天ノ川ステラ
あまのがわすてら
CV:大原さやか
天ノ川きらら/キュアトゥインクルの母親であり、世界で活躍するトップモデル。ノーブル学園の卒業生でもある。
きららが目標にしている人物であり、彼女がモデルの道を志すきっかけになった人物。
夫はハリウッドでも活躍する俳優の高天原健。タワーマンションに住んでいるが、夫婦とも多忙で、仕事で別々に海外へ行く事も多く、現在は娘も寮生活のため、家族が揃う機会は殆ど無いようだ。
子供を産んだ後でも体形を維持して第一線のモデルであり続けており、現在でもかなり多忙故、娘の学校行事にも出席出来ないこともある。
但し、きららは今なお第一線に立つ母の夢を応援したいという気持ちを強く持っているため、それについて不満を述べたりする事は無い(但し、後述の欠点については愚痴をこぼしたことがある)。
モデルとしての自身には「天才」を自称するほどの絶対的な自信があり、実際に練習でランウェイを歩いただけで空気を一変させる存在感を持つ。
世界的なモデルながら下町育ちなため食べ物などの好みは比較的庶民派で、娘の友人にもスキンシップを試みるなど気さくで物怖じしない性格。
また、かつて世話になっていた寮母の白金さんに電話一本で即座にはるかとみなみの外泊許可を取り付ける等、大胆な行動も目立つ。
その一方で、私生活では片付けが出来ない、幼い娘のコーディネイトに「ダサい」とダメ出しをするなど些かズボラでデリカシーに欠けた部分もある。
ステラはファッションモデルとして日々大変な努力を重ねているがその事を決して「苦しい」とか「辛い」等と感じたことはない。ステラは自分の好きなことをひたすらやっているだけなのでそれがつらいなどと感じるわけもなく、そしてステラがやってきた努力は100%完全に自分の成長につながっている。
そんな人生を過ごしてきたステラは、努力が報われず、壁にぶつかって苦悩するという凡人の気持ちが感覚的には理解できない。
周囲がステラがすごい努力をしていると評価していても、ステラにとってはそれは趣味や遊びの延長とそう変わらないのかも知れない。結局のところ、ステラは「苦労しらずの天才」なのである。
ただ、ステラ自身も自分が普通の人間とは違うことはなんとなく自覚している。それゆえに、自分のようにはなれずに苦悩する他人を決して見下さず、むしろ応援したいと考ている。ステラが自分を「天才」と自称するのは傲慢からではなく、むしろ自分の方が異質であることを心に刻む戒めである。そういう意味では「優しい天才」なのだ。
これは娘のきららに対しても同様である。きららは母とは違い、努力が報われずに壁にぶつかることもある。
自分にとっては当たり前のことができない娘に対してはデリカシーのないことをついつい言ってしまいがちであるが、基本的には娘思いの母親でなため、要所要所で彼女なりに不器用ながらも娘への気遣いを見せている。
きららが自分と同じステージに立つ事を夢見ており、娘が自分と同じ道を歩むことも歓迎している。
第5話において、広告ときららのイメージ内で初登場。
第10話ではノーブル学園の卒業生であることが判明し、寮母の白金さんが管理する薔薇園の中にある、風車小屋の建物内部(殿堂的な位置付けの場所?)のタイルに「世界で輝くトップモデル・天ノ川ステラ」と綴られている。
…しかしながら、この記述がファンに一つの疑問を抱かせる事となる(後述)。
第17話で本格的にストーリーへ関わる。
普段着であっても場の雰囲気を変える持ち主であるが、きららの友人であるはるかたちにも過剰なスキンシップをし、部屋を片付けられないなどのギャップを見せた。
彼女の夢が娘と同じステージに立つ事をシャットによってゼツボーグの素体にされるが、彼女の体から新たなミラクルドレスアップキーが出現し、プリンセスプリキュアによって救われている。この回で上述の夢が叶ったため、今度は娘と一緒にトップモデルになるという新しい夢を抱いている。
