の放送回となる第35話の予告でいきなり「夏だ!」「海だ!」「ビーバレラビ!」という声が上がり、ビーチバレーを行うメインキャラクターたち(と見るからにスポコン漫画の汗臭いキャラクターみたいな男性達)の面々の映像、水着姿でサーブを放つひなたの姿が確認された。あわやハロウィン通り越して12月というクリスマス直前の冬に入った時期で「夏だ!」と言い切る堂々とした居直りぶりにファンが騒然となった。
予告映像から水着回とともにカオス回の到来も期待されてたが、実際の放送でも、グアイワルメガビョーゲンにスポ根的な特訓を課すなど、盛大なカオスっぷりであった。

なお、この回ではグアイワルメガパーツで進化済みであるのに関わらずギガビョーゲンではなくメガビョーゲンを生み出していたり、のどかが単独でメガビョーゲンを浄化していたり等、当初は夏に放送予定だったシナリオの名残のようにも見える場面がいくつか存在している。(ただし、無人島で人間がいないからギガビョーゲンは作ることができず、メガビョーゲンであれば単独技でも浄化できるので、話の筋立てとしてはおかしくはない)

なお、2020年は本来ならば東京オリンピック7月22日から8月9日まで、同パラリンピックが8月25日から9月6日まで開催されていたはずであった(コロナの影響で2021年に開催延期となった)。オフィシャルコンプリートブックでは「オリパラによって何週の放送が休止されるかはシナリオ制作段階ではまだ決まっておらず、最大で5週の休止が発生する可能性さえあった」と語られている。この5週というのは、オリンピックで3週、パラリンピックで2週をカウントしていると思われる。
そこで、オリンピックでの遅延対策としてどういう時期に放映されても理屈が通じるようなシナリオにしていたとしており、「もともと、夏の話が秋に放映される可能性もあったので、季節感がずれてもお話としては矛盾がでないように考えていた」とも強調されている。
浴衣回の前話である第25話はコロナがなければオリンピック開催直前の7月19日放送予定だった。仮にその後オリンピック期間の3週が連続放送休止になっていたとするなら浴衣回は8月16日放送予定だったということになり、これはプリキュアシリーズ恒例の夏の日常回を行う時期(いわゆる「夏枯れ」)としてはギリギリであった(浴衣回が本作前半の総集編的な内容になっているのは、前述の当初の長期休止予定に伴うフォローの名残と思われる。また、プリキュアシリーズは8月下旬からメインストーリーが大きく動き始めることが多く、現に『ヒープリ』も浴衣回の次話である第27話はメインストーリーに関わる重大な事件が発生した)。
このことから、この水着回は早くても放送時期は夏休みが終わった後にするつもりだったのではとの推測もある。
なお、もしも当初から水着回が「第35話」で予定されていた場合、コロナ禍による「9週の再放送期間」がなくて、代わりに「オリンピック・パラリンピックによる5週休止」があったとした場合、その放送日は11月1日となっていたと推測される。これは上述の「夏の話が秋に放映される可能性もあった」という話とも一致している。
ちなみにこの2週間後の第37話では「行楽シーズン(秋)に因んだエピソード」になっており、この12月に入ってから本作は季節関係でかなり駆け足な状態になっている(もっとも放送時期の都合上、肝心な「ハロウィン回」や「クリスマス回」は、本作では一切放送されることは無かった)。

2021年『トロピカル〜ジュ!プリキュア

メインキャラクターの一人に人魚のローラが登場したり、海辺の街を舞台にするなど、何かと海や南国要素にあふれた作風の本作。しかもメインキャラの殆どが「やりたいこと、やるべきことを思いついたら即実行する部活動」を行っているこの作品では、きっと水泳なり海水浴なり、海で遊ぶことをテーマにした回、すなわち水着回もあるだろうと放映開始時から期待されていた。

第18話「歩くよ!泳ぐよ!ローラの初登校!」

6月27日放送の第18話で、人間に変身することができるようになった人魚のローラあおぞら中学校に転入するという展開に。
そして彼女は人魚ならではの得意の泳ぎを活かせそうな水泳部に体験入部することになる。
そういうわけで当然スクール水着に着替えることに。このときの水着はセパスクタイプの競泳水着であった。

スク水ローラ!!


