概要
ライアーソフトが2005年に発売したアダルトゲームで、同レーベルの作品としては第13弾となる。ジャンルは鉄道旅行ADV。
舞台は魔法が独自発展を遂げた並行世界の20世紀初頭で、黒死病の大流行とイスラム教圏との「聖戦」の完敗に伴い、ヨーロッパが壊滅した設定になっている。その為、旧大陸における最強国家はオスマン帝国という設定。
主人公たちは「黒の切符」を手にして魔道蒸気機関車「プレステ=ジョアン」に乗り込み、起点の北京からヨーロッパに続く鉄の道と、壮大な試練と共に待ち構える7つの橋を渡って行く。
登場人物
クゥ・クラン
主人公。幼い頃に祖国ドイツを離れ、清で売春婦に育てられていた青年。物心ついた時から心を読む能力を有していたことから精神的に疲弊しており、酒色に溺れてヤクザの狗(下働き)扱いされていたダメ男だったが、黒の切符を手にしたことからプレステ=ジョアンに乗ることとなり、己の死に場所を探す旅に出る。
エマ(CV.青山ゆかり)
メインヒロイン。声を失い、クゥの読心も通じない白髪の少女。常に黒い長手袋とハイソックスを付けている。
クゥを常に監視し、旅に連れ添っている。
モーガン
エマの祖父を名乗る老紳士。魔法使いであり、キリスト教系武装組織赤枝騎士団を率いてヨーロッパの奪還を目論んでいる。
モーガンに盲従する傾国の魔女。「全知」の能力を有する。
ジェーン・ドゥ(CV.みる)
北京のヤクザ子飼いの鉄砲玉の女。仕事を台無しにしたクゥをどこまでも追いすがる改造人間。
ナンシー(CV.かわしまりの)
インドの有力な藩主(マハラジャ)の娘でメガネっ子。性欲過多。
渡会丹生(CV.青山ゆかり)
大阪毎●新聞社の記者。メガネっ子その2。鉄道オタクでやや妄想癖あり。
カイ
赤枝騎士団の闘士の「灰色の男」。奇怪な能力を持つ伊達男。
グリエル(CV.小夜月鷹)
フランス出身の女性騎士。領土奪還に燃えているひとり十字軍。常に右目を閉じている。
グラナダ(CV.一色ヒカル)
オスマン帝国の精鋭部隊イェニチェリに所属する女性。常に左目を閉じている。
スラーヴァ(CV.野月まひる)
メイン画像左の機関助士。大柄で怪力を持つスラヴ系ユダヤ人女性。やや大人しい性格。
ジョエル(CV.理多)
メイン画像右のパーサー(客室乗務員長)。台湾出身の男の娘。風水師。スラーヴァとできている。
けーこ
ライアーソフトお約束の伝説の女。本作では列車長兼機関長。要するに列車で一番偉い。
ステラ
列車内サルーンに置かれている壊れた自動人形。