キラ星シエル
きらほししえる
CV:水瀬いのり
若冠13歳ながらパリで活躍している凄腕パティシエ。第19話で来日(実際には帰国)し、いちご坂にて限定スイーツショップを開店した。年齢は13歳→14歳で、学年は中学2年相当。
宇佐美いちか達との出会いを経て第23話でプリキュアへと覚醒。スイーツでみんなを幸せにするという夢を追い、はばたく姿はまるで「ペガサス」のよう。
誕生日は7月30日。
口癖は「パルフェ!」「トレビアン!」。
独り言やモノローグ時なども含め、簡単なフランス語混じりのネイティヴな日本語で、私物のレシピ帳も本文はフランス語を使って書いているが、コメントを挿入する際は日本語で記入している。
プリキュアであっても変身しない限りは見ることも触ることもできないはずのキラキラルを生身で感知できる力があるが、それは彼女が普通の人間ではないからである。
容姿
金髪で青緑色の瞳のフレンチ系少女。目は常時キラキラしている。ヒイラギをかたどったピンク色の髪飾りも特徴的。
身長はいちかより僅差で低く、キラプリ6人の中で下から2番目に位置する。
有名人の自覚があるためか、サングラスをかけていることも多い。
私服(春・夏)
胸部分に濃いピンクのリボンが付いた青緑のパフスリーブワンピースと白いサイハイソックス、赤い靴を着用。
私服(秋・冬)
白いプラウスと青緑のハイウエストスカート、薄黄緑のロングブーツ。
首元には濃いピンクのリボンを付けている。
外では首と袖と裾にボアが付いた青緑のコートと薄緑の手袋をしている。
制服
他のプリキュア同様自分のイメージカラーのタイを付けており、シエルの場合はミントグリーンのタイ。
パティシエ衣装 (左:シエルのお店 右:キラキラパティスリー)
性格
スイーツに対しては真摯で厳しい面もあるが、プライベートでは明るく社交的で、初対面のいちか達とも早々に打ち解けている。一方で一所懸命ゆえに抜けているところがあり、物事に夢中になると注意力が少々散漫になることも。
我が道をゆく自信家で上昇志向がとても強い。パティシエとしての頂点を極めることを本気で夢みており、自分ならそれが絶対にできると信じている超絶ポジティブ思考の持ち主。
基本的に陽気な性格で誰とでもフランクにコミュニケーションを取れるが、相手が誰であろうと思ったことをズバズバ言うため、多少生意気に感じられる部分もある。
シエルはプリアラメンバーの中では一番の新参者だがもちろん遠慮など一切しない。年上の高校生組に対しても呼び捨てかつタメ口の関係である(もっともシエルがいたフランスでは親密な間柄なら年上であっても名前を呼び捨てし、対等な口調で接するのは普通の事である)。
スイーツ作りについて天性の才能に恵まれており、それゆえにスイーツ作りを心の底から楽しめている。天才ゆえに何も楽しめない琴爪ゆかりとは対照的であるが、シエルは「パティシエとして頂点を目指すこと」を確固たる夢として持っているのがゆかりとの違いである。ある意味では、ゆかりがなりたい姿がシエルなのだとも言えるかもしれない。
しかし、シエルにはゆかりとは違う部分で天才ゆえの弱点がある。好きなことには苦しみもつきまとうというがシエルはそういう苦しみを経験したことがほとんどない。そのため、シエルは心が苦しいと言うのはどう言う気持ちなのかわからないまま成長していった。彼女は決して悪人ではないが、シエルが登場した当初は他人の苦しみを理解できない子と言う扱いだった。
そして彼女のこの性格が、とある悲劇を引き起こす要因となったが、それを乗り越えたことで彼女はプリキュアへと覚醒する。
プリキュアになってからはそういった自分の弱点を克服すべく、苦しみ悩んでいる他人の心を理解するべく寄り添おうとしている。しかし自然な距離感がまだまだ掴みきれてないようで、相手にやや過干渉ぎみになってしまうことも多い。
正体
シエルが普通の人間には知覚できないキラキラルを感知できるのも、彼女が人間ではなく妖精だからである。
本作では世界中のいろんな場所に妖精が隠れ住んでいるという設定だが、キラリンが生まれ育ったのは日本のいちご山であり、スイーツ修行のためにフランスへと旅立ったのである(つまりフランスの妖精ではない)。
本編開始時にはすでにパリに居を構えていたので、いちご山で起きた事件やその後に誕生したプリキュアの活躍を知らずにいた。
人間への変身は妖精なら誰でもできるわけではなく、スイーツ作りの技量を高めることにより変身できるようになる。
キラリンの場合はパリでの鍛錬の結果、人間への変身能力を取得するに至った。
正常な手法でキラリンの他に変身能力を有しているのは長老のみである。
ただし、この姿を維持するのに結構なカロリーが必要なためか、あまりにもお腹が空くと人間に変身している最中でも妖精の姿に戻ってしまうことが第24話で判明した。逆に食事をすると自動的に妖精から人間の姿に戻るような描写もある。
また、食事後でも戦闘一回でお腹が空いてしまったあたり燃費も悪いようである。余談だが、いちかの家で食事に誘われたときにカレー3皿を平らげたあたり、割と健啖家でもあるようだ。
シエルとプリキュア
シエルにとって、いちご山に伝わる伝説のパティシエ「プリキュア」とは強く憧れを抱く存在である。
さらに憧れるだけにとどまらず、自身もプリキュアになることを強く望んでいる。そもそもパリに海外修行に行ってスイーツ作りの力を磨いていたのも全てはプリキュアになるためである。
そして第19話にてついにキュアホイップの姿を目撃し、プリキュアが実在していたことを知り喜んだ。
続く第20話でプリキュア達と直接対面し、プリキュアに会えた事にはしゃぎ興奮していた(第11話以降プリキュアの存在は少なくともいちご坂では知られるようになったので、シエルの反応にホイップらが違和感を持つことはなかった)。
シエルとスイーツ
13歳で自分の店を持つだけあって腕は超一流。調理以外でも食材選びも自ら行うなど、スイーツには強いこだわりを持つ。
スイーツは味は勿論目でも楽しむべきと考えており、彼女の店はショーケースなどはない「アシェットデセール(皿盛りのデザート)」専門。
彼女の店では調理過程をパフォーマンスとしてお客に見せることでも有名で、カウンターの前で舞い踊るようにリズミカルにスイーツを盛り付けていく様子自体がショーとして確立している。
「アーティストでありエンターテイナーでもある。それがわたしの目指す最高のパティシエよ」とは本人の弁。
その一方で裏では並々ならぬ味への探求と試行錯誤が繰り返されており、定休日でも店でスイーツの研究にいそしんでおり、「天才」ともてはやされようと、それに胡坐をかくこともなく努力を怠らない。
スイーツの材料にもこだわりを持っており、スイーツに使う食材は山に自生しているものから調達したり、産地の食材を使う地場自産を基本としているようだ。
いちかと同年齢のシエルだが彼女はまぎれもないプロフェッショナルであり、店長としての責任感も高い。良くも悪くも「楽しい」だけの理由でキラキラパティスリーの店長をやっているいちかとは好対照の存在。
しかしスイーツでみんなを幸せにしたいという気持ちはいちかと同じであり、2人はどこか惹かれ合うところもあるようだ。
ただし、あまりにも「世界中のみんなを笑顔にできる究極のお菓子作り」を追求するあまり、「自分の身近な誰かのためのお菓子作り」という私的な思いを悪い意味で軽視している節があるようで、第20話の終盤、いちかが養蜂家の家族のために作ったくまパンケーキの味が普通であるのにもかかわらず自身の製作したパンケーキよりもキラキラルが多い事を不思議がっていた。
(※念のためフォローすると、キラキラルの内包量がスイーツの出来栄えによって変わるという事実は第1話から明文化されている。シエルは思いを形にするにはスイーツの腕を磨く必要があるという考えで鍛錬を重ねたため、彼女が想いの力自体を決して軽視している訳ではない。)
プリキュアの仲間になってからはキラキラパティスリーの厨房にも出入りするようになるが、キラパティにいる時は自分の知識やスキルを生かした本格的なスイーツ作りを主導するようなことはあえて避けている。
キラパティはいちかが店長の店であり、いちかの流儀は「みんなで楽しめるスイーツ」である。同じく店長として店を持つシエルは自分しか作れないようなものはこの空間に似合わないことをちゃんと理解しており、仲間たちから「スイーツの楽しみ方」を教わる立場として出入りしている。
シエルのスイーツショップ
いちご坂で期間限定で開店しているシエルの店兼仮住まい(設定画によれば2階が居住スペース)。
シエルの他にスタッフが2名常駐している。
前述したようにアシェットデセール専門で調理過程を客に見せることが前提になっているため、厨房とカウンターが一体化しており、席に座るとシエルが目の前でスイーツの盛り付けを行ってくれる。
店の性質上、キラパティのようにテイクアウトはやっていない。注文を受けてから皿に盛り付けを行うスタイルのため食するまでに結構時間がかかりそうだが、シエルのスピーディで鮮やかな手際により、お客を待たせている気配は全くなし。しかし、それでもいちご坂の街中に連なる長蛇の列ができている。
作中でも公式サイトの解説文でも「シエルのお店」としか呼ばれていないため正式な店名は不明だが、第37話でキラパティと合同企画をやった際に「Ciel de rêve AND KIRAKIRA Patisserie ハロウィーン☆コラボレーション」との看板があるため「シエル・ド・レーヴ」が店名と考えられる。(rêveはフランス語で「夢」を意味する)
