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演:キアヌ・リーブス

吹替:森川智之

概要編集

映画『ジョン・ウィック』シリーズの主人公であり、作中で最強の実力を持つ伝説の殺し屋

ロシアンマフィアであるタラソフ・ファミリーに所属していた。


どんな困難な仕事を必ずやり遂げるその一騎当千ぶりからブギーマン(闇の男)」もしくはバーバ・ヤーガと呼ばれ恐れられた。

ヴィゴ曰く正確にはブギーマン(正体不明の怪物)そのものではない、ブギーマン(闇に潜む者)を始末するために送られる奴という意味とのこと。


元々は孤児で首席連合の傘下のベラルーシ系組織「ルスカ・ロマ」の元で暗殺者として育てられ、紆余曲折合って離脱、コンチネンタルホテルに所属する殺し屋として活動した後、どういう訳かタラソフ・ファミリーに所属していた。

物語の5年前に妻のヘレンと出会い、ファミリーのドンであるヴィゴ・タラソフが引退条件として出した「不可能と言われた殺し」サンティーノ・ダントニオの協力の元で達成して殺し屋家業を引退、一般人として暮らし始めた。

しかし、妻のヘレンは結婚して数年で病によって亡くなってしまい、忘れ形見として受け取った犬のデイジーと過ごしながら1969年式フォードマスタングのBOSS429を飛ばす日々を過ごしていた。

ある時ガソリンスタンドでロシア人の男に車を売れと迫られるも拒否すると、深夜に部下を引き連れた男によってリンチを受けたうえに犬のデイジーを殺され、車も奪われてしまった。

そしてそのロシア人の男がかつて仕えていたヴィゴの息子であるヨセフと判明し、全てを失った彼は家の地下に封印していた〝仕事道具〟を掘り出し復讐に赴くことになる。そしてその結果、引退していた裏社会に残して来た因縁に引っ張られ、否応なく引きずり込まれることになってしまい、生きるために壮絶な苦難の道を辿ることになる。


作中でも語られた「鉛筆一本で三人殺す」に始まりあらゆる銃器や刃物の扱いに長け、銃器に関してはヘッドショットマシーンとも言うくらい頭部を撃ち抜く。さらに作中ではより確実に相手を仕留めるためか、至近距離から腹部や頭部に二発以上撃ちこむダブルタップを多用する。それ以外では合気のような形で敵を投げ拘束しつつ、他の敵に対処した後に拘束していた敵に止めを刺すといった戦法も多く取る。

場合によってはベルトでも戦うが、あくまでも5年のブランクがある状態で格闘では全盛期と比べると実力は劣っている。

そのため、一作目でも敵に押され気味な個所が部分部分にあり、友人のマーカスがいなければ助からなかった状況に追い込まれたり、三作目では疲労と連戦の負傷が癒えていないこともあってか(ジョン・ウィックはシリーズの一作目~三作目までの間は一週間しか経っていない)、ゼロやその弟子であるシノビたちにはかなり遅れを取っており「動きが遅い」と言われている。

しかし殺し屋や彼を知るものに最も恐れられるのは、仕事を必ずやり遂げる(自分の敵を必ず殺す)「断固とした、強靭な意志」である。


正式な名前はジョナサン・ウィック〝ジョン〟は愛称である。またこの〝ジョナサン〟は本当に親しい友人にしか呼ばれてない。

ただし、彼は元々ベラルーシ出身の東スラブ系であり、実際の本名はジャルダーニ・ジョボノビッチ。ジョナサン・ウィックはアメリカでの帰化名である。


非常に寡黙且つストイックな人物であり、必要以上に話すことはない。しかし殺し屋相手の殺し屋をしていた割に、世界中の殺し屋や裏社会の権力者、調達屋には慕われた様子または親しい様子で対応されており、一作目~三作目で大勢の敵に襲われ続けても彼が生き延びてこられた理由の一つは、自分の依頼人や主席連合に逆らってでも彼を助けてくれるマーカスウィンストンなどの友人達がいたからである。


