ピクシブ百科事典

ディスダーク

でぃすだーく

Go!プリンセスプリキュアに登場する敵対勢力の名称。
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概要

Go!プリンセスプリキュアに登場する魔女ディスピアを頂点とし、ディスダーク三銃士を始めとした幹部たちを従えている悪の組織。

どんな人間たちでも多少なりとも持っている「夢」いう心を忌み嫌っている(眠っているときに見る夢ではなく、未来への希望の意味の方)。夢を人間たちから消し去り、変わりに絶望を植え付けようとしている。
そしてディスダークの幹部たちは夢を奪われた人間の絶望からゼツボーグという怪物を作り出すことができる。それを使ってプリキュアたちと戦っている。

本編開始より少し前にカナタ王子の母国であるホープキングダムを侵攻し、国民たちの夢を奪って「絶望の扉」に閉じ込めた。
その結果人々は死人同然に眠り続け、ホープキングダムは滅亡同然の状況となっている。そして王国の中心にあったホープキングダム城は乗っ取られ、今はディスダークの拠点となっている。
ディスピアがなぜそこまで夢というものを忌み嫌うのかについては物語開始時点では不明であり、カナタ王子も理解に苦しんでいた。

ディスダークの特徴の一つとして、首領であるディスピアの統率力が強いことがある。
ディスピアの指示がない限りは勝手な出撃が許されていないし、任務外の目的で人間界に留まることも許していない。任務失敗に対してもかなり厳しく、容赦なく粛清しようとする。
これは、2010年代に入ってからのプリキュアシリーズでは本作まであまり見られなかった傾向である。

構成員

絶望の魔女

無題



絶望のプリンセス

トワイライト様



三銃士

クローズ



シャットさん



\その夢鍵掛けちゃうんだね~~!/



新幹部

MYSTIC VOICE



怪物

ゼツボーグアイコン素材



滅



元幹部

ナイトパンプキン&ウォープ


※画像右側のキャラ

展開

ディスダークは現場で活躍するキャラクターが時期によって変化していくタイプの悪の組織である。
以下にその変化を記載する。

クローズ決戦編

  • 第1話〜第12話

ディスダーク三銃士のクローズがプリキュア討伐の任務の主導権を持っていた期間。
クローズは「ディスダーク三銃士」と呼ばれるいわゆる三幹部の一員だが、もともと、人間界での作戦活動はクローズ一人に与えられていた任務であった。

最初のころは、次世代のプリンセスプリキュアたちが生み出されるのを阻止することを目的に、人間界にやってきたロイヤルフェアリーのアロマパフを付け狙っていた。
しかし結局は次世代のプリンセスプリキュアの誕生を防ぐことはできず、人間界に散らばった12本のドレスアップキーをプリキュアたちが揃える前に倒してしまおうと、ゼツボーグを生み出し続けている。

もしも12本のキーがすべてプリキュアたちのもとに集まれば「絶望の扉」が開放されてすべての夢が取り返されてしまうので、ディスダークからすればそれだけは避けなくてはいけない。

レインボーフレーバー12で出すアクリルキーホルダー
レイフレ12新刊



上述したとおり、人間界での作戦活動はもともとはクローズ一人に与えられていた任務であったのだが、第5話に至るまで毎回失敗を重ねてプリキュアの誕生を許してしまう。
その責任をとる形で6話からクローズは謹慎を申しわたされ、以後しばらくはシャットロックが出撃している。

しかしクローズはその屈辱に耐えきれず、最後のチャンスをディスピアに懇願して第9話にて再び出撃。それでも敗北したためにもはやディスダークに帰ることもできなくなり、最後はただ私怨でプリキュアたちを倒そうと付け狙うようになる。
第11話では、クローズは命をかけてプリキュアを倒すことを決意し、フローラに対して憎悪の感情をぶつけて猛攻撃をしかけ、フローラがもつ夢に対して「迷惑な夢」と吐き捨てるが、夢の目標が決まっていくプリキュアたちに逆転されそうになる。
ついに最終形態となったクローズは「夢なんてない」「希望なんてない」「未来なんてない」とプリキュアたちを追いつめるが、彼女たちが得た新しい必殺技を受けて殉職した。