シエルが本編に登場するのは第18話からだが、その前の第17話のジュリオの回想シーンでも一瞬だけ彼女の顔が映っている。この時は何者なのかの説明は一切なく本当に謎のキャラという扱いであった。
ジュリオとは毛先の丸いロングヘア、ヒイラギの髪飾り、キラキラマークが入った瞳など容姿の似通った部分が多く、何かしらの繋がりがあると考えらえていた。
第22話にて、ジュリオの正体がキラリンの双子の弟・ピカリオであることが明らかになった。
二人でプリキュアを目指すべくパリに留学していたが、ピカリオは途中で行方をくらまし闇落ちしてしまった。
そしてピカリオの闇落ちの原因が、才能あるキラリンへの劣等感とそれを決定的に増幅させてしまったキラリンの態度にあったと判明した。
シエルは黒樹リオと双子であることをクラスメートには言っていなかったようであり、クラスメートにシエルとリオが双子であることがわかるのはリオが復帰するずいぶん後であり、リオ本人の口から語られた(名字の違いは「家庭の事情」として誤魔化している)。
レギュラーのプリキュア変身者では初の純粋な双子となった(なお、過去のシリーズだと、「魂の双子」のような存在として4作前の円亜久里とレジーナの例がある他、モブキュアには3作前に双子の姉妹による「アロ~ハプリキュア」が存在している)。
姓名について
苗字は「綺羅星」や「煇星」ではなくあくまで「キラ星」。漢字とカタカナが混合した苗字を採用しているキャラクターはプリキュアシリーズでは天ノ川きららに次いで2人目。ちなみにカタカナと漢字が混合した苗字は、ごく少数ながら実在している。(竹「ノ」内、 安「カ」川など)
相田マナのように設定上は普通に漢字名だが子供に配慮してカタカナで表記…という可能性もあるが、第19話で彼女を歓迎する垂れ幕に書かれた文字が「キラ星」となっていたので少なくとも作中世界ではこれが正式な表記となっている模様。
ただ、妖精であるため「キラ星シエル」は事実上の偽名である。
名前の「シエル」の方はフランス語圏ではそう珍しくない名前なので、そもそも日本人ではなく外国人(フランス人)、あるいはハーフという設定で考えた偽名なのかもしれない。
唯一使われている漢字である「星」の部分だが、実はここが一番ややこしい。「キラボシ シエル」だと思っている人が相当数いるようだが、ABC公式サイトでのキャラクター紹介の表記や作中での発音を聞く限りは「キラホシ シエル」である(濁音はつかない)。
キュアパルフェ覚醒まで
キュアパルフェのCVは、シエルが本編に登場する前に「水瀬いのり」であることが公開された。その後第18話でシエルが本編に登場し、CVも水瀬氏であることが示された。
キュアパルフェとシエルが「同一人物が変身した」とわかるほどにビジュアルが類似していることもあり、これで「キュアパルフェ=シエル」であることはほぼ確実視されるにいたった。
しかも、第23話以前から『プリキュアおもちゃサイト』のプリコーデドールの商品ページやまんたんウェブの記事、挙句の果てには秋の映画の予告・あらすじをシエルがプリキュアであることを前提として掲載するなど、公式が積極的にネタバレしている。前作でもキュアフェリーチェの正体を登場の1ヶ月も前に公式があっさりネタバレしており、追加戦士絡みの情報はその正体を含めさっさと公開する体制にシフトしつつある模様。
こういった経緯もあり、第23話放映以前から「シエルがキュアパルフェであることを当然の前提で描いたイラスト」が多数投稿されている。
※人間の状態のときは「シエル」、妖精の状態のときは「キラリン」を主語にして記載する。
TV本編
■第18話
- ニュースにて「13歳ながらパリで行列のできるほどの人気パティシエ」として紹介され、さらに「来日予定」であることも告知された。
■第19話
- アバンにて、いちご山を訪れた。
- いちご坂でいちかたちが普段お世話になってる青果店に現れ、いちご坂で旬のフルーツを購入。有栖川ひまりにより「天才パティシエ・キラ星シエル」であることが周囲に知れ渡り、あっという間に人だかりができる。そこで「期間限定スイーツショップの開店」を宣伝する。
- さっそく来店してきたいちか達の目の前で鮮やかにスイーツを調理し提供する。その見た目も味も一流品であるスイーツはいちか達に称賛された。
- シエルのスイーツに魅了されたいちかから、突然弟子入りを志願される。「弟子は取らない主義」と言って一度は断るが、土下座で「雑巾掛けでも何でもする」と必死に懇願されたので「自分を表現したスイーツをつくってみること」を弟子入りテストの課題とした。
- テストの日、いちかが作ってみたスイーツを食べてみるが、「全然ダメ」と辛辣な評価を下し弟子入りは認めなかったが、「一つ一つの要素は悪くない」と付け足しており、彼女なりのいちかへの期待の裏返しでもあったようだ。その後シエル流のうさぎショートケーキ『ロンドゥ・デ・ラパン』を作ってみせた。
- 紅茶をいれている間にビブリーが襲来し、シエルが作ったショートケーキおよび試作品のスイーツのキラキラルが抜き取られ灰色になっていた。シエルはその現象に見覚えがあるようで…。
- そして店の外では、キュアホイップと巨大イルの戦闘になっていた。シエルはホイップや駆けつけてきたキュアショコラ達の姿を見て「プリキュア」と呟くが、戦闘に巻き込まれて気を失ってしまう。
- シエルが目を覚ました時には既にプリキュア達は去っていた(実際は変身を解いたいちかが残っていたが、いちかは正体を明かさなかった)。怪物騒動に巻き込まれたことよりも、プリキュアが存在していたことを喜んでいるような反応だった。
■第20話
- 生放送のテレビ取材を受けている最中、イチゴン状態のいちかにまたもや土下座で弟子入りを志願されるが再び断る。しかし諦めないいちかからはずっと「師匠」呼び。一方、街ではビブリーがシエルの人気を不愉快に思うものの、前回の経験からシエルの作るスイーツのキラキラルの量が格別であるためシエルがターゲットにされる。
- 翌日、蜂蜜を買いにいちご山の向こうの養蜂家のもとへ。相変わらず弟子入り志願のいちかも同行したが、いちご山をスイスイ進み木の実などを採取していく運動神経に、「妖精みたいに軽々と…」と驚愕された。シエルはこの山を「昔と変わってない」などと評していたが、いちかにそのことを問い詰められたときは誤魔化している。さらに「いつかここ(いちご坂)で最高のスイーツを作れば、きっと伝説のパティシエに……」と呟く。「伝説のパティシエ」というワードに反応したいちかだったが、シエルはすぐさま走り出してしまったため、いちかはそのことに関して聞くことが出来なかった。
- 養蜂場で試食したハチミツを試食。このときのいちかの「焼き立てのパンケーキにかけたらおいしい」というアイディアを採用し、パンケーキを作ることになった。その後、傍でパンケーキを調理しているいちかとは比較にならないくらい華麗な調理でパンケーキを完成させ、集まった人々に振る舞った。
- そのパンケーキによるキラキラルの増幅を狙い、ビブリーが襲来。パンケーキからキラキラルを抜き取られてしまう。会場の人々が巨大イルの出現に逃げまどうなか、シエルはビブリーに果敢に「キラキラルを返して」と立ち向かう。
- 巨大イルにつかまってしまったところをいちか達プリキュアに助けられる。キュアホイップにお姫様抱っこまでされたシエルは憧れの存在を目の前に、嬉しいやら照れるやらで非常にテンパってしまい、最後には「キラ」というどこかで聞いた語尾まで喋ってしまう始末。いつもの自信あふれる姿と全然違う乙女らしいしおらしさまで見せ、今までのいちかとシエルの関係が完全に逆転してしまっていた。
- 戦闘後、いちかが作った「くまパンケーキ」を口にする。味の方は「普通のパンケーキ」だったが、そのパンケーキ及びそれを食べた男の子に宿っているキラキラルが、自分の作ったパンケーキに劣らないくらい多いことを不思議に思っていた。
■第21話
- いちかの作ったスイーツにキラキラルが溢れるのはなぜか疑問に思うシエル。そんなとき青果店でいちかとばったり。つい「なんであなたのスイーツにはキラキラルが溢れているのか」と頭の中の疑問をそのまま口にしてしまうが、キラキラルのことは普通の人間には秘密なのですぐにはぐらかす。
- 一方のいちかはついそれに「わたしがプリキュアだから」と答えようとしてしまい、同じく慌ててはぐらかした。そのままいちかと別れてしばらくして冷静になったシエルは、いちかが「キラキラル」という言葉を知っているような反応を見せたことに疑念を抱くことになる。同じ頃、いちかもシエルが「キラキラル」という言葉を知っていたことを怪しんでいた。
- そして夜。尋ね人のことを考え一人でいると大きな花火が見える。長老が打ち上げた妖精達を呼び寄せる合図であるそれを見て直ちにいちご山へ向かうことに。
- 着いた先には妖精達、そしていちか達。シエルは妖精達に会えて感激するが、長老をはじめペコリンも他の妖精達も人間の少女がなぜここにやってきたのか分からずに困惑。シエルは「なんでわからないの? わたしだよ、わたし!」と呆れながらなんと妖精の姿に変身! 彼女はいちご山から修行のために旅立った妖精キラリンだったのである。
- キラリンの帰国に湧く妖精達。しかし一人で帰国したことを指摘され、一緒に旅立った双子の弟ピカリオが帰ってきていないことを理解し落胆する。どうも彼は長いこと仲間に連絡をとっていないようだが……
- 一方まさかの正体にいちか達は驚き、それと共に長老やペコリンが分かっていなかったことにツッコむ。最も長老もペコリンもわからないのは無理もない。キラリンはパリに渡って修行した結果、人間へ変身できるようになったのである。
