路線データ
路線名 | 横須賀線 |
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路線記号 | JO |
ラインカラー | 青 |
路線区間 |
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正式路線名 |
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路線距離 |
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軌間 | 1,067mm |
駅数 |
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電化区間 | 全線(直流1,500V) |
最高速度 |
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複線区間 | 東京 - 横須賀 |
単線区間 | 横須賀 - 久里浜 |
閉塞方式 | 自動閉塞式 |
保安装置 | ATS-P |
運転指令所 | 東京総合指令室 |
列車運行管理システム | 東京輸送圏管理システム(ATOS) |
大都市近郊区間 | 東京近郊区間:全線 |
電車特定区間 | 全線 |
特定都区市内ゾーン |
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ICカード乗車券エリア | Suica首都圏エリア:全線 |
第1種鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本):全線 |
第2種鉄道事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物):品川 - 新鶴見信号場/大船 - 逗子 |
※1:ホームがある駅数
※2:東京 - 品川間は東京山手線内と重複
概要
法令上は、大船駅(神奈川県鎌倉市)と久里浜駅(横須賀市)を結ぶ、JR東日本(東日本旅客鉄道)の「幹線」路線の一つ。
同社による旅客営業上の運行系統及び案内では東京駅(東京都千代田区)と久里浜駅間の路線として扱われている。
総武本線の東京駅から千葉駅(千葉県千葉市中央区)までの運行系統である総武快速線とは一体のダイヤグラムが組まれて恒常的な直通運転がされており、「横須賀・総武快速線」や「横須賀・総武線(快速)」等として事実上一つの路線状態である。
またJR貨物(日本貨物鉄道)が第2種鉄道事業者として、横須賀線内で貨物列車を運行。
1889年に大船駅と横須賀駅(横須賀市)間が開通し、1944年に久里浜駅まで延伸。
元々は東海道本線の支線として建設され、長らく東京駅と大船駅間は同線の線路を走行していた。
その後両線の混雑悪化に伴いキャパシティが限界に達したため、東海道本線の品川駅(東京都港区)と鶴見駅(神奈川県横浜市鶴見区)間の貨物線(通称「品鶴線」)を利用して1980年に系統分離が行われた(通称「SM分離」)。
以降は現在の運行系統としての横須賀線について取り上げる。
車両基地
大船駅近隣に鎌倉車両センターがあり、特急「成田エクスプレス」用E259系及び横須賀線所属E217系・E235系1000番台が全車所属している。
直通運転
前述の通り総武快速線とは一体のダイヤが組まれ、同線経由で以下の房総各線と直通を行う。
また湘南新宿ラインと旧・蛇窪信号場 - 大船間で線路を共有し、そのうち宇都宮線系統は逗子駅まで直通する。
この他にも2019年11月30日からは相鉄・JR直通線列車が湘南新宿ラインルートを経由して運行されている。湘南新宿ライン及び相鉄直通線の詳細は当該項目を参照。
※東京 - 千葉間は快速線走行
以前は以下の区間まで直通を行なっていた。
・外房線:上総一ノ宮駅〜勝浦駅※1
※1:1998年(平成10年)12月8日以降は大原駅まで、2004年(平成16年)10月16日以降は上総一ノ宮まで短縮。
※2:1998年5月2日 - 2008年(平成20年)3月14日の土休日に運行。
迂回運行
