あまねく生命(いのち)に祝福を! キュアフェリーチェ!
CV:早見沙織
説明
『魔法つかいプリキュア!』第22話から登場するプリキュア追加戦士。魔法つかいプリキュアのメンバーとしては3人目に当たる。プリキュアオールスターズでは通算44人目のプリキュア。
「フェリーチェ(Felice)」とは、「幸福」を意味するイタリア語である。
戦闘アイテムは魔法の杖フラワーエコーワンド。
変身者は花海ことは。しかしもとを正せばその正体は妖精のはーちゃんであり、彼女が急激に成長した姿である。妖精からプリキュアになったパターンは歴代でいえば『Yes!プリキュア5GoGo!』のミルキィローズ、『スイートプリキュア♪』のキュアビートに続いて3人目となるが、妖精としての姿が動物型ではない「人型」(すなわち本来の意味での「妖精=フェアリー」)であったのは初となる。
妖精時からプリキュア側にいた、という変身までの境遇はミルキィローズに似ているが出生など不明点が後半部分における謎解き要素として展開され、その点ではシャイニールミナスを思わせる面も。
フェリーチェのデザインモチーフは「植物」であり、これは彼女の出自に関係する。
イメージカラーは植物を象徴する「緑」。
変身に使用するリンクルストーンも緑の宝石であるエメラルドである。
ただ、イメージカラーである緑はミントグリーンを中心にエメラルドグリーンやペールグリーンなど濃淡様々な色合いで使われている上、「植物に咲く花」をイメージした多様な暖色系のサブカラー(特に目立つ髪色のピンク・衣装の白・橙色・黄色・赤色など)がちりばめられている。彼女のコスチューム自体がいわば様々な花が咲き乱れるあたたかい花園を再現しているのである。
そのため、歴代の他のプリキュアに比べて外見からはイメージカラーが判別し辛いところがある。
変身バンクの光の衣の色も黄色であり(背景が緑色)、後述のアレキサンドライトスタイルで指にはめる宝玉も赤色と、「緑」というイメージに固定させ過ぎないようにされている(ミラクル、マジカルはいずれもイメージカラーと同色)。
プリキュアオールスターズでは歴代3人目の緑キュアという事になるが、髪の色がピンクというミスマッチ感が取り入れられたのは緑キュアとしては初めてとなる。
また、髪が薄い桃色のプリキュアは『フレッシュプリキュア!』のキュアパッション以来の2人目(髪がグラデーションであるキュアスカーレットも見方によっては含まれる)。
リンクルスマホンとリンクルストーン・エメラルドがあれば変身可能であり、キュアミラクル・キュアマジカルとは異なり単独変身可能なプリキュア。しかしことはがみらい、リコ、モフルンの力になりたいと思った際にしかエメラルドは力を授けてくれない模様。
変身後はことはの姿の時には無くなっている花の形のハイライトや妖精の羽根(大型化する事で飛行可能)が追加され、キラキラ期の姿にやや近くなる。
変身BGMもミラクル・マジカルの物とは全く異なる専用のBGMが用意されている。追加戦士専用の変身BGMが用意されるのは上記のシャイニールミナスやミルキィローズ以来の事である(「プリキュア」名義なら初)。もっとも、ミラクル達と同時変身する場合は大抵ミラクル達の変身BGMに統合されるが。
ことははキュアフェリーチェに変身すると頭身が少しだけ伸び、胴体や手足がスラリと長くなる。
変身により大人びた体型になるのはミラクル・マジカルと同様の変化だが、彼女は変身により精神年齢も成長する。
変身前は幼児性の強い性格のことはだが、変身するとかなり大人びた性格となり、敬語で話すようになる。
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戦闘能力
キュアミラクルとキュアマジカルは変身に使うリンクルストーンを4種類の中から選ぶことができ、これによって4種の異なる戦闘スタイルに変身できる。(カラフルスタイルを参照)
しかしキュアフェリーチェはリンクルストーン・エメラルドでしか変身できないので戦闘スタイルも一種類しかない。
設定上では、フェリーチェのコスチューム及び戦闘スタイルはエメラルドスタイルと呼ばれているようだ。
スーパーヨクバールに対するフェリーチェの戦闘では、敵の攻撃を手で受け止めた上で強力な力で反撃するというカウンター攻撃が基本となっていた
