概要
オーストリアの特殊部隊COBRAの要請によってバックアップウェポンとして開発された。
基本的な構造はグロック17と同じだが18に関してはフルオート機能がついているマシンピストルモデルである。
初期のモデルは延長したバレルにガスポートが設けられていたが、この延長したバレルがホルスターに入らず、ガスポートの破損も発生した為、通常のバレルサイズに戻したものが2ndGen仕様と3ndGen仕様が作られた後にスライド上部にガスポート用の穴が開けられたCモデルとなった。
Cモデルのガスポートは17C等のセミオートモデルのポートとは異なり横溝となっている。
公的機関向けなので本来は民間人の所有は出来ないが、スライドだけなら厳しい審査と高度な資格、高い税金を必要とするクラスIIIフルオートウェポンとして少数流通しており、グロック17のフレームと組み合わせることで一般人でも手にすることができる(グロック18はセミオートモデルとの互換性はなく、純正部品ではなく18相当のカスタムスライドを搭載、もしくはフレーム側にも改造を加えたものとなっている)。
カスタムパーツとしてダミーセレクターの付いたスライドが売られたこともある。ベースはフルオート機能のない普通のグロック17なので民間人の所有は可能。
また、通常のグロック17をバックプレートに改造を加えたり部品を交換する等でフルオート仕様に改造したものも存在するが、もっぱら映画のグロック18の代用品か娯楽用が八割である (基本的に違法だが、クラスIIIフルオートウェポンのマシンガンとして正規に登録されたものもそれなりに存在している)。
知名度は非常に高いが、それに反して実際にCOBRA以外の部隊で使用された例や採用された例はほぼ皆無であり、そもそも実戦で使用する機会が少ないサブウェポンを命中精度が低下するフルオートで撃つことはない為、あまり普及してはいない。
登場作
ゲーム
- CoD:MW2:名称はG18となっているがグロック17のフルオートカスタムとなっている。システム上、セレクター操作ができない為にどちらであったとしても関係ないが。刻印はGlockではなくGluckという架空の名称である。MW2リマスター版ではきちんと18Cとなっている。またこのリマスター版のモデリングはCoD:BOCWに流用されており、何故かあるはずのない東ドイツの武器庫に保管されている(プレイヤーは使えない)。
- CoD:MW3:MW2とは異なりセレクターがあるが、17のモデルにセレクターを追加しただけでセミフル刻印はオリジナルの物になっている。銃身及びスライドにポート穴のない18Cではないモデルである。また、こちらもモデリングの刻印はGluckである。
- レインボーシックスベガスシリーズ:ゲームシステムとしてモード切替があるため、フルオートとセミオートの切り替えが可能。拳銃扱いの為にシールドと併用できる事からゲームバランスの調整の為か、装弾数が10+1発となっている。
- クロスファイア:何故か3点バースト射撃(3発連射して止まる機能)が可能となっている。
- BATTLEFIELDシリーズ:BF3から登場するが、こちらはグロック17に18のセレクターを追加しただけの物で同じモデリングがハードラインまで流用された。BF3では名称がG18だが、BF4以降はG18Cの名称に変わっている。また、選択画面ではBF4以外セレクターの画像が適用されていないため選択画面のみグロック17になってしまっている。
- バイオハザードRE:3:カルロスとジルが使用。珍しいGen2モデルである。ジルが使用するものは実在しないバーストモデルとなっている。
映画
- ダークナイト:シルバースライドカスタムをジョーカーが使用。シルバースライドのモデルだが、厳密にはグロック17のフルオート改造品であるためグロック18には含まない。ジョーカーは犯罪者であるため、シンプルにグロック17の殺傷力を増すために改造した、説が有力である。ちなみにプロップはMr.&Mrs. スミスで使われたものと同一の物である。バッドボーイズ2でも似た構成のカスタムがあるがあちらはセミオートオンリーである。
- ターミネーター3:T-850、ジョン・コナーが使用。
- マトリックス:二作目のリローデッドでモーフィアスが18Cモデルを使用する。
余談
エアソフトガンではKSCがグロック26をベースにした架空のフルオートモデルにガスポートを持たないにもかかわらずCモデルとしたため、旧モデルである18が殆ど出回っていない事もあってかCモデル=フルオートモデルと誤解される事となった。