- いちかが長老達と知り合いだとわかってたら自分の正体はすぐに話していたのに、とキラリン。いちかは「わたしたちがプリキュアであることは内緒にしてるから、シエルが妖精だと知らない時点では話すわけにもいなかった」と謝る。いちかがあまりにさらっと衝撃の事実を語ったことにキラリンは頭が一瞬理解を拒否したようで、談笑を続けようとする笑顔のまま聞き返す。
- そのときの驚愕顔が大汗をかきつつも表情は先ほどの談笑の笑顔のまま変わらず落書きじみたタッチのどアップというシュールな絵面だったため視聴者にかなりのインパクトを与えた。
- その直後にビブリーが現れキラキラルを奪いにかかるが、いちか達はプリキュアになって応戦。キラリンは変身するその姿を見て驚愕する。そう、彼女達が自分にとっての憧れの存在だったのだ。そしていちかのスイーツにキラキラルが溢れる理由を「プリキュアだからだ」と解釈する。
- ビブリーと戦うプリキュア達。イルから放たれる攻撃がプリキュアを貫こうとする大ピンチに、キラリンはシエルの姿になり戦いに割り込んで長老の傘で攻撃を防ぐ。「あなたたちは、わたしたち妖精にとって憧れの存在。だから…いちか、いえ、プリキュア!」
- しかしイルの猛攻に耐えきれずキラリンの姿に戻り、そのままダメージを受けてボロボロの姿で地面に倒れる。「だから… 負けないでキラ…」 その必死で真摯な想いはプリキュア達の心に火をつけた。
- ビブリーを退けることができ大喜びの中、どうしても自分もプリキュアになりたいキラリンはホイップに土下座し「雑巾掛けでも何でもする」と弟子入り志願する。
- しかし、そんなときに現れたのはノワールによって強大な力を得たジュリオ。だが、キラリンはジュリオにただならぬ何かを感じていた……。
■第22話
- プリキュアを圧倒的な闇の力で一蹴し、とどめを刺そうとするジュリオの前に「やめて、ピカリオ!」とキラリンは叫び立ちはだかる。ジュリオの正体はキラリンの双子の弟・ピカリオだったのだ。だがジュリオは「そんな名前はもう捨てた。オレの気持ちも知らないで姉さんぶるな!」と平手打ちを見舞う。
- ジュリオの攻撃で地表に大穴が開き、地下空間に落下したことで命拾いした一同。だが変わり果てた弟の姿に打ちひしがれたキラリンは、どうしてこんなことになったのかわからず、大粒の涙を流すだけだった。
- パリでの修行生活をキラリンは語り出す。2人で仲良くレシピの研究をしたり、屋根裏部屋でスイーツを作ったり(その際、他の店のレシピを天井から盗み見ていたとか、空いていた屋根裏部屋に勝手に住み着いたとか、細かい事は気にしないように)、大変ではあったが、楽しい日々を過ごしていた。
- ところが、ある嵐の日、外出していたキラリンが屋根裏部屋へ戻ってみるとテーブルの上に残されたのは半ば灰と化していたワッフル。そして振り向くと、憎しみの形相のピカリオの姿があった。ピカリオは「スイーツもキラリンも大嫌いピカ!」と叫ぶと、そのまま姿を消してしまったのだった。
- その話が終わると同時に、ジュリオが追ってきた。「お前が憧れたプリキュアを倒す」と猛攻を加えるジュリオを止めようとするキラリンは、昔、大事にしていた泡立て器を壊してしまって落ち込んでいた自分を慰めるために、ワッフルを作ってくれた思い出を語る。だが優しかった頃のピカリオを思い出させるはずの話は、逆にジュリオの憎しみの炎を一層燃え上がらせてしまう。
- ジュリオは自分の視点からの過去を語り出した。確かにキラリンの言う通り、最初は2人は仲良くスイーツ作りの修行に励んでいた。だが才能のあるキラリンはとある人間の男性パティシエと知り合い、彼の弟子として師事することとなる。一方、ピカリオはキラリンが指導を受けに出かけている間、修行をただ孤独に一人で続ける日々を過ごすようになっていた。こうしていつも一緒だった二人の生活は少しずつすれ違っていった。
- ちなみに、キラリンの師匠であるジャン=ピエール・ジルベルスタインはプリキュア伝説とはなんら関係のない一般人だが、キラリンを妖精であることを知った上で彼女を受け入れている。ジャン=ピエールの人物像は『映画キラキラ☆プリキュアアラモード_パリッと!想い出のミルフィーユ!』で詳細が掘り下げられた。なお、映画ではピカリオも当初はキラリンとともにジャン=ピエールの工房を出入りしていたことが語られたが、キラリンがジャン=ピエールに傾倒していくのと反比例するようにピカリオは2人と距離を取るようになってしまっている。
- そしてある日、人間の姿に変身する能力まで身につけたキラリンはそれを弟に報告するために有頂天で屋根裏部屋に帰ってくる。驚くピカリオに対して「スイーツ作りの腕をあげれば人間に変身できるって本当ね! もしかして意外に簡単にプリキュアになれちゃうかも」と一方的に余裕の笑顔で語りながら、たまたまピカリオが作っていたワッフルを何気なく口にした。姉に追いつくべく必死の努力を重ね心をすり減らしていたピカリオは、キラリンがワッフルを喜んでくれることを期待の眼差しで見つめていたが、今の自分の人生が輝いていることに有頂天だったキラリンはそんな弟の様子には気づかず「うん、おいしいよ。でもいちご山で作ってくれたワッフルの方がもっとおいしかったな」と素直な感想を述べてしまう。そして絶望に沈む弟の表情など一瞥もせず、「キラリンはもっともっと修行して、プリキュアになるキラ!」と最高の笑顔で言いながらまた師匠の元に戻っていった。
- 人間の姿=スイーツ作りによって習得した一つの極致点であり、それだけでもピカリオにとっては大きな敗北感だったが、決定打となったのは「前の方がもっと美味しかった」という一言。実力ばかりか、姉の心が自分を置き去りにして遠くに行ってしまったという事実が、ピカリオを絶望させた。しかも皮肉な事に、いちご山で作ったワッフルが格別美味しかったのは、キラリンを元気付けたいというピカリオの想いによって、極上のキラキラルが込められたためだった。だが2人ともその事に気づいておらず、逆にその「味の違い」が二人の心をすれ違わせ、致命的な亀裂を生じさせてしまったのである。
- 自分の半身だった双子の姉が見た目から実力まで何もかもが自分とは別の存在になったことにショックを受け、パリの路地裏で雨に打たれるのも構わず、絶望に打ちひしがれるピカリオ。その心に芽生えた闇をノワールに見い出され、人の姿とキラキラルを操る力を与えられる。つまりそれは、姉と同等以上の存在になれるということ。ピカリオは自らその闇の力を受け入れ、ノワールから与えられた新たな名・ジュリオを名乗ることになる。
- スイーツ作りに熱中するあまり、ピカリオを置き去りにし、孤独にし、知らず知らずのうちに追い込んでいたことを初めて知らされ、衝撃を受けるキラリン。一方、キュアホイップはジュリオの心の奥に姉を慕う気持ちがまだ残っていることに気づき、必死な説得によってジュリオもまた自分の本心を認めざるを得なくなる。その心の揺らぎは彼の闇の力を減衰させ、プリキュアたちの浄化技の衝撃に耐えられず敗北。意識を失ったままピカリオの姿に戻った。
- だが今度はキラリンが、後悔と自責の念に苛まれる。いちかは人の思いを受け取り、それに自分の思いを乗せて返すことができる。それこそが本当のプリキュアの姿。だが自分は一番そばにいたのに、ピカリオの気持ちをわかってあげることができず、苦しみを理解してやれなかった。キラリンの心に暗い思いが満ち始める。そして、この戦いの一部始終はノワールによって監視されており……
■第23話
- アバンにて、いちか達に問い詰められるも反抗的な態度をみせるピカリオ。洗脳ではなく、闇の力をあくまで自分の意思で受け入れたピカリオは、その闇の力を浄化されても今更プリキュアたちと仲良くする気などさらさらなかったのである。今までと全く変わらず悪態ばかりつくピカリオに手を焼いたペコリンから「キラリンも何か言ってやって」と振られるが、シエルはピカリオの件について自分の責任を痛感しており「わたしがピカリオに何か言う資格なんてない」と自分を責めてしまっていた。
- 翌日、店を臨時休業していたシエル。心配になった一同がシエルのもとを訪れると、カウンターには無数の作りかけのアニマルスイーツがあり、シエルはそこでひどく落ち込み突っ伏していた。話を聞いて見ると、あれからシエルはスイーツ作りに対するモティベーションを保てなくなりひどいスランプ状態に陥ってしまったとのこと。いちかの見よう見まねでアニマルスイーツを作ってみたりもしたが「キラッとひらめいた」りは残念ながらしなかったようだ。かつていちかが「シエルの真似事」をしようとして上手くいかなかったことがシエルにブーメランのように跳ね返ってしまっていた。
- ピカリオから「スイーツ作りの天才がこのざまなんて、俺の味わった気持ちが分かったか!」と悪態をつかれるが、何も反論できない。その予想外に情けない姿にイラついたピカリオは、本当の絶望はこんなものじゃないことを見せつけるべく、キラキラルが一切含まれないスイーツしか作れなくなった自分の姿をあえて皆の前で晒す。ピカリオにかけられた呪いを知ったシエルはさらなる自己嫌悪に陥ってしまった。
- そこにノワールが突如虚空から現れる。驚くプリキュアたちが動くよりも先にノワールはシエルの目の前に立ちふさがり「憎いのか、自分が」と問いかける。心を見透かすようなノワールの言葉に誘われるかのように、シエルは自分の本心を告げてしまう。「ええ。わたしは自分が大嫌い」
- その言葉に満足したノワールは、心を闇で満たせば君はプリキュア以上の存在になれると述べ、絶望に沈んでいた彼女の心から闇のキラキラルを抜き出し、それで作った闇の結界の中にシエルを幽閉する。
