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闇の魔法つかい

やみのまほうつかい

闇の魔法つかいとは、アニメ『魔法つかいプリキュア!』に登場する敵たちの総称とされている。
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概要

魔法つかいプリキュア!』におけるプリキュアの敵対勢力であり、闇の魔法つかい・ドクロクシーによって支配されている。

手下たちも闇の魔法を使うことができるため、手下達もまた「闇の魔法つかい」と呼ばれている。つまり、「闇の魔法つかい」とは組織名ではなく称号ということになる。
東映アニメーションの公式サイトではドクロクシーの一味の欄は「闇の魔法つかい」として括られているため、一般的に組織名を闇の魔法つかいと取り扱っている場合が多い。
しかし、ABC朝日放送側のサイトでは「ドクロクシーとその手下」という表記であり、件の東映サイトでもキャラクター紹介において「闇の魔法つかい」という二つ名が添付されているのはドクロクシーのみ。よって、組織名というにはやや怪しい部分も多い。
後に登場する後継組織も名称不明だが、それの代替案として首領の二つ名がファンネーミングとして採用されたのは、この命名採用を元にした部分も大きい。
組織名が曖昧なのは『ドキドキプリキュア!』の「ジコチュー」以来3年ぶり。

シリーズ初となる本編開始時点で異世界サイドでも把握されていなかった敵組織であり、いわゆる秘密結社的な側面が強い。
一方、闇の魔法つかいもはーちゃんの存在を15話まで気づかなかった等、プリキュア側の関係者を全て把握しきれていなかった。

第26話にて全ての闇の魔法つかいが全滅したことで、第27話からはデウスマストの一派(終わりなき混沌)が新しい悪の勢力が登場することになる。
ただし、後述の通り再登場する機会も多く、滅んでなお物語に影響を与え続けている。

闇の魔法

魔法界の住民が魔法を使う際には「キュアップ・ラパパ!」という詠唱を共通して使用するが、闇の魔法つかいが使用する魔法は「闇の魔法」という邪悪な力が伴う魔法であり、独自の魔術を駆使している。
魔法界の魔法とは詠唱の時点で全く異なり、通常の闇の魔法やヨクバールを生みだす際には「魔法、入りました!」という呪文を唱え、空間移動を行う際には通常時に「イードウ」撤退時に「オボエテーロ」という呪文を唱える必要がある。
キュアップ・ラパパの魔法の言葉さえあればイメージ次第で多様な現象を起こせる一般的な魔法と違い、闇の魔法は決められた呪文の効果しか起こせない。その意味では強力だが自由度がないタイプの魔法体系だと言える。
逆に言えば魔法は「キュアップ・ラパパ」という詠唱を介さないと効果を発動することが出来ず、なおかつ基本的に効果を口頭でしっかりと指定しなければならないパターンがほとんどである(それを省略している場合があるが、ほぼ例外的)。
しかし、闇の魔法は使役したい魔法を直接唱えることで魔法を発動させることが出来ることから、ある意味では詠唱の簡略化に成功しているとも言える。
魔法の行使に杖が必要なことは他の魔法つかいと変わらず、その杖がなければ闇の魔法つかいの幹部たちは魔法学校校長にすら劣る非力な存在になる(ただし、戦闘能力自体は通常の人間よりも遥かに上回る)。
また、闇の魔法つかいが所持する魔法の杖は共通してドクロの飾りが付いている。

実は、闇の魔法とはデウスマストがひきいる悪の勢力が有する超能力・「ムホー」をモチーフにされており、いわば闇の魔法とはムホーのデッドコピーである。
ムホーは闇の魔法の本家と言える力であるため、ムホーを有する者からしてみれば闇の魔法とは所詮ムホーを魔法で模した真似事の力でしかない。
実際、闇の魔法はその力を発動するには杖と呪文を唱えることが必要であるが、ムホーは杖や呪文を必要とせず、主に指を鳴らすだけで思った通りの現象を自在に起こせる等、能力面だけでなく利便性や自由度でも闇の魔法はムホーよりも劣る。
そもそも、闇の魔法とはドクロクシークシィがデウスマストに立ち向かうために様々な文献から得た知識で生み出した禁忌の力であるため、皮肉にもクシィは立ち向かおうとしていたムホーに近い力を得てしまったことになる。

