CV:立花慎之介
概要
ホープキングダムの王子殿下で、本名はプリンス・ホープ・グランド・カナタ。
本作のプリキュアたちの活躍を影から支える味方側のサポートキャラ。
プリキュア伝説やディスダークの秘密を探るべく、ディスダークに占拠されたホープキングダムの様々な場所を巡る旅を続けている。
移動の際には「ウィッシュ」という名前の白馬に乗っている。
第1話が始まる直前に、王家の秘宝であるドレスアップキーが次代の「プリンセスプリキュア」を選出するために自らの意思で人間界へ転移。これをきっかけに王子はプリキュアたちを導き支えることを決心する。プリキュアへの変身アイテムである「プリンセスパフューム」をパフとアロマに託して人間界へ送り込んだ。
ドレスアップキーが選んだ3人のプリキュアが見つかった第6話では、その3人の少女に立体映像越しに面会し、プリキュアの力を使ってホープキングダムを救って欲しいと頼み込んでいる。
プリキュアたち3人の中の春野はるかとは昔からの知人同士。はるかが4歳の時に二人はドレスアップキーに導かれて邂逅し、はるかはその時点でフローラのドレスアップキーをカナタから預かっていた。はるかにとってカナタは、幼きころの自分に夢を信じることの大切さを教えてくれた恩人である。
年齢については詳細な設定はないが、製作スタッフのイメージ的にははるかと5歳くらいの差がある感じということ。そうなると18歳くらいの雰囲気ということになるだろうか。
王国を救う鍵であるプリンセスパフュームを、まだまだ甘えん坊だが勇敢で誠実なパフや、一見短気で怒りっぽいが物事のスジをキチンと通すアロマに託すあたり、人や物事の本質を見抜く目は持っている模様。
上述したようにホープキングダムの様々な場所を探索する旅を続けているが、今の王国はゼツボーグだらけの魔境と化している非常に危険な地域でもある。カナタ王子にはゼツボーグを倒すほどの戦闘能力もあるが、ドレスアップキーをもたないためよりしろとなった人々を絶望の檻から解放することはできない。
なお、剣は使わず王笏で戦う。杖術の冴えはどこかトワイライトに似ている。王笏からは球状の魔力の防壁のようなものを展開することもでき、味方とともに戦うときには毎度のように敵の攻撃から的確に味方をかばうシーンがある。
夢
カナタの夢は、「兄妹そろってバイオリンをもう一度弾く」というもの。
そう、実はカナタ王子には妹にあたる姫君がいるのだ。
その姫君とはプリンセス・ホープ・ディライト・トワ。
幼い頃は二人でよくヴァイオリンの演奏を嗜んでいたそうだ。ヴァイオリンはこの兄妹の在りし日の絆を表すものなのである。
だが、トワ姫は9年ほど前に行方不明になってしまっている。
王国の希望の象徴であったトワ姫が行方知れずになったことはカナタ王子のみならずホープキングダムの国民たちの多くを悲しみに突き落とした。その悲しみは時がたっても完全に癒えることはなく、未来へ対する漠然とした不安や諦観として国民が共有する「傷」となった。この不安や諦観は数年後のディスダークによる侵攻に抵抗する心の力を弱らせてしまっており、トワ姫失踪はホープキングダム王国が陥落する遠因となったと言える。
だが、カナタ王子はトワが失踪したそのすぐ後に、キュアフローラのキーに導かれて幼い頃のはるかと邂逅する。カナタ王子はプリンセスになることが夢だと語る彼女に妹の面影を合わせ、子供っぽい夢はもう卒業すべきなのかと悩んでいたはるかに「諦めなければ夢は叶う」と諭して、どんなに無謀な夢でも持ち続けて欲しいと願いを託した。
はるかはその言葉に勇気づけられ中学生になってもその夢を捨てることはなかったが、当のカナタ本人もはるかの夢を追おうとする純粋な姿に勇気づけられる。
そしてカナタも自分が口にした「諦めなければ夢は叶う」を信じることにして、妹との再開を諦めずに、それを今後の人生の夢とすることにしたのだ。
夢と希望を強く信じ続けたカナタは、ディスダーク侵攻の際もそれに抵抗する心の力を弱らせることなく、彼のみが絶望の檻に閉じ込められずに済んだ。
第20話では行方不明だった妹と悲願の再会を果たすが、既に彼女はディスピアの魔力によって記憶どころか自我さえも失ってしまっており、カナタの声は妹の耳には届かなかった。
