声:小野大輔
概要
ジーク王子は『映画 ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ』に登場するゲストキャラクター。
命を持つ人形たちが住んでいる国「ドール王国」を治めており、この国の王城に住んでいる
外見は「白馬の王子様」そのもので、立ち振る舞いも高貴な雰囲気がともなっている。
自分自身の男性的魅力を自覚しているようで、女性の扱いに非常に手慣れており、国を訪れたプリキュアたちをレディとして丁重に歓待した。
プリキュアたち4人もわりとまんざらでもない様子だったが、めぐみ、ゆうこ、いおながあくまで社交辞令として受け取ったのに対し、ひめだけは本気でジーク王子にのめりこんでしまった。
それもそのはず、ジーク王子は「自分の理想の恋の相手」としてひめが脳内で妄想していた人物像と外見、地位、人格、すべてが当てはまっていたのだ。
TV本編の34話でひめの理想が語られたときはあまりにも非現実的なものとして扱われていたのだが、いまここにその非現実的な脳内彼氏が突然現実に出現したのである。リアルな異性に免疫がないひめにとってこの衝撃は計り知れない。
そして何とかジーク王子と親密になりたいとめぐみの協力を得ていろいろと策を練るひめ。
男性に免疫がないためにそれはドタバタギャグとして描かれたが、ジーク王子もまんざらではないのか、城の舞踏会ではひめが少し気になってきたようで、二人きりでデートに誘っていた。
はたしてひめの恋の行方やいかに?
正体
ジーク王子は見た目は人間そのものなのだが、やはり彼も他の王国民と同じく人形である。
詳細はつむぎの項目に詳しいが、彼はつむぎが大切にしていた人形の一体である。
ジークはつむぎを心から大切に思っており、彼女が心の闇に囚われてからも、それがつむぎの選んだ道ならばとつむぎとともに闇に落ちる決意をした。
ブラックファングのプリキュア殲滅計画につむぎとともに加担し、プリキュアたちを信用させて油断させるのが彼の主な役割である。彼の「女の子が憧れそうな王子様」的なちょっとナンパ師的なスタイルもすべて演技であり、本当はつむぎ一筋である。
ひめが自分に気があるのを利用し、ひめをデートの要領で一人だけ森へ連れ出しプリキュアたちを分断させて、キスシーンのようなムードを作ってひめが目をつむっている隙に一撃を加えて無力化しようとする。
そこに離れた場所でキュアラブリーたちと戦っていたサイアークがふっとばされてきたため、すんでのところで何とかひめは助かる。
もう搦め手は無理と判断したジークは自ら正体を語る。ひめは自分が裏切られたことを知るが、そんなことよりもジーク王子が人形だったという事実の方にショックを受けていた。
やっぱり自分の脳内彼氏は三次元にはいなかったと気づかされ「やってられっかー!!」の叫びとともにサイアークに八つ当たりした。
「つむぎのため」という動機で動いていることはひめも理解していたようで、ジークを敵とはみなさなかった。なので、彼と拳を交えることはしていない。
つむぎとブラックファングの力に押されてプリキュアたちが一時撤退した後、つむぎが自分のやっていることに罪悪感を感じていることに気づき、このままではつむぎは壊れてしまうと危惧して、ブラックファングに反旗を翻す。
力かなわず人形の姿に戻されてしまうが、彼の奮闘は闇に染まりかけていたつむぎの心に変化をもたらすきっかけの一つとなった。
余談
ジーク王子の髪型が幻影帝国の幹部の一人ナマケルダに似ていることから以下のようなネタも生まれている。
担当声優の小野大輔氏は『Yes!プリキュア5GoGo!』の青年役や『ハートキャッチプリキュア!』の西原大輝役で出演したことがある。
また小野Dが中の人ということで、本編のディオレスキー派生な承り太郎ネタが生まれた。