しかし彼女がその泳ぎを皆にみせつけようとしたときに敵がやってきて、プールを舞台に戦いが勃発する。

戦いが終わった後は、ついにローラの華麗な泳ぎが衆目の中で披露される……はずであったが、なんとローラは人間の姿ではカナヅチになってしまうことが判明。皆の前で大恥を晒してしまうことになる。ローラの得意な泳ぎはあくまで人魚としてのヒレを活かしたものであったため、人間の足を使った泳ぎ方は全くの不慣れなのであった。

第22話「ヒミツの大冒険! 人魚の宝を探せ」

そして8月1日放送の第22話では、トロピカる部南乃島での夏合宿を行うことになる。
そこで島の住人しか知らない秘密の浜辺で海水浴を行うことになり、トロピカる部のメンバーたちによる水着回が実行されたのだった。
なお、今回はローラのみ通常の人魚形態だった。もっとも、ローラにとっては人目のない海でのびのび遊ぶなら人魚の姿になる方がいいに決まっているので、これは当然の流れでもある(そもそも人間の姿じゃ泳げないし…)。はしゃぐローラにみのりは「まさに水を得た魚…いや人魚」と感心していた。

センシティブな作品センシティブな作品


今年の水着は全体的にスポーティーな感じがメインであり、フリルやリボンで可愛さアピールしていたのはさんごのみ。みのりにいたってはラッシュガード着用と、可愛さよりも活動的な感じを重視したたのは本作の作風もあってだろう。
ただ、スポーティー感じということは水着と肌との密着率が高いので、正直なところ絵面的には身体のラインが歴代でもっともはっきり見える感じだったのだが、TV本編ではそこは変に性的な感じにならなように演出が工夫されていた。このあたりは水着回を数年続けてきた蓄積の結果だろう。

なお、翌23話は浴衣回であったが、本編中での敵幹部パートにて先に休暇を取った幹部達の写真報告でヌメリーの水着姿を映した写真が出てきたり エピローグでまなつが「(人間としての)ローラと一緒に泳げていないのは勿体ない」ということでサプライズ的に水着での海水浴シーンがもう一度描かれた。今度はローラも18話でのスクール水着姿で、まなつの指導もあってバタ足まではマスターすることができた。

余談だが、キャラデザの中谷友紀子明かしたところによれば、実は勘違いであるとは言えローラの水着もこの第22話にあわせてデザインしていたという。
しかし、この第22話を見てもらえばわかるが、この話は「人魚としてのローラの魅力」をフルに強調したエピソードであり、ローラが”本来の自分”である人魚の姿で自由を満喫し、他の4人はローラと一緒に海を楽しむために水着になっているというシチュエーションこそが重要な要素である。
そんなわけでローラの水着デザインは使われることなく没にはなったのだが、白いワンピース型というデザインがファンのツボにはまったらしく、ファンアート等でこの水着姿のローラを描く事例も出ている。

ローラ 水着 お尻
センシティブな作品



ローラが二本足で華麗に泳ぐことができるようになれば、彼女のオシャレな水着姿も拝めるかも知れない…?

亜種?

2019年『スター☆トゥインクルプリキュア』 第27話「海の星!人魚になってスーイスイ☆」
この回では海の星プルルン星を訪れるのだが、星全体が海に覆われているため中心部にたどり着くまで外に出られない状態。ひかるは外に出て泳げないのかと考えるも、生身な人間はそのままでは息がさすがに続かなくなる。その時プルルン星人のヤンヤンが出したのが、姿を一時的に変えることができる宝石ヘンシンジュ。これを使ってプリキュアの5人とヤンヤンは人魚になって海を泳ぐことになる。

変われるって楽しいね。



それで、この時水着回的な面で行けば変化球があり、この回専用の人魚になる変身シーンが作られており、しかも、水着のような姿に一旦なってから足が人魚の尾に変化するという演出手法がとられている。
今作は宇宙を舞台にし、様々な惑星を回るため、海に単に行くのではなく、こうした形になったのであろう。また、過去作での人魚表現とは異なり、まどか以外はヘソ出し状態なのも特徴と言える。(なお、これまでの人魚化の変遷は人魚キュアの記事も参照)