言語に関しては英語とロシア語と日本語が話せるほか、イタリア語やインドネシア語も聞き取ることができ、手話もできる模様。


格闘技に関しては柔道合気道といった日本武道に加え、サンボカリブラジリアン柔術からシラット等を体得している模様。


銃を胸の前あるいは顔の前までひきつける独特の構えが特徴。

これは現実にも用いられている構え方で、「C.A.R.システム」と呼ばれる。狭い場所での近接戦闘で、素早く効率的に拳銃を活用するために用いられる。どちらかというとマイナーな部類の構え方ではあったが、映画の成功と共に広く知られるようになり、日本でも様々な作品のパロディに扱われている。

日本の広告では銃と格闘を組み合わせた戦い方を「ガンフー」という造語で表現している。

ライフルなどは射撃競技などに用いられる射撃技術を主に使用しており、特にショットガンではコンペティションロードに分類されるクアッドロードを行っている。


背中に刻まれた「Fortis Fortuna Adiuvat」のタトゥーはラテン語で「幸運は勇者を好む」という意味である。



使用銃器編集

彼は銃器に対してはあまり愛着は持たないようで、どれだけ高価な銃器でもデッドウェイトになると判断すれば敵に投げつけて破棄する。しかし大切にしていないわけではなく、最大限に有効活用しているだけのようで、貰った拳銃などデッドウェイトにならないものは回収する事がある。そして弾切れ後は倒した敵の銃器・弾丸を奪い戦闘を続けるといったシーンも見られる。

2のウェポンソムリエによれば「ドイツ製が好み」とのこと。実際に彼が自宅に隠しているのはドイツ製である。

しかし、その好みがリスペクトされることはなく、彼に渡される銃の殆どはTTI製のカスタムガンである。

一作目編集

コンペンセイターが装着されており、一作目で主なメインアームとして使用される。

二作目では冒頭の戦闘、三作目では敵から奪って使用しており、三作揃って出続けている。

彼のケースには二挺入っていたが、片方は使われることはなかった。

Payday2』ではContractorピストルとしてジョン・ウィックコラボの兼ね合いで登場し、劇中通りのコンペンセイターを装着可能。

サイドアーム。ヨセフをレッドサークルで追い詰めた時に最初に使用していた他、不意打ちにも使用している。

教会に強襲した際に使用。EOTech553とTangodown TDショートバーティカルグリップが装着されており、フルオートで使用している。

二作目ではアブラムへ〝和解〟をしに行った後は家の地下に他の武器と共に埋められた。

ヴィゴの手下から奪ったものを使用。

二作目では気に入ったのかしれっと持ち帰っていたらしく他の銃器と一緒に埋められた。

ヨセフを護衛するスナイパーが持っていたものを奪って使用する。

こちらも『Payday2』にコラボの一環で実装された。

二作目編集

ウェポンソムリエからおススメされた一丁で前半のメインピストルとして使用する。

34と同じくソムリエの選んだ一品。カシアンとの揉みあいで使用した。

「ゴツくて正確な奴」という注文から選ばれた一品。

BCMのカスタムパーツでフルカスタマイズされており、BCMBFG、PRI コンペンセーター、1-6x24Trijicon Accupointスコープが装着、RMRサイトをオフセットでマウント、TTIベースパッドによって装弾数は35発に拡大しており、マガジンクランプでジャングルスタイルにしてある。

ここまでカスタムされてあるとかなりの値段になるが容赦なく投げ捨てている。

劇中では11.5インチと言及されているが実際には14.5インチである。

ちなみにしれっとルビー・ローズと一緒に行動する警備兵の一人がホロサイトのみを装着した物を使っている。

Payday2』では2とのコラボでContractor.308という名称で登場したが、何故か7.62×51mmのAR-10仕様になっていた。

「デカくて大胆」という注文から選ばれた一品。

ソムリエの祖国であるイタリア製ということから自信を持っておススメしていた。MatchSaverZのシェルホルダーをフォアグリップに着けており、弾切れ時にはエマージェンシーリロードを行いやすくしてる。こちらもかなりの値段になるが、投げ捨てている。