続く第21話でカナタの妹への思いはバイオリンの音色と共に彼女の心に届き、プリンセスプリキュアの奮闘もあり、遂にトワを取り戻した。
しかし、兄妹の感動の再会も束の間。カナタはトワをはるか達に託して人間界へと送り出した直後、二つの世界を繋ぐ扉を閉ざすため単身ホープキングダムに残り、追ってきたディスピアと対峙。
そして今度はカナタが安否不明となるため、「兄妹そろってバイオリンをもう一度弾く」という夢はこの時はまだ叶わなかった。
なお、トワイライト(トワ)の弾く曲とカナタ王子の弾く曲は全く異なるものだが、この曲を同時に二重奏するとそれまでとは全く異なる一つの曲のように聞こえるという仕掛けがある。つまり一つの曲の構成要素を分解して2つの全く異なる曲にしたのである。これは劇中曲担当の高木洋のアイデアだということ。
「兄妹そろってバイオリンをもう一度弾く」というのは、単純に妹と一緒の演奏を楽しむというだけでなく、この「本来の隠された曲」を完成させるという意味合いもある。
フラグとはおっ立てるもの
21話ではるかたちを逃すためしんがりを務める決意を固めたカナタ。
まず、自分が何より大切にしていたバイオリンをはるかに渡す。
そして、「すぐに行くよ。叶えたい夢もあるからね」と余裕の笑顔を見せ、はるかたちを強引に次元の扉の向こうへと突き飛ばした。
しかし、皆が見えなくなってからは命をかけた決意の表情で追いかけてきたディスピアと相対した。
「会いたいと心から望めばきっと… はるか、また会おう!」
このセリフとともにカナタの杖の宝玉が砕け散り、彼の命の輝きを示すかのように大爆発を起こす。
爆発光を遠くから目撃したはるかはカナタの名前を絶叫して手を伸ばすが、そのときはすでに人間界へと次元転位が完了してしまい、カナタの安否は不明なままとなってしまった。ディスピアはあの時点で彼の殺害に成功したと思っていた様子。
この一連の流れは冒険・ファンタジー物の王道であるが、カナタの言動がやりすぎなくらいに死亡フラグのオンパレードになってるとして多くの視聴者の反響を呼んだ。
このあまりのフラグっぷりに、作中人物さえもはるか以外はカナタの無事を信じきれてなかったようで、特に22話ではカナタが命がけで救ったトワ自身が「兄は自分のせいで死んだ」とネガティブな考えに取り憑かれてしまった。
はるかからカナタのバイオリンを「あなたが持っていたほうがいい」と渡された際は、これを形見分けのように感じたらしく「やめてください! そんなもの…もう見たくありません」と完全に死亡認定してしまっている。
そして同話では、そのトワの絶望をディスピアに再び利用されることになる。
だが、あくまでカナタの無事を信じるはるかの励ましでトワが希望を取り戻してキュアスカーレットに覚醒。このキュアスカーレットが武器として使用するバイオリンはカナタのもっていたバイオリンが変化したものなのだが、スカーレットはこのバイオリンからカナタの息吹のようなものを感じとっている。このことから兄はまだどこかで生きていてバイオリンを通じて自分を見守ってくれているのだと信じることができるようになった。
その後のトワ姫は紅城トワの名でノーブル学園に編入し、はるかたちと共にプリキュアとしてディスダークとの戦いを続けている。
生存確認。そして、新たなる悲劇。
35話にて、カナタは人間界で倒れていたところを錦戸に助けられていたこと、その後は錦戸のアトリエに住んでいたことが判明した。
しかし、カナタはそれまでの記憶を失っており、はるか達のことや妹のトワのことすら覚えていなかった。
なお、倒れていた時に身に着けていた装飾品から、彼がカナタ本人であることはシャムールが確認している。
また、クローズが彼を目撃した時は、「カナタ王子によく似た男」程度の認識で、まさか本人が人間界にいるわけないとしてスルーしている。このことから、ディスダークという組織としてはカナタを死亡認定しているようである。
彼は自分のことだけでなくホープキングダムのことも忘れてしまっている。
はるかたちからホープキングダムのことを教えられ、その場でプリキュアへの変身やしゃべる妖精たちも見せられたが、どうしても「不思議なこと」という感覚で受け止めてしまい、現実感がまるで持てなかった。