ごきげんよう…
鳥クローズさん



この時期のディスピアはあくまでプリキュア討伐を優先するようクローズたちに指示していたため、結果的に人間界への大々的な侵略活動が抑えられている。
ただ、三銃士たちはプリキュアのことを無視していいなら、ゼツボーグを無差別に暴れさせて人間界など簡単に落とせると豪語している。
また、プリキュアとの戦いの過程で無関係な一般人が巻き込まれることにはなんら躊躇も遠慮もないので、三銃士たちは基本的に人間たちを虫ケラのようにしか思っていないのは確かである。

トワイライト登場編

  • 第13話〜第22話

ディスピアの娘であるトワイライトが任務の主導権を担当するようになった期間。
ディスダーク三銃士の生き残りであるシャットとロックをトワイライトが指揮するという上下関係の構図になっている。とくに、シャットが従者になることが多い。

目的などは三銃士編と変化はないが、トワイライトが執着している「偽者のプリンセスの打倒」への意向が色強くでるようになる。
第16話からは、プリキュアたちに新しい力を与えるとされる「ミラクルドレスアップキー」の強奪・破壊に重点を置くようになる。

この期間は、トワイライトがディスピアから授かっていた「ブラックキー」と称されるアイテムを用いてシャットやロックを強化させて出撃しており、強化された幹部が生みだすゼツボーグもパワーアップしている。

気高く、尊く、麗しく
ゲーム機が気になるトワ様



第18話にて、プリキュアたちがミラクルドレスアップキーをコンプリートしたことで、いつも余裕の態度だったトワイライトも本腰を入れることを決意し、ディスピアから授かった2個目のブラックキーを用いてプリキュアたちを圧倒する。
戦いの最中、トワイライトはプリキュアに対して「偽者のプリンセス」と罵倒し、「高貴なる者は生まれた時から高貴なる者」「努力を重ねたところでプリンセスにはなれない」と現実を突きつけるが、自分だけが目指せるプリンセスがあるとフローラに反論され、自分が理想とするプリンセス像を決めた彼女に逆転される。
そして、トワイライトはミラクルドレスアップキーの力で強化したプリキュアたちに追いつめられ、はじめて撤退を余儀なくされる。

第20話・第21話では、ディスピアから「失敗作」と酷評されるほどに落ちぶれたトワイライトは名誉回復のため、事前に入手していた「プリンセスパフューム」に3個目のブラックキーを差し込むことで「ブラックプリンセス」という形態に変身し、プリキュアたちを敗北寸前まで追い込む。
しかし、カナタの説得とキュアフローラの必死の想いをうけたことでトワイライトは浄化され、本来の姿であるトワに戻ることに成功する。

Go!プリ 第18話 トワ様激おこ
降臨!ブラックプリンセス★絶望よりも深いモノ…ダークオーブの姫君



トワイライトの正体は、ホープキングダムの王女にして、カナタの妹「トワ」であった。ディスダークを離脱した彼女は「キュアスカーレット」として罪を背負いながら生きていくことを決意し、ついにプリンセスプリキュアの仲間になった。

ロック下克上編

  • 第23話〜第30話

ディスダーク三銃士のひとりであるロックが任務の主導権を得ることになった期間。
首領代行ともいえる立場になったロックが、同僚だったシャットを強引に指揮するという構図になっている。そのため、この期間のシャットは鬱憤を晴らすため旅に出ている。

第22話の戦闘で傷を負ったディスピアが「絶望の森」で傷を癒し、力を蓄えることになり、その期間中はロックに主導権が与えられた。ディスピアの復活と強化のための「絶望の力」集めが主な活動になる。

主導権を得たロックが、いままで隠していた本当の力を発揮し、少年の姿であったロックが、青年の姿になったのもこの時期である。

また、ゼツボーグもロックが所持するアイテムによって強化されており、ゼツボーグに赤い角と翼が生えるようになり、瞳も黄色いものに変化している。

ロックさん
ロック様らくがき



第28話にて、絶望のエナジーをいっきに溜めるために「ドレスアップキー」をねらい、プリンセスプリキュアに対抗するため自身の分身をふたり分つくり、結果として9個のドレスアップキーを強奪することに成功する。
奪ったドレスアップキーを「絶望の檻」に閉じめ、絶望のエナジーを大量に入手。
これによりディスピアを復活させるかと思いきや、集めた「絶望の力」をホープキングダム城に注入し、巨大なゼツボーグ要塞を生みだして人間界へと侵攻する。
実はロックはディスピアのしもべという身分に不満を秘かにもっており、いつかディスピアを超える存在となり、世界を楽しい絶望で満たそうと企んでいたのである。

