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プリキュア水着解禁

ぷりきゅあみずぎかいきん

プリキュアたちが夏休みに海やプールを水着姿で楽しめるようになるまでには大変苦難な歴史があった(泣)。
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概要

2004年に放映されたプリキュアシリーズの第1作『ふたりはプリキュア』では制作においていくつかの特殊なルールが存在していた。その中の一つに「プリキュア変身者の水着姿を描かない」というものがある。

これは、『ふたりはプリキュア』という作品が「ミニスカートを着た女子中学生が激しい格闘バトルをする」という、あからさまにが好みそうな要素をあえて取り入れていたことが影響する。
この基本コンセプトを世間に受け入れられやすくするように、「いかがわしいアニメではなく、あくまで母娘が安心して見られる番組ですよ」ということをアピールするために様々な配慮がなされたのである。

ふたりはプリキュア』は大ヒットし、キャラや世界観を変えつつ「プリキュアシリーズ」として以後も継続することになったが、この水着NGのルールは後継作でもシリーズの伝統として長年引き継がれることになった。

ほかの幼児向けアニメ…たとえば『アイカツ!』などで、毎年恒例のように水着回があり、さらにはEテレで放送の『境界のRINNE』でさえも水着回があったのに対し、これは異例なことでもある。

注意が必要なのは、これはプリキュアたちが露出度が高い格好をしないという意味ではない。そもそもプリキュアの戦闘コスチュームはある意味そこらの水着以上に扇情的なデザインをしている。
もちろん過度に性的な格好をさせることは当然避けられているが、水着だけは見た目に関わらずNGなのである。
これは水着というものは見た目がどうであろうが、それを登場させるだけで必要以上にお色気を想起させてしまう禁断のガジェットだからである。
だからこそ「水着回」なんて言葉で特別なイベント扱いされているのだから。

プリキュアシリーズでの水着NGのルールが何かとネタにされやすいのは、水着を着せないのに、夏休み期間になるとに遊びに行くエピソードをやたらと入れたがるという制作側の態度への皮肉も大きい。

実は水着NGのルールが最初に作られた『ふたりはプリキュア』および第二期の『ふたりはプリキュアMaxHeart』では水着を着せられないので海回そのものを作らなかった。しかし、夏休みに海を舞台にする楽しいお話を描くこと自体は子供達にとっても需要があると判断されたのか、第3作『ふたりはプリキュアSplash☆Star』からはほぼ毎年プリキュア作品には海回が存在している。
しかし、水着を着せられない=海で泳がせられないので、ビーチバレーや砂遊び、スイカ割りなど砂浜での遊びばかりを描いていた。
つまり、水着を着ないというだけならまだしも、水着を着るのが普通な場所で不自然なまでに水着姿にならないために、ツッコミの元になりやすいのだ。
しかもプリキュアではないキャラの水着姿(男性キャラや敵の女性キャラなど)は普通に描かれるので余計に違和感がある。

実際にプリキュアシリーズで描かれてきた「水着を着ない海回」の実態は以下の通り。

2006年『ふたりはプリキュアSplash☆Star』 第25話「商売繁盛!海の家のお手伝い」
タイトルの通りの内容。水着の男女で賑わう海岸でプリキュアたちが海の家のお手伝いに駆り出される。当然プリキュアたちは店員なので水着を着ることはなかった。ただこの話は後のシリーズの海回に比べれば「水着を着ない理由」がはっきりしているので違和感は薄い方である。

2007年『Yes!プリキュア5』 第26話「ロマンス全開リゾートライフ!」
水無月かれんの別荘がある島でみんなでバカンス! 青い海にはしゃぐプリキュアたち。だが、何故か海で泳ごうという発想が誰からも出ない。バカンスの中心はこの島の森の中で行われる。ならば普通に山の別荘を舞台にすればよかったのでは……と誰もが思うところだが、実際に翌年では山にあるかれんの別の別荘がバカンス回の舞台となった。

2009年『フレッシュプリキュア!』 第39話「ケンカは禁止?沖縄修学旅行!」
沖縄といえば青い海! だけど時期が11月なので海水浴はできないぞ! ただ桃園ラブ知念大輔の夜の浜辺での逢瀬とか海回ならではのロマンチックな要素は多めではあった。何故この時期に海回を持ってきたのかは謎だが…