ただ、はるかたちが必死な様子はカナタもわかるので、彼女たちがデタラメなことを言っているなどとは考えておらず、はるかたちが言うことを信じようとは努力している。
性格的なところに大きな変化はないが、自分が王子だなんて自覚が全くないため、カナタの特徴であった「強い使命感」もなくなってしまっている。良くも悪くも「普通の好青年」以上でも以下でもなくなってしまった。
キュアフローラを見たとき、うっかり「綺麗だ…」とつぶやいてしまってはるかをテンパらせるとか、王子時代には出さなかっただろう隙もできている。
最も悲劇的なことは、彼がバイオリンの弾き方を忘れてしまっていたことである。ただ、バイオリンの持ち方については誰が教えずとも慣れた手つきで構えたことから、思い出す余地は僅かながらに残っている。
やはりさすがにあれだけフラグを立てただけあって、「生きてました、めでたしめでたし」な単純なオチは許されなかったのだ…
はるかは無理にカナタに記憶を取り戻させるのは彼を苦しめるだけだと感じており、「ここからまた友達になろう」と昔のカナタも今のカナタも同時に受入れようとしている。
一方、トワはどんなことをしてでも兄との思い出を取り戻そうと決意している。記憶の戻っていないカナタに対しても「せめてお兄様と呼ばせてください」と涙ながらに懇願しており、あくまで昔のカナタに固執している部分が目立つ。記憶を失っても優しい性格のカナタは、トワに対して「自分が知らないカナタというお兄様」を演じようとしている。
これ以降は七瀬ゆいと同じように「プリキュアの正体を知る一般人の協力者」という立場で、はるかたちと関わりを保つようになった。
フラグとはへし折るもの
スタッフインタビューなどでは、カナタが記憶喪失になったことで物語はクライマックスに向けて大きく動き出すことが示唆されていたが、38話でついにそれが始まる。
無数の死亡フラグを打ち立てた上で、それを打ち砕いて生き残ったカナタ王子だが、38話でも無数のフラグを打ち砕くフラグブレイカーぶりを見せつけたのだ。
ただし、悪い意味で。
詳細ははるカナショックを参照。
なお一応フォローするとこの辺りの下りは次回第39話にて無事解決、記憶も取り戻している。
そして記憶回復と感動の兄妹再会!
39話にて、悪意がなかったとはいえ、はるかを追い込んでしまう発言をしてしまった、カナタははるかに謝罪をして、はるかは立ち直り、フローラに変身してそしてクローズに立ち向かった。
その時の戦闘の雄姿を見た弾みなのか、カナタの記憶は取り戻し、元の王族の格好と杖で、フローラ達を援護。
この時のカナタはフローラに対して「僕に新しい夢が出来た!はるかが、笑顔で居られるように。」と遠回しで告白しているような発言をして、新しい夢を見つけたのであった。
そして、フローラ達がドレスアップロイヤルになって、クローズ達を追い払い、窮地から脱したのであった。
そして、妹のトワと本当の意味で感動の再会を果たしたのであった。
40話では荒廃して誰一人国民のいなくなったホープキングダムで、妹とヴァイオリンの二重奏を奏でた。カナタの夢が叶ったと言えるかもしれないが、むしろこれは「平和な王国を取り戻し、いつかまたこの演奏を国民たちに届ける」という新たな決意をしたことに近い。カナタが望んだ本当の「妹との二重奏」は王国を取り戻してからのことなのだろう。
なお、錦戸さんも彼が記憶を取り戻したことを知らされたが、何か事情があるようだからとカナタの素性について聞くことはせず、その上で行くあてがまだないならと滞在を続けることを許してくれている。なんて良い人だ。
そんなわけで記憶を取り戻した後もカナタは普段は夢が浜の普通の好青年として表向きは暮らしている。だが、何か有事が起こると一瞬で王子服に変身してプリキュアのサポートをしてくれるのだ。え、変身? あの服はプリキュア的コスチュームだったのか・・・
(王子服を着込むと突然戦闘力が上がるので、ネタ抜きでそうかもしれない)
その後の第40話でロイヤルキーとプリキュアの城の力でホープキングダムと人間界との往来がやりやすくなったため、ホープキングダムでの調査を続ける生活に戻っている。
はるかにとってはカナタと一緒にいれる時間がまた激減したことになるが・・・
とはいえ、やはり生活の拠点は錦戸家であることは変わらず、年末の冬休みではトワも錦戸家にお世話になっている。