第30話では、ゼツボーグの要塞とともにロックはプリキュアたちと交戦するが、結果として奪ったドレスアップキーをプリキュアたちに奪還されたため、本気になったロックは最終形態になってディスピアをも超える存在になる。
しかし、みんなに託された想いに応えるため未来を切り開くことを決意したプリキュアに逆転され、ロックは「みんなとか想いとかどうでもいい」「ボクは王になる」とプリキュアとは正反対の独りよがりな野望で反撃するが、新しい必殺技を得たプリンセスプリキュアによって倒され、ロックの悲願である下克上劇に幕を閉じる。

\ロックユアドリームプリキュア/
竜ロック



倒された後は、身を包んでいたパーカーが消滅すると同時に妖精の姿に変わってしまった。
実は、ロックの男の子のような身体部分はホープキングダムの妖精「クロロ」に憑依して得た姿であり、本体となる部分は「パーカー」などの服装部分であった。
ロックから解放されたクロロは現在ミス・シャムールの保護下に置かれて、睡眠状態にあったが、第33話にて目が覚めた。

絶望の種編

  • 第31話〜第39話

かつてプリンセスプリキュアによって倒されたクローズが地獄から復活し、ディスダークのナンバー2となって主導的に活動する期間。
さらに、クローズが「絶望の種」から生みだした新幹部のストップフリーズのほか、三銃士のシャットを従わせるという構図になっている。

クローズから絶望のエナジーを受け取ることでディスピアが目覚めたため、ディスダークは再びディスピアの直接統治のもとに置かれることになった。
今まで拠点として使用していたホープキングダム城は、ロックとプリキュアとの決戦のあおりで消滅してしまったため、ディスピアは城の跡地に無数のイバラを生やして新しい「絶望の森」を作り出し、以後はここが新拠点となる。

伝説の12個のドレスアップキーをプリキュアたちにすべて揃えられてしまったこともあり、人間界を絶望に染め上げる侵攻計画をディスピアは本気で決断。
侵略の下準備として人間界に無数に「絶望の種」がばらまかれ、この種を「絶望の森」として育てるために人間たちの絶望を集めることが、復活したクローズにあたえられた新しい目的となった。

クリスタルプリンセスロッドの販促に使われた人
ストップ&フリーズ&クローズ



第38話にて、クローズがはるかをプリンセスプリキュアの中心であることを確信し、希望にあふれる彼女を絶望させるために行動し、ノーブル学園に「黒須」(くろす)という男子生徒に扮装して潜入を計る。
表向きには、はるかたちの夢を応援することで油断させたあと、単独になったはるかにクローズとしての正体を明かして襲撃して追いつめるも、すでに成長していたキュアフローラには通用しなかった。
しかし、偶然にもカナタの言葉によってはるかが絶望したことによってクローズの作戦が成功し、彼女の絶大な絶望を吸収した絶望の森が成長したことで夢が浜の町を覆ってしまう。

第39話では、クローズが次々と人間たちを絶望させて無数のゼツボーグを生みだしていくが、そこにキュアフローラを除いたプリキュアと交戦になるも、ストップとフリーズを呼びだしたことで優勢になる。
しかし、自力で立ち直ったはるかがキュアフローラとして復活したことでクローズが動揺し、「夢はおまえを追いつめる」「プリンセスなんてなれやしない」とフローラに猛攻撃をしかけるが、痛いのも苦しいのも受け止めてでも夢を叶えることを決意したフローラに逆転され、結果としてクローズの絶望の森を使った作戦は失敗に終わった。

【ぷり】黒須くん【きゅあ】
クローズさんかっけええええ!!



また、この時期からシャットの待遇が以前よりも悪化しており、上司になったクローズには凄まれ、同僚のストップとフリーズからは相手にされず、迷走しては落ちこむことが多くなっている。

メツボーグ編

  • 第40話〜第47話

絶望の森の作戦が失敗に終わったことで猶予がなくなり、支配しているホープキングダムの「炎の城」「星の城」「海の城」「花の城」4つの城をプリキュアに解放されないように動きだす期間。
構成員や基本的な作戦などは「絶望の種編」と変化はないが、「メツボーグ」というディスピアの分身である怪物を使役することもあり、人間の「より強い絶望」に重点をおくようになる。

