CV:古城門志帆
概要
「プリンセスプリキュア」として選ばれた者を探しにホープキングダムから人間界へとやってきた「ロイヤルフェアリー」と呼ばれる妖精。インコのような容姿をしており、一人称は「僕」で、語尾に「~ロマ」を付けて話す。
ロイヤルフェアリーは王家に仕える妖精の一族のようで、ホープキングダムがまだ平和だった頃のアロマは、王宮の執事見習いであった。
ドレスアップキーを持つ3人の少女(春野はるか、海藤みなみ、天ノ川きらら)を見つけ出すことを第1話から第5話の間で達成し、それぞれ一人ずつにプリンセスプリキュアへの変身アイテムであるプリンセスパフュームを(経路に差異こそあれど)授けた。
その後は3人の少女たちを導き、その成長を見守るお目付役として人間界に駐留しており、ホープキングダムなどの情報の説明係担当にもなっている。
はるかと同じくらいに表情がコロコロ変わるため、変顔率が高い。
作中の同じ妖精であるパフ、ミス・シャムール、クロロは何もせず宙に浮くことができるが、アロマは翼を羽ばたかせ常に飛んでいないと宙に浮くことができない模様。
見た目は鳥(インコ)なので動物の振りをすることが可能で、人語さえ喋り過ぎなければ一般人の前でも怪しまれることはない(アロマの場合見た目はインコであるため、少しであれば喋ってもギリギリ誤魔化せはする)。
第3話以降は、パフがペットの犬としてノーブル学園女子寮で飼われることになった流れで、寮の鳥として扱われている。
性格
短気で慌て者だが毅然としており、物事のスジはしっかり通そうとする責任感が強いタイプ。
しかし、自分の価値観と相容れない相手や事柄に嫌悪感を示したり、敵や態度を翻した相手を簡単に許さない等、寛容とは言い難い。ただ、その場に居合わせている相手と意見が異なっても、相手の意に背いてまで押し通す程頑固でもなく、ある程度の柔軟性は持っている。
また、自分の仕事に対するプライドが悪い意味で高い。はるか達を真のプリンセスに導くための注意等が口やかましくなったり、上から目線で尊大な態度をとることもしばしば。
ちなみに彼はただ口が悪いだけでなく、はるかに対してキレるとビンタしたりデコピンしたりとわりと攻撃的なことをしてくる。あくまでギャグ描写だが「プリキュアへの顔への攻撃」をどんな小さなことでも避けてきたプリキュアシリーズではアロマは歴史的なキャラクターとも言える。
妹との関係
アロマは、妹であるパフを一緒に人間界に連れてきている。
アロマはパフをとてもよく可愛がっているが少々度が過ぎており、如月れいことの一件での逆上ぶりからも判る様に、正直なところ重度のシスコンといって差し支えない。
パフはそんな兄を大好きではあるのだが、兄が怒らないことを見越してか、わりと遠慮なくイタズラやワガママをしたりする。7話では妹にボールとして遊ばれる始末で、兄としての威厳が保たれてるかについては微妙なところである。
鳥と犬が兄妹というのは種族的にも違和感があるが、元々ホープキングダムは異形な住人もいるので気にしたら負けである。
【関連タグ→パフロマ】
夢
アロマの夢は「ホープキングダムの王族を支える立派な執事になること」である。
彼はホープキングダムがまだ平和だった頃は王宮の執事見習いとして修行を積んでいたが、見習いだけあって使用人がやるような仕事しかやらせてもらえなかったようで、もっと立派な仕事をしたいという上昇志向は高い。
第15話ではミス・シャムールによる臨時の執事テストを受けるが、持ち前の真面目さ、責任感の強さが活かせず、短気さ、せっかちさが前面に出てしまい、芳しくない結果に終わった。
しかし、自分の何が至らなかったのかに気付いた時、自分から不合格であることを認め、「一からやり直す」と公言した。そういう点では謙虚な人物だと言える。
執事としての実務能力自体は悪くなく、それ相応の仕事はできる方である。ミス・シャムールが問題視したのは、あくまで性格的な面、つまり、短気さ、真面目すぎて臨機応変に対処できない、仕える人の意を汲めない頑なさなのである。