各話ネタ
■第1話
- 幼い頃のはるかが、同じ幼稚園の男の子達から、プリンセスになれない事にバカにされて、泣いている時に、どこからかカナタが現れ、はるかに「夢ってすっごい力を持っているんだ。君がその夢を大切に育てることができたら、きっと・・・」と夢の大切さを教える。
そして、はるかにドレスアップキーを渡した後、自分の名前を言った後、いつの間にかいなくなった。
■第2話
- 特に出番がないのだが、アロマとパフの話によると、アロマとパフにドレスアップキーを託し、プリンセスプリキュアを探すようにと指令を出し、そのままホープキングダムに残った。
■第6話
- はるか達3人が、シャムールからのレッスンを受けている最中に、レッスンパッドの通信で登場。
そして、はるかと(モニター越しとはいえ)久々の再会を果たす。
(※本編ではこの漫画のように、みなみときららがカナタに対して殺意を抱いていません)
- みなみと、きららとは初対面であった為、はじめましての挨拶をした後、
巻き込んでしまってすまないと謝罪をした。そして、ホープキングダムがディスダークによって占領された経緯と全体像を話し、3人に12個のドレスアップキーをすべてを集めることと、グランプリンセスになる事を依頼する。
- はるかに対し、幼い頃ドレスアップキーをはるかに渡したのは、はるかのキーがはるかを選んだからと推測する。その中で、カナタははるかに対して、'君があの日と変わらない君で居てくれて嬉しかった'、'夢を大切に育て続けてくれていてありがとう'、'僕もまた会えると信じていたから'などと、遠回しで告白しているような発言をしていて、この時のはるかとカナタは、どう見ても男女の見つめ合う目であった。
■第10話
- レッスンパッドの通信で、新たなドレスアップキーを見つけたと連絡し、その場所はノーブル学園内である事を知らせる。
- ホープキングダムの何処かで、クリスタルプリンセスロッドを発見する。
■第11話
- はるかとゆい達が、ディスピアによって作り出された、絶望の檻に閉じ込められている最中に、レッスンパッドの通信で、パフとアロマ達に、クリスタルプリンセスロッドを発見したと話す。
- この時、ゆいが一緒にいたため、ゆいにクリスタルプリンセスロッドを、召喚する方法を教えて、はるか達に伝えるようにと頼み込む。
- そして、はるか達3人が、夢の力を解放した為、その夢の力のエネルギーの柱に、クリスタルプリンセスロッドを放り込み、はるか達のいる場所にプリンセスロッドを届ける。
■第16話
- 大した出番はなかったが、新たなドレスアップキーの気配を見つけたと、はるか達にレッスンパッドの通信で知らせる。
■第19話
- シャムールの話だと、カナタには妹がいる事が発覚した。また、この時のイメージで、幼い頃のカナタが久々に現れた。
- ホープキングダムの何処かで、ゼツボーグと鉢合わせるが、持っていたロッドで、棒術の要領でゼツボーグ(ゼツボークにされた人間)を消滅。プリキュアほどではないが、かなりの強さを物語っていた。また、白馬の王子さまのごとく愛馬は白馬で、名前はウィッシュなどなどと判明した。
■第20話
- はるか達がホープキングダムに転送されたた為、3人は離れ離れになってしまった。
そして、はるかがウサギ型ゼツボーグと対峙し、フローラに変身し戦闘になるが、劣勢に陥ってしまう。この時、カナタが間一髪でその危機を救い出し、フローラがゼツボーグを撃破する。
- 久々の直接的な再会に喜ぶ2人、この時の2人はおとぎ話に出てくる、王子さまとお姫様のような微笑ましい光景であった。
- カナタは、3人が転送されたのは、キーが何かを伝えようとしているのではないかと推測する。
- カナタとはるかは、キーに導かれるように花の城に辿り着く。そして、先代の花のプリンセスプリキュアから'大いなる闇が復活する'や、もしもの時に備えて'プリンセスパフュームを一つ作り、それが危機に陥っている'などと、はるか達に知らせる。
- ウィッシュとの移動中に、はるかはカナタに対して、バイオリンを習っている、そして妹がいるなんて知らなかったと話し、カナタはそれを聞いて表情を曇らせる。ここで、カナタは妹のトワが行方不明である事を話し、その行方不明が原因で国民達が夢を失い、そしてディスダークの侵攻を抑えれなかったと、事の全体像を明確に話す。