第45話にて、ディスピアから最終通告を受けたシャットが最後のチャンスとして、メツボーグを使役してプリキュアたちに襲撃をしかけるが、結果として敗北してしまう。
第46話では、シャットは自分が落ちぶれたのはトワのせいだと決め付けて憤慨し、ロックやクローズには見下され、ディスピアからは見限られたことへの鬱憤から強化形態となり、さらには自身の絶望の力で最終形態と変貌して暴走するが、プリキュアたちの必殺技を受けて元の姿に戻る。
そして、トワから救いの手を差し伸べられるシャットだが、シャットはそれを拒んでどこかへと去っていく。

獣化第一形態シャット
シャムシャックロ



第47話にて、最後の砦である「花の城」を死守するため、クローズが小鳥に化けてはるかを城へと誘導し、彼女を騙すためプリンセスにさせて夢を叶えさせるが、はるがが理想としたプリンセスではないと拒まれ、正体を明かしたクローズとキュアフローラの一騎打ちになる。
クローズは「グランプリンセスにはいつなれる」「終わりのない夢を追い続けている」とフローラを精神的に追いつめるが、逆に夢に終わりがないことがフローラの強みになり、さらにはフローラがめざす夢が具体化されたことで逆転され、挙句の果てには最後のメツボーグまでも倒される。

宿敵
つよく、やさしく、美しく



花の城が解放されたことで、支配していたホープキングダムが解放され、ディスダークのアジトまでもが消滅したため、決戦の舞台は人間界へと移行する。

最終決戦

  • 第48話〜第50話

開放されたホープキングダムを放棄したディスピアが、人間界への総攻撃を開始する最後の決戦に突入する期間。
構成員はシャットを除くクローズたち、そしてプリキュアに倒されたロックもディスピアの操り人形のような形で復活し、離反したシャットも駆けつけてディスダーク三銃士が本編で初めて三人揃うこととなる。

第48話にて、復活したロックがディスピアのために絶望を集めるも、ゆいの活躍によって絶望のエナジーが抜けだして弱体化するロックだが、生前のような偉そうで野心家だった部分が欠けているとシャットに一喝されたことで自我が蘇り、ディスピアの洗脳から解放される。
この時点のシャットは、ゆいの奮闘を見た影響で、プリキュアを助ける決意を固めた。
そして、プリキュアの必殺技を受けたことでロックを撃退し、ついにディスピアが自ら動きだす決意を固める。

三銃士
変わるぞ、私たちも!



第49話では、ディスピアがクローズを吸収して世界中をイバラで覆い尽くし、さらにはプリンセスプリキュアを変身解除まで追い込んだ。
しかし、パフ&アロマやノーブル学園関係者たちの奮闘、さらにシャットやロックの力を借りたクロロが反旗をしたことでプリキュアは「グランプリンセス」へと覚醒し、ついに絶望そのものであるディスピアを倒した。
しかし、依然としてホープキングダムの住人の夢は封じられたままであり、ディスピアは倒される間際に「忘れるな、絶望は…。」と言い残していた。

未来への選択
「がんばるロロ!」「だね!」



第50話では、ディスピアが消滅の間際にすべての力をクローズに託したことが判明し、ディスピアの力を得たクローズがプリンセスプリキュアの最後の敵として君臨する。
クローズは絶望そのものであるディスダークが不滅であると豪語し、世界を再びイバラで覆い尽くしたあと、クローズに話をしに来たキュアフローラと因縁の決戦になり、ストップとフリーズを駆使してフローラを追い詰める。
戦闘の最中、絶望は消えないと主張するクローズに対して、フローラは夢と同様に絶望も消えないことを理解し、「夢だけでなく絶望も自分を成長させてくれた」と絶望をも受け入れたフローラにクローズは興醒めて戦闘を途中で放棄し、「絶望がある限りまた現れ続けるか、今のところは消えてやる」と宣言し、フローラに別れの言葉を交わしたあとクローズはどこかへと消えていった。フローラもまた絶望の化身であるクローズを消し去ることはできないと知ったため「ごきげんよう」の言葉で彼をただ見送るのみだった。
フローラはクローズを倒すわけでも許したわけでもなく、クローズもフローラと和解するわけでも改心したわけでもないが、互いの存在を「理解しあった」がゆえにどちらも悔いの感情は残さなかった。

はるかな夢へ
あばよクローズ!



