解説
Yes!プリキュア5GoGo!の追加キュアであるミルキィローズは、戦闘能力が高く描かれるのはもちろん、変身シーン・名乗りシーンが他5人は別に用意されるなどされており、ファンの間でも「別格の強キャラ」として認知されていた。
クレーターパンチは、そんなミルキィローズが『プリキュアオールスターズDX』において見せた技(?)である。
横浜みなとみらいで繰り広げられた、プリキュア達とフュージョンとの戦闘の場面である。キュアブルームとキュアイーグレットはキュアブライト・キュアウィンディにフォームチェンジした上で上空から攻撃を行おうとするが、フュージョンはそれに反応し、口からビームを発射しようとする。それに気づいたミルキィローズはとっさの判断でフュージョンの足下に拳を叩きつけた。すると地面が陥没しクレーターのようになった。 これでバランスを崩したフュージョンはビームを撃つことなく倒れ、直後キュアレモネードのプリズムチェーンで固定された後、ブライトの攻撃とキュアドリームのシューティングスターを食らうことになる。
『DX』におけるクレーターパンチがあまりに印象的だったため、以降「ミルキィローズ=クレーターパンチ」というイメージがファンの間で定着した。
一方で、インパクトの強さとは裏腹に、実は上記含め3回しか描かれていない。
- プリキュアオールスターズNewStage3
- 夢の中の世界で悪夢獣と戦うプリキュア達。群がる悪夢獣を一掃するため、久々に拳をたたきつける。そしてクレーターめがけてドリームのシューティングスターが炸裂。
- HUGっと!プリキュア第37話
しかし、久々の客演である『HUGっと!プリキュア』第37話で描かれていることを見ると、スタッフの間でもミルキィローズの代表的な技と認識されているようである。
余談
「地面にパンチをぶち込んでクレーターを作る」と言うシチュエーション自体はミルキィローズの専売特許と言うわけでもなくバトル漫画などでもしばしば見られるシチュエーションではあるが、大概はパンチをぶち込んだ本人の力をアピールするための「示威行動」としての意味が強く、実戦の技として使われるシチュエーションは割と珍しい。
『ヒーリングっど♥プリキュア』第28話でダルイゼンが似たようなパンチでプリキュア4人を圧倒した。結局、その後のストーリーでダルイゼンとの格闘戦があった訳ではなかったのだが…。
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以下最新映画ネタバレ
『映画プリキュアオールスターズF』では、中盤になって今回の敵による事態の真相、そしてそれに至る本当の物語の始まりが語られるのだが、その最初に登場するのがその敵に敗れ落下し既視感を覚えるがごとく自らの身体でクレーターを作って大の字に倒れるローズの姿だった。
これまでクレーターパンチで自らの強さを見せていたローズがまさに早々に敗れ去りさらにクレーターを作らされる、しかもその後ろには他の強者たちも敗れ倒れており、初めて映画を見た者には今回の敵の強さ(そしてここからのまさかのプリキュア全滅に至る光景)からくる強烈な衝撃と戦慄を与えている。
この光景が公式Xでの画像を使って予告された後、公式X・YouTubeで動画として特別公開されると騒然、ある種の阿鼻叫喚状態となり、ミルキィローズという言葉がトレンド入りするまでになっている。