靴ずれ戦線
くつずれせんせん
副題を含めると『靴ずれ戦線 魔女ワーシェンカの戦争』。
WW2における大祖国戦争(独ソ戦)下のソ連軍を舞台に、魔女ワーシェンカとNKVDのナージャ、彼女らが戦地で出会うロシアのお化けたちを書いたバディ作品。
公式では「ローリングストーンな変てこ戦記!」と記述されている。
ワーシェンカ
本名はワシリーサ・プリクラースナヤ。ソ連内のとある森で修行中だった半人前の魔女。NKVDから従軍命令の下った魔女の師匠がふっかける無理難題に翻弄されるナージャを手助けしたのがバレて、お仕置きの名目で代わりにナージャの部下になる。ベルリン見たさで従軍を快諾したため、兵員としてのやる気はあてにならず、飲酒、命令違反、物資横領や不穏当発言も茶飯事らしい。
得物はスミス&ウェッソンのモデル3(お古)。
ナージャ
本名はナディア・ノルシュテイナ。NKVD(エヌカーヴェーデー=内務人民委員部)の将校で、初登場時は少尉。従軍命令を携えて魔女の小屋を訪問するという妙な任務に駆り出され、結局は弟子の方のワーシェンカを連れて行くことに。非科学に屈さず、妖怪変化にも敢然と立ち向かう生真面目な士官で、ワーシェンカの気ままな振る舞いに手を焼いている。おばけ界隈に踏み入ってしまうこともあり、「妖怪共産主義」「ワーシェンカの愛人(仮)」など変な肩書きも……。
携行するサブマシンガンはペーペーシャ41。
ディッケ・ベルタ
独軍の魔女。長官直属のグリム機関なる組織の高級中隊指揮官だというエリートで、階級は少佐。本場の魔女であることを自負しており、ワーシェンカを田舎の野蛮魔女とバカにするが、油断したところへ羆嵐を食らって深手を負う。のちにどこぞの海賊船長のような姿で再登場、ワーシェンカの打倒に執念を燃やす。
靴ずれ戦線 -魔女ワーシェンカの戦争- (徳間書店 2011年-2013年)全2巻
靴ずれ戦線 ペレストロイカ(徳間書店 2019年)全2巻 判型が改められ同人誌および描き下ろしのエピソード掲載