東海道本線が何らかの理由で不通となった際は、品川駅 - 横浜駅・戸塚駅間を同線列車が横須賀線経由で迂回運行を行うことがある。この時は品川駅・武蔵小杉駅・横浜駅・戸塚駅に停車し、その他の横須賀線途中駅は通過する。
また詳細は後述するが、上り寝台特急は大幅遅延時は小田原駅より貨物線を経由し、横浜を通らずに横須賀線経由で品川へ向かうこともある。
逆に横須賀線が不通となった際は、品川 - 戸塚間で東海道本線へ迂回する場合もある。この場合はホームがない保土ケ谷駅・東戸塚駅は通過する。
沿革
開通 - 国鉄時代
- 1889年(明治22年)6月16日:大船駅 - 横須賀駅間開通。
- 1895年(明治28年)4月1日:線路名称制定に伴い、東海道本線の一部となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定に伴い、横須賀線として東海道本線より独立。
- 1925年(大正14年)12月13日:大船 - 横須賀間直流電化。
- 1929年(昭和4年)8月21日:東海道本線貨物支線(品鶴線)品川 - 鶴見間開通。
- 1930年(昭和5年)10月30日:新鶴見操車場(現・新鶴見信号場) - 鶴見間直流電化。
- 1939年(昭和14年)8月1日:品川 - 新鶴見操車場間直流電化。
- 1944年(昭和19年)4月1日:横須賀 - 久里浜間延伸に伴い、正式区間全通。
- 1963年(昭和38年)11月9日:鶴見事故発生。
- 1968年(昭和43年)6月8日:横須賀線電車爆破事件発生。
- 1976年(昭和51年)10月1日:東京 - 品川間地下線開通に伴い、総武快速線が同区間へ乗入開始。
- 1980年10月1日:「SM分離」に伴い、東海道本線より分離。総武快速線との直通開始。
- 1984年(昭和59年)2月1日:逗子 - 横須賀間貨物営業廃止。
国鉄分割民営化後
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本が第1種鉄道事業者、JR貨物が第2種鉄道事業者として継承。
- 1998年5月2日:横浜線一部列車が土休日限定で逗子まで直通運行開始。
- 2001年(平成13年)12月1日:湘南新宿ライン運行開始。
- 2004年(平成16年)10月16日:湘南新宿ラインのうち新宿駅 - 横須賀線系統普通列車廃止。
- 2006年(平成18年)5月1日:JR貨物逗子駅 - 田浦駅間第2種鉄道事業廃止。
- 2008年3月15日:横浜線直通列車廃止。
- 2019年(令和元年)11月30日:相鉄・JR直通線(相鉄新横浜線)開通。
運行形態
特急
成田空港アクセス列車として、大船 - 成田空港駅間を結ぶ「成田エクスプレス」がほぼ終日に渡り運行されている他、一部時間帯で新宿発着の伊豆方面アクセス特急「サフィール踊り子」及び臨時「踊り子」が湘南新宿ラインルート経由で運行される。
平日朝夜には、東海道本線ライナー列車を前身とする特急「湘南」が一部区間を横須賀線経由で運行する。
また寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」上り列車は、大幅な遅延が発生した場合朝ラッシュ時に影響を及ぼすため、東海道本線小田原駅より東海道貨物線及び横須賀線を経由して品川で運行を打切る場合がある。
普通
横須賀線系統定期列車は特急以外は全て普通として運行される。11・15両編成の列車にはグリーン車が連結されている。
線内運用も存在するが大半の列車が東京を跨ぎ総武快速線千葉までの直通運転を基本とし、一部は前述の通り千葉より先房総各線との直通運転を行う。
湘南新宿ラインと横須賀・総武快速線は一部区間で線路を共有しているが、基本編成・付属編成の両数・位置やグリーン車の連結位置が異なる。湘南新宿ラインの列車は基本編成11両(1〜11号車)+付属編成4両(12〜15号車)または基本編成10両(1〜10号車)+付属編成5両(11〜15号車)という構成である(付属編成が基本編成の東京寄りに連結される)。これに対して、横須賀・総武快速線の列車は付属編成4両(増1〜増4号車)+基本編成11両(1〜11号車)という構成である(付属編成が基本編成の久里浜寄りに連結される)。