初めて戦闘が描かれた22話では、スーパーヨクバールの突進攻撃を片手で微動だにせず受け止めそのまま上空へ打ち上げてから蹴り落として地面を抉る、という派手な攻撃でデビューを果たしサポート系との予想が立っていた事もあり清楚な見た目とのギャップで視聴者を驚かせた。
その後も作中では、ミラクルやマジカルに対して敵が攻撃した時に間に割り込みそれを防いだり弾き返すことをよくしている。
フェリーチェのカウンター能力は、スーパーヨクバールに対してはエネルギー攻撃などをしてくればそれを掌で受け止めて跳ね返し、物理攻撃も軽く受け流して敵の巨体もろともぶっ飛ばしてしまう。
その反面、自分の方から率先して敵を攻撃するということがほとんどない。
魔法に関しても攻撃系の魔法はなく、防御魔法を何度か使用したのみである。
浄化技である「プリキュア・エメラルド・リンカネーション」も基本的には敵が弱ってからでないと効果が無いようで、敵にダメージを与え動きを鈍らせてからの発動が基本。
そのためカウンター攻撃が得意というのと同時に「自分から攻撃するのは苦手」とも思われる(そういった意味では初期のキュアプリンセスに近いかもしれない)。
プリキュアの追加戦士はデビューしたばかりの数話くらいは非常に強力に描かれがちではあるが、フェリーチェは特に幹部クラスとの戦いもなくフェリーチェ登場と同時に現れた新たな怪物「スーパーヨクバール」相手にも基本的に実力で上回っていた。
ただし唯一25話では動きを封じられやられそうになったところをミラクルとマジカルに助けられている。
キュアエースの変身時間制限のような弱点もなく、ミラクル、マジカルよりも純粋に強いプリキュアという描写がされていた。
とはいえ、攻撃技を持たないタイプであるためミラクル・マジカルと3人で戦う意味は出ている。
また、上述したように、ことはがミラクル・マジカルを助けたいという思いを強く持たない限りは変身することができないためもう全部あいつ一人でいいんじゃないかなというわけにはいかない(実際に2人がピンチに陥っていなくても、25話のように守りたい感情が強くなれば変身は可能)。
しかしデウスマストの眷属が召喚するドンヨクバールに対しては苦戦することも多く、ミラクル・マジカルとの戦闘能力の差も見られなくなった。
初対決となった27話では突撃を受け止めきれずに弾き飛ばされ、さらに無数の爆弾攻撃には為す術なくダメージを負いダウン、新たな敵の脅威を印象付けることになった。これまでのように攻撃を受け止めることは難しくなり、攻撃系の魔法がないことから接近戦を仕掛けることが多くなったため、逆に敵のカウンター攻撃を受けてしまうといった場面も目立つ。
31話ではラブーにピンクトルマリンを凍らされたり、37話では単身でドンヨクバールと戦うが氷柱攻撃を受けて足を凍らされ、戦闘不能にされてしまうなど寒さに弱い面も見られる。
映画プリキュアドリームスターズ!での謎の敵五月雨との戦いではキュアホイップ以外のプリキュアが五月雨の動きに反応できずに殆ど一撃で倒される中、僅かな時間とはいえ唯一格闘戦で打ち合いを演じている(最終的には折り紙攻撃を受けて敗れたが)
映画プリキュアスーパースターズ!での闇の鬼火との戦いでは他のプリキュアが真正面から力負けする中、彼女のみ吹き飛ばされたエールを庇う形となっており、敗北時の描写においても他のプリキュアより格上だと感じさせる描写がある。
(ミラクルやマジカルも本気を出せば単身でプリキュア1チームに匹敵する戦闘力を出せていたが)
花魔法
プリキュア・エメラルド・リンカネーション
フラワーエコーワンドにリンクルストーン・エメラルドをセットすることで使える花魔法(必殺技)。仲間との合体技ではなくフェリーチェ一人で使用出来る個人技。
「キュアー・アップ!」の掛け声とともに周囲に無数の花を咲かせ、その花たちから命のエネルギーを借り受けそれを闇や混沌の力で生み出された怪物どもに直接ぶつける。すると怪物は一輪の花へ閉じ込められ、物体が分離され生まれ変わる形で浄化されてしまう。
ミラクルとマジカルの必殺技である金魔法に比べるとかなり優しい感じの描写であるものの、2人の金魔法よりも強力な力を持つ。第26話ではミラクルとマジカルの援護はあったものの、側近ポジションであるヤモーの最終形態を単独で浄化した。また金魔法同様ドンヨクバールにも効果は有効、ただし使用したのは数回のみである。
発動後は隙ができるようで、そこをスパルダに突かれて蜘蛛の糸で拘束されそうになった。