- 何も知らなかったはるかは、カナタに謝るが、カナタは幼い頃にはるかと出会った事で、夢を失う事が出来ず、ディスダークとの戦い続けたと話し、はるかに感謝する。はるかも、カナタの力になりたいと、告白じみた事を言う。
- ホープキングダム城で、マーメイドとトゥインクル、アロマとパフ達と合流し、城の広場に行く。
(※本編ではこの絵のように、マーメイドとトゥインクルは、カナタを変質者扱いしていません)
ここで、ディスダークのプリンセス・トワイライト(プリキュア)が現れる。だが、カナタはトワイライトを見て、自分の妹トワである事を知る。
- そして、トワイライト(トワ)は、先代プリンセスプリキュアが残した、プリンセスパフュームを使って、ブラックプリンセスに変身し、カナタは勿論一同を唖然とさせる。
■第21話
- ブラックプリンセスになった、トワイライトことトワが、フローラ達に襲い掛かるが、カナタは自分のロッドの力で、フローラ達を援護しながら、トワに辞めるようにと説得するが、まったくその声が届かない。
- トワを元に戻す為、自分の演奏するバイオリンの音色を聞かせながら、トワイライトからトワへと戻すために行動をとる。そして、トワは元の姿に戻り、感動の兄妹の再会となる。
- と思ったら、ディスピアが怒り出し、命の危険を感じた、一同は人間界に通じる扉へと行き、人間界の避難をする。
- この時、トワは意識を取り戻し、カナタは「お帰りトワ!」と久々の兄妹の会話をする。しかし、はるか達にトワの事を託し、自らを犠牲にして人間界に通じる扉を破壊する。こうして、カナタはしばらく生死不明の行方不明となる
(※本編では、こんな会話はしていません!)
■第22話
- 前回で、行方不明になった為、登場はしていないが、トワの幼い頃の記憶で、カナタとバイオリンの練習する思い出の様子が出る。
- 絶望しそうになったトワが、カナタ言った「。どんなに辛い事があっても、諦めちゃいけない。常に人々の希望を照らし続ける希望の光、それがグランプリンセスなんだよ」という言葉を思い出し、再び希望を見出す。
- そして、トワが4人目のプリンセスプリキュア・キュアスカーレットになり、ディスピアを追い払った後、カナタは生きているかもしれないと断定する。
- この時はるか(フローラ)は、トワ(スカーレット)にまた会えるか、涙目で聞いたら、トワ(スカーレット)は、「きっと会えます!」と答えた。本編では口を出さなかったが、はるかはカナタとの再会を決意していたかもしれない。
■第31話
- フローラが、ドレスアップ状態で、花畑を歩いている時に、カナタを発見し、涙目になるフローラ。
- この時フローラは、「カナタ会いたかったよ~!」と恋人の久々の再会を喜ぶような微笑ましい光景であったが、実はこれは夢オチであった。
- しかし、本編終了時にどこかの海辺で、カナタと思われるシルエットが現れるが、うやむやのまま終わる。
■第33話
- 本編では、出なかったが、野良猫たちがはるか達に、ホープキングダムの紋章のバッチを渡したため、カナタ生存フラグが立つ。
■第34話
- 占いで、チョコレートプリンセスのコンテストに出場すれば、王子に会えるとのお告げを聞いて、はるかはカナタと再会出来るかもしれないと、そのコンテストに出る。
- はるかは、特別賞を受賞するが、その王子というのはカナタではなく、チョコレートプリンスというゆるキャラであった。
(※本編では、このような描写はありません)
- しかし、会場外の群衆の中で、カナタと思われる人物を発見するが、見失ってしまう。
- もしかしたら、カナタはそのチョコレートプリンスの中の人として、働ていたかもしれない。
(※あくまで推測だが)
(※本編では、このニンジンは出ていません)
■第35話
- はるか達が、カナタの似顔絵を使って、夢が浜の人々に聞きこんで、カナタの捜索をする。
そんな最中、バイオリン職人の錦戸さんが、カナタにソックリな人がバイオリン工房にいると話す。
- そして、そこにいたのは、紛れもないカナタ本人であった。久々の再会に感極まる、はるかとトワ。
(※本編では、ここまでカナタを苦しめるぐらい抱きしめていません!)