2010年『ハートキャッチプリキュア!』 第25話「海へゴーです!いつきウキウキ夏合宿!」
明堂院いつきの別荘がある浜辺でみんなで合宿! 青い海にはしゃぐプリキュアたち。そして視聴者の間に走るデジャブ…… ただ、今年は一味違い、海岸沿いで服を着たまま水を掛け合うという形で水遊びはしていた。そこまでするなら泳げよと視聴者からツッコミが入りまくったのは言うまでもない。
ちなみにこの水遊びのシーン、脚本段階ではちゃんと水着姿で海水浴していることになっており梅澤淳稔プロデューサーの許可までとっていたが、「仮に自分の娘の水着姿を衆目に晒したいかと問われたら、それはできないだろう」という理由で長峯達也監督がコンテ段階で水着でない描写に差し替えたという逸話がある。

2011年『スイートプリキュア♪』 第24話「サンサン!お砂のハミィで友情の完成ニャ!」
砂浜でサンドアート大会が開かれるのでそれに参加するというお話。今回はモブキャラも含めて全員が別に水着ではないので、プリキュアたちが水着にならない海回ということに一応の説得力はついている。

2012年『スマイルプリキュア!』 第25話「夏だ!海だ!あかねとなおの意地っ張り対決!!」
『S☆S』に続き2回目の「海の家のお手伝い」のお話で、今回は日野あかね緑川なおが互いにライバル心むき出しで、お手伝い勝負をはじめ、ビーチバレーやサンドアート作りなどで対決するというエピソードになっている。しかしどうしても勝負がつかない。そして最終的に「じゃあせっかく海なんだから水泳で勝負しよう」という流れになる。一部視聴者の間に衝撃が走ったものの、そのセリフが出た直後にアカオーニが襲ってきて二人は戦いを通じて仲直りするという展開に。そして結局水泳勝負はお流れになり水着シーンは描かれないまま終了……
泳ごうかというセリフをわざわざ言わせたのは、「海に着て泳ぐという発想を全くしないのはさすがに不自然」と毎年突っ込まれ続けたので、違和感を減らそうとしたのかもしれないのだが、結局は一部視聴者の期待を無駄に煽っただけという結果になってしまった。

2013年『ドキドキ!プリキュア』 第30話「最後の試練!伝説のプリキュア!」
絶海の孤島でドラゴンと戦うお話。水着以前にそもそもレジャーやバカンスをする話ではなかったが、夜のキャンプでカレーをみんなで作るシーンなど夏休みイベントっぽい部分が多少は意識されていたので、スタッフ的には海回のつもりで作っているようだ。
もともとドキプリは連作エピソードが意識されていたため、海回に限らず季節イベントネタ自体があまりなかった作品で、このことはインタビューなどでメインスタッフも認めている。今回の話はこなさなくてはならないクエストの中でどうにか夏らしさを盛り込もうとした結果なのだろう。

2014年『ハピネスチャージプリキュア!』 第24話「いおなコーチのプリキュアパワーアップ大作戦!」 / 第25話「恋にドキドキ!プリキュア合宿クライマックス!」
氷川いおなの別荘がある浜辺でみんなで合宿! 青い海にはしゃぐプリキュアたち。そして既定路線通りにプリキュアは泳がない。二週にわたった海回だろうと泳がない。ビーチバレーや花火やバーベキューは楽しんでも泳がない。
敵側の女性キャラであるホッシーワ白のビキニ姿を披露してバカンスを楽しんでいたが、プリキュア側にそれは許されなかった。
ちなみに合宿に同行していた相楽誠司は男だからNG制限はなく、普通に水着で泳いでいた。おかげでプリキュア変身者だけ泳がないという不自然さが際立つ話になってしまっていたが……
なお、その誠司が溺れたときに白雪ひめが海中に入って助けたが、その時は水着になる代わりに人魚に変わルンルンしたのであった。(さすがに服を着たまま海中に入るのは危ないという認識はあった様子)



…とまあ、この通りの有様である。
しかし、そんなプリキュアシリーズでも、近年ではTVアニメ本編での水着解禁の流れができつつある。
以下、プリキュアで水着回が実現された例について記載する。