映画プリキュアスーパースターズ!ではウソバーッカに向けて放つもウソ出の小槌で跳ね返されたのが唯一の敗北例。結果的に直撃して全く効かなかった相手はいないという浄化技としては高い性能を誇る。これはそれまでの必殺技を破られた後に新技発動という描写が本技においては省かれていることも影響している。
本編終了後のプリンセスプリキュアと互角に戦えるゼツボーグをヨクバール共々一撃で浄化したこともある。
また、直接的な描写はないもののプリキュアオールスターズFのアークが倒された時にフェリーチェがフラワーエコーワンドを向けていたことから、トドメを指したのはこの技だと考えられる(他のウイングチームは棒立ち状態であった)
「リンカネーション」は輪廻転生を現す英語。彼女の力を継いだ者に相応しい技名である。
銀魔法
ミラクル・マジカルのダイヤスタイルと同じく、支えのリンクルストーンをフラワーエコーワンドにセットすれば補助技である銀魔法が発動できるがその効果はダイヤスタイルの同名魔法とは全く異なる。
リンクル・ピンクトルマリン
癒しのリンクルストーン・ピンクトルマリンによる銀魔法。現状フェリーチェが使用する唯一の銀魔法である。
フラワーエコーワンドの先端から花弁状のバリアフィールドを展開させ、敵の攻撃を防ぐ。
ラブー戦で使用するも、ラブーがアクアマリンを吸い込んで吐き出した冷風により凍結され、破壊されてしまった。盾としてだけでなく、37話のように敵に吹き飛ばされたアイスドラゴンをクッションとして受け止める使い方もできる。作中の銀魔法では使用頻度が最も高く、特に最終クールではほぼ毎回使用されている。
特筆すべきは何回も使われているにもかかわらず、本編では一度も割れたことがないということ。歴代プリキュアのバリア技といえば「敵の強大さを示すために、攻撃に耐えきれず割れるかませ犬の役割」として使われることがあまりに多いので、最後まで丈夫だったバリアというのはシャイニールミナス以来となる。ただし、映画ではダークマターの攻撃の前に破壊されフェリーチェ自身も変身解除に陥っている。
玩具では他の支えのリンクルストーンでの銀魔法音声も収録されているが、本編でも使用できたかは不明。
フォームチェンジ
- アレキサンドライトスタイル(キュアフェリーチェ)
第31話より登場した強化フォーム。艶やかささえ感じさせる大人っぽいロングドレスとなる。胸の膨らみもちゃんとわかるスタイル。
シースルー仕様のストールと、薔薇のツタが巻きついたような装飾が特徴。
- ハートフルスタイル(キュアフェリーチェ)
『映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!』に登場する劇場版限定フォーム。アレキサンドライトスタイルの細部のデザインをリファインしたもので、実質的な役割や能力はアレキサンドライトスタイルと全く同じ。
完成した太陽の魔法陣により、マザー・ラパーパの力を継ぐ者として完全に覚醒し、かつてのマザー・ラパーパのように巨大化した姿。名称はオフィシャルコンプリートブックから。ただし、同ブックに書かれている「大学生になったみらい」などと同じ意味合いの表現かもしれない。髪型やコスチュームは、アレキサンドライトスタイルのそれをシンプルにした形となっている。第49話にのみ登場する。
徒手空拳で戦うほか、フラワーエコーワンドも呪文詠唱もなしで、しかも両手で同時に銀魔法リンクル・ピンクトルマリンを発動させていることから、道具の補助なしに数々の魔法を複数同時に発動させることができるようだ。
なお、フェリーチェがこの姿でいるときはミラクルとマジカルもパワーアップしているようで、こちらもリンクルステッキも呪文詠唱もなしで金魔法を発動させているのが確認できる。
登場経緯
公式発表以前
毎年のことであるが、今回もフェリーチェの登場が公式発表される前からファンの間でネタバレが賑わった。このタグで投稿されているイラストも最初期のものは公式発表よりも前のものである。
わずかなネタバレ情報から想像を膨らませて描かれたものも多く、実際のフェリーチェの印象とは細部・キャラクター等が異なっていることもある。
放映前の予想
2016年に入って新番組『魔法つかいプリキュア!』の詳細情報が公開されてから、コアなプリキュアファンの中ではすぐさま追加戦士がどうなるかについての話題が上がった。しかしカラフルスタイルという本作独自の要素から、今回は追加戦士はいないのではないかという予測が優勢であった。
