概要
M2011をベースに9mmパラベラム弾を使用するために9mm口径化したカスタムガンで、銃身一体型のコンペンセイターや、マグチェンジがしやすいように大型化されたマグウェル、先端が鋭いロアフレームなどが特徴(これが名前の由来でもある)。
ちなみにコンペンセイター搭載に伴って銃身が4.25インチに短縮されており、コンペンセイターまで含めるとガバメントと同等程度のサイズになる。
エクストリームエンジニアリング社製のトリガーパーツを採用、各部品は手作業によりすり合わせが行われている。
銃身はコヨーテブロンズ、他の金属部は黒色のDLCコーティングが施されている。
製造(カスタム)元はタラン・タクティカル・イノベーションズ社(以下TTI社)。
その値段は何と驚きの100万円並み(7,000ドル越え)という超高級拳銃。
TTI社の創業者「タラン・バトラー」氏が射撃競技ではグランドマスターの称号を
持っていることもあってか全体的に競技射撃に向けたカスタムが施されている。
姉妹機としては「SandViper」があり、ほぼ同一の仕様だが、こちらは光学機器を載せる前提の設計になっており、フロントサイトレスでリアサイト部がRMRフットプリントカットになっており、色がPitViperと逆に黒の銃身にコヨーテブロンズの金属部、タンカラーのグリップとなっている。なお、PitViperは映画に出る関係で守秘義務により予告映像が出るまで表に出せず、SandViperが先に発表されている。
この銃の人気に火がついたきっかけは映画「ジョン・ウィック:コンセクエンス」にて
主人公ジョン・ウィックが物語後半で入手して使用したことであり、ファンの間では凄まじい人気を誇る。
ちなみに劇中ではカットされておりソフト収録の未公開シーンでしか見れないが、ウインチェスター社の127グレイン弾頭+P+弾を使用、と前作同様に強装弾を使用している。
エアソフトガンとしてはBATONにて「BT-PIT VIPER」と「BT-SAND VIPER」として
CO2ガスガンが発売されているが、「PitViper」は例に漏れず大人気商品のため入手困難となっている。
そのため中には前後サイト等の多少の形状違いは妥協して「BT-SAND VIPERを購入してからブラックに塗装し、再現する」ということをする人もいる模様。