魔法と闇の魔法、どちらが上かと言われると評価が難しいが、ムホーのように詠唱を必要としないことを考えると、「使いたい魔法に独自の詠唱を添付し、すぐに効果が発動出来るようになった」という意味では、しっかりムホーに近い魔法として確立させることに成功した、とも言える。

しかし第45話で明かされた真実は、全てデウスマストの眷族の1人であるオルーバによって仕組まれていた事であり、彼らの行為も全てオルーバの掌の上で踊らされていたに過ぎず、全ては大いなる災いの元凶たちによって利用されていた事が発覚した(詳しくはオルーバの記事を参照)。

とはいっても、闇の魔法を完成させたクシィは力に取りつかれていたとはいえ、人間としての情や思いも完全には捨て去っておらず、最終的には闇の魔法はムホーの力を上回る事が出来たので、彼の思いは完全には踏みにじられてはいないことが同話にて示唆されている。

目的

すべての世界を闇で覆うことを目的に掲げ、それを可能にするくらいの絶大な力を秘めた神秘の宝石「リンクルストーン・エメラルド」を探索している。
首領代行のヤモーは占いでリンクルストーンが現れる兆しを知ることができ、その場所と時間に合わせて幹部たちを回収に派遣している。
ただし、現れるリンクルストーンがエメラルドであるとは限らないため、空振りばかりである。

闇の魔法つかいがリンクルストーン・エメラルドを探すためのもう一つの手がかりとしているのがプリキュアの存在である。
幹部たちが、リンクルストーンが現れる時間と場所に合わせて現場に着いた時、いつもプリキュアたちはその近くにいる。そして彼女たちの行動がきっかけとなってストーンが現れるのだ。(そして闇の魔法つかい達はプリキュアに撃退されて、現れたストーンはプリキュアたちのものになってしまうまでがお約束)
そのため、闇の魔法つかい側としては「プリキュアならばエメラルドの在り処を知っているかも知れない」と疑っており、捕らえたうえでそのありかを吐かせようとしている。
しかし、実際にはプリキュアたちはエメラルドどころか他の隠されたストーンの在り処も知らない。多くの場合は、リンクルストーンが現れる場所にたまたまプリキュアたちもいたというだけである。
これは偶然というよりもリンクルストーンとプリキュアは呼び合う運命だったと見るべきなのだろう。
だが、闇の魔法つかい側にとっては、全ては捕らえて尋問すればわかることだから素直に我々のもとにくだれ、という態度で聞く耳は持たない。
プリキュアたちが本当に何も知らないのにリンクルストーンを呼び出せているという可能性も考慮はしているのだが、それならば彼女達を暴力で追い詰めればエメラルドがそのうち現れるだろうという物騒な考え方も普通にしている。
目的のためならば手段を選ばず、プリキュアを牽制するためだけに無関係な人間に危害を加えたり、建造物などの破壊活動も平然と強行する。さらにはそのような悪事を行うこと自体を楽しむような残虐かつ凶悪なところがある。

第16話以降は、プリキュアたちがリンクルスマホンを所持していたことを知ったドクロクシーによって幹部たちの任務に「リンクルスマホンの奪取」も加わった為、プリキュアを付け狙う執着心はより強いものとなった。

プリキュアたちとしては闇の魔法つかいに捕まることなどは当然受け入れられるわけもないし、リンクルスマホンを渡すつもりも毛頭ない。スマホンは大切な仲間であるはーちゃんと結びついたものだからだ。
プリキュアたちは自らの日常の安穏と、周囲の人々の平和と安全を守るために、襲い来る闇の魔法つかいの手下たちと戦う日々を送ることとなった。

