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富士重工業

ふじじゅうこうぎょう

日本の重工業メーカー『株式会社SUBARU』の旧社名。グンマーの誇りである。
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本記事では社名変更後の『株式会社SUBARU』、および同社のブランド『スバル』についても取り扱います。

概要

飛行機メーカーを祖に持ち、自動車を主力商品とする日本の重工業メーカーの旧社名。現在は、自社の自動車ブランド名『スバル』のアルファベット表記である『株式会社SUBARU』に社名を変更している。

をイメージカラーにしている。これは、商標の六連星の黄色に映える色ということからだが、六連星が銀色と定められた今でも引き継がれている。

かつては日産自動車、その後は米GMの傘下企業であった。2000年代以降はトヨタ自動車が筆頭株主であるが、トヨタグループには入っておらず(よって販売台数の集計にも含まれない)、あくまで独立した経営の意志を保っている。

自動車の特徴

C〜DセグメントのクロスオーバーSUVを主力とし、現在では希少になった縦置き水平対向エンジンと、それを活かした四輪駆動技術で知られる。同社の4WDは前輪駆動を発展させたものだが、現在のラインアップで4WDの設定がないのはトヨタと共同開発したスポーツクーペBRZだけで、OEMを除く販売台数の98%が4WDという稀有なメーカー。

FFベースの四駆といえば、前輪が滑った時にだけ後輪に駆動力を伝える方式(典型例はホンダの「デュアルポンプ」)が多いのだが、スバルの四駆は常に後輪にも駆動力をかけているのが特徴。これにより走行安定性に優れ「雪道に強く、雪のない舗装道路でもパワフルで乗りやすい」として日本や米国の豪雪地帯では熱い支持を受けている。

また古くから衝突安全性の向上に力を注いできたメーカーであり、近年は日立との共同開発である衝突被害軽減ブレーキシステム「アイサイト」がファミリー層から高い評価を受けている。

日産傘下の1980年代からCVTの自社生産を進め、ほとんどの車種に内製のCVTを搭載している。今や自社生産車種からステップATは全廃、MTもBRZとWRX STIにしか残っておらず、このミッションについてはクルマ好きの間では好みの分かれるポイントでもある。

スバル車の欠点として、「日本車の割には燃費が悪い」ということがよく指摘される。これは、ショートストロークの水平対向エンジンと4WDと衝突安全性を重視した重いボディが原因(かつて生産していた軽自動車など直列エンジン搭載車はその限りではなく、ジャスティはアメリカ合衆国で1987年から3年連続で燃費ベストカーに選ばれたこともある)で、上記の強みの裏返しといえる。

また、昔から無骨で垢抜けないデザインも特色だが、過去には流麗なスタイルを持つ贅沢なクーペであったアルシオーネSVXや、イタリア車を彷彿とさせるR1、R2のような瀟洒なモデルもあった。これらは業界での評価は高かったものの、コアなスバル愛好者、いわゆるスバリストにとっては、「スバルらしくない」と評判は芳しくなく、スバルが好きな人の間では「少しダサくてこそスバル」というのが共通認識になっているようだ(レガシィも登場した時は、スバル車にしては垢抜けた雰囲気を敬遠する向きがあった)。

沿革

前身は旧帝国陸海軍の軍用機を主に製造していた「中島飛行機」。大日本帝国陸軍一式戦闘機四式戦闘機は特に名高い。ちなみに海軍の零戦三菱重工から受託生産していた。

ちなみにインプvsランエボの構図でライバル関係にある三菱も元々飛行機メーカーであり、日本の元飛行機メーカー同士が近年世界の公道でバトルしていたというのはおもしろい話である(※三菱自動車は現在も自衛隊向けの戦闘機を生産する三菱重工から独立して生まれた会社である。しかもエボを生産していた工場のある地でかつては戦闘機を生産していた。海外ではスウェーデンサーブが元々飛行機メーカーである。こちらはサーブがGM傘下だった頃にスバルがGMと提携していた為つながりがあった)。

自動車以外では防衛省向けの飛行機(例・T-1)の生産も行っているほか、1965年から1986年にかけてFA-200(エアロスバル)の製造・販売も行っていた。

かつては鉄道車両バス(車体)の製造も手掛けていたがいずれも他社へ移管した。特に国鉄第三セクター鉄道への気動車を始めとする技術供給が多く、その関係で当社が新製した気動車に本タグが付けられている場合もある。→JR北海道キハ281系智頭急行HOT7000系など

2011年に就任した吉永泰之社長(現会長)は徹底した利益重視に舵を切り、軽自動車、産業機器製造から撤退。主に北米市場をターゲットにした登録車と航空宇宙分野に特化した企業となった。2016年5月の臨時取締役会で社名を「富士重工業」から「株式会社SUBARU」に変更することを決議、翌2017年4月1日付で社名を変更した。