クローズとフローラが互いに休戦を決意したことで世界にはとりあえずの平和が戻り、プリキュアとディスダークの戦いは一応の結末を迎えた。
その後はホープキングダムと人間界は互いに干渉しない「遥か彼方」の世界同士として往来も禁じられる。これがこの二つの世界の本来あるべき姿だからだ。
トワやカナタやロイヤルフェアリーたちは当然故郷に帰還したが、シャットは服装や顔のメイクなどを一新して人間界に留まり、ロックは三銃士としての力を失ったためにシャットのマフラーとして仕方なく人間界に住みつくことになる。
ディスピアの分身である彼らにとってはホープキングダムに帰属意識などあるわけではないだろうが、「悪役」の意地としてプリキュアたちと馴れ合わないことを選んだとも言えるかもしれない。
闇の力を失いただの人間と同じような存在になった彼らが人間界でどのように生きていくのか…… それは語られぬまま終わったが、言わぬが花というところだろう。

ディスダークの末路

ディスピアの後継者であるクローズがどこかに去った影響からか、シャットとロックは生存しているものの、絶望の力の供給が止まり空を飛ぶこともできない状態になったため、ほぼ無害の存在となる。
ここにディスダークという組織は事実上消滅したことになる。

しかし、最終回で描かれたエピローグでは、ホープキングダムにおいては絶望の森は完全に消滅したわけではなく、未だに残り続けていることが示されていた。
夢は必ず叶うものではなく、叶わない夢がある限り絶望は生まれる。ゆえに夢の思いによって形成されるホープキングダムは絶望を必ず生み出す世界なのだ。それは決して誰も否定できない事実としてあえて本作が残した負の面である。
森のイバラは今は眠っているかのようにおとなしいが、いつの日かこの森からディスダークのような組織が再び生まれることをカナタもトワも確実視している。
だがその時はまた、未来のプリンセスプリキュアが絶望との戦いに挑むのであろう。

叶わぬ夢が絶望を生む以上、夢を持つ限りは絶望を生む可能性は誰にもある。そして、カナタ王子が記憶喪失になった時、夢を忘れたが故に絶望に飲まれることもなかった。だが、夢破れて絶望に沈むことを恐れて、夢を持つこと自体を避けるのは寂しいことでもある。
絶望は夢の光がもたらす影であり双子のようなものだ。ディスダークは絶対悪と同時に必要悪でもあったと言えるかも知れない。

制作スタッフの見解

実はディスダークの扱い方は、放映途中に180度の方針転換がなされている。
元々は視聴者がディスダーク側のキャラに感情移入しないように、あまり敵側の描写をする予定はなかったということ。

『Febri』 vol.30(2015年8月10日発売)で今作のシリーズディレクターである田中裕太は、『フレッシュプリキュア!』以降「敵が改心する」というパターンが多くなってきたことで、初期のころのような「敵が改心せずに倒される」という展開がしづらくなっている現状を指摘している。
シリーズ構成の田中仁も、ディスダークについては「シリアスかつシンプルな悪」と位置づけている。
そのため、今作の企画の早い段階で「敵は悪くて怖い絶対悪の存在」と位置づけられており、「今年の幹部は倒す」とまで宣言している。

実際にこのインタビューが掲載された時期まではそれが忠実に守られており、クローズは悪の誇りを貫いて散り、ロックは外道そのもので、シャットは嫉み妬みに捉われた小悪党と言った感じで、単純に憎たらしい敵としてしか描かれていない。
この時期からオープニングが2番に変更されるが、この歌詞に「悪はバンバンバン倒す わたしたちでいたいね」というフレーズがあることも、悪いディスダークはプリキュアがやっつけるんだというわかりやすいテーマが強調されていた。
なお、映画版の敵キャラクターであるウォープナイトパンプキンも同様。また彼らは「同情の余地もない外道」であると、担当声優の諏訪部順一中尾隆聖がインタビューで述べている。

ただし、3クール目に入ってからは、

  • クローズが復活し、フローラに対し強い敵意を持ちつつではあるが、彼女の思想に一定の理解を示すようになる
  • シャットが一度倒された後にディスダークを離脱。最終決戦時にディスピアに反旗を翻す
  • このシャットの行動に理解を示したロック(復活後)もディスダークを離脱
という展開が続き、シャット・ロックはもちろんクローズも最後まで絶命することはなかったため、最終的にかなりの数の幹部が生き残ることになった。
クローズ・シャット・ロックの3人とも決して改心はしていないものの、プリキュアや人間たちの行動に影響を受けており、シャットとロックに至ってはディスピアを倒すために呉越同舟的な形で一時的にプリキュア・人間側に協力することになった。
結局、『Febri』インタビューでの決意表明とは異なる方向性で決着したことになる。

