「こんなところまで来やがって…… 生意気な連中だ」
CV:中尾隆聖
概要
『プリキュアとレフィのワンダーナイト!』に登場する敵キャラクター。
パンプキングダムの昼を一瞬にして奪った元凶であり、そのパンプキングダムの昼を取り戻すことができるミラクルライトを狙って、それの持ち主であるレフィを襲っていた。
ハロウィンで使用されるカボチャのランタンの様な顔と不気味だが高貴な雰囲気が漂う服とマントを着用し、大きな手には白い手袋をしたマジシャンやドラキュラを彷彿とさせる姿が印象的。一人称は「オレ」。
王国を実質的に支配しており、城の玉座に鎮座し、複数の鍵穴型の単眼をしたカボチャ頭のゼツボーグを使役しているが、ウォープと違ってディスダークとの関連は分かっていない。
身体を霧状にする能力を持ちキュアマーメイド、キュアトゥインクル、キュアスカーレットの3人を倒すなどプリンセスプリキュアを苦しめたが、そのプリンセスプリキュアの予想外ともいえる抵抗にあい、最後はキュアフローラの一撃でぶっ飛ばされて空に消えていくというプリキュアシリーズでは珍しい退場パターンとなった(プリキュアシリーズのラスボスの退場パターンはTV本編・映画版問わず浄化技を受けて消滅するのが大半である)。
これで一件落着と思われていたのだが、『レフィのワンダーナイト!』の後日談を描いた小説『花とレフィの冒険』で後述するある方法を使う事で復活を遂げ、決着をつける事となる。
小説での活躍
プリンセスプリキュアたちとの戦いに敗北後、“悪念”という実体を持たない概念的な存在として現世に留まり続け、あらゆる物質に憑依を繰り返しては虎視眈々と復活を遂げようと暗躍していた。
そして、物語の冒頭で1羽の鳥に憑依してパンプキングダム内を徘徊していたが、その事に気付いたレフィによって先の戦いを記していた彼女の日記の中へと封印され、王国にある「オリムル森」の奥へと納められる。
しかし、今度はあらゆる世界を司るオリムルの森の特性を逆に利用し、森にある平和で幸せな世界を怒りと憎しみが渦巻く争いが絶え間なく続く世界へと描き替えよと画策する。
だが、そのような事態を危惧したレフィによって今度は人間界へと移動させられてしまい、物には意思が宿らないという人間界の特性によって大半の能力を無力化されてしまうも、先の戦いを夢に見た園ノ宮花という名の少女に偶然発見され、彼女が夢に見た出来事を自身が封印された日記に記したことで一定の力を捕り戻すことに成功。
自力でパンプキングダムへと舞い戻り、レフィの父である国王に憑依。王国中を自身の悪念で覆いつくし、自身の完全復活の鍵であるレフィを見つけ出すと、彼女の母親である王妃を人質にとって彼女に鍵を渡すように脅迫。その意向を飲んだ彼女に手により遂に復活を遂げる。
復活後、レフィを一時的に消し去り、その強大な力で以前煮え湯を飲まされたプリキュアたちを徹底的に苦しめるが、最後は復活したレフィと花の必死の活躍により彼女たちに回復を許してしまい、最後はプリキュアたちの浄化技である「プリキュア・リアン・エテルネル」を受けて体が砕け散り、今度こそ完全に消滅し、最期を迎えた。
演者
担当声優の中尾隆聖は、プリキュアシリーズでは『スイートプリキュア』のラスボス・ノイズ / ピーちゃんを演じて以来。
プリキュアシリーズでテレビ本編とプリキュア映画両方のラスボスを演じた声優はハウリング(スイプリ映画版)⇒ピエーロ(スマイル)を演じた玄田哲章、ゴーヤーン(S☆S)⇒ブラックファング(ハピプリ映画版)を演じた森川智之に次いで3人目となる。