本拠地

霧に包まれた海(もしくは湖)にドクロの形をした島があり、そこの岩窟に彼らが潜んでいる。
この島は人間界ナシマホウ界)とは違う世界にあることは確かなのだが、魔法界にある島なのかどうかは最後まで判然としなかった。

第10話から第17話の間、ヤモーの占いでナシマホウ界にリンクルストーンの兆しがあるという結果を受け、バッティ、スパルダ、ガメッツ3人の幹部はナシマホウ界へと派遣されるのと同時に、ドクロクシーの意向により任務を達成できるまで本拠地への帰還を禁じられていた。
その期間、バッティたちはナシマホウ界に滞在しており、バッティは高層ビルや洞窟、スパルダは森や林、ガメッツは川辺や下水道に住みついていた。

構成員

首領

魔法不敗 マスター・ドクロクシー



側近

ヤモーちゃん



幹部

バッティ



スパルダさんかわいい



からやぶガメッツさん



怪物

ヨクバール



ヨクバール




モチーフ

ドクロクシーの手下たちは、魔法界の小動物や虫たちがドクロクシーの「闇の魔法」の力を得て生み出された存在である。
バッティはオオコウモリのような「コウモリ」、スパルダはタランチュラのような「クモ」、ガメッツはミドリガメ(アカミミガメ)のような「カメ」、ヤモーは二ホンヤモリのような「ヤモリ」を素体にされている。

コウモリに戻ったバッティさん
蜘蛛になったスパルダさん


亀に戻ったガメッツさん  (描き直し)
ヤモリに戻ったヤモーさん



また、ドクロクシーの手下たちの名前は「子供にとってイヤなイメージがある単語」をもじったものになっているが、名前のイメージがキャラクターの性格を表しているわけではない。

悪役としての原点回帰

本作は、敵の悪事を止めるためにプリキュアが出動して戦うタイプの物語というよりも、プリキュアがいる場所に敵がピンポイントに攻撃を仕掛けてくるのでそれを追い払うために戦うタイプの物語である。
後者のパターンは鷲尾天がプロデューサーだった初期5作品では定番だったものの、近年のプリキュアシリーズでは前者のパターンばかりになっていた。本作は、初期5作品が持っていた「プリキュアの戦いは、自分たちの日常を守るための私闘である」というテーマ性へ回帰していると言える。詳細は、「プリキュアの敵一覧」へ。(ただし、三塚SDは「初代のオマージュを意識して製作したつもりはなかった」としており、原点回帰を意識していたわけではなく、結果的に共通点がいくつか見られる作風になったというだけである)

もちろん、彼らが魔法界とナシマホウ界を共に闇に包もうとしていることに対してプリキュア側は「絶対に許せないこと」と強く憤っているので、「プリキュアの戦いは、地球のため、みんなのためでもある」という普遍的なテーマも同時に守られている。

オープニング映像に未登場

近年のプリキュアシリーズのオープニング映像には、必ず敵組織の幹部が出演していたが、闇の魔法つかいの幹部は一切登場せず、その代わりに怪物のヨクバールが登場している。
これは、『Yes!プリキュア5』以来8年ぶりのことである。