- それを止めようとしたいちかとピカリオも巻き込まれて闇の結界の中に幽閉されるが、そこはシエルの心象風景を再現した世界となっていた。調理器具が散乱し、暗い雨が降り注ぐ寂しい世界。そこにただひとりシエルは立っていた。彼女は眼の光を失っており、そしてどこか幸せそうに笑っていた。
「ピカリオはずっとこうしてキラキラルが出ないことに苦しんでいたんだね?」
「さみしい思いをさせてごめんね。これからはずっと、ピカリオと一緒にいるよ?」
「だからわたしは、パティシエの夢を捨てる。プリキュアも目指さない。それがピカリオのためだもの」
- ピカリオと一緒にいるために同じ存在になると宣言するシエル。それはスイーツづくりを一切辞め、ノワールのしもべに堕ちるということだ。しかしシエルを超えることを目指していたジュリオ本人はそんなことは望んでおらず、夢から背を向けようとするシエルに対して「おまえを越えるために闇にまで手を染めたオレに対する侮辱だぞ」と嫌悪感を露わにする。闇を受け入れる決意をしてさえも自分の思いが弟とすれ違い続けることにシエルはさらに絶望。どうすればいいのかわからなくなったシエルの精神世界はまた崩壊していったが、「キッチンとワッフル用の調理器具」だけは残されていた。
- シエルの心が闇に落ちた最大の要因は、弟の気持ちを正しく理解できなかったからという罪悪感から。2人の心は今でさえすれ違っている。しかし、前回にジュリオの心の奥底にある「姉への大好きと大嫌いが混ざった気持ち」を知っていたキュアホイップは、ジュリオの気持ちをシエルにちゃんと伝えることができれば彼女を元に戻せると直感する。そして言葉よりも思いを直接的に伝える手段があることをホイップもジュリオも知っている。
- キュアホイップに促され、言葉にならない姉への愛憎の気持ちを込めてワッフルを焼いたピカリオ。だが、そのワッフルはやはり灰のようでしかなかった。それでもシエルに突きつけ、食べさせる。
- ワッフルを一口食べたシエルは「おいしい…」と呟く。たった一粒だけ、そのワッフルにはキラキラルが内包されていたのだ。そして食べた側の心に反応し、ワッフルのキラキラルは輝きを増して増殖していく。この現象を目の前にしてジュリオとシエルはキラキラルの本質に気づく。キラキラルはスイーツを食べてくれる「誰か」への思いが結晶化したもの。今ここでジュリオが作ったワッフルは、かつていちご山で作ったのと同じ「姉のためだけに作ったもの」だったのだ。しかし、「みんな」を笑顔にするプリキュアを目指していたキラリンもピカリオも、たった1人のためなんて小さい気持ちでスイーツを作ることをよしとしておらず、そこに価値を見出したことはなかったのである。
- 光を取り戻したシエルは、「スイーツでみんなを幸せにする」夢を再び目指すことを決めた。ノワールの作りだした球体を打ち破り、同時にシエルの周囲にキラキラルの光の結界が生まれる。さらに結界内部ではキラキラルから生み出された無数のフルーツが降ってくる。シエルには「新たな闇のしもべ」ではなくプリキュアへの覚醒を果たすときが訪れたのだ。キラキラルを調理器具のように操りフルーツをカットしていくシエル。ホイップ達5人のキラキラルやピカリオのワッフルも、その工程に加わっていく。
- だが、新たなしもべを作る目論見が狂ったノワールは、プリキュアに覚醒する前にシエルを容赦なく葬ろうと闇の矢を放つ。シエルを庇い被弾するピカリオ。それでも「俺にかまうな、スイーツを作れ、キラリンならできる」との言葉をうけたシエルは、ペガサスパフェのアニマルスイーツを完成させ、ついにプリキュアへの覚醒を果たした。
「ありがとう、ピカリオ。気持ち受け取ったよ」
- ピカリオから託された闇のロッドはレインボーリボンに変わり、キュアパルフェとしての武器を手に入れたシエルは、イルと合体したビブリーをキュアホイップ達と連携して撃破した。
- ピカリオはノワールから受けた矢の影響でキラキラルが体外に流れ出てしまい、体が透けるようになっていった。ピカリオは最後の最後で謝罪の言葉を継げると、その体はキラキラルの輝きだけを残して消滅した。そしてそのキラキラルの輝きはいちご山の祭壇へと導かれるように消えていった。
■第24話
- ピカリオが残したキラキラルの輝きは世界に霧散する前に、「いにしえのプリキュア」の導きによりいちご山の祭壇へと集められていた。彼の魂は今はキラキラルの輝きの中で眠りについており、時がきて傷が癒されれば再び肉体とともに蘇るのだという。弟が生存していたことに安堵するシエル。ピカリオが目を覚ましたときに「スゴイね」と言ってもらえるよう、キュアホイップ達とともにパティシエとしての奮起を誓ったのだった。
- 前の明るさを取り戻したシエルは、日本に観光しに来た外国人のノリでジャパニーズカラテに感激し宇佐美源一郎の道場に一日入門する。源一郎がいちかの父だと知り、その会話の中でいちかが「学校」なるものに通ってることを知る。
- このときカラテの練習をしたせいでお腹が減ったのだが、なぜかオーバーに慌てていた。いちかに食事に誘われて事なきを得たのだが、なぜ慌てていたかはのちに判明する。
- 翌日、ずっと欠席中のリオを心配する神楽坂りさに対してどう返答すべきかいちかが迷っていた教室のシーンで、「イケメン転校生は休養中よ」と説明しながら新たなる転校生として登場。(皆は有名人のシエルが転校してきたことに衝撃を受けたため、何故リオを知ってるかは突っ込まれなかった)
- シエルの転校はいちかも聞かされていなかったのでこれにはびっくり。なんでも「みんなのことをもっと知りたい」と思って中学校に通うことにしたのだという。
- ちなみに転入手続きとか戸籍とかその他諸々の問題をどうやってクリアしたのかというツッコミは、妖精・異世界出身キュアの先輩達の例もあるし、何より彼女の弟が本作中にやっていたことなので今更ではある。
- 勉強やスポーツもパルフェな腕前で瞬く間に校内の注目を集める。ただしフランス帰りのためか国語だけは苦手なようで、空欄の穴埋め問題で「親しき仲にもティータイムあり」という解答をしてしまい、謎の格言まで作ってしまっていた。
- お昼時、クラスメートからお弁当に誘われる。そのときお腹が急激に空いてしまい、限界がきてキラリンの姿に戻ってしまう。突然現れた謎生物に唖然とするクラスメートの前で、妖精の姿でいつもの横ピースを決め「キラ」とつぶやいたが時すでに遅し。学校は謎の生物の登場で大騒ぎになった。
- 追いかけてくる生徒から学校中を飛び回って逃げるキラリン。いちか達の機転で何とか人目のつかない屋上まで逃げることができたキラリンは、いちか達に「お腹がすくと妖精に戻ってしまう」と説明した。「それなら言ってくれればいいのに」といういちか達のセリフに、「恥ずかしくて言えなかった」と言ったあたり知られたくない秘密だったようだ。今まで一人で何とかしてきたから心配しなくていいと語るが、この弱点にはいい思い出が無い様で背を向けていた。
- それでもいちか達から「シエルさんのこと、もっと知りたい」と言われるキラリン。その言葉には、困ったことがあれば自分たちが力になるというメッセージがあった。キラリンには頼れる仲間がいるということを再確認したのだった。
- そしていちか達とお昼ご飯を食べるキラリン。お腹いっぱいになったことでシエルに戻ることができたのだが、お尻が段ボール箱に収まったままだった。→箱入りシエル
- 直後襲撃してきたグレイブをチームワークで退散させたが、戦ってカロリー消費したのか、お腹が空いてキラリンにまた戻る。相当燃費が悪いらしい。
- その後キラパティへ訪れ、制服を初めてまとうシエル。いちか達を一緒にことりカップケーキを作り出した直後、「シエル」「シエルちゃん」と呼ばれることに。本当の意味で仲間入りをし、仲間と共に笑みを浮かべるシエルだった。
- シエルがキラパティ制服を着用したことで自分の店はどうするんだという突っ込みが一部視聴者からは発生したが、公式サイトの紹介ページにはわざわざ注釈付きで彼女の店のパティシエ服が記載されており、そっちはそっちでちゃんとやっていることが後々本編でも触れられる。
■第25話
- ゆかりを懸けたあきらとナタ王子の対決に周囲が盛り上がっている中、シエルは二人の間の妙なすれ違いがあることを察知する。
- ゆかりとの関係に思い悩むあきらに対し「ちゃんと思いを伝えないとダメだ」と進言する。自分とピカリオのように、お互い分かり合っていたつもりでもすれ違いが起きてしまうこともあるから、思いは明確に伝えるべきだと、自分の経験談を踏まえてアドバイスをした。
■第26話
- 海へバカンスに出かける回。海へ赴く途中のバスの中で、いちか達が暑さでげんなりしている傍らで非常にウキウキしていた。見事なまでにまっ平ら……いや、スリムでキュートな水着姿を披露してビーチを満喫する。
- 巨乳設定な高校生組のゆかりが特例なだけでプリキュアがぺた胸なんて毎年のことと言いたいが、今年は他の中学生組も控えめながら胸の膨らみがわかるような水着を着ていたので、むしろシエルだけが同年代の中で特別に垂直だったという方が正しいのです… スタッフどういうこだわりだ。
- いちかの案でキラパティを海に浮かべ、バナナボートに乗り思い切りバカンスを楽しみ、最後には遊び疲れて眠ってしまう。しかし、眠っている間にキラパティが波に流されてしまい、無人島へ。
- 帰る手段として「シエルがキュアパルフェの能力で空を飛んで助けを呼ぶ」ことを提案されるが、その直後お腹が空いてしまいキラリンの姿へ。
