概要
グリザイアの果実及び、続編・完結編であるグリザイアの迷宮・グリザイアの楽園の主人公。
グリザイアシリーズの最新作であるグリザイア クロノスリベリオンにも登場する。
身長178cm、体重65kg。
美浜学園の2年生として転入した青年。
少年期に両親と姉の風見一姫を立て続けに亡くし天涯孤独となった後、紆余曲折を経て現在はバイト先の「会社」の上司でもあるJBこと春寺由梨亜に引き取られている。
美浜学園の学園長とは旧知の間柄だったこともあり、その縁を介することで「カナダからの帰国生」として美浜学園の学生となった。
人物
口数が少なく常に冷静な性格で、相手からの歩み寄りを拒むことはないものの必要以上に他人へ近付かないタイプ。観察的で浮世離れした言動が目立ち、如何にも“訳アリ”な部分を感じさせる。育った環境のせいか、時折強烈な皮肉やブラックジョークを言い放つ時がある。
毎朝16kmに及ぶランニングを行ったり、読書を欠かさなかったりと自己研鑽に余念がなく、それが故に身体能力が非常に高く、知識量も豊富である。
周防天音の全裸を見ても動じないほど女慣れしているが、恋愛に関しては鈍感。
ネタバレ
実は元軍人。現在は裏の仕事を受け持つ「CIRS」という組織に所属する特殊工作員。
(上記のバイト先の「会社」はCIRSのことである)
その中でも、彼は特殊工作員のエースナンバーである「9029」の名で恐れられている存在である。
姉の一姫や両親を失い天涯孤独になった後、父と親交のあった古美術商の桐原礼ことテロリストのヒース・オスロに引き取られる。やがて彼の私設少年兵育成学校でテロリストとして工作・暗殺の教育を受け、オスロの命令で変装による潜入と要人暗殺を繰り返していた。
これらの事実や家族を喪った時期を考慮すると、雄二は高校は疎か、中学校にも通えていなかったと思われる。
その後、オスロの私邸を襲撃・壊滅させた日下部麻子に保護され、彼女の養子として生活を送るようになり、やがて麻子の後を継ぐ形で裏の世界で生きるようになった。
ちなみに雄二が上記のようにランニングや読書を欠かさないのは、麻子から「小学生は足の速い奴がモテる。中学生は喧嘩の強い奴がモテる。高校生は頭の良い奴がモテる」という教えを受けたためである。
麻子が古傷の後遺症により亡くなった後は麻子の旧友でもあるJBに引き取られるも、師匠であった麻子を喪ったことで自らの進むべき道を見失い「仕事」への気力を失ってしまう。休養を取り北海道をバイクで旅する中、ある事をきっかけに「普通の学校に通いたい」と思うようになり美浜学園に転入、現在に至っている。
なお、これらの経歴は主にグリザイアの迷宮で明かされており、グリザイアの果実では経歴がストーリーに密接に関わることはあるものの、雄二の口から断片的に語られる程度である。
余談
雄二が破損させてしまったバイク(麻子の所有物)は、後に修理され、続編で井ノ原真紀が使用している。
関連タグ
彼の残した迷言。