概要
朝日奈みらい(キュアミラクル)とリコ(キュアマジカル)が最初にプリキュアになった時の変身フォームで、リンクルストーンの一つ・ダイヤを用いる。内包する概念は「永遠」。
キュアミラクルはピンク、キュアマジカルは紫色の系統を継承した衣装であり、各スタイル共通の要素として頭部にとんがり帽子のミニハットが装着されている。
番宣ポスターや玩具のパッケージなどではダイヤスタイルの姿が『魔法つかいプリキュア!』のヴィジュアルとして推し出されており、所謂基本のスタイルのような扱いとなっている。
本作のカラフルスタイルは衣装の「色」がリンクルストーンの宝石の色に変わるという形式を持つが、ダイヤモンドは無色透明の宝石ゆえプリキュア達の「本来の衣装の色」という発想になっているようだ。
衣装も他のスタイルに比べて2人の共通性が少なく、ミラクルは近年の魔法少女のコスチュームによく見られるイメージを狙った王道デザインとなっているのに対しマジカルはマントを思わせるケープ、ぴっちりした手袋と古典的な魔女のモチーフを多く盛り込んだデザインとなっている。共通要素としては頭と腰の赤いリボン、胴体部分のデザインが挙げられる。またこのスタイルではドロワーズを着用しているシーンが何度か見受けられおり、オフィシャルコンプリートブックにもその設定が掲載されている。
実際の作中の扱いでは全てのカラフルスタイルは並列的かつ同格に扱われており、ダイヤスタイルが中心的な位置付けにあるというわけではない。その証拠に、本作では変身する時にダイヤスタイルを経ず任意のスタイルにいきなり変身出来る。
しかしアニメージュ2016年3月号の記事にて内藤圭祐Pは、二人の持つダイヤのリンクルストーンは物語開始時点で持っていたため他の変身スタイルに比べて少し特別感があるとはしている。
作中では重要な局面となると決まってダイヤスタイルを使用する事からも、(バランス型という特性を差し引いても)それを窺えるだろう。変身回数もカラフルスタイルの中では最も多い(TVシリーズ本編では17回。ちなみにルビースタイルとサファイアスタイルはそれぞれ13回、トパーズスタイルは10回である)。
このフォームに変身するには2つに分かれたリンクルストーン・ダイヤが必要なのだが、そもそも単独変身ができず、他のフォーム同様モフルンが必要でたとえ2つのダイヤがあってもモフルンがいないと変身できない。そのため第7話でモフルンを忘れたり、第11話で闇の魔法つかいの幹部が学校に来ることをつゆ知らず留守番させようとしたりしたらガメッツの襲撃のピンチに遭う羽目になってしまった(これらのことにより12話以降はモフルンを学校にも必ず連れていくことになった)。
リンクルストーンが二つ必要という点はそこまで大きく取り上げられなかった。
なお、上北ふたごが手掛けるコミカライズ版でみらいとリコがプリキュアに変身する時は決まってこのスタイルである。
入手経緯
本編で初めてこの姿に変身したのは第1話。
みらいとリコは互いに「ダイヤの原石」と呼ばれるリンクルストーンを最初から持っており、2人の出会いにより2つの原石が邂逅し、リンクルストーン・ダイヤが復活した。
みらいが原石を入手したのは第1話冒頭で、実家のパワーストーンショップのバックヤードの在庫に無造作に置いてあったのをお手伝いのご褒美としてもらった。しかし母の今日子はこの石を仕入れた覚えはないと不思議がっていた。
これに関しては運命によってみらいがプリキュアに選ばれたので、リンクルストーンが自らこの場所に顕現したとされている。
一方、リコが原石を入手したのはかなり幼い頃であり、姉のリズから譲られた。
もともとこの石はリコの家系で代々継承されてきたもの(作中のほか小説魔法つかいプリキュア!_いま、時間旅行って言いました!?でも確認できる)で、両親から長子であるリズに継承されていた。
しかしリズはこの石に何らかの神秘の力があることを知った時、自分が運命に選ばれることはあるのかもしれないが妹のリコなら自らの力で運命をも掴み取れると感じたため、ダイヤの原石をリコに譲っている。
石言葉
ダイヤモンドの石言葉は『純潔』・『不屈』・『永遠の絆』。
3つともプリキュアに相応しい言葉であり、中でも『永遠の絆』は「ひとりでは成し得ないもの」であるためプリキュアシリーズの共通のテーマと言える。二つに分かれている意味は大きいと言えるだろう。
誕生石としては4月を司る。
特性
パワー・スピード・タフネス共に、どんな状況にも臨機応変に対応できるバランス型のスタイル。
後述する銀魔法はこのダイヤスタイルでしか行使されていない(田中裕太のTwitter上で「ちなみに本編設定によればダイヤスタイルの特徴は銀魔法(ステッキ技)が使えること。他スタイルでは使えないらしい」とされている)。
このため、各種カラフルスタイルの中では最も「魔法つかい」らしい戦い方が演出されている。