- しかし、その直後に何事もなかったかのように再びシエルの姿に戻っている。だが再び映った時にはまたキラリンの姿に戻っていたため、作画ミスで間違ってシエルを描いてしまったのだろう。この間、他のキャラクター含めセリフが一切なかったため、最終確認の際もスルーされそのまま放映してしまったと考えられる。
- その後キラリンの提案でスイーツの材料を探すため島を探索することになるが、お腹が空いている割に一番元気だった。
- 島を探索中、自分たち以外の人の足跡を見つける。足跡が崖の上に続いていたためキラリンが一人で足跡を辿ってその人に声をかけるが、その相手はなんとビブリーだった。
- 敵対心を露にするビブリーだが、ビブリーもこの島で遭難し帰れなくなっていたのだという。「こうなったのも全部あんた達のせい」と八つ当たりの言葉を吐き散らして、ビブリーは逃げ去ってしまうも、そのビブリーの中の孤独で寂しい心を感じたキラリン。
- その後キラリンは、いちか達が洞窟の中にある氷で作った「ペンギンかき氷」を食べてシエルの姿に戻る。シエルはそのペンギンかき氷をビブリーに食べてもらいたいと提案する。長老からは「相手はキラキラルを悪いことに使ってきた」と忠告されるが、それでも考えを曲げなかった。
- ビブリーを見つけてペンギンかき氷を差し出すシエル。だが孤独に苛まれていたビブリーは感謝するどころか、みんなで楽しくスイーツを作るシエル達に憎しみを爆発させる。かき氷からキラキラルを奪い取り、巨大イルを出現させるが、無理矢理に力を与えた影響で、巨大イルは制御を失ってシエルばかりかビブリーをも攻撃し始める。
- しかしシエルはそんなビブリーをかばいパルフェに変身、駆け付けたプリキュアも一緒に戦い始める。敵である自分を守ってプリキュア達が戦う状況が理解できず「もういい!ノワール様は来ない、イルも言う事を聞かない、あたしは一人ぼっちよ!」と自暴自棄で泣き叫ぶビブリーに、パルフェは手を差し伸べる。「だってみんなで作ったかき氷、一緒に食べたいもん。一人ぼっちじゃないよ、あきらめないで」という温かい言葉に、ビブリーの心は激しく揺さぶられる。
- 巨大イルを退け、再びシエルはビブリーにペンギンかき氷を差し出す。だがビブリーはまたもキラキラルを吸い取ると、「バッカみたい!」と悪態をついて羽を生やしたイルに乗って空に消えて行った。しかしシエルもいちかも、今度会った時はきっと彼女も笑顔でスイーツを食べてくれると信じるのだった。
- 今回のシエルの行動がきっかけで、いにしえのプリキュアから授かった球体が変化しペガサスをかたどったアイテムに変わった。
■第27話
- あおいのバンド「ワイルドアジュール」がロックフェスに出場することになり、キラパティみんなで応援にやってくるが、シエルだけ応援の仕方が異様なまでにハイテンションで、それこそ今にもヲタ芸を打ちそうなレベルだった。スイーツ修行ばかりでこういう体験をしたことなかったのか、ガチで興奮していた様子。
■第28話
- 「例のもの持ってきたわよ!」と自分が表紙を飾っているスイーツ情報誌を持ってくる。自慢と思いきや、紙面ではキラパティが紹介されていた。
- 事前にちゃんとインタビューを受けていたので、集合写真ではみんなパティシエ衣装で決めていたがシエルだけは私服で、ポジションも端っこの方で控え目な写り具合だった。このあたり、対メディアのような表向きにおいては「シエルはキラパティと接点はあるが正式な店員ではない」という扱いで通していると思われる。表紙を飾った写真もあくまでシエルのお店をバックに取られている。
- ひまりが助手を務めることになった、立花ゆう主催の「スイーツ科学大実験」をみんなと一緒に鑑賞。巨大なスポンジケーキを作るというお題に、それがいかに難しいかをみんなにわかりやすく説明。このあたりはさすがはプロである。
■第29話
- ゆかりが祖母のしののお茶会に出す茶菓子として、キラパティで抹茶を使ったスイーツを作ってくれと頼まれる。抹茶のスイーツはさすがにフランス修行でもチャレンジしたことはなかったので、シエルはみんな以上に大興奮。
- いちかがマカロンを作ろうと提案するが、ゆかりは「マカロンは難易度が高くて完璧に作れないかもしれない」と渋い顔。するとシエルは「ゆかり、完璧なスイーツって何?」と真顔で尋ねる。
- 返答に窮したゆかりに対し、「何を持って完璧と呼ぶか、それは人の心によって変わるのよ」と優しく答える。それはシエルがキラパティのみんなから教えられたこと。もちろんゆかりからも。ゆかりはシエルのその言葉に表情を和らげ、マカロン作りに挑むことになる。
■第30話
- いちご野高校の学園祭へ。そこで初めて会ったみくから「すごいスイーツを作っちゃうシエルちゃん」と呼ばれた。
- 貸衣装屋にてグリフォンの着ぐるみを着用。シエル自身はこのキャラクターを知らなかったが、しっかり着こなしている。
- アフタヌーンティーセットを前に緊張する仲間に「作法とか固いことはおいといて」と楽しく食べるよううながす。口ぶりからして作法そのものの知識はあるらしい。
- あきら宛のクッキーを作るみく。仕上げのデコレーションは難しいため手伝うことになるが、この時マジシャンの如くノリノリで大量のチョコペンを指に挟みながら取り出した。流石エンターテイナー。
■第31話
- 母親と1年半ぶりに再会し、食べてもらおうとケーキを作るいちか。そんな彼女をペコリンと一緒に見守るが、何故かキラキラルが少なく失敗続きで……
- キラリンの見立てでは「あとはいちかの気持ち次第」。かつていちかが不調の時と絶好調の時の出来栄えの違いに驚かされたキラリンならではである。
- ちなみにこの回、妖精形態から直にキュアパルフェになったため人間態は一切登場しなかった(EDクレジットはキラ星シエル名義)。
■第32話
- 過去のいちご坂にていにしえのプリキュア・ルミエルのスイーツ作りを手伝うことに。シエルの担当はペコリンにボウルを抑えてもらいながらの生地作り。
- ノワールに騙されたと知り絶望したビブリーを救おうと奮闘する一同。中でもキュアパルフェは「まだスイーツ食べてもらってない」と若干踏み込んだ意見を出した。
■第33話
- 前話で闇から解放されたビブリーはキラパティでカップケーキを大量に食べていたのだが、注文するだけのビブリーに「働かざる者、クッキー食べるな、ケーキもね」と告げ、スイーツづくりを手伝うことを促す。ビブリーは渋々ながらもスイーツづくりを手伝うことになるが、その時に熱心に指導していた。
- 過去の世界で暴れていた闇のアニマル「ディアブル」が復活し、いちご坂を闇に染めるべく暗躍を始める。その手口を知っているビブリーからは「スイーツがあるからノワールによる闇が引き寄せられる」といわれ、スイーツを作り守ることに迷いが生じる。
- 迷いが生じたまま逃げたクリスタルアニマル達を探しにいちご山を探索していたが、突然ピカリオの声が聞こえる。祭壇に横たわったままだが、シエルにテレパシーで意思を伝えられるほどには回復していた。「スイーツの力を信じるピカ」という激励を貰い、迷いを振り払った。
- ディアブルとの戦いの後、ビブリーに「明日のお店の準備手伝って」といい、自分の店にくるように誘う。闇から解放された後の去就が注目されていたビブリーだが、シエルの元に住むことで落ち着いたようだ。
- シエルの店は「期間限定」という触れ込みだったので、彼女がプリキュアになってからはもうその期間が過ぎてキラパティでの活動に専念していたと思っていた人が結構多かったようで、プリキュア初期メンバー5人とは別にシエルとビブリーだけの同棲を思わせる流れに色々な意味でびっくりした声も聞こえていた。実際のところ、第28話の劇中雑誌記事などでシエルのキラパティでの立ち位置はあくまで「お手伝い」であって自分の店の経営と二足のわらじを履いていることは一応は描かれてはいたのだが、あまり目立つものではなかった。そんなこともあってか、今回はシエルが冒頭でキラパティにやってきた時にわざわざ「今日は自分の店が休業日だから」というセリフをしゃべらせたり、自身の店に関して言及する描写が多めになっている。
■第34話
- いちご山で食材を採っていたところ、飛んでいったクリスタルキャットを追いかけてきたゆかりと池でばったり。ゆかりに池について説明する。妖精達と動物たちが仲良く使っているその池、そこに怪しい雰囲気が漂ったのが今回の話の始まり。
- しばらくして、キラパティの応接間では、池の使い方のルールを巡って猫たちにボロボロにされて、ペコリンと長老に対策を求めるヤパパが。そんなときに「話は聞かせてもらった」とばかりに扉に立つシエルの姿。キラリンに姿を変えて行動を起こす。
- 猫たちを呼び出したキラリンの取った手段はスイーツによってティーパーティーでおもてなし。猫向けに無添加のスイーツを準備しみんなで食べようという。キラリン曰く「同じ皿のスイーツを食べればわかり合える」。もちろん元ネタは「同じ釜の飯を食う」。
- ところが不気味な気配が辺りを包むことで妖精達も猫たちも険悪になり、再び大喧嘩。そこに新たに猫たちのボスとなった紫の猫が喧嘩を止めさせ、それぞれの代表者が一騎打ちでけりをつけることを提案、キラリンがその猫と戦うことになった。
- 猫パンチと妖精パンチの応酬の末紫の猫が勝利。しかし猫は「私が勝ったからにはここは私の物」といい出し始める。
- 「そんなことさせないキラー!」とキラリンは飛びかかり、猫を断崖絶壁に追い詰める。追い詰められた猫は敗北を認め、崖から自ら身を投げる。
- それを良しとしないキラリンは崖の途中の枝に捕まり、猫を救おうとする。自分一人が悪者になって、皆を仲直りさせようという猫の計画に気づき、「キラリン達だけ楽しくても、そんなの楽しくない。あなたを悪者になんてさせない!」と叫ぶキラリンだったが、力尽きて、二人は再び真っ逆さまに落下してゆく……が、すんでの所で猫達と妖精達が総出で二人を助けたのだった。
