「不幸は人間の心から生まれ続ける。お前達たちがどうあがこうと、世界から不幸が消えることはないのだッ!」
概要
その正体は幻影帝国の幹部にして映画で起こった事件の黒幕である。
不幸を力に変え、黒い糸を操る能力を持っている。また、幻影帝国の他の幹部同様にサイアークを生み出せるが、黒い糸を紡いで作り出すため人間を利用しない。
そのため一度浄化されたように見えても、黒い糸やその源である不幸のエネルギーがある限り何度でも復活をするという厄介な性質を持っている。
つむぎの足の自由を奪った張本人であり、彼女を利用して深い絶望のエネルギーを得る為にドール王国を作り出し彼女を誘惑、更には邪魔な存在であるプリキュア達を排除する為につむぎを利用してドール王国に誘き寄せ、着々と準備を進めていた。
その最終目的は世界を不幸に変えることではなく、そうやって得た力を使ってクイーンミラージュをも倒し、自分が世界の支配者になることである(当のクイーンミラージュもまた真の黒幕の操り人形であったが、その事実を知っていたかは不明)。
劇中での動向
つむぎがプリキュアに心を動かされて自分の手を離れようとした後も、黒い糸で作った繭に閉じ込め、プリキュアやジーク王子が傷つく様や、黒い糸に恐れ慄く人々の姿を見せつけて、不幸の源としてしつこく利用する。
最終局面では溜め込んだ不幸のエネルギーで一つ目のエネルギー体に変身し、ドール王国や世界中に張った黒い糸のせいでミラクルライトの光も届かないという状況の中、プリキュアを圧倒した。
しかし、不幸の源であったつむぎがプリキュアを信じ、応援を始めた事で黒い糸は幸せの白い糸に変えられ、最後は子供達の応援とミラクルライトの光を受けてパワーアップしたキュアラブリー=スーパーハピネスラブリーと、プリキュアの技「プリキュア・ミラクルラブモーション」を受けて倒され、完膚なきまでに消滅し、最期を迎えた。
余談
アニメージュ特別増刊号では映画版脚本&TV本編シリーズ構成担当の成田良美女史によると、映画版の敵は当初クイーンミラージュに従う映画版限定の強力な敵幹部を考えていたが、それではスケールが小さいと感じたようで、ブラックファングをクイーンミラージュに反旗を翻す強大な敵にしたことを明かしている。
演者
演じる森川智之はふたりはプリキュアSplash☆Starのゴーヤーン以来のプリキュアシリーズ出演で、今回もラスボス役での出演となった。