デザイン

いずれの幹部も人外かつ目に瞳がないタイプであり、このタイプの幹部がプリキュアシリーズに登場するのは『ふたりはプリキュアSplash☆Star』の「ダークフォール」以来9年ぶり。
いずれのキャラクターも心身ともに悪役らしく、(悪い言い方をすると)手段を選ばないケツ顎をしたコウモリ男、弱者を蔑視するヤンキー風のクモ女、戦闘狂の無愛想なカメ男、慇懃無礼なヤモリ男など、メインターゲットの女児層に愛着が沸きにくいような人物設定に徹している。
また、肌色もバッティは青がかった白、スパルダは灰色、ガメッツは水色等といった人間離れしたカラーリングとなっている。
そして、鷲尾プロデューサー時代のプリキュアシリーズでは定番であった敵幹部の「最終形態」が本作でも用いられており、怪物と合体したものや、強化して得たもの、怪物へと変身して得たもの等、過去のシリーズにあった最終形態のパターンをさまざま採用している。
『フェブリ』誌でのインタビューによるとシリーズディレクターの三塚雅人曰く、敵キャラクターが限りなく人間に近いフォルムのままプリキュアと戦うと、いくら設定上で「こいつらは闇の化身であって生命ある人間ではない」みたいなことにしても、子供たちから見れば「人間と人間が命を奪い合っている」ように誤解される恐れがあるので外見上は人外的な記号を際立たせたということ。
フレッシュプリキュア』以降のプリキュアシリーズでは、プリキュア側が人間の姿の敵幹部と直接戦うことには躊躇するという当然のジレンマを描くことで、敵幹部との和解につなげる演出が定番化しているが、今回は敵との交流を重視していないのでそもそも無理に人間の姿にする必要性が薄いのである。

三幹部の廃止

フレッシュプリキュア!』の「ラビリンス」以降の敵組織の幹部には必ず「三幹部」もしくはそれと同意義の名称が用いられており、闇の魔法つかいも一応はバッティ、スパルダ、ガメッツ3人の幹部がいるものの、作中でも公式サイトでも「三幹部」という名称を一切使用されていない。
三幹部という名称が用いられていないのは、『Yes!プリキュア5GoGo!』の「エターナル」以来7年ぶりのことである。
そもそも、闇の魔法つかいの幹部はチームではなく個人として行動しており、そのため幹部同士は滅多に会うことがなく、会話も必要最低限のものしか描写されていない。

名前で呼ばれない

本作のプリキュアである朝日奈みらい十六夜リコは敵を名前で呼ぶことは基本的にせず、敵を呼ぶ際には「あなた」呼ばわりすることが多い。
ちなみに、シリーズディレクターの三塚雅人曰く、みらいとリコの人物設定や関係性等は『Yes!プリキュア5GoGo!』のプリキュアである夢原のぞみ/キュアドリーム美々野くるみ/ミルキィローズを参考にされており、のぞみとくるみ当人も敵を呼ぶ際には「あなた」呼ばわりしており、変身する際にも敵に対して笑顔を見せない等、みらいとリコとの共通点が多々あるプリキュアでもある。

シリアスな敵

近年のプリキュアシリーズでは必ずあった「どこか憎めない愛嬌」を感じさせる演出も意図的に控えめにされており(コミカルなシーンは少なからずあるが)、幹部たちは同情の余地のない憎むべき悪役としての立場からなるべく逸脱しないように描かれている。
そもそも、幹部たち自身が人間の文化に興味がなく、近年のプリキュアシリーズには必ずあった人間界の文化を楽しむような描写は排除されており、「人と関わり合う」こと自体を一切しない。
本作のテーマが「自分と違うものを知ろうとすることの大切さ」であるため、まさにそれを全否定しており、プリキュアの「敵役」にふさわしい存在である。
また、みらいとリコも変身をする際には敵に対して「笑顔」を見せることはなく、むしろ「真剣な顔」「凛とした顔」「余裕のある顔」をして敵に挑んでいる。
このように敵仲間問わず徹底して慣れ合わない敵勢力は、鷲尾天プロデューサー時代のプリキュアシリーズに登場する敵勢力の雰囲気に極めて近いと言える。