カラフルスタイルは、キュアミラクルとキュアマジカルが様々なイメージカラーのコスチュームを着込むギミックである。ということは、追加戦士が登場するならイメージカラーがミラクル・マジカルが着用できる色と被るのは、差別化できないのであまりよろしくない。
そうなると追加戦士のイメージカラーの選択肢は非常に狭まる。
ミラクルとマジカルは合わせるとピンク・紫・赤・青・黄のコスチュームを身に纏う。それ以外のプリキュアのコスチューム色となると、過去に採用されたケースでは白・緑・黒しかない。しかしこの三色は近年においてはプリキュアのカラーとして採用されにくくなっている(理由については白キュア・緑キュア・黒キュアの各項目を参照)。
これら三色の久々の復活や、全く未知の新カラー(具体的には正式メンバーとしての橙キュアなど)が出てくる期待の声もちらほらあったが、プリキュアのイメージカラーは女児人気に直結する故玩具売れ行きに大きく関わる。そのため今更定番カラー以外を持ってくるとは思えず、今年は追加戦士はいないのではないかという声が年季の入ったプリキュアファンほど根強かった。
また追加戦士不在の声が強かったのはイメージカラーだけの問題ではなく、本作が「ふたり」での変身というのがかなり強調されているためでもある。
本作では朝日奈みらいとリコがモフルンを挟んで手をつなぐことで初めてプリキュアとして変身できる。ここにもうひとり加わった場合、全員が手をつないでいる状態を構築することは不可能である。
みらい・リコ・モフルンの手繋ぎは完成されたトライアングル形状なため、追加戦士が入る隙間がないのだ。ミラクルとマジカルの間に強引に割り込むようなことはできないだろう。
ということは、追加戦士がいた場合みらいとリコが仲良く手つなぎ変身している横で一人寂しく単独変身するハメになるのではと懸念されたわけである。
また、ミラクル・マジカルの変身時の個人名乗りは「ふたりの奇跡、キュアミラクル!」「ふたりの魔法、キュアマジカル!」。ここに3人目が入ると微妙に仲間外れ感が出てしまうという問題も出てくる。スイートプリキュア♪のように集合名乗りの人数を変えた例はあるものの、個人名乗りはキャラクターの大事な要素ゆえ後で変えるという訳にもいかない。
(初期のプリキュア作品ではシャイニールミナスとミルキィローズが単独での変身及び「ふたり」とは別の個人名乗りをやっていたのでこのような扱いがタブー視されているというわけではない。)
玩具解析
放映が始まって関連玩具も発売されるようになった。やはりモフルンに追加戦士の音声は無く、追加戦士不在説は未だ優勢状態が続いていた(カラフルスタイルがこれまでのフォームチェンジと異なり、各スタイル毎に手書きの変身・金魔法バンクが作られていたというのも大きい)。
しかし後になって発売された玩具で、追加戦士不在の予測を覆す大発見がされる。
リンクルスマホンに追加戦士の音声とアニメーション映像が入っていたのだ。
リンクルスマホンにリンクルストーン・エメラルドをセットした時の状態をハックして再現すると再生できるものであり、その名も「あまねく生命に祝福を、キュアフェリーチェ」。そしてそのイメージカラーは緑。
さらに、変身前の名前が「はなみことは」であることや変身前の姿も判明。見た目や名前からしてはーちゃんではないかと推測された。
しかし、本作の序盤のエピソードで提示されたプリキュアたちの活動目的がその「リンクルストーン・エメラルドの探索」というものであったことからプリキュア達がエメラルドを手に入れる展開は物語終盤になると思われていた。
このことからキュアフェリーチェは追加戦士ではなく、プリキュア側の切り札として最終回間際に一度だけ登場する番外戦士のような存在ではないかとも考えられていたのである(過去の例で言えば満・月フォーム/薫・風フォーム、キュアフラワー、ロイヤルキャンディなど)。
『ハピネスチャージプリキュア!』で最終2話のみ登場した最終フォーム「フォーエバーラブリー」が名前と名乗りだけは玩具解析により放映直後に判明していたという前例もあるので、玩具内にデータが入っていたからといってそれがいつ登場するかはわかるわけではない。さらに言えば、作中に登場しない没データが入っている可能性も有り得るのだ。
先行情報公開