- 紫の猫が去って行くとあの怪しい気配。怪しい気配はディアブルの分身体だった。襲われかかったところに現れたのはパルフェ。「あなた最初からあいつの仕業とわかっていたのね、格好良すぎよ」と感心する。パルフェはディアブルの分身体に追い詰められるが、間一髪のところで仲間たちに助けられる。
- と、そんなときにようやく猫から元の姿に戻ったゆかりが颯爽とマカロンに変身して登場。ここでようやくあの猫がゆかりだったと気づいたパルフェ、問いかけにマカロンがはぐらかしたことも相まって「はっきり言わないからほんとわかんない!」と拗ね気味になるも、マカロンと連係して分身体を圧倒する。
- 分身体を排除し一件落着。キラパティでは妖精達と猫たちにスイーツを振る舞う。そんな中でしょんぼりしている三ツ星にゃんこ。キラリンは「ボスもきっと見守ってくれてる」と声をかけて励ますが、どうやら三ツ星にゃんこはねこゆかりに惚れてしまったようである。
■第35話
- あおいが出席することになったシックロッシュ社の新作スイーツ発表会で、「ひとりくらいならゲストとして連れて行ける」とひまりが抜擢される。他のメンバーは当然留守番と思われていたが…
- その発表会のステージ上で自分の店のパティシエ服を着てライブでスイーツ作りを披露しているシエルの姿。実は招待客ではなくイベントパティシエとしてシエルが招かれていたのだ。しかもちゃっかりいちかたちをアシスタントとして連れてきている。この辺は世界に名だたる天才パティシエのなせる技か。
■第36話
- 町内会対抗大運動会には自分の店がある関係上ビブリーともども商店街チームに参加。利きチョコ対決に出場するもタッチの差であきらに負ける。
- あきらが体調を崩してダウンした時には特製のホットチョコレートを差し入れた。
■第37話
- 間もなくハロウィンという事で、キラパティとシエルの店合同でハロウィンイベントを実施。鮮やかなアシェットデセールの技を見せるシエルに客からは歓声。できあがったハロウィンの木漏れ日をイメージしたパンプキンスイーツ「フォレダロウィーン」を見て目を輝かせる女の子は「魔法みたい」と感嘆。その時いちかが閃きでジャック・オー・ランタン状に切ったリンゴのスライスを載せるのを見てその心遣いに感心させられる。
- と、そんなときに訪れた女性がそのスイーツを否定。彼女はシエルがパリ時代にいた店のオーナー、ソレーヌだった。シエルを連れ戻すためにやってきた彼女は、シエルの店が実力に見合わないくらい小さすぎる、接客していたビブリーの態度からスタッフ教育もなっていない、何よりパリに比べていちご坂の街は天才であるシエルには小さすぎると全否定する。
- そこでいちかたちと共にいちご坂の良さをソレーヌに伝えようと案内。まずは宇佐美家の道場を案内し、シエル自ら空手着に着替えてジャパニーズカラテの型を披露する(どうやら第24話以降、空手にハマっていたようだ)。 「どう?日本の文化が学べてステキでしょ!」とドヤ顔で自慢するシエルだが、ソレーヌは無表情に「で、それがスイーツ作りに何の必要が?」と正論を突きつけ、シエルはしどろもどろに。
- ちゃんとスイーツ絡みでいちご坂の魅力を伝えないとソレーヌは納得しないということを痛感したため、続いて商店街を紹介するが、パリに比べると規模が比較にならないとソレーヌの反応はにべもない。ソレーヌの不遜すぎる態度に困惑を隠せないキラパティメンバーだったが、ソレーヌは「才能のある者は最高のステージに立つべきで、それがパリにはある。ここにとどまっていてはシエルの夢と希望は叶わない」ときっぱりと述べた。そしてソレーヌは、キラパティの5人にシエルのパリ時代について語ってくれた。
- かつてソレーヌは新たにパリに店を開業しようとパティシエのスカウトに出向いていた。ある日、孤高の天才・ジャン=ピエール・ジルベルスタインの工房を訪れ彼をスカウトしようとしたのだが、ジャン=ピエールは好き勝手なスイーツ作りができなくなる雇われパティシエなどごめんだとソレーヌの誘いを拒否する。断られたソレーヌがふと目をやると、鮮やかなスイーツを作り上げる少女の姿。それこそがジャン=ピエールの工房で修行をしていたシエルであった、シエルが作っていたスイーツのできばえにソレーヌの直感が反応し、彼女を自分の店のパティシエとしてスカウトする。「好きにすればいい」というジャン=ピエールの言葉もあり、ソレーヌはその少女シエルを起用し新店開業にこぎ着けた。
- ソレーヌの直感は的中、シエルの作るスイーツを求め、店の前には「スイーツのセーヌ川」と称されるほどに行列が出来るようになる。評判が評判を呼んで人気店となり、シエルの評価も急上昇。ソレーヌはマネジメントも資金も含めシエルを全面的にバックアップし、シエルもまた自分のスイーツで世界中のみんなを笑顔にするという「夢と希望」への道を用意してくれたソレーヌに感謝していた。
- しかしある日突然シエルは「世界を見たい」と置き手紙を残して旅立ってしまった。シエルはそのままいちご坂に戻り自分の店を開店するわけだが、ソレーヌとしてはシエルの去り方に納得できていなかった。また、シエルの「夢と希望」を叶える為には、世界中からスイーツの本場として注目されているパリを拠点に活動するべきだとソレーヌは考えており、シエルの才能をいちご坂のような小さな街で埋もれさせるのはあまりに惜しいと思っていたのである。
- シエルの去り方が誠実さに欠いていたのは確かではあるが、シエル自身自らの出自に関して詳しく語れないこと、そして目的の一つにピカリオの捜索があった都合上、理由を明かせなかったというのは致し方ないことであろう。
- そしてソレーヌはシエルに世界パティシエコンテストへの出場が決まっていることを告げる。パティシエとしての実力を見せる格好の機会。後で返事を聞かせてくれとソレーヌは一旦は帰っていった。その日の夕刻、キラパティの厨房でシエルは他のみんなにパリに帰る気などさらさらないような態度をとりつつも、自分をいまでも信じてチャンスを与えてくれるソレーヌへの感謝と好意も隠しきれないようであった。
- そんなシエルに対していちかは前々から思っていたことを遂に口にしてしまう。「なんでキラパティを手伝ってくれているの? 超一流のパティシエなのに。シエルの本当の夢って何?」 その問いかけはシエル自身も考えないようにしていた命題であり、何も答えられなかった。その日の夜、自分の店に戻ったシエルは自分がこれから歩むべき道について思い悩む。そんなときに声をかけたのはビブリーだった。
- 「フン、らしくないわねぇ」と切り込んだ後に「やりたいようにやりなさいよ。あんたの夢なんだから」とアドバイスするビブリー。そこからシエルは自分が「本当にしたいこと」について決めることが出来た。
- そして夜なべして坊ちゃんカボチャの実をくりぬいてパンプキンプリンを作り上げた。アシェットデセールでは無いことにいちかは驚くが、シエルは「いいのよ、キラパティで出す物だから」と話す。いちかたちと出会ったことで人への思いやりを知ったこと、そしてキラパティにいることで刺激を受け新たな発見を得られること。そしてそのことによって新たなチャレンジができ、パティシエとしてもっと高みに勧めること。シエルはそのことに感謝していた。
- そんなときに間が悪くトリックオアトリートのようにキラキラルを要求するエリシオが登場。応戦することになる。
- エリシオの撃退でパンプキンプリンを守ることができ、そのデコレーションをどうしようかという話に。ひまりが「スイートパンプキンはどうでしょう?」と告げた途端いちかの閃きによってできたのはハムスターのスイートパンプキンが載った「ハムスターパンプキンプリン」。ソレーヌもアシェットデセールで無いことに驚くが、一口食べることで自分が少女時代を過ごしたフランスの故郷の田舎の景色を思い出す。
- 素材の味を十二分に活かしながら、フランス産のバターを使ったことを見抜いたソレーヌに、シエルは告げた。これはいちかから教わった思いやりの賜物であると。つまり「食べて欲しい人」のことを心から思ってスイーツを作ることだ。このパンプキンプリンはシエルがソレーヌに対する感謝を込めて、ソレーヌのために彼女の故郷を思わせるフランス産のバターを使ったのである。
- これはシエルがパリ時代には作ることができなかったタイプのスイーツであることはソレーヌも認めざるを得なかった。そしてシエルは、いちご坂のような小さな街にいても自分はパティシエとしてその高みを目指し続けているのだと真っ直ぐな瞳で告げる。
- ソレーヌはシエルがいちご坂でさらに成長していることを理解し、そのままいちご坂にいることを承諾した。ただし、交換条件として世界パティシエコンテストには出場するように要請する。このため。一時的にだがシエルはパリに行くことにはなった。
- しかしソレーヌはシエルにさらなる提案をする。キラパティの仲間との出会いで成長を遂げたというならば、そのキラパティの仲間とともにチームとしてコンテストに出場しなさいというのだ。振って湧いた突然の世界進出にいちかたちは驚愕するも、シエルはいつも通りの自信に溢れた笑顔でその挑戦を受け入れる。こうしてキラパティメンバーはコンテスト出場のためパリに向かうことになるが、その顛末はTV本編でなく映画で語られることになる。
- なお、「今は」いちご坂を離れるつもりがないと言うシエルだが、彼女の店は「期間限定」という触れ込みだったのも確かである。近年のプリキュアでは「別れ」を描くのに躊躇しない傾向にあるが、本作では…?