退場の早さ

敵幹部がプリキュアによって撃破される早さに至っては、鷲尾プロデューサー時代のプリキュアの敵組織であるドツクゾーンダークフォールナイトメアエターナルを思わせる早さであり、スパルダの退場を皮切りに次々と幹部の退場が続いている(敵組織自体がシリーズ半ばで完全に崩壊するという展開はプリキュアシリーズ初)。
そして第21話にて、側近のヤモーもドクロクシーの力の一部になるべく吸収され、そのドクロクシーも成長したはーちゃんにより浄化されたことで、闇の魔法つかいの勢力はシリーズ前半を終えて壊滅した
第22話からは、闇の魔法使いに直接関係しない魔人ラブーが登場し、ヤモーを復活させたため、闇の魔法つかいの残党との戦いが延長戦として続くことになり、そのヤモーも第26話をもって倒されたことで、闇の魔法つかいに該当する者は完全にいなくなった。
第27話以降はデウスマストが台頭する謎の組織が台頭することになり、怪物もドンヨクバールと呼ばれるヨクバールと似て非なる存在となる。
なお、二部構成なのは当初からの予定通りであり、テコ入れで闇の魔法つかいの退場が決まったわけではない。

おつかれさま
闇の魔法つかい



演出の意図

アニメージュ9月号のシリーズ構成の村山功のインタビューで答えているところによると、本作の制作現場での決まりごととして「出自も種族も違う4人(みらいリコモフルンはーちゃん)が一緒に楽しく集団生活している様子を最優先して描く」というものがあるとしている。
このため、4人の日常に直接関わらないシーンについては尺をあまり食わないように必要最小限に抑えており、結果的に「アジトでの幹部同士の会話シーン」や「敵キャラの日常を描く幕間劇」が歴代プリキュア作品と比べて少なめとなった。
これは言い換えれば、敵キャラクターのバックボーンの掘り下げのための尺が従来よりもカットされているということである。
プリキュアシリーズでは「プリキュアたちが知らないことを視聴者に伝える」ために敵キャラのアジトでの会話シーンを描くのが定番だが、今回はそういうシーンは敵キャラよりも魔法学校の校長のセリフで代用されることが多い。
村山は「子供たちは敵側の事情を見せられてもそんなに面白いと感じてくれないのではないかと考えている」とも語っており、尺が足りなくて仕方なく敵の掘り下げをカットしているというよりも、プロットの進行上で必要でない限りは敵のシーンを描くのを避けるという立場である。

制作側にそういう考え方もあって、本作の敵キャラクターはプリキュアに倒されて当然のシンプルな絶対悪として割り切って設定されている、敵と和解できそうに見える雰囲気は意図的に出さないようにするという演出方針が意識されており、敵キャラクターを「人間味を感じさせる奥深いキャラ」と描くこともあえて避けている。
いわば、本作の敵は問答無用に思いっきり殴り倒しても何ら罪悪感が生まれない扱いを徹底しているのである。
なお、これらの演出方針は後半の敵組織であるデウスマストの一派に対しても継承されている。

だからと言って制作側は敵キャラクターに愛着がないわけではなく、アニメージュ9月号のインタビューでは敵キャラクター側の事情を掘り下げることについて「クシィのことを校長の若い頃と絡めて描くのは面白そう」とは語っている。
そしてこの後に放映された45話で、プリキュアを脇に置いてでも校長とクシィ、そして闇の魔法つかいの事情を掘り下げたエピソードが実際に作られることとなる。

再登場

モフデレラ

第29話では、シンデレラになったモフルンの夢の存在として再登場を果たし、バッティとスパルダがシンデレラの姉役、ガメッツがシンデレラの母役、ヤモーも悪の魔法つかい役として登場している。
この回ではバッティたちがコミカルな悪役として描写されており、結末も改心するという展開にされている為、こちらの話では梅澤淳稔プロデューサー時代のプリキュアシリーズに登場する敵みたいな扱いになっている。
ただし、あくまでもプリキュアたちが見た夢の中の存在であり本人達ではない為、バッティ達本人が復活した訳でも改心した訳でもなく、プリキュア達もこの回に登場したバッティ達を本人とは完全に別の存在と見なしていた。

