広く一般に「実在しない架空の場所を表した地図」のことであり、ゲームのマップや、小説の設定として提示される地図もこの一種であると考えられる。
主に小説などで「架空の世界」を描く場合、その世界内において当たり前に存在するが、現実世界では当たり前ではない事象を何らかの形で説明する必要がある。それを、「地図」という側面から説明するのが架空地図である。
一方、「趣味としての架空地図」は、架空の土地の地図の作成を第一の目的とした趣味であるが、架空の世界を描くという点では小説などの場合と変わりはない。
一口に架空地図と言ってもさまざまあり、架空の土地の地理を簡便に記しただけの単純なものから、細かな地名や地形などを、その背景となる世界観(広域地理・言語・文化・政治など)までもを全て描き込んだ本格的なものまである。
分類
目的による分類
小説や映画などの舞台設定
小説や映画の中の世界観を説明するために提示される地図。代表例にトールキンの「指輪物語」がある。
地図の描画
地図を描くこと自体を目的とするものであり、「趣味としての架空地図」はこれに該当する。
現実とのつながりによる分類
完全架空型
実在の場所をモデルとせず、完全にゼロから想像して創った類型。現実の土地とのつながりがないのが特徴。代表例にスターウォーズ銀河がある。
現実類似型
実在の場所をモデルとしてはいるが、やはり完全に架空の土地であり、現実の土地とのつながりがなかったり、希薄だったりするのが特徴。
現実付加型
現実の地域に離島などを加える類型。
現実挿入型
例えば「東京都○○市」のように、現実の場所に入れ込むことを想定して創った類型。現実の土地からのアクセス方法が示されていることが多い。
規模による分類
1つの村落ほどの範囲を表している地図から宇宙規模まで多岐にわたる。