ドレスアップ形態
第26話にて、パフと一緒に病気になったトワを守るためにセミのゼツボーグに立ち向かったとき、体が光り強化コスチュームを着込む形態に変身した。
アロマの夢は王家の方々を支える執事となることなので、執事服をモチーフとしたコスチュームに変身する。
その変身形態では、体力回復効果のある光を放ったり、自ら砲弾として敵に突撃してゼツボーグにダメージを与えるなど、戦闘に直接関与できる力を得ている。
(もっとも、戦闘能力についてはあくまで「生身よりマシ」な程度)
雑誌等の紹介では白のタキシードであったが、アニメ本編では服の色が黒になっている。
また、ドレスアップ形態への変身能力を入手して以降は、通常形態時においても首に付いていた首飾りの形状が変化している。
ロイヤルフェアリーのドレスアップ形態は、シャムール曰く「ロイヤルフェアリーが真にプリンセスプリキュアの力になりたいと思った時になる事ができる形態」である。ただし、言い伝えに残っているもので、パフやアロマが変身するまで例はなかったと言われる。
初変身した第26話からは再変身できなかったのだが、第30話で全てのドレスアップキーが揃ったことでプリキュアだけでなくアロマとパフもパワーアップ。ドレスアップ形態へ自由に変身できるようになる。
プリンセスパレスを召喚することもできるが、実を言うと設定上はパフとアロマがいなくても召喚可能。
人間形態
第15話で、ミス・シャムールの力ではるかとほぼ同年齢の人間の姿となった。また、この第15話でアロマとパフが王家に仕える執事とメイドの見習いであることが初めて明かされた。きららからは「自分も見習いなのにあんな上から目線発言してたわけ?」と皮肉を言われている。
人間になっても語尾や口調は特に変化はしない。
ちなみに人間の姿になったのはアロマが「はるかの1日の私生活をサポートする」というテーマで執事認定試験をすることになったため、人間社会に適応できる姿をとったという理由からに過ぎない。妖精と人間が共存しているホープキングダムでわざわざ人間の姿で過ごしていたわけではなく、ミス・シャムールの力抜きで人間の姿に自由に変身できるわけではない。
ただ、最終話で描かれたエピローグでは自分の意思で変身できるようになったことが描かれているため、人間への変身能力自体は鍛錬次第で習得可能なようだ。
前述の通り学園内では「女子寮で飼われている鳥」として扱われているため、鳥の振りをしている限りは人前でも問題なくはるか達と共に行動できている。
ところが人間に変身すると女子寮内に男子がいるという状況になるため、不審者扱いされないようにすることが第一のハードルとして立ちふさがった(男子であるアロマほどではないが、パフも年齢的に学園の生徒とはみなされないため、不審者扱いされるのは同じ)。
つまり全寮制の学園という一種の閉鎖環境を舞台とする本作では人間の姿に変身する方が行動しにくいという、従来のプリキュア妖精とは逆のケースが発生しているのである。執事試験も学園ではなく街中で行われている。
各話ネタ
■第1話
- ノーブル学園でパフをタヌキと間違えて捕獲したはるかから、かわいい妹を助けるべく、はるかに攻撃してくる。このときはるかに白刃取りされてアッチョンブリケ状態になった。
- ブチギレしてはるかを羽で連続ビンタ。プリキュア史上稀に見るパートナー妖精と敵対的な初遭遇という流れに。
■第2話
- はるかと主君は面識があり、過去にドレスアップキーを託されていた事を知り、妹共々驚いた。
- ホープキングダムの現状をはるかに伝え、「プリキュアに何が求められるか」を説いた。
- 2度目のゼツボーグの襲撃と、足の負傷によるフローラの苦戦のどさくさで、第三のプリンセスパフュームを紛失してしまった。
■第3話
- 冒頭でパフュームを探すときに、『パフューム何所~~』と叫んでいた("パフュームが喋るわけないだろう"と突っ込みを入れてしまいそうだ)。