どうしてこういうことになったのかについては、放映終了後に刊行された『Go!プリンセスプリキュア コンプリートガイドブック』で田中仁が事情を語っている。
本作が元々は敵側の描写を同情の余地なき悪党にしようとした理由は上述の通りなのだが、もう一つ理由があって、それは「尺の問題」だということ。
田中仁は「本作はプリキュアとなる少女達の心の交流と成長を描くのがメイン」としており、シナリオのすべての尺をできる限りプリキュアメンバーの視点に集約するように物語を構成している。
このことは徹底しており、そもそも全寮制学園という閉ざされた空間が舞台になったのも主人公たちがいつも一緒にいることに説明を省略するためとしている。例えば、過去作のプリキュアだと学校の時間帯なら一緒に入れるかもしれないが、それ以外の時間帯ならば移動し集合する描写がわずかでも必要になる。何より家族の描写も必要になるだろう。それら全てをカットして不自然でない舞台設定が全寮制学園だったのである。
当然、敵サイドに関して細く描くのも否定的で「最後まで描ける尺があるならやるけど、尺がなくて中途半端になるならやめるべき」だと考えていたということ。
クローズが倒された11話についてもあくまでフローラ側の視点によるフローラのドラマとして脚本が描かれたのである。クローズはそのドラマを盛り上げるための悪役で、だからこそ悪役らしく散っていった。

だがその11話の脚本を書いていた時に、プロデューサーから「クローズを復活させる展開にできないか」と打診されたらしい(※本作ではプロューサーが複数人いるが誰かははっきりしない)。
クローズは悪の華として散るのが最大の見せ場なので復活なんてしてしまうと構成が崩れるとして最初は否定的だったものの、クローズの復活なんて考えてもいなかったので「もしも復活させたらどういう物語になるのか」ということにも同時に興味を持つようになったようだ。
そして11話の放映を見たときに、クローズ役の真殿光昭の快演に心が打たれたことと、クローズを倒したときのフローラの「ごきげんよう」の表情にとても複雑に見えたことで、この二人の物語も続きを書けるかもしれないと思い直したということ。
そして、中途半端になるから敵に関しては細かい描写はしないと考えていた以上は、敵に関して描くなら中途半端は許されないとして、フローラとクローズの関係性を物語のクライマックスに置く形で構成を作り直したのである。
そしてクローズが復活させるのにロックだけ退場させるのは寂しいということでロックも最終的に復活して見せ場を作ってやり、ならばシャットも……という流れになった。ロックの本体がフードという設定は初期からの構想であったが、妖精のクロロに取り付いているという設定はロック復活の構想が固まってから加わった後付け設定である。

田中仁は『ドキドキ!プリキュア』からシリーズの脚本チームに参加しているが、「敵キャラを細かく描写しようとすると、多くのスタッフが視聴者以上に敵キャラに感情移入しすぎてしまうということを体験談として語っている。そして、今回は敵を細かく描くことは尺の都合で難しいので感情移入しすぎないようにと一番頑なだった自分が、結局は思いきり敵に感情移入してしまったと皮肉を交えて述懐している。(穿った見方をすれば、『Febri』インタビューで指摘された「最近のプリキュアが敵を倒せなくなった問題」の原因の一つが垣間見えたと言えるのかもしれない)
なお、もしもクローズが復活しなかった場合は、二番目にシャットが倒されて、次にロック、そしてディスピアとの決着で終わったということ。

ちなみに、ラスボスがクローズなのかディスピアなのかについては、スタッフ見解ではあくまでディスピアがラスボスとしている。最終回でのクローズとの一騎打ちは戦いではなく対話という位置付けなのである。
(歴代作品のラスボスのコピーが現れる『プリキュアオールスターズみんなで歌う♪奇跡の魔法!』でゴープリ枠で出演するのもディスピアである)

関連項目

Go!プリンセスプリキュア

幻影帝国←ディスダーク→闇の魔法つかい終わりなき混沌

暗黒科学帝国デスダーク・・・名前がよく似ている。
ナイトメア(プリキュア)・・・同じく絶望の力を行使するプリキュアの敵組織。こちらも首領は女性である。
ファントム(仮面ライダーウィザード)・・・同じく人を絶望させる事を目的としている。

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