その一方でなかよし2019年9月号掲載の漫画版第7話ではリゾート星でのバカンスの話となっており、上北ふたごがデザインした漫画オリジナルデザインの水着を着用している。

余談

水着回が解禁された昨今でも、お風呂の入浴シーンについては解禁の兆しが未だに全く観られない状態が続いている(シャワーシーンも『フレッシュプリキュア!』第2話で美希のシャワーシーンが登場したのみ)。たとえ修学旅行でお風呂の話題が出たり温泉が登場する回であったとしても、気付いたら既に入浴済みだったり、『ヒーリングっど♥プリキュア』の様に妖精(ラビリン&ペギタン)は"体のスカーフを外した"上でちゃんと肩まで温泉に浸かっている傍らでのどか達は足湯のシーンのみだったり、プリキュア以外の登場人物(ハグプリにおけるドクター・トラウム)の入浴シーンしか映っていなかったり、人魚姿のまま入浴(ローラが該当、下のイラスト参照)というのが現状である。

水風呂ローラ


ハトプリでは最終決戦直前にコッペ様の体内にある異空間の温泉に浸かり裸の付き合いで本音をぶつけ合って結束を最終的に強めるというシーンの構想があり、当時の児童誌に描かれたりしたのだが、結果的には立ち消えとなった(上北ふたごも「シナリオ段階では記載されていたが、オンエア上ではなくなっていた」と証言している。後に発行された小説版では復活することに)。
プリキュアシリーズではお風呂が話題になるような回自体が少ないが、ハグプリ第30話のようにお風呂が取り上げられた場合には有志による入浴シーンイラストが投稿されたりする。

センシティブな作品
おいでませ天狗温泉!



ちなみに、プリキュアシリーズの前々番組の『おジャ魔女どれみ』シリーズ(TV本編)でも、水着シーンは一切描かれなかった。CSの『ナ・イ・ショ』などで水着シーンが一応描かれてはいる。

最後に

『ゴープリ』での水着解禁以降、水着回に抗議した父兄がいたのかは定かではないが、水着回を特別視して騒ぎすぎるとそれこそ苦情につながるので、大きいお友達はそこそこ自重しよう。

関連イラスト

残念ながら水着解禁が本編で叶わなかった女の子たちがみんなにサービス

大人プリキュアMH
リク絵・咲舞夫妻(おい
みんなで、けって~い!
もぎたて、つみたて、とれたて、うれたて!


Happy Summertime
♪スイスイサマー♪
水着でスマイル!
ドキプリ残暑絵


センシティブな作品
スタプリ水着絵
センシティブな作品
プリキュア 水着


夏のひんやりグルメ2016
満と薫、渚にて



関連タグ

プリキュア 水着回 入浴シーン
プリキュア恋愛禁止令:解禁はみなみんフィアンセ(自称)がキーパーソン?
今のキミはピカピカに光って:『デリシャスパーティ♡プリキュア』のナレーターの中の人がやった、伝説の名作CMが起源。今後は『デパプリ』関連の水着画に、タグが付けられると思われる。

本編で水着姿になった女子キャラクター
蒼乃美希
キャンディ
ホッシーワ
春野はるか 海藤みなみ 天ノ川きらら 紅城トワ 七瀬ゆい
朝日奈みらい 十六夜リコ 花海ことは 勝木かな 長瀬まゆみ
宇佐美いちか 有栖川ひまり 立神あおい 琴爪ゆかり 剣城あきら キラ星シエル
野乃はな 薬師寺さあや 輝木ほまれ 愛崎えみる ルールー・アムール 野乃すみれ 野乃ことり 十倉じゅんな 百井あき パップル ジェロス
平光ひなた 風鈴アスミ
夏海まなつ 涼村さんご 一之瀬みのり 滝沢あすか ローラ
太字はプリキュア

プリキュア水着タグ
キュア競泳水着
プリキュアマイクロビキニ部

外部リンク

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