- 翌日もなくしたパフュームを探している最中に女子寮の生徒達と遭遇し、それが原因ではるかとみなみと離れ離れになる危機に直面した。
- 可愛がっている妹を怖がる如月れいこに激怒し、「こんな寮、こっちから願い下げロマッ!!」と自分から寮を出て行くと言い出した。
- 最終的にはパフが体を張った勇気ある行動でれいこと和解、仲良く寮で暮らせることになった。
■第4話
- 無くしたプリンセスパフュームの捜索が手詰まりになっている時、いち早く天ノ川きららが持っていることに気付いた。そして、はるか達と共にきららに会う為に町に出かけた。
- バスの中ではヌイグルミのフリをしていたらしく、バスのスタッフに見つからなかった。
- 広場で、鴨類の雛たちにお母さんと間違えられて追いかけられる。
- きららと合流後ゼツボーグが出現、プリンセスプリキュアが追い出すも、きららはパフュームを持っていたせいで、撮影をダメにされたと思って、あっさりと返してしまう。
- その後日ファッションショーでゼツボーグが現れ、きららはキュアトゥインクルに覚醒して浄化するも、今度はプリンセスキーと共に返されてしまう。
■第5話
- キーとパフュームをあっさり返上したきららに対する怒りが治まらず、それを表面に出す。しかし、彼女にプリキュアになって欲しい事までは否定できないので、まだ諦めていないはるかの前では言葉を濁す。
- 一応、はるかと接する事で変化していくきららを見守ってきてはいるものの、フローラとマーメイドの苦戦の場に駆けつけたきららに対し「君は、何しに来たロマ!?」「プリキュアにはならないって言ってたロマ!」と、キレ気味に言い放つが、それに怯まないきららの覚悟を見極めたアロマは、彼女にキーとパフュームを託す。(つまり先の発言はあえての言葉でもあった)。そしてきららが再びキュアトゥインクルに変身し、改めてプリンセスプリキュアが揃った事を喜ぶ。
■第6話
- プリンセスプリキュアが3人揃った事でレッスンパッドを展開し、ミス・シャムールを召喚する。
■第7話
- 妹(パフ)にボールとして扱われる。
(お兄ちゃんはボールじゃない…)
■第9話
- みなみがお化け恐怖症であることが判明し、そのために大ピンチになるというお話なのだが、パフが空気を読めずに「パフはお化けは怖くないパフ!」とドヤ顔。アロマは空気のよめない妹をたしなめるかと思いきや「パフはえらいロマ!」と褒めちぎる。これが悪いシスコンの例。
- だがさすがに直後に「…って、そんな場合じゃないロマ!」と正気に返ってプリキュアたちに助言を行った。
- 戦闘終了後はノーブルパーティーで踊るはるかとみなみに合わせて、アロマはパフをパートナーにして踊る。これは良いシスコンの例。ただ、体格差のせいでパフに振り回されていた。
■第11話
- ディスピアが作り出した巨大な絶望の檻の中に、七瀬ゆいとともに閉じ込められたアロマとパフ。絶望の檻の中に作られた巨大な荒野に投げ出され、気を失う。しかし寝言でまでパフの事を心配する言葉を口にしていた。
- だが、先に目覚めていたゆいにその光景を目撃され、「しまった……」と兄妹そろって固まってしまう。
- 今更動物の真似をしてごまかそうとするが時すでに遅し。「あなた達は何者なの!?」とゆいに詰問され、アロマは仕方なくプリキュアのことをゆいに話すことになった。
■第12話
- きららがリポーターとしてTVに出演することになりはるか達とともに見学に。はるかが自分もTVに映るかもと出演者でもないのに無駄に緊張していたが、アロマはそれを真に受けたのか「それは大変ロマ!」と彼もまた緊張感をあらわにする。
- アロマが喋るシーンが万が一でもTVに映ると困るから慌てていたのかと思いきや、エピローグでTVに自分が写っていないことにガッカリしていたはるかと完全に同調していた。どうやら彼も意外とミーハーだったようで……
■第15話
- 記念すべき、彼が主役で人間態を初披露するエピソード。