ワクワクもんの次回予告



ミュージカルショー

本編とはやや離れた作品であるが、派生作品では『魔法つかいプリキュア! ミュージカルショー』でバッティスパルダガメッツカレンチールの能力で復活を果たし、結果的にはプリキュアたちによって再度倒されている。
ガメッツに至っては『魔法つかいプリキュア!ショー(後期)』でラブーの能力によって2度目の復活を果たし、こちらも結果的にはプリキュアたちによって倒されているため、ガメッツはプリキュアに合計で3度にわたって倒されたことになる。

オルーバによる復活(第43~第45話)

TV本編ではもう登場することはないと思われていた闇の魔法つかい達だが、クシィの魔導書を入手したオルーバによって使い魔たちが再生怪人として復活させられることになった。
第43話でスパルダが、第44話ではバッティとガメッツも復活させられている。
ヤモーのようにムホーの力で復活させられたわけではなく、純粋に「闇の魔法」だけで再生させられている。そのためかヤモーのように見た目が変化とかはしていない。(ただ、ガメッツは甲羅を装着していない状態で復活している)

スパルダは自分をコケにしたプリキュアへの意趣返しの為に、ガメッツは強い者=キュアフェリーチェと手合わせすることを目的にプリキュアと再び戦うことを受け入れ、オルーバの用心棒のようなポジションにつくことになる。
しかし、バッティだけはドクロクシーなき後に戦う意味を見出せずすっかり戦意を失っていた。
また、ヤモーは戦闘能力に劣るためか無視されてしまっていた。
復活した彼らは新たに「ハイパーヨクバール」と呼ばれる怪物を使役するようになっており、若干はパワーアップしている様子。ただしこの時点のプリキュアにはほとんど脅威にならず、アレクサンドライトスタイルにならずに倒せている。ハイパーヨクバールはあくまで牽制役で、基本的に自らプリキュアたちと肉弾戦を行っていた。

一方、オルーバはスパルダとガメッツをプリキュア達と戦わせるように仕向けながらも、あまり自由に戦わせずに色々と注文をつけるので不信感を持たれるようになっていった。
実はオルーバはスパルダとガメッツをキュアフェリーチェの力を探る為の噛ませ犬として利用していたに過ぎず、2人がプリキュアを倒せるなどと期待してはいなかったのだ。
そして、フェリーチェの正体をマザー・ラパーパの後継者だと確信したオルーバは、もうスパルダとガメッツを用済みとみなして、最後に利用するだけ利用して消し去ってやろうと画策する。
それは、プリキュアたちに本気状態のスパルダとガメッツを倒させて、その時のリンクルストーンの力を「闇の魔法」で同化吸収して他の眷属の復活のエネルギー源にしようというもの。

一方のスパルダとガメッツもオルーバが何か企んでいることを察知し、第45話にてプリキュアとの戦いの途中で突如その目標をオルーバに変更。隙を突かれてたオルーバだったが、下等生物が調子に乗るなと最終形態に変身してスパルダとガメッツに圧倒的な力を見せつける。
そして、オルーバは冥土の土産がわりに「闇の魔法使い」のルーツを語った。クシィが闇の魔法に行き着き、バッティ達が生み出されたのも全てはデウスマストの復活のためにオルーバが仕組んだ策略の過程に過ぎなかったのである。
スパルダとガメッツはそれを聞いてもなお、自分達は自分がやりたいことをやるだけと気にする様子もない。オルーバの圧倒的な実力差に怖気付くことなく全力を持って打ちのめそうとし、そしてオルーバの圧倒的な力によって素体の姿に戻されてしまった。

