概要
森に住まう魔女の如き妖婆。
骨と皮ばかりに痩せこけ、足に至っては骨が剥き出しという不気味な姿をした老婆。
森の中にある一軒家で暮らしているが、ニワトリの足の上に建てられた小屋であり、庭にも室内にも人間の骸骨が無数に飾られているという。
普段は寝そべって暮らしており、移動する際は細長い臼に乗って行う。
バーバ・ヤーガが右手で持った杵でせかすと、臼は少しだけ浮かび上がり、底を引きずりながら移動するという。また左手には箒を持っており、移動した跡を消す際に使われる。
物語ではたいてい悪役として登場し、子供を誘拐して食べてしまう。その一方、慈悲深く、適切な助言を与える善き賢人として登場する事もある。
基本的に一人しか登場しない話が多い中、「鷹フィニストの羽根」では複数のバーバ・ヤーガが登場する。
余談
日本語では魔女・山姥・鬼婆などと訳されてきたが、近年はムソルグスキー作曲のピアノ組曲「展覧会の絵」の副題である「バーバ・ヤーガ」と表記される事が多い。
また、伝承によってはズメイと関連がある。
関連作品
- 靴ずれ戦線:速水螺旋人の漫画。主人公の一人である魔女ワーシェンカがバーバ・ヤーガの弟子という設定。
- ジョン・ウィック:主人公・ジョンの現役時代の異名のひとつ。「ブギーマン」と同じ意味だと劇中では語られている。
- ババ・ヤーガの悪夢の王国:富士見ドラゴンブックから発表されたゲームブック。伝承に忠実なバーバ・ヤーガが住む魔法の家を舞台にした冒険譚。
- SCP_Foundation:シェアードワールドの創作作品群。「SCP-352」は「バーバ・ヤーガ」の名を与えられており、その特性から危険度が最上級のKeterに指定されている。
- 千と千尋の神隠し・パン種とタマゴ姫:ジブリ作品。後者では直接登場する他、湯婆婆のモデルとされる。
- Fate/Grand Order:第2部1章『永久凍土帝国 アナスタシア』に登場する種族・ヤガはバーバ・ヤーガを名前の由来としている。