近年は、軽自動車の自社開発撤退、過度の北米市場重視、WRC撤退、MT廃止、フォレスターのターボ廃止、相次ぐ不正発覚など、車好きにはあまり面白くないニュースが続いている。2018年には吉永体制に不満を持ったアイサイト開発部隊からの人材流出が続いており、独自開発を中止するのではないかという報道も流れた。

社名変更の理由

近年では、『富士重工業』の社名よりも自動車ブランド『スバル』の名前の方が知られるようになり、商談等でも「『スバル』の名前を出さないとピンとこない」ことがあったようである。そのようなこともあり、(前身・中島飛行機から数えて)創業100年を迎えるに際して社名を変更することになった。

「スバル」ブランド

スバル(ブランド)も参照

元々はブランド全体を現す単語ではなかった。

戦後、GHQの指示により解体された中島飛行機の後身の1つ、富士自動車産業が戦後の乗用車純国産第1号を目指して開発した、「開発コードP-1」の商標名に予定されていた「スバル1500」が発端である。自動車自体の名前が「スバル」であり「1500」は(おおよその)排気量を示す。

しかし、この試みは富士自動車産業の経営悪化に伴い頓挫し、完成一歩手前まで漕ぎ着けながら幻に終わった。
「スバル」の名前も、日の出を見ることなく終わった。

筈だった。

旧中島飛行機を前身とする主要5社は経営難を克服する為、合併し「富士重工業」となることになった。それと共に、「開発コードK-10」の開発がスタートする。

この「開発コードK-10」のボディデザインを担当した独立工業デザイナーの佐々木達三が、「開発コードP-1」の予定商標名が「スバル1500」だった事を知り、「開発コードK-10」のデザインモデルに勝手に「SUBARU360」のロゴを入れた。これにより「開発コードK-10」の商標は「スバル360」に自然と決まっていったという。

1958年の「スバル360」発売時、まだ富士重工は独自の販売ネットワークを持っていなかった。1959年、スバル「サンバー」が発売され、ブランド名としての「スバル」+車両ごとの商標という形式のさきがけになるが、まだ完全なものではなかった。1966年に発売された「スバル1000FF」、その後継である「スバル ff-1」でも、あくまで「スバル」が車両本体の商標であった。

「スバル」が完全にブランド名として独立するのは1972年発売の「レオーネ」から。翌年「レックス」が発売され、富士重工製自動車の隆盛期を迎える。この頃、日本の自動車業界は量産能力のない中小以下の企業がほぼ淘汰され、「9強」(現在の「8強」、トヨタ日産・新三菱重工→三菱自動車・東洋工業→マツダホンダスズキダイハツ・富士重に、当時乗用車の開発生産を行っていたいすゞを加える)体勢になると、各メーカーは独自の販売網を持つようになった。富士重工もまた同様で、連結子会社であるディーラー会社(販社)が立ち上げられた。この時販社の社名として「スバル」が選ばれ、ブランド名として独立したのである。

海外での人気

かつてはアメリカ軍と戦う軍用機を生産していたメーカーだが、現在の主力市場は(日本国内ではなく)アメリカ合衆国であり、当地では「走行性能が良い」「上質な内装」「安全性が高い」おまけに「装備が豪華なのに値段も手頃」ということで大変評価が高い。現在の世界販売の7割は北米が占めているほどである。

反面欧州では「MT車がほとんどない」「燃費の悪い4WDはいらない(欧州は雪質の関係もあって、二輪駆動でも問題ない地域が多い)」「グレードのバリエーションが少ない」と、WRXのようなニッチな車を除くとそれほど人気は無い。欧州に関してはWRCから撤退してしまったのも悪影響を及ぼしているようだ。EU各国とオーストラリア向けに水平対向ディーゼルエンジンも生産しているが、しばしば撤退の噂が流れる。

関連タグ

スバル 富士重工 FHI スバル360
零式艦上戦闘機零戦
スバル・ナカジマ
サンバー インプレッサ レガシィ レオーネ(スバル) WRC
ラビットスクーター
放課後のプレアデス
新潟トランシス:鉄道車両製造事業を継承。
三菱重工業航空機産業の同業。
川崎重工業:同上。
新明和工業:同上。塵芥収集車事業を継承。
高谷裕亮東明大貴:元富士重工業硬式野球部(現:SUBARU硬式野球部)に在籍していたプロ野球選手。
宮田工業 - 一時期同社の自転車競技部「チームミヤタ」のスポンサーとなっていた。

業務提携先
日産自動車:1968年(昭和43年)~1999年(平成11年)まで
GM:2000年(平成12年)~2005年(平成17年)まで
トヨタ自動車:2005年~

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