■第38話
- いちご山の青空工房が復旧したようで、久々に妖精仲間とスイーツを作りながら旧交をあたためていたキラリン。在りし日のいちご山のにぎわいがようやく戻ってきた……というにはまだ早い。だって、ただ一人がまだ……
- 地下祭壇で今も眠るピカリオ。それを見舞うペコリンの元に差し入れのドーナツを持ってやってきたキラリン。横たわる弟の回復を待ち続けているわけだが、そんな折ペコリンに将来の夢を聞く。もちろんペコリンもプリキュアのようなパティシエになりたいのは変わらない。いつか立派なパティシエになれるようにルミエルに祈りを捧げるペコリンを微笑ましい目で見守るキラリンであった。
- 今日はキラリンもいちご山でお泊まりということで、歯磨きして妖精のみんなと寝ることになるが、翌朝起きてみれば謎の幼女。誰かと思えばペコリンが姿を変えた。
- ペコリンは「夢の中でルミエルと出会って人間にしてもらった」のだという。そんなことがありえるのかとキラパティのみんなは疑問に思うが、長老は「人間に変化するには何よりも心の成長が必要。いちか達と一緒に過ごしたことでペコリンの心は急激に成長しており、祭壇に残されたルミエルのキラキラルが祈りを捧げるペコリンの思いに反応したのでは無いか」と分析。さすが年の功と感心しかけるも、長老から「適当に言っただけで実際はよく分からん」とぶっちゃけられシエルも豪快にずっこける。
- 人間になれたので早速キラパティのお手伝いをしたいと言い出すペコリン。はじめてのおつかいに出かけたのだが、シエルはいちか達中学生組と一緒に尾行して見守ることに。
- ペコリンの一挙一動を保護者目線で見ていたいちかとは違って、さすがに同じく妖精であるシエルはペコリンがいかに幼女っぽい見た目になっていても「中身はいつものペコリン」として接していた。
- そしてペコリンは一人で作り上げたドーナツを山の動物たちみんなに振る舞うのだが、そのドーナツに秘められたキラキラルの量と質に純粋に感嘆し、思わず「パルフェ」とつぶやく。
- 最終的にペコリンはプリキュア達を守るためルミエルから貰ったキラキラルを使い切ってしまい、人間への変身能力を失ってしまった。シエルとしても「いっぱいスイーツの勉強しようと思っていたのにね」と残念な感じに。
- だが今回のことは、ペコリンがルミエルにお願いしたらたまたま叶ったようなもの。ペコリンはいつかルミエルの力に頼らずにちゃんと自分の力で人間になってみせると決意を新たにするのであった。ところでペコリンがルミエルにお願いしていたことはもう一つある訳で……
- そして最後のシーンで、祭壇で眠っているピカリオの手がピクリと動く。
■第39話
- 長老が「いちご山妖精大会議」を開くことを話そうとするとペコリンと共に割り込むキラリン。最終的には長老に羽交い締めされる状態に。
- 会議が始まり長老による講釈を聞いていると他の妖精達同様に怯えるパルフェ。元々妖精なので怯えるのは仕方ないのだが、さすがにこれにはジェラートが「おじけづきすぎ」とツッコミ。
- と、そこで急にペコリンから「新しいプリキュアがいるから大丈夫」と振られ戸惑うが、ホイップに続く形でノリで「キラキラルのパワーがあれば負けない!」と宣言。しかし他の妖精達からは信用されずにジト目で見られる。そこでスイーツを振る舞って心掴むことに。
- そうした最中、祭壇では横たわるピカリオを見舞うガミー。ペコリンと共にそれを見たシエルはキラリンの姿に戻って、ピカリオの犯したことをガミーに謝る。元はといえばピカリオがジュリオと化しガミーを悪い妖精にさせた、そもそもの原因は自分にある。
- しかしガミーは「お前が謝る事じゃねえ、元々俺にあった心の闇のせいさ……」と答え、さらにピカリオに「お前もスイーツ食えるように早く起きて来いよ」と声をかける。自分への、そして弟へのガミーの気遣いにキラリンは涙する。
- 妖精達へのスイーツ作り教室、シエルは鮮やかなパティシエ技術を披露している。妖精達もこれには目を輝かせて見ていた。
- 一段落し外に出てみれば、街が闇に包まれ、そこにはグレイブによって洗脳された人々が。あまりにも大群な上に街の人が姿を変えられているとなると戦うことができない。ならばグレイブを叩くしか無くなるが、ディアブルの力を取り込んだ彼にはアニマルゴーランドでも刃が立たない。
- 窮地に陥ったプリキュア達、そこに突如グレイブに放たれた光が。現れたのはようやく目を覚ました弟の姿だった。
■第40話
- 前回からの続き。窮地を救いに現れたリオ。プリキュア達が驚く中、パルフェは弟がようやく目覚めたという感激のあまり、涙を流しながら「ピカリオ~~!ピカリオピカリオピカリオピカリオピカリオ!」とリオに抱きついてぐるぐる回る。これには当の弟も困惑、仲間たちも呆れ、戦闘中に無視されているグレイブに至っては「戯れてんじゃねえ!」と怒り出す。
■第41話
- シエルの店のソファーでぐっすり寝ているピカリオを見て笑みを浮かべるキラリン。朝なので豪快にダイブして弟を起こす。
- 朝ご飯、まさかかつての同僚と一つ屋根の下で暮らして食事することになるとは思わず、ついつい言い合いになるリオとビブリーに対し、シエルは「これから一緒に暮らしていくんだから仲良く」と2人を制する。
- 流石にこの状態ではいづらいのかリオが出かけようとすると、勝手に付いてくるシエル。しかも腕を組んでるためどう見ても姉弟ではなく、青果店のおじさんが思ったようにカップルとしか見えず。
- この時りさとじゅんこも来てリオとの再会で色々聞かれまくるのだが、その場にいたいちか達もリオの容姿の変化やシエルとリオとの関係などで説明に苦慮することになる。
- 自分の店で仕込みをするシエル。それを見たリオは腕前を上げていることに感心するが、シエルは先日のソレーヌが来たときにも言ったように、いちご坂を拠点として修行を続け、パティシエとして高みを目指すことを夢にしている。
- そしてリオに手伝いをお願いするのだが、当人は以前のこともあってかためらう。渋々引き受けたリオがかき混ぜ作業を行うとそこからはキラキラルがあふれ出す。闇に染まった状態でしかスイーツを作れなくなったと思われていたのが、ここに来て正常に作れるようになったとわかり、シエルは「また一緒に作れる」と感激のあまり抱きついてしまう。
- と、そんなときに怒りの形相で店に入ってきた他店の店主達。何やら昨晩街中の店のスイーツが襲われたという。そしてその犯人がリオらしい。さすがのシエルもリオはやっていないとかばうが、店主達は「リオが姉の店のためにやったのじゃないか」「弟だからってかばうならアンタも同罪」とシエルにまで疑いの目を向けることに。
- たまらず飛び出したリオを仲間達と追いかけ、山中で見つける。シエルは「お姉ちゃんは味方だからね」と声をかけるが、リオはノワールのしもべとして街の人たちとスイーツを襲った過去を悔いており、その罪が消えることはないと考えていた。昨夜のスイーツ店襲撃事件は自分がやったわけではないが、過去に似たようなことはやっている。もし街のみんながそのことを知ったなら、いちご坂で仲良く暮らすなんて許しはしないだろうと言い出す。
- するとシエルが「じゃあどこか遠くに行こう、お姉ちゃんと一緒に」と言いだす。リオはお前の夢はいちご坂でパティシエを続けることだろと呆れるが、シエルは「だってもう離れたくない、ピカリオとずっと一緒にいたい」と本気顔。このままでは自分のために姉が夢を捨てかねないと考えたリオは、「お前と一緒にいるとスイーツ作りの才能の差を見せつけられて、俺がまた闇に染まりかねないだろうが」と吐き捨て、1人でどこかへ走り去ってしまう。最愛の弟から見捨てられたと感じたシエルは大ショック。
- 閉店後のキラパティで一人思い悩むシエル。あの時は何もかも捨ててリオと一緒に逃避行をする決意までしてたが、こうして冷静になるとやっぱりパティシエとして高みを目指す夢を諦めることはできない。夢を取るか弟を取るか思い悩むシエル。どうしたらいいのかと悩んでいると長老からの呼びかけ。
- 厨房に向かうといちか達がリオに差し入れるためにワッフルを作ろうとしている。いちか達もリオの本心を聞きたい、わたしたちを信じて全部ぶつけて欲しいと考え、シンプルにワッフルを作ってリオと一緒に食べようというのである。スイーツは言葉で伝わらない思いも届けられるはずだから… 相変わらずのいちかのまっすぐさにシエルは自分が悩んでいたのが馬鹿らしくなり、だったらわたしもと自ら作ることにした。
- ワッフルができあがり、いざリオの元へと行こうとすると、ひまりの頼みでリオの様子を見ていたペコリンが戻ってくる。どうやらルミエルの祭壇に自分が作ったワッフルを供え、そのままいちご坂を出てしまおうとしている。
- 流石にとどめるために追いかけることになるが、そこに現れたのはエリシオ。今回の騒動の黒幕は彼だったのである。ネンドモンスターから偽物のリオを作って動かし、さらにディアブルの力を使って店主達の心を軽く闇に染める。ただそれだけで人間達は面白いように「外からやってきたよそ者」であるリオを敵視してくれる。それがリオの心を再び孤独の闇に満たし、そしてリオを失ったシエルも絶望に沈むと言うなら、エリシオにとっては一石二鳥というものだ…… だから、街から出て行こうとするリオを止めることはさせませんとたちふさがるエリシオ。だが、いちかが戦いは自分たちに任せてシエルはリオを追いかけてと道を作ってくれた。
- 街の境界にある橋を渡っていちご坂を出ようとするリオに追いついたシエル。飛びついて「わたしから逃げて、スイーツから逃げて、ピカリオの中に何が残るの?」と問いかける。そして祭壇に残していたワッフルを突き出し、「ピカリオ自身は何したいの?どうしたいの?これが答えなんでしょ?」とさらに問いかける。
- ワッフルを食べたらしく、美味しかったと感想を告げるシエル。そして導き出したのは弟の本心だった。「本当はスイーツが大好きだって、みんなに食べてもらいたいって」
- それを受けてようやく本心を語り出すリオ。小さい頃から姉弟揃って凄いパティシエになるのが夢だった。しかしシエルがめきめきと実力をつけ、リオは置いて行かれた感じがしてしまい嫉妬から闇に身を落とす結果となった。しかし、今はまた再びスイーツを作れるようになっている。自分ももう一度夢を見ていいのだろうかと希望を持った矢先の今回の騒動。罪を抱える自分に今更パティシエの夢を追う資格なんてないんだと思わざるを得なかった。でも、やっぱり夢を捨てることは苦しくて、苦しくて……
- やっと話してくれたリオにシエルは喜ぶと共に、一緒にお店をやろう、いちご坂で修行しようと提案する。リオが犯した罪は自分も背負う覚悟を決め、2人の力でキュアパルフェができたように2人なら何でも乗り越えられると確信していた。
- こうしてリオの本当の気持ちを知り心強くなったシエル。エリシオに応戦する仲間たちの元に駆けつけパルフェとなって戦う。空を飛ぶ形態に変身したエリシオに苦戦していた仲間達だったが、同じく空が飛べるパルフェの参戦で逆転に繋げた。
