道路地図は、自動車運転者による利用を想定して編集された地図であり、特に道路交通に関する情報(道路番号、道の駅、ガソリンスタンド、交通規制情報など)に焦点を置いている。
以下のような特徴を有することが多い。
- 道路が種類ごとに色分けされている(例:高速道路=青、国道=赤、都道府県道=黄色、など)
- 国道や都道府県道の道路番号が書かれている
- 区間距離が書かれている
- 道路を目立たせる反面、地形の表現については控えめになる傾向がある(地図によっては等高線など地形の情報が一切書かれていないものもある)
- 巻末には高速道路の料金表、都市高速の案内図が付いていることが多い
自動車運転者向けに編集された地図ではあるが、鉄道や駅なども書き込まれており、自動車運転以外にも様々な用途でこの地図を利用することが考えられる。ただし、地図によっては地形の表現がないものもあり、地理学習には不向きな場合がある。
市販されている道路地図の多くは冊子状であり、全国版、地方別のもの、県別のものがある。縮尺は、全国版道路地図は20万分の1(1cmが2kmに相当)、地方別の道路地図は10万分の1(1cmが1kmに相当)であることが多い。