公式では追加戦士が登場する一ヶ月くらい前から「あたらしいプリキュアが登場!?」と煽りはするのだが、それがどういうキャラなのかは焦らす。だが、その焦らしは純粋な子供達の中ではワクワク感になっても、一部のファンの間ではデマや妄想や喧騒となる。自分が考える「プリキュア候補」の正当性を理論武装し、違う意見を持つものを論破すべく戦いあう。もちろん、この段階では玩具解析や問屋向けの商品カタログからのネタバレ情報で追加戦士の正体はかなり判明しているものの、理屈と膏薬はどこにでもくっつく。驚くべき超理論で自分の推しキャラをプリキュア候補として主張するある種の天才が現れる事もしばしば。
過去には偽のネタバレ画像をネットに流し重なった偶然とその精巧さ故にファンの誤解を招いてしまった事例も存在している。
しかし、本作ではなんとキュアフェリーチェの本編登場から一ヶ月も前(2016年6月1日)にあっさりと登場を公式サイトにヴィジュアルつきで告知。しかも、その正体がはーちゃんであることまでも同時に明かした。
また、次作でもキュアパルフェの正体を登場前に公式があっさり明かすなど、追加戦士の情報に関してはその正体も含め、本編登場の前から積極的に解禁する方針へシフトしていくことになる。
情報公開から本編登場まで
キュアフェリーチェの登場を変身者まで明かして告知された時点では、本編の物語上では「はーちゃんがプリキュアに覚醒する」ことを示す伏線のようなものはほとんどなかったので公式がそんなネタバレをするとストーリーが楽しめなくなるのではないかと批判的な意見もあった。
実際に描かれた本編のストーリーでは、エメラルドの覚醒とともにはーちゃんが自分の意思とは無関係にキュアフェリーチェへと急成長しはーちゃん自身もその変化の理由をわかっていないという扱い。つまり、重大な謎が解けてはーちゃんがプリキュアに覚醒するのではなく、はーちゃんとエメラルドに秘められた謎はキュアフェリーチェの誕生をきっかけにして少しずつ解き明かされていくという構成になっていたのだった。
キュアフェリーチェの登場を先にバラしてもストーリー上の大きな謎解きがされるわけでないならば、子供たちの期待を高めるために追加戦士の登場を先に公式から予告することは何の問題もないと判断されたのだと思われる。
みらいとリコ(とモフルン)の輪に入れない状態で単独変身することについては、上述したようにシャイニールミナスとミルキィローズで前例があるのでむしろ原点回帰というところが大きいようだ。実際、シャイニールミナスとミルキィローズとはキャラの立ち位置という点では共通要素が多々見受けられる。
単独変身かつ単独決め技を持つ分、日常シーンではミラクルとマジカルとモフルンと家族的な絆で結ばれていることが大きく強調されている。
ちなみに、エメラルドは終盤にならないと入手できないのではという予想は大きく外れる形となった。
リンクルストーンは平均して1.5話に一つくらいのペースで入手されており、19話までにエメラルド以外のリンクルストーンを集め終えたのである。また、フェリーチェ登場が予告された前後から物語は大きく加速し出し闇の魔法つかいの幹部たちとの決戦、エメラルドの覚醒、そしてラスボスとされていたドクロクシーとの決戦、と怒涛のクライマックス展開が続いた。いわば半年間の2クールアニメに近い構成で物語が作られていたのである。そして物語が一区切りついた後に2ndシーズンが始まり、新たな敵が現れ同時にキュアフェリーチェが新キャラとして登場する、というノリであった。
余談
瞳のハイライト
瞳に描かれた花ははーちゃんの頃は花の形が×字状で全体が見える形だったのに対し、フェリーチェの姿の時は花の形が+型となり半分程度隠れた形とそれぞれ若干異なる。
しかしpixivでは放送前キュアフェリーチェのデザインを比較的小さめの画像でしか確認できなかったのもあり、幼少時のデザインをそのまま使ったイラストもある。
キャラクターソング
「魔法つかいプリキュア! ボーカルアルバム リンクル☆メロディーズ」では、ことはのキャラクターソング「キラキラしちゃえ!」とフェリーチェのキャラクターソング「言葉のエメラルド」がそれぞれ収録されているが、同一人物のキャラクターソングとは思えないほど方向性の違った2曲となっている。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
緑キュア グリーンヒロイン 花キュア 寒色キュア ブルーチーム 追加キュア
キュアトゥインクル ← キュアフェリーチェ → キュアジェラート
追加キュア