2009年『フレッシュプリキュア!』 第2話「つみたてフレッシュ!キュアベリー誕生!!」

東映プロデューサー鷲尾天から梅澤淳稔に交替した『フレッシュプリキュア!』(2009年~)は、それまでのプリキュアと違う要素を多々取り入れた意欲作であった。
その第2話で、蒼乃美希(キュアベリー)が競泳水着姿でプールで泳ぐシーンが放送された。一分あるのかないのか程度であったが、プリキュアシリーズ初の水着解禁。

美希たん
美希 ふれっしゅ



しかし、これが視聴者の親から扇情的でよろしくないとの抗議が届いてしまう。
これは水着姿そのものが問題だったのではなく、「周囲の男たちが水着姿の美希を色目で見る」ような演出になっていたのがまずかったようだ。
実は美希には「セクシーな魅力があって男にモテる」という設定があり、それを子供にもわかりやすく演出する方法として水着姿を選んだというのが制作側の考えだったのだ。
しかしこの苦情の影響で、これ以降の美希は「男にモテる」という設定自体がかなり薄められてしまうことになった。

それからもTV本編においてはプリキュアたちが水着姿を披露することは長らくないままプリキュアシリーズは続いていったが、この『フレッシュプリキュア!』からはデータカードダスカレンダーといった関連商品においてはメインキャラの水着姿も描かれるようになった(布面積を広く取り、肌の露出を極力抑えたデザインになっているが)。また上北ふたごによる一部作品のコミカライズ版でも水着姿で泳ぐシーンがある。
この第2話がプリキュア水着解禁の流れの最初の始まりであったことは確かだろう。

2015年『Go!プリンセスプリキュア』 第28話「心は一緒!プリキュアを照らす太陽の光!」

2015年~の『Go!プリンセスプリキュア』では、第16話が「海回」であったが、メインキャラはダイビングウェットスーツ止まりで、水着姿になることはなかった。
そのため、多くの視聴者は「嗚呼、今作もやはり…」と諦観していたが、みなみの幼少時の水着姿が回想シーンで出てきたことは結構な話題となり、今年は一味違うのではないのかという淡い期待を持つものもいた。
そもそもこの16話は5月の放映だったため、季節的なことをいっても水着ではないことは筋が通っていた。水着回の本番はやはり夏休みだ。

そして夏休み真っ盛りである8月10日に発売された「Febri Vol.30」で、同作を担当する東映の神木優プロデューサーのインタビュー記事に興味深い文言が掲載される。

「『プリキュア』ではこれまで、彼女たちの水着姿を基本的に避けてきたんです。でも、今回はそもそも海のプリキュアがいるわけで……(笑)。 今後みんなで海水浴に行くエピソードがあるんですけど、彼女たちの水着姿をどう描くのがいいのか。これまで避けてきた理由もわかったうえで演出する必要がある」

そして、この直後に公開された27話の次回予告にて、実際にはるからの水着姿が披露され視聴者の間で騒然となった。

それでも視聴者は「いざ放送されたら画像が差し替わるのでは…」と半信半疑であったが、いざ第28話が始まってみたら「今まで封印されていたのは何だったんだ…。」と思うくらいに、水着姿でメインキャラ達が躍動していた。

Goプリミズギ
真・水着回


しかも、エピソードの一部シーンが水着だったとかではなく、1エピソード全体が海での遊びを舞台とした水着回そのものだ。

「みなみの別荘があるプライベートビーチでみんなでバカンス」というプリキュアシリーズの海回の定番の流れだったのだが、このときにビーチバレーや砂遊びなどの遊びを満喫しまくったきらら「もう砂浜でやれる遊びはほとんどやっちゃったのよね。」というセリフを発して海で泳ごうとするシーンがあり、これをメタい自虐と受け取る視聴者も少なからずいたようだ。

しかしながら、同話はゆいが「私もプリキュアになりたかった」とトワに告白したことに始まり、分裂したロックとプリキュアらの戦闘、そして奪われたドレスアップキー…と内容・演出とも濃厚で、プリキュアの水着解禁が霞むほどの神回だった。

なお、今回はトワとゆいが泳げないということが重要な要素となっていた話であるため、水着どうこう以前に「みんなで海水浴に行くという状況でないと描けない話」であったことは、別に水着を着せること自体が目的だったわけではないことを示している。水着を着て当たり前な状況だから水着を着せただけにすぎないのだ。

現在のところ、この回に抗議した父兄がいたのかは定かではないが、水着解禁を特別視して騒ぎすぎるとそれこそ苦情につながるので、大きいお友達はそこそこ自重しよう。

2016年『魔法つかいプリキュア!』 第25話「夏だ!海だ!大はしゃぎ!かき氷が食べた~いっ!」

「アニメージュ」にて、史上初のプリキュアの水着ピンナップが描かれる。
もしやとの予想はされていたが、前作「Go!プリンセスプリキュア」に引き続き、次回予告の時点で既にプリキュア達が堂々と水着姿で動き回っていた。

まほぷり水着回!
海!