戦いをただ遠くから見守っていたバッティだが、そんな二人の「自分の心に正直であろうとした姿」に胸を打たれる。
そこに、かつてヤモーだったヤモリとドクロクシーを象った案山子が現れたことで戦意を取り戻し、闇の魔法つかいの素体となっていたクモ、カメ、ヤモリと、ドクロクシーの案山子人形の4つを材料にヨクバールを生成した。
闇の魔法つかい達が結集したヨクバールはオルーバの作ったドンヨクバールを倒し、オルーバの計画を頓挫させることに成功。闇の魔法つかいは、自分たちを駒にしていたオルーバに、傀儡ではない生き様を見せつけ勝利したのであった。
そして、あえてこの戦いが決着がつくまで干渉しなかったプリキュア達は、バッティにはこれ以上の戦意はないとみなしてオルーバに戦いを挑み、オルーバはプリキュアの前に敗れる。

その後、バッティは消えゆくドクロクシーのカカシに一礼し、クモとカメとヤモリを連れてどこかへと去っていた。

クシィの残したもの
闇



プリキュア側と一切共闘せずに敵キャラ同士の戦いが描かれたというのはプリキュアシリーズでもかなり珍しいケースであり、『ふたりはプリキュア』に登場する敵キャラクターであるベルゼイジュナレギーネが共にジャアクキングに抗う以来の展開となった(あちらは最終的に敗北してしまっているが)。

3人でお花見



デウスマストとの戦いでは参加こそしなかった。しかし、バッティと素体に戻った幹部達が、プリキュア達を応援するかのように空を見上げており、プリキュア達が強大なデウスマスト戦う力の源の一つとなっていた。これを共闘と呼ぶかは怪しいが、一応プリキュア達に「協力」していたと言えよう。

最終回

本作の最終回は全ての戦いに決着がついてから数年経った時代を舞台とする後日談である。
社会的な責任を背負う大人に成長したみらいたちを描いたことでファンを驚かせたが、この最終回は闇の魔法つかいに属するものたちのその後を描く話でもあった。

最終回ではドクロクシーの忘れ形見であるドクロムシーが誕生し、大混乱を巻き起こす。それを解決するためにみらいたちが数年ぶりにプリキュアに変身するという流れである。
この話では、闇の魔法つかいの手下たちのその後の動向が描かれるが、彼らはそれぞれ違う末路を迎えており、バッティが魔法界の人間との共存の道を選んでいる一方、自分の進む道を曲げないスパルダは素体に戻されてなお世界を闇に染める力を得るためクシィの魔道書を狙い続けており、ガメッツもまた素体のままの姿だがそんなことは気に留めず強きものとの戦いを重ね続けて世界最恐のカメとなっている。そしてヤモーはただひたすらに主君の願いに忠実であろうとして新たに誕生したドクロムシーに仕えることになる。

この最終回はプリキュアとドクロムシーとの戦いの話であるが、プリキュア側が敵側の事情を意識し、それに理解を示して配慮した最初で最後のエピソードでもある。
最終決戦までは徹底的に否定された「敵との和解」について最終回の最後の最後でひっくり返したことになる。
ただこれは本作の敵のあり方を突き詰めれば当然の流れでもある。本作ではプリキュア側は敵キャラクターの事情に対して一切踏み込まなかった。プリキュアたちにとっては敵はどこまでいっても「わけのわかならない邪魔者」に過ぎない。そのため、敵を倒さなければいけない使命感も、敵への憎悪も薄いのである。
少女たちの日常を描く『魔法つかいプリキュア!』という物語は最終回の前話で完成し、完結した。今や「大人」になった彼女たちにとっては、闇の魔法つかいは世界の一部であることも理解している。
最終回で大人になったみらいたちの冒険を描くのは最初から予定していたものだというので、敵と馴れ合わないことを徹底した本作のコンセプトは、最後の最後で「馴れ合いではない相互理解」を描くためのものでもあったのかもしれない。

キャラクターソング

「魔法つかいプリキュア! ボーカルアルバム リンクル☆メロディーズ」では、「Beauty of truth」というバッティとスパルダのデュエットソングが収録される。なお、語りはガメッツが担当する(「なぜ我にも歌わせぬ?!皆私の歌唱力を怖れているのか?(笑)」)。

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プリキュア
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ディスダーク←闇の魔法つかい→終わりなき混沌

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