- アフタヌーンティーのレッスンでシャムールから合格点をもらって喜ぶはるかに「まだまだグランプリンセスには程遠い」とお小言を言うが、直後にシャムールから「ユーもまだ見習いでしょ?」と厳しい指摘を受け、前回不合格だった執事の試験に再挑戦することに。この時、はるか達はアロマとパフがカナタ王子に仕える執事とメイドの見習いである事を知った。
- 翌朝、シャムールの魔法によってアロマはパフと共に人間の姿となり、はるか達を驚かせた。
- アロマに課せられた試験内容は「一日はるかに仕えて彼女を満足させる」というものだったのだが、アロマは自分が立てたスケジュールを時間通りに進める事しか考えておらず、その融通の利かなさもあって、はるかを満足させるどころか逆に振り回しているようであった。
- 途中、予定通りにスケジュールを消化できていないことに不満を漏らすアロマを見たはるかが残っているスケジュールを全部やろうと持ちかける。これに気を良くしたアロマははるかと一緒に次々にスケジュールを消化していく。
- 夕方、シャムールからの運命の結果発表だったが、残念ながら不合格。シャムールからは、前のテストから何も変わっていない事や、執事にとって大事なものが分かっていない事を指摘されるが、アロマはそれを受け入れる事が出来ず、自棄を起こして走り出してしまう。
- 無我夢中で走り続けるあまり赤信号に気が付かず道路に飛び出してしまい、トラックにはねられそうになるが、その場に居合わせた老婦人の執事・及川によって助けられる。
- アロマは及川が主人の荷物を放り出してまで自分を助けてくれたことに驚くが、それが主人の気持ちを汲んだ上での行動だったことや、「執事の使命は主の荷物を守ることだけではない」という及川の言葉、そして及川と彼の主人の在り方を目の当たりにした事などから、アロマはようやく自分が試験に落ちた理由に気づき始め、そこへ駆けつけたはるかから気遣いの言葉を掛けられ、感極まって泣き出す。
- そんな矢先、先ほどの執事がロックの手によりゼツボーグにされてしまう。はるかがフローラに変身するが、強化型であった為劣勢に陥ってしまう。アロマは戦う力の無い自分に出来る事が何なのかを悟ると、学園まで全速力で走ってみなみときららに助けを求め、フローラの危機を救う。
- 戦いの後、執事にとって大事な事は相手の事を気遣う気持ちである事を理解したアロマは、はるかの事を全然考えていなかった今日の自分を反省し、また一から出直して次の試験に合格して真の執事になる事を決意する。しかし、はるかに対するエラそうな態度や減らず口は相変わらずだった。
■第17話
- きららから、母親のステラに「(学園の寮で)飼っているパフと、飼っていないけど居ついているアロマ」と紹介されずっこける。地味に学園でどう扱われているのかが判明した。確かに、第3話にて寮で飼うことが認められたのはパフだけではあったりする。
■第18話
- はるかから『花のプリンセス』のあらすじを聞かされた時、「主人公のプリンセスを魔女の生贄に差し出そうとした小鳥が、最終的に自分の行いを反省してプリンセスに許しを請うた」という展開に対し「そう簡単には許せないロマ」と強い不快感を表明していた。
- 『花のプリンセス』のテーマ的にはここで小鳥を許すことが大切というものだったので、アロマは正直なところ「はるかが目指すプリンセスのあり方」を理解できていないとも言える。しかし、見習いながらも主君に仕える侍従という立場からすると、第5話でのきららとの一件同様「態度を翻した相手」を軽々しく許したり信用しないのはむしろ当然で、そういう心構えに関しては、アロマは極めて有能なキャラクターだと言える。また、この『花のプリンセス』で小鳥を許したプリンセスの優しさについては肯定的に認めており、仕える者の意に背いてまで自分の意見を押し通す程頑固ではないとも言える。
■第24話