- しかし、この時のカナタは記憶喪失で、はるか達や、部下であるシャムールとアロマとパフ、妹のトワ、そしてプリンセスプリキュアや、故郷ホープキングダムに関する記憶がすべてなくなっていた。
- はるか達は、変身したり、トワの演奏するバイオリン、はるかとカナタが初めて出会った場所(はるかの地元にある花が咲く草原)に連れていくが、まったく記憶を思い出せない。
- しかし、最後まで記憶を思い出せなかったため、はるか達は記憶を取り戻すまで、友達として接する事になり、トワもカナタに対してお兄様と呼んで良いかと聞くが、カナタはそれを承諾する。
■第36話
- 本編では、目立った行動はなかったが、ミナミの実家が所有する豪華客船に、はるか達が招待された為、一緒に同行する。
■第37話
- 学校の演劇会で、ロミオとジュリエットのジュリエット役をする事になった、はるかが行き詰まっていた時に、カナタがはるかを励ましたり、はるかの練習に付き合ったりする。
- 演劇会当日の時、ゼツボーグが現れ、ロミオ役の平野が負傷し、このままでは演劇は無理だと判断し、カナタは自分がロミオ役をすると志願する。(※この時、はるかのクラスメイト達の前に初めて姿を現し、トワの兄と名乗る。)
- クラスメイトも、カナタにロミオ役を頼み込むが、はるかは今まで皆で頑張って来たのに、誰かに頼み込むはダメだと判断し、カナタの志願を取り下げる。
(※本編では、却下された事でトワは舌打ちをしていません!)
- そして、無事演劇は終了し、カナタは「はるかはまるでジュリエットのようにまっすぐ」だったと褒め、2人はお互い笑顔になるという微笑ましい光景で締めくくった。
■第38話
- はるかが、カナタのプレゼントを買っている最中に、途中でパフとアロマとはぐれてしまう。しかし、これはクローズによる作戦で、パフとアロマはペットショップで売り物として出され、カナタによって助け出される。
- そして、クローズの卑劣な作戦によって精神的に追い詰められたフローラ(はるか)だったが、この時カナタがフローラの元に駆け寄り、フローラの支えになるかと思われた。
- しかし、この時カナタは信じられない発言をした。それは、傷つくフローラに対して、「はるか、もういい。もう頑張らなくていい。これ以上キミが傷つく必要はない夢が君を傷つける・・・。君は・・・プリンセスになんてなるな!」との発言出会った。詳しくははるカナショックにて
- 一番の支えである、カナタからの信じられない発言によって、フローラ(はるか)はショックになり、絶望してしまったのであった。(この時のカナタは、記憶喪失である為、本来のカナタでない為、仕方ないと言えば、仕方ないかもしれないが・・・・。)
■第39話
- トワから、前回の事で問い詰められ、「はるかをこれ以上傷つけたくなかったから、あんな事を言った」と話す。本人も、悪気はなかったらしい。しかし、「夢はあんな事までして守らなければいけないものなのか?」と疑問になり、カナタらしくない発言であった。
- はるかの絶望の力によって、夢が浜が絶望の森に包まれてしまう。この時、勝ち誇ったクローズの発言により、自分のせいではるかを追い詰めたと罪悪感に浸り、はるかの元へ飛び出す。
- そして、はるかに悪気がなかったとはいえ、プリンセスになるなという発言を謝罪する。はるかも、夢の大切さを思い出し立ち直り、カナタも夢の大切さを理解する。
- はるかは、フローラに変身して、クローズ達と戦闘を行うが、この時戦闘の弾みなのか、カナタは記憶を取り戻し、フローラ達を援護しながら「君ならプリンセスになれる!」とフローラに呼びかける。
- 一同が驚く中、カナタは新たな夢を見つけられたから、すべてを思い出せたのだという。
その新たな夢とは「はるかが、笑顔で居られるように、はるかの夢を守りたい」との夢であった。
まるでプロポーズそのものである。