これは横須賀線の東逗子駅〜久里浜駅間ではホーム有効長が11両分(田浦駅では10両分未満)と短く、15両編成の列車が同区間へ乗り入れる際に逗子駅での増解結が必要であることに加えて、逗子駅〜東逗子駅間にある留置線へ付属編成を回送する時間を短縮するため。
湘南新宿ライン
詳細は湘南新宿ラインの記事を参照。
東海道本線 - 高崎線系統は特別快速or快速として運行する為、横須賀線内に通過駅が存在する。横須賀線 - 東北本線系統は横須賀線内普通として運行される。
10or15両で運行され、全列車グリーン車を連結している。
相鉄・JR直通線
湘南新宿ラインルートを経由し、武蔵小杉駅 - 新川崎駅・新鶴見信号場間の分岐器間で貨物線へ転線する。
埼京線または相鉄の10両編成車両を使用するため、グリーン車は連結していない。
駅一覧
●:停車 ○:「成田エクスプレス」は一部通過
▲:上り「湘南」のみ停車 △:「湘南」は通過
レ:通過
※湘南新宿ラインとしてのナンバリングは乗換路線の欄を除き省略。特快と快速は横須賀線内停車駅が同じため「快速」と表記。
駅番号 | 駅名 | 特急 | 快速 | 乗換路線 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
JO19(TYO) | 東京 | ● | ||||
JO18(SMB) | 新橋 | ▲ |
| |||
JO17(SGW) | 品川 | ○ |
| 当駅発着あり | ||
↑湘南新宿ライン経由宇都宮線宇都宮/両毛線前橋まで直通 | ||||||
JO16 | 西大井 | レ | レ | 湘南新宿ライン(JS16) | ||
↑東京都/↓神奈川県 | ||||||
JO15(MKG) | 武蔵小杉 | △ | ● | |||
JO14 | 新川崎 | レ | レ | |||
JO13(YHM) | 横浜 | ● | ● | |||
JO12 | 保土ヶ谷 | レ | レ | |||
JO11 | 東戸塚 | レ | レ | |||
JO10(TTK) | 戸塚 | ● | ● |
| ||
JO09(OFN) | 大船 | ● | ● |
| 当駅発着あり | |
JO08 | 北鎌倉 | |||||
JO07 | 鎌倉 | 江ノ島電鉄(EN15) | ||||
JO06 | 逗子 | 当駅発着あり | ||||
JO05 | 東逗子 | |||||
JO04 | 田浦 | |||||
JO03 | 横須賀 | 当駅発着あり | ||||
JO02 | 衣笠 | |||||
JO01 | 久里浜 |
使用車両
所属記載がないものは大船電車区→鎌倉車両センター所属。
現在の使用車両
自社車両
- E259系
特急「成田エクスプレス」で運用される特急形電車。
現在の運用区間は東京 - 大船間であるが、2014年(平成26年)3月 - 2017年(平成29年)1月まで、定期列車の一部で大船 - 横須賀間を延長運行していた。
- E257系2000・2500・5000・5500番台
大宮総合車両センター東大宮センター所属特急形電車。
2000・2500番台は特急「湘南」及び新宿駅・池袋駅発着臨時特急「踊り子」で使用。
運用区間は「湘南」が東京 - 武蔵小杉 - 新鶴見信号場間。東京 - 品川間は上りのみで、下りは東海道本線経由。
「踊り子」が旧蛇窪信号場(大崎駅構内) - 横浜駅間。湘南新宿ラインと異なり横浜駅構内で転線し、東海道本線線ホームを使用する。
5000・5500番台は臨時快速「ホリデー快速鎌倉」及び、後身の臨時特急「鎌倉」を始め臨時列車等で使用。
主な運用区間は戸塚 - 鎌倉間。
大宮総合車両センター東大宮センター所属特急形電車。
運用区間は旧蛇窪信号場 - 横浜間。
新宿発着特急「サフィール踊り子」として運用される。
- 185系0・200番台
大宮総合車両センター東大宮センター所属特急形電車。
定期運用されていた頃の運用区間は旧蛇窪信号場 - 横浜間。
定期運用では特急「踊り子」、「湘南ライナー」「湘南新宿ライナー」及び後身「おはようライナー新宿・ホームライナー小田原」、鎌倉発着臨時列車で使用された。
波動用となった現在は臨時列車や団体列車で使用される。
