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湘南色

しょうなんしょく

鉄道車両に採用された、黄かん色と濃い緑色(ダークグリーン)のツートンカラーの愛称である。
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説明編集

湘南色とは国鉄が考案したツートン塗装であり、沿線の静岡の特産品であるみかんお茶、またはみかんの実と葉の色から来ている...と、公式でも述べられているが後付けの設定であり、もともとはアメリカのグレート・ノーザン鉄道のオレンジ色と深緑色の塗装(下のイラストの機関車の塗装)がモデルとされている。

グレートノーザン鉄道W-1形電気機関車

視認性向上を目的に同社の機関車を参考に明るい色を採用したとされている。

オレンジ色は黄かん色、緑色は緑2号というのが正式名称で、今までに何度か細かな色合いが調整されている。


以上に述べた理由から、湘南色に塗装された電車をみかん電車と呼ぶ者もいる。ただし現代においてはカボチャ電車の呼び名の方が一般的であるらしい。

また千葉地区飯田線身延線などにおいては、この色に塗られた80系や165系が急行、横須賀色に塗装された車両が普通に使われていたことからか、年配の方には湘南色の電車=急行列車の見解をもつ方もいる。


湘南色の電車編集

80系113系115系153系165系185系OM3編成

このほか飯田線の旧型国電にも同様の塗装が施されていた時期がある。


湘南色を纏った電車以外の車両編集

瀬野駅八本松駅間(セノハチ)の補機連結用にスハ32形客車を改造したオヤ35形は、連結対象の153系に対応して湘南色で塗装された。

このほか鉄道総合技術研究所に譲渡されたキハ30形が湘南色に塗装され、電車と気動車の協調運転試験に用いられていた。

JR以外では天竜浜名湖鉄道TH2100形TH2101号が「Re+」と命名され湘南色を思わせる緑色とオレンジ色のツートンカラーで運行されている。塗分けも113系に酷似しているが、天竜浜名湖鉄道の担当者は「沿線のみかんとお茶の葉をイメージしている」と回答している。


湘南色帯の電車編集

ステンレス車体編集

211系などのステンレス車体の場合、オレンジはやや黄色みの強い「黄かん色2号」、グリーンも彩度の高い「緑15号」とされた。

また、JR東日本に所属するE217系(東海道線転属車)・E231系(近郊タイプ)・E233系(3000番台)および205系(600番台)ではグリーンは緑15号とも違う独自の色(DIC-213)となっている。この緑色はステンレス車向けの色調とも、JR東日本のコーポレートカラーとも考えられている。

従来の湘南色と色調が若干異なるため、「新湘南色」、「近郊色(JR東日本版)」とも呼ばれることがある。

鋼製車体編集

鋼製車体のものはおもにJR東海で見ることができ、帯の色は黄かん色+緑2号である。

車体の地色はクリーム10号(アイボリーホワイト)で、このタイプの塗装は「東海色」と呼ばれた。

インドネシアPT Kereta Apiに譲渡された103系はJR東日本からの譲渡車であるが、2011年頃にこの塗装に似た塗装に変更された。

また、近年におけるミャンマー国鉄では、JR東海の譲渡車が纏っていたこの塗装を、在来の譲受車にも塗装しており、第三セクター鉄道からのレールバスや、元三陸鉄道36形などが塗り替えられている模様。


103系119系123系キハ40系キハ11(鋼製車)


主な路線編集

東海道本線(東京および大阪近郊)、山陽本線(一部。地域色前)、赤穂線伯備線湖西線草津線福知山線(地域色採用以前)、東北本線(宇都宮線湘南新宿ライン)、高崎線上越線両毛線


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