魔法のほうきを利用する場面も多く、通常時と同じく空を飛んだり、足場にして勢いを付けたりもする。
他のスタイルが得意とする部分を魔法で補うことで、あらゆる戦いをそつなく行えるようになっていると言える。
銀魔法
リンクルステッキに「支えの石」のリンクルストーンをはめ込むことで使用される魔法。
殆ど後方支援のような魔法で一人で使用できる。
魔法の名前は「リンクル・○○○」で統一され、○○○にはセットされた「支えの石」のリンクルストーン名が入る。銀魔法の発動にキュアップ・ラパパの言葉は不要。
プリキュアたちが銀魔法を使用するのはダイヤスタイルのみなのは前述の通り。
他のカラフルスタイルではスタイルごとの個性を強調するため、意図的に銀魔法を使わないという演出の都合やバンク映像製作上4フォーム全ての姿に銀魔法バンクをそれぞれ用意するのが困難であるという大人の事情もあるかもしれない。
使用する銀魔法は殆どがキュアミラクルとキュアマジカルで綺麗に分かれているように見える(これも大人の事情だろうか)が、設定上ではミラクルもマジカルも対応するリンクルストーンさえあれば好きな銀魔法を使えるようで作中でも二人が使った銀魔法は見られる。リンクルステッキの玩具ではミラクル、マジカル両方のステッキですべての銀魔法発動音声が入っている。
なお、後に登場したキュアフェリーチェもピンクトルマリンのリンクルストーンで銀魔法を使用することができる。
その場合の効果についてはキュアフェリーチェの項目を参照。
リンクル・アクアマリン
氷の銀魔法で、キュアマジカルが使用。
対象(例えば水)を凍結させる。ヨクバールにかけた場合は低温ダメージを与えた上で、僅かな間ではあるが氷結効果で動きが封じられる。ちょっとでも間違えたら地面も凍って滑ってしまうので慎重に。
リンクル・ピンクトルマリン
癒しの銀魔法で、キュアミラクルが使用。
ヨクバールに取り込まれた者を救出することができる。ただし、生物のように取り込まれた者がヨクバールに抵抗する強い意思を持っていないといけないため、使用できる機会がかなり限られる。ついでに分離してもあ~え~にはならない。
キュアフェリーチェもピンクトルマリンの銀魔法を使えるが、効果は全く異なるバリア技である。
リンクル・タンザナイト
宇宙の銀魔法で、初回と2度目ではキュアミラクル、3度目はキュアマジカルが使用。
強力な閃光を放ち相手の目を晦ましたり、闇を照らす。使い方次第で回避系にもなるが、場合によっては自分の目もやられるかもしれないので注意しましょう。因みにミラクルライト代わりにするのも禁止。
リンクル・ペリドット
草の銀魔法で、初回ではキュアマジカル、2度目ではキュアミラクルが使用。
無数の木葉をヨクバールにまとわりかせる。他にも竜巻みたいに吹き飛ばすことも可能(相手によっては目を回してしまう)。ダメージを与えることはできないが敵を翻弄させることが可能。使い方次第で木の葉隠れみたいな回避系になりそう。
リンクル・ガーネット
大地の銀魔法で、キュアミラクルが使用。
大地を揺るがし相手を転倒させたり、地形操作で巨大な手(アクアマリンとの連携の場合は氷の手)を作り出す。味方を巻き込んでしまう欠点があるので気をつけて使用しましょう。
リンクル・アメジスト
扉の銀魔法で、キュアミラクルが使用。
ワープゲートの効果を持つ魔法陣を二つ空中に作り出す。この魔法陣はファンネルのように術者の意思で好きなように動かすことができる。そして魔法陣の片方に飛び込めばもう片方の魔法陣から出て来る。つまりごく短距離の瞬間移動ができる。敵の攻撃から逃げるために使われるのが基本だが、劇場版では敵が放ったビームをこの魔法陣で吸い込んでそらすというトリッキーな使い方をしていた。
瞬間移動を戦闘で活用するのはキュアパッション以来となる。
リンクル・ムーンストーン
月の銀魔法で、キュアマジカルが使用。
魔法陣が描かれた光の盾を召喚する。プリキュアシリーズのバリア/シールド技といえばすぐ割れるというイメージがあるが、これは召喚持続時間は短い代わりにちょっとやそっとの攻撃では壊れないようだ(生身で体当たりしたら痛そう)。
映画キラキラ☆プリキュアアラモード_パリッと!想い出のミルフィーユ!では二人で同時に使用しているシーンがある(使用方法の都合上同時使用は難しいはずだが過程は不明)。
金魔法
プリキュア・ダイヤモンド・エターナル
永遠の輝きよ!わたし達の手に!
ダイヤスタイルになったキュアミラクルとキュアマジカルが手をつなぐことで使える金魔法(キメ技)。
前方に描いた魔法陣から産み出した光のダイヤモンドの中に敵を閉じ込め、宇宙の果てまで飛ばし、花火のように爆発させて浄化する。
関連タグ
カラフルスタイル:ルビースタイル サファイアスタイル トパーズスタイル
ダイヤモンドリボンスタイル:ダイヤモンドの形態。こちらは強化フォーム。秋映画で共演する。