車両基地というのは通称でJRグループでは電車区、機関区、車両区、車両センター、運転所などと呼ばれ、私鉄では検車区と呼ばれることが多く、事業者によって名称は異なる。
車両基地が近くにあり、車両の運用上その出入り口となる駅のことを車両基地所在駅あるいは車庫所在駅と称し、車両基地所在駅に該当する駅からは、列車の入出庫を兼ねて、始発・終着列車が大量に設定されるためラッシュアワーでも座って行きたい人が列を作る事が多い。
自社線内に車両基地を確保できない場合、直通運転を行っている相手先の沿線に車両基地を確保する場合があり、東京メトロ日比谷線の千住検車区竹ノ塚分室、半蔵門線の鷺沼車両基地、OsakaMetro堺筋線東吹田検車場が当てはまる。これらは植民地車庫とも呼ばれる。
本線から離れた場所に設置された車庫へは引込線とで結ばれている。これを車庫線とも言い、本来旅客路線としての営業するためのものではないが、延長距離の長い車庫線については、沿線住民の要望で旅客営業を行っているケースがある。JR西日本博多南線や東京メトロ千代田線北綾瀬支線などがその一例。