「私の望みはただ一つ。ドリームコレットの力で不老不死となり、世界を絶望で支配することだ」
CV:杉山佳寿子
概要
『Yes!プリキュア5』の敵組織・ナイトメアを支配する女帝で、パルミエ王国を滅亡させた元凶。
ドリームコレットの力により永遠の命を得て世界を絶望で支配することが目的。
プリキュアシリーズ初の女性首領兼黒幕にしてラスボスで、身長などは通常の人間とほぼ同等である。
普段はナイトメア本部ビルの最深部にある社長室におり、部下とはモニター越しに話をする程度で、実際に謁見できるのは側近のカワリーノだけである。
常に仮面を装着しているが、本人の言葉によればかなりの高齢らしく、素顔は秘書であるカワリーノでさえも見たことがなかった。
なお、プリキュア5と直接戦っていないため、その実力は不明である。
しかし、カワリーノや自身の発言から、世界を絶望に陥れ新たな支配者となるはずの人物であった事、幾つもの世界を簡単に滅ぼす事ができるほどの力を持っていた事は明らかになっている(最終回でも覇気だけで怪人態カワリーノを吹き飛ばす等その片鱗は見せている)。
本編での動向
当初はドリームコレットしか眼中になくプリキュア5のことは二の次にしていたが、第24話で彼女達が絶望の闇の中に見せた希望の光に危機感を覚えるようになる。
その後、39話にてプリキュア5の実力を試そうと単身挑んだ結果、その予想以上の力に驚愕し、カワリーノらにコレット強奪を急がせる。
最終決戦では、奪ったドリームコレットを使い不老不死となり、仮面の下から若返った素顔を現わして、自身の仮面を模したコワイナーを使役してプリキュア5との戦いに臨む。
しかし、不老不死となっても彼女の心に安らぎは訪れず、さらにどんな苦境にあっても決して絶望しないプリキュア5の姿に動揺を隠せなくなり、遂に心中の不安や苦しみを打ち明ける。
ここで彼女もまた「老いや力の衰えを怖れる、心を持った存在」だと気付いたキュアドリーム=夢原のぞみの呼びかけで、「どうしたら希望を持つことが出来るのか知りたい」という思いが芽生え、対話を望むのぞみの手を取ろうとする。
その直後、絶望を崇拝するカワリーノを拒絶したことで彼を絶望の闇へと落としてしまい、結果として自身も心の拠り所を失うことになり、絶望の力を暴走させてしまう。
全ての世界を滅ぼしてしまうことを危惧したデスパライアは、自らプリキュア5に封印されることを望み、改心してココとナッツに謝罪するとともに、抜け殻となったドリームコレットを返した。
「こういう時になんと言ったらいいのか、私にはわからぬ。すまなかった...」
プリキュア・ファイブエクスプロージョンによって包まれた際にはプリキュアたちに感謝の言葉を述べ、優しい笑顔を浮かべながら崩れていくナイトメア本社と運命を共にするのだった。
余談
映画『プリキュアオールスターズみんなで歌う♪奇跡の魔法!』では歴代シリーズのラスボスの複製体が登場する中、彼女の複製体だけ登場しなかった。
和解エンド
プリキュアシリーズ史上初めて和解に成功したラスボスである。不老不死となったまま永久に封印されたため手放しには喜べない結末ではあるものの、今までとは異なる終わり方は話題を呼んだ。
中の人について
担当声優の杉山佳寿子氏はのちのドキプリ映画版で主人公相田マナの母方の祖母坂東いすずとその同一の存在である妖精ベベルを演じることになる。
関連タグ
カワリーノ ブラッディ ハデーニャ アラクネア ガマオ ギリンマ ブンビー プリキュアの敵一覧
ディスピア(プリキュア)、蛇遣い座(プリキュア)、あとまわしの魔女、カイゼリン・アンダーグ:後のプリキュアシリーズの女首領繋がり。ディスピアは名前の最初の文字が「デ」、最後の文字が「ア」で、絶望を司る敵組織の首領である点が、蛇遣い座はは髪の色が緑の点が、カイゼリンは、最終的に和解した点が共通している。
ロン、デスイマジン:同時期のニチアサにおけるラスボス。前者は(経緯は異なるが)末路も同じ。
ダークヘッド/ダイジャーグ:次世代4番目の作品に登場するラスボス。
プリキュアシリーズ歴代首領