- E217系・E235系1000番台(メイン画像)
横須賀線用近郊形電車。全線で運用される。
基本編成は11両で4・5号車はグリーン車。付属編成は4両編成。
E217系は湘南新宿ライン開通時に新宿 - 久里浜間で運用されていた。
小山車両センター・国府津車両センター所属近郊形電車。
運用区間は旧蛇窪信号場 - 逗子間。普段は横須賀線内は湘南新宿ラインとして運用されるが、東海道本線運用時も横須賀線への迂回運行で乗入れる場合がある。
基本編成は10両で4・5号車はグリーン車。付属編成は5両編成。
- E233系7000番台
川越車両センター所属の埼京線用電車。相鉄直通列車に使用される。運用区間は旧蛇窪信号場 - 新鶴見信号場間。
ただし、何らかの理由で埼京線や相鉄へ直通出来ない場合は、品川や横浜及び保土ケ谷電留線へ入線する場合がある。
- 285系0場合(西日本)・3000番台(東海)
0番台は後藤総合車両所出雲支所、3000番台は大垣車両区所属。寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」用特急形寝台電車。
運用区間は新鶴見信号場→品川間。
前述の通り定期運用では入線せず、大幅な遅延発生時や何らかの理由で東海道本線を走行出来ない際に上り列車が横須賀線を走行する。
JR貨物所属
新鶴見機関区所属機関車。貨物列車牽引や甲種輸送時に運用される。
愛知機関区所属のディーゼル機関車。甲種輸送時に運用される。
相鉄所属
かしわ台車両センター所属。
相鉄・JR直通線列車で使用。
運用区間は旧蛇窪信号場 - 新鶴見信号場。
E233系7000番台同様、ダイヤ乱れ等で相鉄に戻ることが出来なくなった際に品駅・横浜及び保土ケ谷電留線へ入線する場合がある。
過去の使用車両
国鉄民営化後の車両のみ記載。
自社車両
幕張電車区(現・幕張車両センター)所属急行形電車。
運用区間は旧蛇窪信号場 - 鎌倉。
臨時快速「ホリデー快速ときわ鎌倉」で使用された。
田町電車区(現・東京総合車両センター田町センター)所属急行形電車。
臨時快速「ホリデー快速ときわ鎌倉」や修学旅行団体列車で使用された。
幕張電車区・新前橋電車区(現・高崎車両センター)所属急行形電車。
運用区間は旧蛇窪信号場 - 鎌倉。
幕張車は「ホリデー快速ときわ鎌倉」、新前橋車は高崎方面からの各種「ホリデー快速」として運用された。
幕張車両センター・松本運転所(現・松本車両センター)・大宮総合車両センター所属特急形電車。
幕張車は房総方面特急の間合い運用で「おはようライナー逗子・ホームライナー逗子」で使用されたが、E257系500番台へ置換えられた。定期運用区間は東京 - 逗子間。
松本車は定期列車では「湘南ライナー」「湘南新宿ライナー」、その他臨時特急「はまかいじ」等の鎌倉発着臨時列車で使用。
大宮車は波動用として臨時列車で使用。
松本運転所・小山車両センター所属特急形電車。
運用区間は旧蛇窪信号場 - 鎌倉駅間。
どちらも鎌倉発着臨時列車で使用。
大宮総合車両センター東大宮センター所属特急形電車。
定期運用区間は旧蛇窪信号場 - 横浜間。
新宿・池袋・大宮発着特急「スーパービュー踊り子」、「おはようライナー新宿26号」「ホームライナー小田原23号」で使用された。
- 253系0・200番台
「成田エクスプレス」用特急形電車。定期運用区間は東京 - 大船間。
E259系へ置換えられ運用離脱。その後0番台は廃車、200番台は1000番台へ改番されて転属。
- E257系0番台・E351系
松本車両センター所属特急形電車。
定期運用区間は旧蛇窪信号場 - 新鶴見信号場。
「湘南ライナー」(E257系0番台のみ)、「湘南新宿ライナー」及び後身の「おはようライナー新宿・ホームライナー小田原」で使用された。
- E257系500番台
幕張車両センター所属特急形電車。定期運用区間は東京 - 逗子間。
「おはようライナー逗子・ホームライナー逗子」、鎌倉発着臨時列車で使用された。
各地の車両やジョイフルトレインが臨時列車・団体列車で入線。
- 651系0・1000番台
勝田車両センター(0番台)・大宮総合車両センター東大宮センター(1000番台)所属特急形電車。運用区間は戸塚 - 鎌倉間。
