概要
架空の鉄道車両のイラストに付けられるタグである。
「電」は電車の電であるが、便宜上電車以外の鉄道車両にも使われている。
解説
名前の由来となったのはかつて存在した同名のウェブサイト。鉄道車両の写真をコラージュして現実の車両の塗装を実際とは異なるものにしたり車体の先頭部をボンネット型にする、2階建て車両を組み込むなどの「ありえたかもしれない」姿に改変した画像を多数公開していた。
現在ではそれらの画像のほかにも不可能ではないがあえて合理性を欠いた魔改造を施したものや、まったくの架空車両の画像なども存在する。
サイトの好評ぶりから鉄道模型雑誌「RM MODELS」でコラ画像が連載されるようになり、これがきっかけで「ウソ電」の名称が広まったとされる。
コラ以前にも模型を実際に改造して走行可能な立体物を作るモデラーがおり、ネット以外での知名度も割と高い。
かつて情報のメディア発表が限られていた時代は、模型メーカーが新型車をフライング的に試作車を製品化したり、投入路線を予想した塗装を勝手に発売してしまうことなどもあったため、それをあえてコラージュや現代の製品で再現したりするなど、ユーモアと同時にセンスも要求される。
ごく稀にだが現実の鉄道車両でウソ電が実現することがある。以下実例。
- 185系湘南色
- 201系ウグイス色(おおさか東線・関西本線)
- 205系湘南色(600番代)
- 209系新長野色(長野訓練センター用訓練車)
- キハ40系急行色ならびに気動車一般色
- 東武8000系中期〜後期修繕車のセイジクリーム塗装
- 西武9000系の京急カラー
- 名鉄6000系白帯車(蒲郡線ワンマン編成)
- 阪神8000系8201F(正面が旧世代のトップナンバー編成)巨人色
なお、近年では短期間のみ存在したE217系の湘南色や209系500番代の浦和車(京浜東北線)などの活躍を知らない若いファンが、それらをウソ電と誤解することもよくあると言われている。
作画方法
フォトショップなどのペイントソフトやツールなどで、車体の色を変える加工(例:200系新幹線を色ツールで緑を青く色変化させて0系新幹線風のカラーにする等)やコピペ等を用いて形を変化させる(例:485系電車からタイフォンを消去する等)など加工方法は多岐に渡る。
pixivにおけるウソ電
pixivでは写真を加工しただけの画像等、写真が主体となっている作品の投稿はガイドライン上禁止されているので、「絵」または写真を元に描いた「絵」等、イラストであるものを投稿できる。
●https://www.pixiv.net/terms/?page=guideline
関連イラスト
別の車両・会社のカラーリングにする
旧形車両を新型車両のカラーリングにする
実在しない編成にする
実在した車両に似た姿の架空車両・新番台区分
デザインが発表されていない新型車両の予想イラスト
完全な架空車両
実現した例
↓
関連タグ
フリーランス:鉄道模型の場合はこちらに含まれることもある。
119系…作画ミスとはいえ資料に基づいて書かれ、比較的違和感がなかった例
A列車で行こうはじまる観光計画(はじまるA列車);塗色に限るが、ウソ電を作る敷居が低いゲームソフトの一つ。初期設定から一部の項目を変更することでオリジナルの塗装が表現できる。
表記揺れ
夢電…ウソ電と同義語だが、原則イラストのみに使用する単語。