ちなみに実際には他のベネリ製ショットガンを使用する予定だったが、空砲が上手く作動しなかったためM4に変更された。

また、三作目ではベネリM4をシャロンが使用しているが、これとは同一の物ではなく素のベネリM4である。

バワリー・キングに助けを求めたジョンが受け取った一丁。

キングはジョンに殺されかけたことがあったため、当時のジョンの賞金と掛けて「一発100万ドル」として弾倉一本しか渡すことはなかった。

銃器に執着しないジョンとしては珍しく敵の弾倉を奪ってチャンバーチェックシーンがある。

次回作ではダントニオをコンチネンタル内で殺めた銃として下記のスーパーキャリーのグリップを装着したものが登場したが、正確には誤りである。

敵から奪った一丁であり、ウィンストンに静止されたがコンチネンタル内で躊躇なくダントニオを射殺した。

三作目編集

殺し屋に追われる中たどり着いたアンティークショップで.44-40弾薬を込めようとするが入らなかったため、コルトM1851の銃身、1860Armyのハンマーを移植、一発撃った後に破棄した。

このシーンは『続・夕陽のガンマン』のトゥーコがガンショップでリボルバーを組み替えるシーンのオマージュである。

終盤のコンチネンタル内での銃撃戦で使用。

9mmメジャー弾という威力の高い弾薬を使用しているが、ボディアーマーを着込んだ相手には通じず、隙間の生身の部分を狙って撃っている。

  • TTI MPX Carbine JW3

2011と同じくコンチネンタル内で使用。

Trijicon MRO、Streamlight TLR-8、TTIベースパッドが装着された物を使用しているが、STI2011と同じく威力不足で役に立たず、それほど使用されずに敵に向けて投げ捨てられお役御免となった。

Fortnite』ではジョン・ウィックコラボの兼ね合いでタクティカルアサルトライフルという名称で実装された。(実際にはPCCであってアサルトライフルではないが)

上記の銃の威力不足から火力が必要だったためにウィンストンのシェルターから取り出した。

威力の高いスラグ弾を使用し、アーマーを着込んだ相手の頭を吹き飛ばしていた。

MatchSaverZのシェルホルダーをフォアグリップに着けている。

またジョンは本銃で「クアッドロード」を行っている。

『Fortnite』ではコンバットショットガンという名称で登場し、クアッドロードをするためリロードが早い。

四作目編集

ジョン序盤からが中盤まで使用するが、大阪での戦闘で紛失する。

クラブ「天国と地獄」での戦闘にて敵から奪い使用する。

物語後半にバワリー・キングが用意した物を使用する。弾切れを起こした際はスライドを分解し、ロアフレームの鋭利な部分を刺突武器として使用した。

物語後半にジョンを襲うパリの賞金稼ぎが使用していたものを奪って使用する。ドラゴンブレス弾仕様。HWSを装着。

最後の決闘で使用。エングレービングの施されたシルバーモデルで、銃身が切り詰められている。


ゲームへの出演編集

プレイヤブルキャラの一人として登場する。

声優はキアヌ本人ではなくDave Fouquette氏が担当している。

ゲーム内キャラの元海兵隊であるChainsとは知り合いでPVでは彼の窮地を救った。

Chainsに「仕事をするのにマスクが必要」と言われてサングラスを持ち出したり、何故か他のメンバーが偽名を使っているにもかかわらず彼だけは本名を使うといった不思議な面も。

スキンの一つとしてソフィアと共に登場する。

また、かつてザ・リーパーという彼を意識したスキンが登場していたが、PVではついに本人と対峙することとなる。

余談編集

  • 元々ジョン・ウィックは「Scorn(軽蔑)」というタイトルだったが、主演のキアヌがジョン・ウィックという名前を大変気に入ったために監督が変更し、タイトルが主人公名となった。

  • また、当初の脚本では敵は2~3人しか死なない予定だったが、脚本が出来上がるにつれて増えていき、最終的には平均で一作に約100人が死ぬこととなった。そのため「映画内で最も多く人を殺した俳優」ランキングは約270人を殺したチョウ・ユンファが第一位だったが、三作でそれらの数を越してキアヌ・リーブスが一位となった。

  • 三作目の台詞の一つ「Guns. Lots of guns.(銃だ。大量の銃だ。)」はかつてキアヌが主演を務めた名作『マトリックス』の台詞のオマージュである。その為か、日本語字幕等では「銃をくれ、どっさりと」と、マトリックスの時と全く同じ翻訳をしてファンを歓喜させた。

  • 彼の使用したTTI社製の銃は「ジョン・ウィックモデル」としてTTI社が限定生産しており、CombatMasterやPitViperなどの拳銃類はエアソフトガンモデルも販売されている。

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