- トワ王女が転校初日のホームルームで、自己紹介にて自分の素性を話してしまい、教室の窓から様子を窺っていたロイヤルフェアリーはびっくりしたのなんの。アロマはきららにボディランゲージで合図を送って、きららが無事に誤魔化せたとの合図を送ったため2人とも安心。
- はるか達を集めて、キュアスカーレットのドレスアップキーを含めてキーが12個揃ったと勝ち誇るように語るが、トワからは自分のキーは元々ディスピア製であるため約束の数ではないと否定され、アロマは赤っ恥をかいたと落ち込む。はるかがそれに追い打ちをかけるように「チッチッチー、そう落ち込む事ないって。きっと集まるよあと3つ!」と自分のマネをされ、それにはさすがにムッとして「人のマネするなロマー!ホントにはるかはお気楽ロマ!」と説教。いつもの調子を取り戻した。
- そもそもスカーレットはホープキングダムの伝説に語られていない新世代のプリキュアである。飛び散ったキーをディスダークが奪ったという証拠はなくあれを数に含めるのなら、プリキュア達はとっくにディスピアを倒してホープキングダムを取り戻しているはずなのだ。
■第26話
- 夏休みで学生たちが実家に帰っているため、寮にトワ以外誰もいない中、執事としてトワのスケジュール管理をしていたが、トワが急な発熱により寝込んでしまう。
- トワの病気の治療法がわからなかったが「ミス・シャムールに聞けば教えてくれる」と考える。しかし、シャムールの宿るレッスンパッドは帰省中のはるかが持っていた。そのため、シャムールの調合した秘伝の紅茶をもらうためにはるかのもとに飛んで赴くことになるが、その間トワの看病はパフに任せるしかなくなった。
- 実はこの時、白金さんも寮母であるために寮にいたのだが、白金さんにトワが病気なことを気づかせればトワを適切に看病してくれたのではないかと……二人とも白金さんが寮にいたことを知らなかった、もしくはいっぱいいっぱいでそこまで頭が回らなかったのだろうか。とにもかくにも、この一件がないと二人は後述のパワーアップができなかったであろう。
- ちっちゃいセミゼツボーグと一人で戦っていたパフに加勢、二人の連係プレイで動きを止めるところまで成功したが、セミゼツボーグはだんだんパワーアップしていき、二人の手に負えなくなった。そこでアロマは自分が囮になるからパフは逃げろと、兄らしいセリフを言うが……
- パフとアロマの想いによりドレスアップ形態への変身を成し遂げる。そして巨大化したセミゼツボーグに対して、パフとの連携で自ら錐揉み回転弾となって体当たりし、大ダメージを負わせた。お兄ちゃんはボールロマ!
- 戦闘終了後、まだ風邪が治っていないトワの身を案じつつ絆を深めた。
■第29話
- パフがドレスアップ形態となり、はるか達と共にドレスアップキーを探すが途中ではぐれてしまう。
- 物盤にはるか達と再会し、はるか・みなみ・きららが手に入れたキーに見覚えがあると反応。これにより約束の12個が揃ったのである。
■第33話
- ミス・シャムールが作り出したレッスンスペースに猫が入ると、なんとその猫が二本足で立ってしゃべれるようになった。アロマは「猫が二本足で立ってるロマ!?」とびっくりするが、それがおかしいという感覚があるなら、人前でいつも二足歩行しているおまえの妹に注意しろよと視聴者から総ツッコミが入った。
- プリキュア達が海の幸ゼツボーグに苦戦している最中、シャットを巧みにあしらっておきながら、彼にメイクの手ほどきを始めるミス・シャムールに対し「敵にレッスンしてどうするロマッ!」と怒り出す。しかし、その直後に語られた彼女の真意に納得したのか、それ以上の事は言わなかった。
■第34話
- はるかが製菓会社主催のチョコレートプリンセスコンテストに参加。第一次審査に送った「美味しそうにチョコを食べる姿」の写真が気品もへったくれもなかったので、それが合格したことに対して他のみんなが祝福する中一人だけ「ええー……」と不満そうな感想を述べた。
■第35話