0番台は臨時急行「ぶらり鎌倉号」及び後身の「ぶらり横浜・鎌倉号」で使用された。
1000番台運用区間は旧蛇窪信号場 - 大船間。
上野発着特急「草津(現・草津・四万)」臨時便として運行された。
上野東京ライン開通と共に東海道本線経由へ変更された。
勝田車両センター所属特急形電車。運用区間は戸塚 - 鎌倉間。
臨時急行「ぶらり鎌倉号」で使用された。
特急「いなほ」への転用のため、651系へ置換えられた。
大船電車区・幕張電車区所属近郊形電車。
E217系導入前の横須賀線主力車両。全線で運用された。
基本編成は11両で4・5号車はグリーン車。付属編成は4両。
置換後も房総地区で使用されたが、211系転属に伴い引退した、
小山電車区(現・小山車両センター)・豊田車両センター所属の近郊形電車。
小山車は湘南新宿ラインの宇都宮線-横須賀線系統で、旧蛇窪信号場〜逗子駅間で使用された。
豊田車は臨時快速「ホリデー快速鎌倉」として戸塚駅〜鎌倉駅間で運用。
- 205系0番台
鎌倉車両センター所属横浜線用通勤形電車。8両編成。運用区間は大船 - 逗子間。
八王子駅発着の横浜線・根岸線からの直通列車で使用されたが、2008年3月15日ダイヤ改正で乗入を終了した。
- 211系1000・3000番台
新前橋電車区(現・高崎車両センター)所属。
運用区間は旧蛇窪信号場 - 逗子間。
湘南新宿ラインで使用された。
田町車両センター所属近郊形電車。
定期列車では「湘南ライナー」「湘南新宿ライナー」及び後身の「おはようライナー新宿・ホームライナー小田原」として、東京 - 新鶴見信号場間(東京 - 品川間は上り「湘南ライナー」のみ)で使用された。
また、湘南新宿ライン開通時に新宿 - 横須賀間で運用されていたが、E231系へ車両が統一された際に運用から外れている。
湘南新宿ライン運行開始前に臨時列車「ホリデー快速ビュー湘南」「ホリデー快速ビュー鎌倉」としても運用されていた。これらは湘南新宿ラインと同一ルート(ただし、前者は戸塚ではなく横浜で転線)を走行するため、湘南新宿ラインへ編入された。
勝田電車区(現・勝田車両センター)所属常磐線用近郊形電車。
運用区間は旧蛇窪信号場 - 鎌倉間。臨時快速「ホリデー快速ときわ鎌倉」で使用された。
JR東海所属
静岡車両区所属特急形電車。横須賀線での定期運用は存在しないが、東海道本線辻堂駅工事に伴う一部区間計画運休時に338M普通静岡発東京行が横須賀線経由迂回運行を行った。
事件・事故
鶴見事故
国鉄時代の1963年11月9日に東海道本線鶴見 - 新子安間で発生した列車脱線衝突事故。
同地点で脱線した貨物列車へ、東海道本線上を走行していた横須賀線上下列車が相次いで衝突し、死者161名を出す大惨事となった。
当時はSM分離前の為、横須賀線と東海道線が同じ線路を共有していた。
なお、同日に福岡県大牟田市の三井三池炭鉱で炭塵爆発事故が発生し、458名の死者を出した。
2件の大惨事が同日に発生したことから、この日は「魔の土曜」と呼ばれた。
横須賀線電車爆破事件
1968年6月8日に上り電車(113系)が大船付近を走行中、前から6両目の網棚に乗せられた荷物が突如爆発、乗客1名が死亡、14名が負傷した。
1960年代は安保闘争等で社会が混乱しており、爆破事件が何件も発生していた中で起きた(特に前年には山陽電気鉄道本線で同様の事件が発生)ことより、警視庁広域重要指定事件に指定された。
犯人は同年11月9日に逮捕され、1971年(昭和46年)4月22日の最高裁で行われた上告審で死刑が確定し、1975年(昭和50年)12月5日に宮城刑務所で刑が執行された。
エピソード
30両編成
E217系Y12編成11両*Y129編成4両の15両編成が、東京において9号車のパンタグラフ損傷による停電のため自走不能となった。故障車両を移動させるためY23編成11両+Y130編成4両の15両編成が救援列車として故障車両と併合。
全長600m、30両編成という長大編成で鎌倉車両センターまで走行した。
当時はこの影響で横須賀線東京 - 品川間が運転見合わせとなり、総武快速線方面は横須賀線との直通を中止した上で大幅に本数を減らして折返し運転を実施した。