架空鉄道とは、タグとしては現実の世界に存在しない、また存在したこともない鉄道関連につけられるタグのことである。
その作品(イラストも小説も存在する)は鉄道車両(車輌イラスト)、路線図、駅名標などさまざまである。
地上波のテレビ番組では鉄道ファンを公言するタレントが自作の架空鉄道を紹介する際に「妄想鉄道」と呼称することもある。
舞台となる場所
この「鉄道」が存在する舞台はそれぞれの作品により異なる。大きく分けると実在の地域に存在しない鉄道を設定する、作品のための架空都市を作り、そこに鉄道を設定する、創作などで登場した場所に鉄道路線を設定するなどの事例が存在する。
実在地が舞台の場合
これらの鉄道は既存の路線を延伸したり、すでに廃線になった路線の復活やそれらの増強、あるいは未成線の予定地や鉄道の存在しない場所に新たに敷設するなどさまざまである。
多くの場合、それらの鉄道の存在する場所はpixivのユーザーの関係上日本国内の場合がほとんどだが、まれに海外に存在したり、また国内から海外に路線を延ばす場合もある。
個人サイト全盛期には鉄道ファンのみならず、鉄道が走っていない自治体の住民が「我が町に鉄道があったら」と架空の路線図を描くことも多かった。
架空地が舞台の場合
この場合は二つのパターンが存在する。すなわち「架空鉄道のための世界」と「創作世界と鉄道は関連が薄い」場合が存在する。
鉄道のための世界
これは架空の場所、つまり鉄道を敷設する世界自体から創作するタイプである。現実とのつながりが薄かったり、あるいは全くなかったりするため、この世界の場合、作品を魅力的なものとするには作者には豊かな表現力が求められる。
舞台となる架空の地域は、実在の場所や地名をもじったものや、日本近海に架空の島をつくったものである場合が多い。少数だが、架空の国家や架空の惑星を舞台とする場合も存在する。
最も代表的な例としては、きかんしゃトーマスの舞台であるソドー島が挙げられるだろう。
比較的敷居が高いこともあってか、テレビ番組などでタレントが世界観ごと考えた「妄想鉄道」を発表した際には概ね微妙な空気になる。
創作世界の鉄道
これらの世界は最初は鉄道のために造られたものではないもので、たとえばゲームやアニメなどの世界、また別の創作のために造られた世界であり、これらの世界は第三者によって設定が作られたものも存在する。作中の背景などに登場する鉄道の路線図や車両を描く場合が多いが、中には作中にはほとんど駅どころか「〇〇駅」という案内看板、バスの行先表示の「〇〇駅前」くらいしか登場していない作品の鉄道を妄想する方もいる。
第三者が架空世界の設定を行った場合、鉄道を敷設する場合その作者の設定に反しないことは余計な問題を起こさないためには必要なことであると思われる。
ゲームで表現される架空鉄道
古くは「A列車で行こう」シリーズで敷設した鉄道を架空鉄道としてスクリーンショットを公開する方が多かったが、近年はRobloxやMinecraftにおいて架空鉄道を運営される方もいる。
前者においてはグループのシステムを利用し、「社員募集」を不定期で行い、合格したユーザーを社員として雇用する、といった形で運転要員を確保し、時間を決めて運行を行うところもある。
(例:葉倉鉄道)
使用車両に関して
設定は自由であるはずだが、主として電車が用いられる。これは架空鉄道の運営会社が電鉄(電気鉄道の省略)を名乗ることが多いことが関係するのかもしれない。架空の車両を用いることが多いが、実際に使用されていた車両を改造したものも多い。
意外なことに蒸気機関車や気動車などはあまり用いられていない。蒸気機関車は実際の私鉄においても国鉄型の払い下げか同型車が多い、気動車は古くは国鉄型、現代ではレールバスやNDCシリーズなど似通った形態のものが多くそれぞれ個性が付けづらい点が考えられる。
また同じく似通った形態になりがちなこともあってか路面電車が表現されることも少ない。
関連タグ
鉄道に関連するタグ
鉄道に関して
類似概念
より広い概念
A列車で行こう(ゲーム);ゲームの性格上、架空鉄道と捉えることもできる。
鉄道コレクション:フリーランス(架空車両)の「富井電鉄」シリーズが存在する。
記事における問題
自演記事:第三者が執筆すると作成者の考えた世界観を壊す危険があるため、具体的な架空鉄道に関する記事は自演記事とならざるを得ない。