- 記憶喪失になっていたカナタにプリンセスパレスを見せて「これがあなたの住んでた家」と説明。定価9800円(税抜)のバンダイの玩具を前にカナタは大混乱し、きららから説明になっていないと突っ込まれる。そりゃそうだ。
■第38話
- はるかとお出かけの最中に、アクセサリーショップに立ち寄るも、はるかが目を放している間に妹共々黒須によってペットショップに連れ去られてしまい、アロマはパフと仲良くショーウィンドーに飾られてしまう。買い物中のカナタが通りすがったことで店から助けられ、はるかの危機を知らせる。
- アロマは可愛そうに鳥篭に閉じ込められていた。
■第44話
- 浜辺でパフに遊びに誘われたり、きららに荷物の番をさせられていた。
■第45話
- クリスマスの出し物の時、「ゆいが腹話術で喋っているように見せる」という体裁でゆいの頭上で早口言葉を発す。らんこを驚かせた。
■第47話
- 絵本『花のプリンセス』に出てくる小鳥がはるかの前に現れ(実はクローズの変身)、罠にかけるという話なのだが、この小鳥の作画のディテールがやたら細かく、羽ばたき方も非常にスムーズで、アロマとの扱いの差が明らかに目立っていた。
■第48話
- 絶望の檻に閉じ込められた学園のみんなをキーなしに助けようとするゆいを無茶だと止めようとするが、「無茶じゃない!」と叱咤され、いつものゆいとは思えない迫力にちょっとびっくり。
- 結局ゆいと一緒に学園のみんなに目覚めるように必死に呼びかける。この際らんこに「絶望なんてキャラじゃないロマ!」とアロマらしい的確なツッコミをかましていた。
■第49話
- プリキュア達が何をやってもディスピアに傷一つつけられない。ディスピアは逆にとどめを刺さない程度にいたぶり続け、プリキュア達は何ども地べたに這いつくばる羽目に、それが延々繰り返され、ついにはプリキュア達は立ち上がる気力を失い倒れ伏す。力の差を痛感した少女たちは真の絶望に飲まれ、変身も解除されてしまった。プリキュアたちの背後で守られるようにして戦いを見守っていたノーブル学園のみんなも、そしてカナタ王子までもがこの信じられない現実に戦慄して動けない。……だが、アロマとパフだけはそれでもディスピアに立ち向かっていった。「まだボクらがいるロマ!」
- しかし戦う力のない二匹ではただ羽虫のようにあしらわれるのみ。それでも今のプリキュアたちとは対照的に、何度でも立ち上がる。「こんなのへっちゃらロマ! プリンセスをお助けするのがロイヤルフェアリーロマ!」
- それでもプリキュア達はまだ立ち上がれない。もしかするとその痛々しい無力な姿はプリキュアたちをより追い詰めて絶望させるものだったのかもしれない。しかし、アロマたちの姿はプリキュアではなく、それを見守っていた学園のみんなを立ち上がらせる。この妖精たちのように、自分たちもプリキュアに守られるだけでなく自ら絶望に立ち向かう心の強さを持たないといけない。皆が心からそう思えた時、プリンセスではない只人たちの夢の力が結集し、グランプリンセスへの扉が作り出された。
■第50話(最終話)
- 平和を取り戻したホープキングダムにて、王様がプリキュアたちに国を取り戻してくれた礼を述べた時、王妃様がアロマとパフに「あなたたちもね」と言ってくれた。いつもは褒められると調子に乗るアロマもさすがにテンパりながら「とんでもないですロマ!」としか言えなかった。
- 王宮仕えに復帰してからは、人間態に変身できるようになっていたり、カナタと一緒に絶望の森の視察に出かけていたりと、雑用だけでなくちゃんと執事らしい仕事もさせてもらっている様子が描かれている。
中の人について
担当声優の古城戸志帆氏は『プリキュアオールスターズNewStage3』やハピネスチャージプリキュア映画版に端役出演しており、TVシリーズは初出演となる。
また『映画Go!プリンセスプリキュア』の1篇『プリキュアとレフィのワンダーナイト!』ではパンプキングダムの住人役で出演している。
ちなみに古城戸氏はニチアサキッズタイム枠ではGo!プリ放映中に開始したブレイブビーツにもレギュラー出演している。