本作では「海」の属性を持つ戦闘フォーム「サファイアスタイル」が存在するので、前作と同じく海を舞台にする大義名分もあったのかも知れないが、海水浴というシチュエーションがストーリーと密接につながっていた前作とは雰囲気は異なり、夏休みの当たり前のイベントというスタンスで演出されていた。

布面積は前年よりも若干多く、肌の露出(特に太もも)を極力抑えたデザインになっているが、可愛さを強調したものになっていて髪型が特別仕様になっている。よこしまな目線ではなく「夏休みのお楽しみ」という健全な方向性を意識していることがより伝わりやすくなっていた。
前年のようなシリアスな重要イベントが挿入されなかった代わりに、水着回らしい「皆で仲良く海水浴」といった明るい方向性が強く出ていた。

前作で水着解禁を成した神木Pは、自らが女性ということもあってなのか「プリキュアを見ている小さい女の子たちにとっては、可愛い水着を着て海で遊ぶのは憧れるシチュエーションだろう」と思っていたことを後に明かしているが、今回はその方向性に完全に舵を切った。しかもプロデューサーが交代したにも関わらずその意思が継がれたのは特筆に値するかも知れない。

大きなお友達は自重しつつも、水着禁止の慣例を破った前作に感謝したとかなんとか。

ドラマCDではこの前日譚に当たる水着を買いに行く話があり、ことははパジャマで泳ごうとしており、リコは学校指定の水着で済まそうとしていたのを、みらいの提案で可愛い水着を買いに行く流れになった。

2017年『キラキラ☆プリキュアアラモード』 第26話「夏だ!海だ!キラパティ漂流記!」

前作・前々作に続き、次回予告の時点でプリキュア6人の水着姿が描かれる。
男装の麗人風のあきらを除く5名は体のラインがはっきり出るものを着用し(うちいちかあおいシエルはセパレートタイプ)、ゆかりはワンピースタイプであるがチューブトップ風の白水着という出で立ちであった。

今日は水着回!
つよい(確信)


布面積こそ昨年より少なかったが、今回のあらすじは「海で遊んでいたらキラパティごとメンバーが無人島に漂流」というものであり、水着で海遊びのシーンはあくまで「エピソードの導入部」という扱いであった。
無人島に漂着した後は森の散策や洞窟の探索をすることになったので、当然の安全対策としてパーカーやワンピースを水着の上に羽織る形で行動している。(あえて水着から普段着に着替えなかったのは、やはりスカート姿で自然の中の探索はしにくいからだろう) 
ストーリーも同じ島に遭難していたビブリーとの接触が主軸に据えられており、水着シーンは「特に深い意味はない軽いサービスシーン」に過ぎず水着回というほどに目立ったものではなかった。見た目の印象だけならむしろパーカー回と言った方が良いかもしれない。

26話



しかし逆に言えば、「特に深い意味がなく」水着を出すなんてのがプリキュアシリーズで許されるようになったのは革命的でもある。
水着姿になるのに脚本上の強い理由があった『Goプリ』とは対照的でもあるが、本作ではその時の神木Pが再登板した作品でもあるのは興味深いところ。
何にせよ、この時点での制作側は水着姿に対して過剰な反応をとっていないのは確かなようだ。

関連タグ

プリキュア
水着回
プリキュア恋愛禁止令:解禁はみなみんフィアンセ(自称)がキーパーソン?

本編で水着姿になった女の子たち
蒼乃美希
春野はるか 海藤みなみ 天ノ川きらら 紅城トワ 七瀬ゆい
朝日奈みらい 十六夜リコ 花海ことは 勝木かな 長瀬まゆみ
宇佐美いちか 有栖川ひまり 立神あおい 琴爪ゆかり 剣城あきら キラ星シエル
太字はプリキュア

外部リンク

アニヲタWiki(仮) - プリキュアタブー

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