概要
終始慇懃無礼な口調で話しいつも揉み手をしていて、プリキュアとの戦いでダークフォールの戦士が敗れるとその原因について何かと口出してくる嫌味な性格。
また、その際わざと下らないダジャレも織り交ぜて言うことで一層精神を逆撫でする事もある。
しかし、自分の嫌味をほとんど聞き流してマイペースに踊りまくるモエルンバや、嫌味を言う以前にやる気そのものがかなり足りないドロドロンに対しては逆にペースを崩されて困惑したりすることも多い。
満と薫の登場後は緑の郷から様子を窺うことも多くなり、海の家の客や夜店の的屋に扮装してミズ・シタターレの前に現れたりキントレスキーのマラソンに自転車でつき合わされたりするなど、コミカルな一面を見せることも多くなった。ミズ・シタターレには「ゴーちゃん」呼ばわりされてはいつも言い返している。
外見はかなり小柄で一見すると単にアクダイカーンの腰巾着のようにも見えるが、他のダークフォールの戦士と同等あるいはそれ以上の高い能力を持つ。
第41話ではフィーリア王女からフェアリーキャラフェを強奪し、自らの滅びの力を注ぎ込むことでカレハーン等5幹部を再生させ、更にプリキュアの使う精霊の力を完全に無効化させる効果も加え苦しめた。
ダークフォールに自分だけの隠れ家のような物を作っていたが、プリキュアとの闘争により破壊される。
第42話で再建されており、地下深くには当時消息不明となった満と薫が沈んでいた。
ネタバレ
※ここから先、本作の核心に迫る重大なネタバレが記載されています。
真ゴーヤーン
「この姿になるのは、久しぶりですね…」
その正体はアクダイカーンを生み出したダークフォールの真の支配者であり、本作のラスボス。
ただし、アクダイカーン自身は自分がゴーヤーンに作られた影武者であること自体を知らず、ゴーヤーンを忠実な臣下と本気で信じていた。
最終決戦の第47話でアクダイカーンがプリキュアとの戦いで負傷し、もはや使い物にならないと判断したゴーヤーンは彼をアッサリと消滅させ、その本性と真の姿を現す。
「どんなモノもいつかは滅びる。例外はありませんよ、アクダイカーン様?」
元々がどのような存在であるかなど具体的な詳細は劇中では語られなかったが、プリキュアとの戦いの中での会話では宇宙の誕生以前から存在し、後から数々の星や生命が誕生しどんどん騒々しくなっていく世界を不快に思っており、以前の何も無い暗黒の静けさを取り戻そうとすることが真の目的と語っている。
この事から、宇宙創世以前の虚無そのものが具現化した存在ではないかと推測されている(前作ラスボスの正体が宇宙そのものだった事といい初期のプリキュアのラスボスはやたらとスケールがデカい)。(近年だと、スター☆トゥインクルプリキュアのラスボス「蛇使い座」が宇宙の創造主達と同格の存在)。
主に手から赤黒い光球や闇そのものを放出して攻撃し、肉弾戦においても凄まじい強さを誇る。
劇中では光球一発で街と山二つが一瞬で消し飛んでクレーターと化すなど、それまでのダークフォールの戦士や表向きの支配者であるアクダイカーンとは桁が違う力を見せた。
●アクダイカーンを打ち破ったキュアブライトとキュアウィンディと満と薫の4人を向こうに回すも、これを圧倒。
●4人の連携攻撃を食らっても、ビクともしない。
●全力の「プリキュア・スパイラル・スター・スプラッシュ」を打ち消す。
●ブライトとウィンディを変身解除に追いやる。
●地上の精霊達を全て吸収・消滅させ、地球から生命が絶滅する。
●最終変身後の4人(花鳥風月)の連携攻撃を食らっても、ほぼ無傷。
●「もう手加減なしです、滅びなさいっ!」⇒地球が文字通り木端微塵になる。
●遂にキレて、宇宙諸共プリキュア達を滅ぼそうとする。
……など、そのずば抜けた戦闘能力・所業と真の設定から一部のファンの間では初代のジャアクキングや劇場版のブラックホールと並び歴代プリキュアの最強ラスボスとする意見も多い。
その後はキュアブルームとキュアイーグレットに変身した咲と舞、月と風の力をそれぞれ借りた満と薫の最終必殺技「プリキュア・スパイラル・ハート・スプラッシュ・スター」を受け遂に致命傷を受ける(※この際、そのあまりの命の輝きの強さにビッグバンを思い起こしているようなシーンがある)。
しかし、それでもなお無限の滅びの力によって長く耐え、ブルームとイーグレットの腕をつかんで道連れにしようとまでする。
だが、互いに握った手を決して離さず、最後まで諦めない4人の姿を見て、
「全く手に負えない力ですね……希望の絆ですか……」
と、希望の力を前に遂に敗北を悟り、光の中へ消えていき、最期を迎えた。
余談
ゴーヤーンを演じる森川智之は、ゴーヤーンのような嫌味ったらしい悪役を当てられる機会が少なく(森川の担当するキャラの多くはイケメン役が占めている)、結構気に入っていたらしい。
実際、プリキュアとは一切関係ないファン向けのイベントで「ゴーヤーンを演じてもいいですか?」と鷲尾天にわざわざ確認したことがあるほど。
そのため真の姿を見せた後も、最初は今まで通りのねちっこい声でやろうとしたのだが、スタッフ側からNGが出たため、真のゴーヤーンは威厳のある声になったという(榎本温子談)。
そしてSplash☆Starから8年の歳月を経て、映画『ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ』にて再びプリキュアの敵役であるブラックファングの声を担当することとなった。
更に2016年のプリキュアオールスターズ映画『プリキュアオールスターズみんなで歌う♪奇跡の魔法!』でも歴代のラスボス達と共に登場しているが、この場合は魔女ソルシエールがプリキュアの記憶を元に再現した複製体であるため本物ではない。
担当声優の森川はその後、自身が代表を務める事務所『アクセルワン』を設立し、多くの所属声優がプリキュアシリーズでレギュラーを務めている。
なお、プリキュアシリーズ歴代のラスボス声優としては出演時点の年齢が最も若い(放送開始時点で39歳)。
関連タグ
ガジャドム、グリラスワーム:ニチアサ同期作品に登場するラスボス。
ゴーダッツ/フェンネル:次世代3番目の作品に登場するラスボス。