- 翌日、シエルの店には正気に戻った店主達が謝罪に。しかしシエルは「私たちにも至らないところがあった」と度量の広さを見せた。そしてリオが作ったワッフルを食べて皆が笑顔になるのを見て、「これからも私たちをよろしくお願いします」と笑顔で言うのだった。
■第42話
- 傷心のあおいを励ますためパジャマパーティー。シエルは形状だけなら普段着のようなオシャレなパジャマで、ひまり共々ペコリンに褒められる。
- もし大好きなスイーツが無くなったら? という問いに「探しに行く」と回答した。
■第43話
- ひまりのオーディションに付き添い廊下で待機……しているところをテレビ関係者が見逃すはずなく追い回される。そんな心算などない本人はパニックになりながら逃げ回る羽目に。
■第44話
- いなくなったみくを探すためリオと共にかけつける……が、視聴者の興味はなぜか一切出番のなかったもう一人の同居人に注がれた。
■第45話
- ゆかりにマカロンの作り方を聞かれ困惑。それもそのはず、マカロンはシエル加入前から何回もキラパティで作っていたスイーツだから。しかしゆかりは「自分にとってマカロンはまだ完璧ではない。完璧というのは、まず技術を極めた上で、そこに心遣いがついてくるもの。心があればいいわけじゃない」と言い切る。それは第29話でシエルが問いかけた「何を持って完璧というのか」へのようやくの返答。そしてこんなストイックな考え方はいちかが店長のキラパティには似合わない。だからこそシエルに頭を下げているのだ。
- ゆかりの本気さを感じ取ったシエルはゆかりに容赦ないスパルタ特訓を行う。それはシエルが普段キラパティにいるときは絶対に見せないような、情を感じさせない厳しい姿であった。
- その後一緒になって徹夜でキラパティの飾りつけまで完成させてしまった。
- クリスマスパーティー当日リオを伴ってキッチン担当。リオから(シエルの店ならともかく)なんで俺までキラパティの手伝いをやらされるんだと連れ出した理由を問われるが、「クリーム泡立てるの上手だし」とあっさり言ってのける。リオはぶつくさ言いながらも照れ隠しに下ごしらえをハッスル。さすがに弟の面倒臭い性格を心得ているようだ。
■第46話
- いちかの誕生日パーティーに両親も参加することが話題になる。この時源一郎のことをそのまま下の名前の呼び捨てにしていることが発覚し視聴者を驚かせた(劇中ではスルーされた)。
- あきらにみく宛のチョコレートを渡すため一緒に自分の店へ。あきらは研究者になる為いちご坂から遠く離れた大学を受験することを決めていた。でも妹や皆と離れていても心が繋がっていると確信しているのはシエルもあきらも、隣で聞いてたリオたちも一緒。
- 誕生日パーティー当日に完全復活したノワールが襲撃。最初のディアブルの猛攻にはリオとビブリーと3人で死角になる背中を合わせ、真の敵がノワールと知るや怯えまくるビブリーの手を握りしっかり警戒する。
■第47話
- エリシオにより『空っぽの世界』が到来し、シエルは価値観が変容され「大好き」の気持ちを失う。人間へ変身することもできなくなり妖精のまま行動。ペコリンにアニマルスイーツのことを聞かれ「もう捨てちゃったキラ」と返答し大いに慌てさせた。
■第49話
- 決戦から1年後、キラパティ最後の日。お手伝いのためリオとビブリーを連れて参上する。
- 閉店後に皆で写真を見ながら、留学のため1年間の詳細を知らなかったゆかりにそれぞれの近況をリオが説明する。シエルとリオはコンテストで連続優勝したそうだが、この説明に入るなりわざわざ弟の手を掴んで台詞を奪った。こういうマイペースさは相変わらず。
- 更に数年後。大人になった姉弟は未だパティシエとしての高みを目指し店を切り盛りしている。彼女たちの夢と希望はまだまだ続く。
HUGっと!プリキュア第36話・37話
- 第36話では他のプリアラメンバーと共にはなチームの一員としてプリキュアの探索に出る。はなチーム唯一の追加メンバー。
- 第37話で夢原のぞみ以外の「Go!プリンセスプリキュア(同作品と前作「魔法つかいプリキュア!」とプリアラの3作品で構成をした「映画プリキュアドリームスターズ!」でシエルが未登場であったため。)」以前の40人のプリキュア戦士との初共演を果たし、後半のBパートではミルキィローズ・キュアビート・キュアフェリーチェと妖精キュアカルテットを組んで共闘する。その際、「なんだか……あそこだけオーラが違うわね……(汗)」とお姉様カルテットを組んで共闘するキュアショコラ・キュアエース・キュアマカロン・キュアムーンライトの無双ぶりに戦々恐々としていたものの、ローズのクレーターパンチに続いてフェリーチェとの合わせ技で多数なオシマイダーを仕留める。
劇場版
■映画キラキラ☆プリキュアアラモード_パリッと!想い出のミルフィーユ!
- 「世界パティシエコンテスト」に出場するためパリへ。エッフェル塔の前にキラパティを開設、インタビューを受けながらドジを踏んだいちかを手際よくフォロー。
- しかし突如現れた謎の敵が襲来し、いちかたちとともにプリキュアに変身するも、敵に隙をつかれて額に何かを打ち込まれ体がキラリン状態のキュアパルフェになってしまう。「キラリンになってるキラー!」
- レインボーリボンを持つのにも一苦労、パルフェエトワールの威力もかなり落ちてしまい、しまいには敵に軽くあしらわれ退散してしまう。その後はシエルに戻るもののスイーツの腕前も素人以下になってしまい、心配したいちか達によってパリ市内を散策することに。ようやく元気を取り戻せたがスランプは元には戻らなかった。
- ある夜、レセプションパーティーに参加。世界中から集まったパティシエたちとあいさつを交わしていると、一人の男がやってきてシエルに顎クイしてくる。いちひまあおやあきらが動揺する中シエルは男=ジャン=ピエール・ジルベルスタインに頭突きをかます。ジャン=ピエールはその頭突きを平然と受け止め「お前から漂うクリームの香り、まともなスイーツを作れていないな」と指摘した。ジャン=ピエールの言葉にハッとなるシエル。
- その後ジャン=ピエールの工房にいちか達とともに移動。そこでパティシエのお化けクックを紹介される。
- ジャン=ピエールからクレームパティシエール(フランス語で「菓子職人のクリーム」を意味するクリーム)を作ってみろと言われ、彼の厨房を借りてクリームを作ることに。そこでいちか達に彼との出会いを語る。
- パリへ渡りピカリオとともパティシエ修行に明け暮れていた時、カラスの大群に追われどうにか逃げられたものの空腹状態に街をさまよっていたときある建物から匂いが漂い、そこに向かうと不気味なスイーツがいくつもあり気味悪がっていたが、そこにバリケードに覆われながら「家賃は待ってくれ」と震えていた人物がいた。その人物こそジャン=ピエールで、彼はキラリンを大家と勘違いし、キラリンから頭突きを受けてしまう。
- その後ピカリオとともに彼が作ったスイーツを食べようとするも「研究段階だから食べてはいけない」と言われ、代わりにスイーツを作ってもらうことに。そこに本当の大家がやってきた上に電球が切れて暗闇状態、さらに自分たちを追ってきたカラスの大群が入り込んでスイーツ作りができない状況に。だがジャン=ピエールはそんな状況でもカラスをよけながらスイーツを作っていく。「当然だ! いついかなる状況でもスイーツが作れなければならない、それがパティシエだ!」
- その姿に感銘を受けるキラリン。さらにジャン=ピエールが作り上げたミルフィーユは未完成ながらも大変おいしかったようで、ピカリオとともに大量のキラキラルを口から吐き出すほどであった。
- ジャン=ピエールにピカリオとともに弟子入りするキラリンは伝説のパティシエ・プリキュアになるため日々修行に明け暮れていった。それはやがてピカリオを顧みなくなるほど熱中していき、遂には人間の姿(シエル)を得るほどまでに至った。キラリン(シエル)はこのことに喜んだが、ジャン=ピエールの方はキラリンが作っていたシュークリームの出来を喜ぶ一方で人間の姿になったキラリンに対しては「誰だ君は?」と冷淡な反応であった。
- 本編第22話でのシエル(キラリン)がピカリオに人間になった自分の姿を見せるシーンはこの後と思われる。
- そして出来上がったクレームパティシエールをジャン=ピエールに味見してもらうが彼に落胆されるた上に「調子が悪いのはいいわけだ、単にへたくそになっただけだ」と切り捨てられ、しまいには「1人でスイーツを作り、かつての強さを取り戻すのだ!」とさえ言われてしまう。ジャン=ピエールにしてみればかつてキラリンがピカリオと一緒にいても自分1人でスイーツ修行に励んでいたことが好ましかったのだ。しかしシエルにとってはかつてのその姿勢がピカリオを闇堕ちさせたきっかけの一つになっただけに1人思い悩むことに。
- 翌日1人でスイーツ作りに励むもやはりスランプ状態は続いていた。そこにいちか達がやってきてコンテストの題材としてミルフィーユを提案してくる。当初は難色を示していたシエルだったが、いちか達に励まされて作ることに。最初は自分で作ろうとしたが薄力粉が入ったボウルをひっくり返すミスをやってしまって、仲間ともども全身真っ白けになり、ゆかりにアドバイスされたこともあり指示出しに専念する。
- 時間と手間はかかったがデコレーションを加えれば完成というところで、いちかが「ミルフィーユをジャン=ピエールさんに食べさせよう」と提案。シエルもその提案に乗ったところで他のパティシエの部屋から悲鳴が聞こえてきた。そこに行ってみると大量のベーキングパウダーの使用によりケーキが巨大化したり、部屋中が氷漬けになったりと一流のパティシエにはありえないことが起こっていた。さらに以前戦った怪物が別のパティシエを襲っていたのを見て、ペコリンがあることに気付いていた。
- 仲間とともにキラパティの制服で登場。
- 突如現れたウソバーッカに敗北し、いちかをのぞいた仲間ともども囚われの身になるが、先に囚われていた輝木ほまれ(『HUGっと!プリキュア』)をあおいやひまりとともにいじるなど余裕を見せていた一方で、石化されたことに気付くとゆかりを除いた仲間たちとともにパニックになってほまれを呆れさせていた。
- ミデンによって仲間ともども想い出を奪われ小さくなってしまう。
- シエルとしては初めて人間化した時点で既に本編の外見年齢だったが、本作ではパルフェが幼児化した姿にさせられる。
- 仲間たちやHUGっと!プリキュア・スター☆トゥインクルプリキュアのメンバーたちとともに宇宙を旅することに。予告映像ではいちか達プリアラ中学生組やスタプリの羽衣ララとともにスイーツをふるまうシーンや彼女たちとともに宇宙警備隊に取り囲まれるシーンが登場している。戦闘シーンで敵に敗れたシーンではキラリンの姿にまで戻っている。
- 『スター☆トゥインクルプリキュア』のユニ(キュアコスモ)以降の19人(ユニから『ひろがるスカイ!プリキュア』のプリンセス・エル(キュアマジェスティ)までの19人。)19人と初共演。
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