概要
風見雄二ら前作のキャラクターが去って暫くした後、秘匿組織・SORDの人員を教育する機関として再編された美浜学園を舞台に、命すら顧みられることのない危険な超法規的活動を繰り返す少年少女の物語を描く。
全9巻構成(サイドストーリーを描いたvol5.5含む)で、2022年2月25日に完結作となる『vol.8』が発売された。構成自体も前作に近く、単巻で一人ずつをメインとしたストーリーを描き、各キャラクターの過去を掘り出している。
その為か、前作までの主要キャラクターは一切登場しない(一応タナトスシステムとして風見一姫のホログラムは登場する)。
尚、アダルトゲームだった前作シリーズと異なり、こちらは当初から一般作として発売されている(但し、WEBサイト「チャンピオンクロス」及び「マンガクロス」で連載されていたコミカライズ版の単行本では裸体や乳首描写がある)。
なお、『楽園』本編から『ファントムトリガー』本編までは「数年」とゲーム上では表現されるが、とあるキャラが赤ん坊の時に『楽園』本編の出来事は過去起こったこととして語られ、そこから約2年後にとあるキャラが当時のCIRS室長・JBに借りを作っている(JBは『楽園』本編から2年後時点でCIRSを退職していると『楽園』のエピローグで語られるため、この直前とみられる)。そこから約1年後にハルトがレナを買い、さらに約5年が経過して『ファントムトリガー』本編に至っている。
よって、『楽園』本編から『ファントムトリガー』本編までは具体的には描写上、少なくとも約8年が経過していることになる。
また、レナの愛用銃「イグニス」とその約20年前に製造された銃「オーメン」にはそれぞれ2020、199Xと刻印されており、製造年を表しているのであれば『ファントムトリガー』は2020年以後の出来事となる(『楽園』は2012年の出来事である)。
pixiv上における表記について
より正確なタイトルは『グリザイア:ファントムトリガー』(:が全角)なのだが、pixivのタグにおいては全角英数は半角英数へ変換されるため、pixivのタグ及びピクシブ百科事典上では表記が『グリザイア:ファントムトリガー』(:が半角)になっている。
→全角英数入り記事の項目も参照。
登場人物
- ハルト/蒼井春人
声:代永翼(アニメ版)
- レナ/深見玲奈
声:内田真礼
声:佐倉綾音
- クリス/鯨瀬・クリスティナ・桜子
声:名塚佳織
- ムラサキ/狗駒邑沙季
声:種﨑敦美
声:井澤美香子
OVA
2019年にvol.1とvol.2をベースとしたOVA『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION』、2020年にvol.3をベースとしたOVA『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー』が劇場公開された。アニメーション制作はバイブリーアニメーションスタジオ。二作共PG12指定。
テレビアニメ
2022年2月にvol.4以降をベースとしたテレビアニメの製作が発表された。アニメーション制作は引き続きバイブリーアニメーションスタジオ。
2025年1月からTOKYOMX、サンテレビ、AT-XおよびBS日テレなどにて放送されている。ただし元々は2024年中にも放送したいとしていたが、該当時期に持ち越しとなった。さらに言えば、TOKYOMXとBS日テレでは、年明け間もない1月1日に第1話を放送した。
これに際し、上記vol.1~vol.3を描いたOVAがYoutubeブシロードチャンネルにて2024年12月25日~2025年3月31日まで無料で配信される(当初は1月8日までとされていたが大幅に延長された)。
なお、PVでは少なく見積もってもvol.4、5、5.5、6、7までの要素が確認でき、vol.8の要素までは確定的ではないが、原作の最終盤までを描くものとみられる。