概要
米国でAWB(連邦攻撃武器規制)により民間市場では装弾数11発以上の新規生産された銃が規制されることになったため、フルサイズグリップ・ダブルカラムマガジン仕様の拳銃は10発仕様のマガジンを用意しない限りは事実上販売不可能となった。
この規制を逆手に取り、携行性を高める為に装弾数に合わせた最小のサイズに切り詰めたグロックのバリエーションモデルとして生産された。
9mmx19の銃弾を10発装填するマガジンを収めるグリップは非常に短く、これとバランスを取るようにバレルも短い「超コンパクトモデル」となっている。
グロックの9mm口径シリーズには小型モデルとしてこれ以前にグロック19があったが、グロック26はそれよりも小さくシリーズ最小のモデルとなった。
構造上は通常の17連マガジンなども問題なく使用できるため、AWB失効後はカルフォルニア州のようなAWB以上の規制のある地域以外では超コンパクトモデルに33連ロングマガジンということも可能になった。
地域によってはその高い携帯性の為に販売が禁止されているところもある。
なお、標準の10連マガジンはかなり小型となる為フィンガーチャンネルが下部に装着してある。(これが無いと小指が握り締められない)
また、グリップが短すぎるために33連のロングマガジンは正常に稼動できる範囲を維持しきれないため、マガジンを握っての発砲は動作不良を起こしてしまう。
ホームディフェンス用としての需要の高さから子供による誤発射事故防止のためのキーロックシステムが設けられたグロック26もある。
グロック19をベースとしている為に一部の部品は19と互換性があり、26のバレルを19のものに交換して使用することも出来る。
遊戯銃
国内では主にKSCや東京マルイ、WE-TECHからガスブローバックモデルが流通している。
- KSCからはG26とフルオートモデルのG26C
- マルイからはG26とカスタムモデルのG26アドバンス(刻印変えのG33アドバンス)
- WE-TECHからはG26とフルオートのG26C、及びそれらのアドバンスモデル(マルイ製準拠)
(※フルオートモデルとアドバンスドモデルは各社の独自解釈による架空のもの。またKSC製G26Cはスリーブを装着したG19用の19連マガジンが標準で付属する)
いずれのメーカーも実銃と同じくサイズ違いのマガジンも(同じメーカー製であれば)共用できる仕様となっている。
またWE-TECHはマルイのコピー品の為、マルイ製品との共用が出来るが、それぞれメタルスライドと炭酸ガス、プラスライドとフロンガスでのブローバックに対応した設計のためそれぞれ純正でない組み合わせでの射撃性能は劣る。
(マガジンのガス放出パッキンと本体側のピストンのガス流入口の形状が合わないために起きる問題、マガジンのパッキンを変えれば改善する)
登場作品
映画
- バイオハザード・ディジェネレーション:地元警察の特殊部隊「SRT」の隊員アンジェラ・ミラーが架空モデルのグロック26アドバンスを使用。
- ホステージ:ブルース・ウィリス演ずる刑事がグロック17とグロック26を使用。
- 銃夢 LastOrder:ジャッコがグロック17とグロック26を共に2丁拳銃で使用。
- シャム猫 -ファーストミッション-:ジュンがグロッグ26を使用。
- デビルズ・ダイス:「財団」の制式拳銃グロック26が登場、財団のメンバーを殺害した時に才が奪いそれ以後使用している。
ゲーム
アニメ
- 攻殻機動隊S.A.C.:バトーが架空モデルのグロック26アドバンスを使用。(ただし劇中は.357SIG仕様のグロック33となっている)