人物
速水螺旋人(はやみ らせんじん、男性、1971年-)は、日本の漫画家、イラストレーター。京都府出身。
ロシア、ソビエト連邦、ミリタリー、SF、クライムアクションなどを題材とした作風で、コミックやイラスト、テーブルトークRPGなどの作品を制作している。
また、アニメ『天元突破グレンラガン』では一部メカデザインも手がけた。
ゲームデザイナーの河嶋陶一朗とはTRPG『サタスペ』をきっかけに同人時代から交友があり、
河嶋がデザインしたゲームのイラストを手がけたり、リプレイのプレイヤーを務めたりしている。
TRPGの使用キャラクターには、ビル風あばん、三文判ビンタなどの奇抜な名前を付け、
なぜか眼鏡キャラが多い。
ロシア、特に旧ソ連邦時代の社会情勢・軍事・技術・文化に対しては学者並の博識を誇っており、旧ソ連を題材にした作品の監修を手がけることもしばしば。しかし、旧ソ連時代を愛する傍らで旧ソ連が犯してきた国家的犯罪にもしっかりと目を向けており、歴史の暗部に対しても忌憚の無い意見を投げ続けている真摯な研究者でもある。
手がけている作品もどこかレトロで旧ソ連っぽい雰囲気が漂っているが、一方で社会的不公正や悲惨な戦争がまかり通っているシビアな世界観で彩られており、牧歌的な絵柄とは裏腹に重厚な内容となっている。
劇中に登場するガジェットや魑魅魍魎についても詳しい解説を載せるのが作風でもあり、それらを眺めるのも速水作品の楽しさである。
作品リスト
コミック
『速水螺旋人の馬車馬大作戦』(イカロス出版 2008年)
『オープンダイス・キングダム』(冒険支援株式会社 2009年)
『靴ずれ戦線 -魔女ワーシェンカの戦争-』(徳間書店 2011年-2013年)全2巻
『大砲とスタンプ』(講談社 2011-2020年)全9巻
『スパイの歩き方』(芳文社 2015年)
『螺旋人同時上映 速水螺旋人短編集』(講談社 2015年)短編集
『速水螺旋人の馬車馬大作戦 bis』(イカロス出版 2015年)単発寄稿を追加した赤本・黒本
『男爵にふさわしい銀河旅行』(新潮社 2016年-2021年)全3巻
『靴ずれ戦線 ペレストロイカ』(徳間書店 2019年)判型を変え同人誌および描き下ろし追加
『ワルプルギス実行委員実行する』(白泉社 2021年)短編集
『スターリングラードの凶賊』(白泉社 2022年-)
書籍
『いまさらですがソ連邦』 (三才ブックス 2018年)津久田重吾との共著
イラストレーション
『小説馬車馬戦記 ディエンビエンフー大作戦』(著:富永浩史 イカロス出版 2009年)
『螺旋人リアリズム ポケット画集』(イカロス出版 2010年)
『螺旋人モダニズム ポケット画集』(ジャイブ 2016年)
メカデザイン
『天元突破グレンラガン』(ガイナックス 2007年)銃器設定 ヨーコ・リットナーのライフル等
『SEVEN-BRIDGE』(ライアーソフト 2005年)列車デザイン
『プリンセス・プリンシパル』(Studio3Hz・アクタス 2017年)設定協力
監修
『戦争は女の顔をしていない』(原作:スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 漫画:小梅けいと 2019年-)
関連タグ
ボードゲーム 迷宮キングダム オープンダイス・キングダム 冒険企画局
外部リンク
空飛ぶ速水螺旋人- 公式サイト