- そして、フローラ達は新たなる力を得て、クローズ達を追い払い、夢が浜を元に戻すのであった。
- こうして、すべての記憶を取り戻し、妹のトワとも本当の意味で兄妹の感動の再会をして、トワは感極まって、カナタに抱き付く。
- この時、はるかは改めてカナタにプレゼントを買おうとするが、「良いんだはるか。君が笑ってくれたから!」と微笑ましい発言をするのであった。
- ただし、これ以降はカナタは再びホープキングダムの探索行に戻り、キャラクターとしての出番は再び減ってしまった。
■第48〜49話
- ノーブル学園を舞台にしたディスダークとの最終決戦。プリキュアたちを先に進ませるために、杖術を駆使してストップとフリーズをミス・シャムールとともに足止めしていた。
■第50話(最終回)
- 戦いが終わり、キーとパフュームはホープキングダムに返却されることに。キーはこのまま序々に力を弱めていきいつしか完全に眠りにつくだろう。しかし、キーの力なくしては二つの世界の行き来はできない。つまり、はるかとカナタは再び「遥か彼方」のもの同士になるのだ。
- そして別れの日、はるかはドレスアップキーをカナタに返却する。小さい頃にカナタからはるかにキーが渡されたのとちょうど同じ場所で。
- だが、二人はまた再会を約束する。「また会えるよね?」「ああ、会いたいと」「心から望めば」。それは21話で生死不明になる直前、カナタがはるかに誓った再会の言葉。あの時の約束は今になって果たされた。ならば今の約束だって未来で果たされるかも知れない。
- そしてさらに時が経ち、大人になったはるかは再びあの時カナタと別れた場所に立つ。そこに一陣の風が吹いたところで、物語は完結した。
- 1話でカナタがキーの力で人間界に現れた時と消えた時は風が吹く演出があり、カナタとの再会を意味してるのではないかとも思えるが、そのあたりは視聴者の想像に任せるという終わり方となった。
- 映画初登場。他作品の歴代プリキュアの協力者と一部の改心した元敵組織の幹部達と共に『魔法つかいプリキュア!』から『ひろがるスカイ!プリキュア』までの37人を含んだ歴代プリキュアを、同作のミラクルライトを振りながら応援した。なお、登場はしていないが、ポープキングダムの関連者達・元ディスダーク三銃士・『映画Go!プリンセス』に登場したキャラクター達も歴代プリキュアを応援したかもしれない。
余談
妹センサー
20話でカナタ王子はトワイライトと初めて邂逅。たった一目見ただけで彼女を妹のトワの面影と重ね合わせて、この少女は僕の妹だと言い切ったが、視聴者視点からするとトワイライトはトワの面影が全然感じられないほど変貌していたので、放映直後から「どこを見て妹と気づけたのか」とすさまじいツッコミが入りまくった(前髪や瞳の色に面影が残っていなくもないが…)。
また、カナタがトワイライトと邂逅した時、わずかに彼女がしゃべったため、その時の声で気づいたともとれるが、このあたりについてはカナタが直感で妹だと気付いたと考えるしかないのだろう。
中の人について
立花慎之介は本作がプリキュアシリーズ初出演。
ちなみに本作で共演しているシャット役の日野聡とは同じ声優ユニットの同僚であったりする。
はるかの中の人とは『ジュエルペットてぃんくる☆』では親子関係であり、妹の中の人は同作でメインキャラ等を演じていた。
9年後、『わんだふるぷりきゅあ!』にてメエメエ役で再登板することになる。
関連タグ
紅城トワ トワイライト(プリキュア) ブラックプリンセス(プリキュア)
トーマ・・・立花氏が演じた王子キャラ。但しこちらでは王子だったが友人に裏切られ王位を失うという経緯を持つ。それをつけこまれ、闇化(ブラック化)し、プリンセス達を妨害していた。
カナタ(アンジェリークルミナライズ)……同名美形キャラ繋がり。こちらは守護聖の一人。中の人は9年後の悪役を演じている。
プリキュアシリーズの歴代協力者