概要
智頭急行が1994年(平成6年)に特急「スーパーはくと」用に製造・配属した特急形気動車。
名前のHOTは、スーパーはくとが通行する兵庫県・岡山県・鳥取県の頭文字より。
配属区間は山岳路線で、そこを最高130km/h(設計最高速度は160km/h)で運行するため、制御付き自然振り子機能を有している。運転台のある車両はメイン画像のような流線型の非貫通型(7000形、7010形)と、貫通型(7020形)の2種類が存在する。貫通型の7020形は編成の中間に組み込んで運用することが出来る。
pixiv内投稿イラストの傾向は、他の鉄道関連イラスト同様に当該車両を描いたものと擬人化イラストに大分される。
車両について
定格出力355PSのディーゼルエンジンを1両あたり2基搭載しており、国内の気動車では主流となっている液体式変速機(変速1段 直結2段)を採用している。台車は振り子装置がついている事を除けばごく一般的なヨーダンパー付ボルスタレス台車を採用している。
運転台には車内のモニターに前面展望を映すためのカメラが設置されており、主幹制御器は横軸ツインレバー式を採用している。
普段は5両編成で運行しているが、繁忙期は1両増結して6両編成で運行する。6両編成時の号車番号は割り振り方が少々変わっており、「1」「2」「増2」「3」「4」「5」という風になる。
トイレは男子小用+温水洗浄便座付き洋式の車両とバリアフリー対応温水洗浄便座付き洋式の車両とがある。編成内のグリーン席は半室グリーン車となっており、先頭車は普通車のみとなっている。
余談
車両の管理・整備をJR西日本に委託しているため、中国統括本部後藤総合車両所鳥取支所に所属する(書類上の車籍は智頭急行大原基地)。車両基地への回送の際に同じく米子で検査や整備を受けるキハ47と当形式が一緒に繋がった編成や先頭車のみの単行編成、尻切れトンボといったカオスな編成が時々見られるそうだ。ちなみに、尻切れトンボや単行の際は最後尾に灯火がないため貨物列車のように後部標識を取り付けている。
関連タグ
2000系気動車(JR四国・土佐くろしお鉄道):試作車(通称・TSE)および量産車が本形式の振り子装置設計の基となった。その後、JR四国では本形式の技術をフィードバックした改良型(通称・N2000系)が登場した。