概要
「月刊HobbyJAPAN」(ホビージャパン)で1982年3月号から1983年8月号まで連載された。
あらすじ
1943年秋、クルツ・ウェーバー上等兵はエルンスト・フォン・バウアー中尉が率いるドイツ軍戦車中隊「黒騎士」に着任する。既に敗色濃厚な東部戦線で「黒騎士」の面々は強力な労農赤軍相手に奮闘する。
物語の舞台はロシア南部の名も無い村からドニエプル川、ポーランドを経て、ベルリン包囲戦で終焉を迎える。
名台詞
黒騎士中隊の兵たちが、如何に戦い、終戦を迎えたか。
小林源文が描くその物語と名と台詞を心に刻む者は多い。
お客さんだパーティーが始まるぞ
クルツ・ウェーバーは「黒騎士」中隊に補充兵として着任。到着早々赤軍部隊との戦闘(パーティー)が始まる。
黒騎士中隊の戦士達に休息はない
あるのは鉄の棺桶だけだ
Ⅳ号戦車H型から、パンター、III号突撃砲、ヘッツァー、ティーガーⅡ、といった戦車が登場する。
対するソ連戦車も、T-34/76、T-34/85、JS-2と強化されてゆく。
俺は病気なんだ、ここから出してくれ
だまれお前も俺も戦争という病気だお前の病名は装填手、そしてお前がいないと俺たちは戦争を出来ないんだぞ!
名言集というか、印象に残る台詞が多い作品、と思われているが、それらさえも戦場の一片でしかない。読んでいて気付くと見逃してしまうぞガキ共ゲンブンはこんなに甘くはないぞ、(大洗磯前神社に)絵馬を置いて家へ帰れ。お前たちの最前列から最後尾までちょうど50mだ、新作発表が来ても50mまで待つんだ、あわてて死ぬことはないんだ
貴殿の心に残る台詞を残すといい。任務が終了したら野戦レストランで俺がたらふくおごってやるぞ
クルツまだかこの泥にはウンザリだ
イワンの方が先にベルリンへ着くぞ
残念ながら、黒騎士物語では、源文作品恒例中村クンの出番はない。
中村クン日本人だし、今回はドイツ軍の話だから当然だNE!
でも別作品「ハッピータイガー」ではティーガー戦車の話なのに中村クンの出番があるんだよ。
しかもティーガーに乗ったりしちゃうYO!これは必読だNE!
なお佐藤の方は「黒騎士物語外伝」にシュガポフというそっくりさんが登場する。
だまれ!優れた戦車兵は優れた兵器に勝るんだ
アニメ「ガールズ&パンツァー」内にて、ある部屋の壁に黒騎士物語バウアー隊長のポスターが貼られている。なんという存在感、なんという女子高生とバウアー様。ステキ。
CatShitOneにおける黒騎士中隊
特にバウアー隊長は、某ウサギさんたちの初戦時と決勝戦時並みに酷い落差である。