「学園」を名乗る学校法人は、下は幼稚園、上は大学院まで、複数の教育課程を持ち合わせている事が多い。ノーブル学園もその可能性はあるが、少なくともあの水車小屋は設定上中学校の施設である。
…しかし、卒業時点でも結婚可能年齢(当時16歳)に満たないはずのステラが結婚前から天ノ川姓なのは何故なのだろうか? 考えられる可能性はいくつか存在する。
婿養子説
『プリキュア』世界での前例としては、明言されている範囲だと春日野うららの父・春日野ミッシェル、桃園ラブの父・桃園圭太郎、明堂院いつきの父(名前不明)、調辺アコの父メフィスト、また可能性の高い人物としては青木れいかの父(これまた名前不明)が存在し、最も確率が高いと思われる説。
なお、厳密な意味での「婿養子」とは文字通りの「婿」+「養子」、つまり「妻側の籍に入り、尚且つ妻の両親と養子縁組する」事だが、現行の民法では本来の婿養子制度は(法律上は)廃止され、婚姻と養子縁組は個別に手続きする必要がある。というのも、現行民法では「夫婦は同じ姓を名乗らなくてはならない」と規定してあるものの、「夫の姓に合わせねばならない」とはどこにも書かれていない(正確に言えば「家」制度が深く根付いていた明治民法ではそう規定してあったものの、終戦後の改正で夫婦どちらの姓を名乗ってもいいことになった)からだ。
偶然の一致説
現実にも起こり得る事だが、元々結婚相手の姓も自身と同じ(例:漫画『斉木楠雄のΨ難』の主人公、斉木楠雄の両親など)であればどちらの籍に入ろうが姓は変わらない。血縁関係が存在しない場合ならば当然何の問題も無いし、近親者であっても四親等以上の傍系血族(最近でいとこ)であれば婚姻は法的に認められている。
希少性を考えれば天ノ川家の場合は後者だったのかも知れない。
17話での真相
本格的な初登場となる17話劇中できららの家庭環境が語られ、真相の一端が明かされた。
そこで、夫の名前が「高天原健」で、職業が映画俳優である事も明らかになる。第17話時点では映画の撮影のためブラジルにいるとの事。
芸能人である以上、公には芸名として旧姓を名乗り続ける事も珍しくないため、夫婦で苗字が違っていてもどちらかが芸名であるなら説明は付く(松任谷由実のように芸名ごと変わる方がむしろ少数派)。
しかし、それでもきららがノーブル学園で天ノ川姓を名乗っている以上、まだ名前に関する謎は残るが…。
おそらく
「単純に父親が婿養子で『高天原』は芸名」
「この世界では現実に先駆けて夫婦別姓制度が採用されていて、子供はどちらかの姓を選べるようになっている」
「事実婚であるため、ステラは改姓しておらず、きららは母の姓を名乗っている」
のいずれかだろう。
中の人について
担当声優・大原さやかは、TV本編・劇場版を通じて『プリキュア』シリーズ初登場。
また弟の大原崇氏もハートキャッチプリキュアで端役出演(演劇部員役)で出演しており、姉弟そろってプリキュアシリーズに出演したことになる。
その他
- 髪型が『スマイルプリキュア!』の黄瀬やよい/キュアピースに似ているせいか早速ネタにされている。⇒Go!プリンセスやよいちゃん
- 名前の響きやルックスも相まってハーフかクォーターではないのかとの説も。その場合、きららはレギュラーのプリキュアとしては史上三人目となる地球の外国人の血筋を持ったキャラクターとなる。もっとも、名前に関して言えばインパクトでは天ノ川母子の比ではない某兄貴もいるワケだが…。
- ママキュアとしては史上初となる自動車の車種名に関連したネーミングのキャラクター(スバル・ステラ)。何気にメーカーとしての富士重工業も初登場である。
- 先述のドレスアップキーの一件は、七瀬ゆいに次いで規格外の一般人枠キャラクターである事を想起させる。もしかすると状況次第では過去にステラ自身がプリキュアとして活躍したルートが存在していた、のかも知れない…。
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