タランタクティカルイノベーションズ
たらんたくてぃかるいのべーしょんず
Taran Tactical Innovations(通称TTI)とはアメリカの競技射撃のプロ、タラン・バトラー氏が立ち上げた高級カスタムガンメーカー。
カスタムガンの特徴としてはアイオンボンド(イオンボンド・コーティング、イオン結合被膜)で加工された銅色のバレル周りとステップリング加工が有名。
基本的には拳銃やショットガンのカスタムがメインだが、最近ではAR-15やMPXカービンなど、ライフル系も増えている。
スライドやフレーム、ロアレシーバー等を既にカスタムされているものを買うことも可能であり、自分が持っている既製品のモデルを送ることでもカスタムが可能である。
また、装弾数を増やし、マガジンの自重落下を確実にするベースパッドも様々な銃器で発売している。
高級カスタムメーカーだけあって非常に高価で、手作業ですり合わせなどが行われており値段に見合うだけのものはある。
ちなみにJW4に出たPIT VIPERは通常モデルが6,999.99ドル、JW PIT VIPERが7,499.99ドル、JW2 Ultralight Rifleが4,899.99ドル、JW2 Combat Master Packageが2,399.99ドルとなってる。
このメーカーを語る上で欠かせないのはやはりジョン・ウィックの存在だろう。ジョン・ウィックの2作目、チャプター2にてウィックがガン・ソムリエにテイスティングを頼み、TTIのカスタムが施されたグロック34、26、ベネリM4、TR-1が登場したのが非常に人気となった。
実際にウィックを演じたキアヌ・リーブスもTTIでタクティカルトレーニングを実弾射撃で行っており、1作目よりも銃撃シーンがリアルになっている。3作品目のパラベラムにおいてはTTIカスタムのMPXカービン、STIコンバットマスター2011、ベネリM2が登場している。
また、タランタクティカルの公式ホームページにおいてもJW銃器として映画に登場したモデルと同じものが購入できる。
ジョン・ウィックでのトレーニングが評価されたのか、ハリウッド映画での俳優の射撃トレーニングや銃器のアクションアドバイザーとして引っ張りだこになっており、ジョン・ウィック以外ではスーサイドスクワッドやジェミニマンにてウィル・スミス、ブラックパンサーにてマイケル・B・ジョーダン、ワイルドスピード ICEBREAKにてミシェル・ロドリゲスが射撃訓練を受けており、いくつかの映画にはTTIのカスタムガンが提供されている。