こゝに開きし頼朝が
幕府のあとは何かたぞ
松風さむく日は暮れて
こたへぬ石碑は苔あをし
南は大佛星月夜
たゞ半日の道ぞかし
概要
神奈川県鎌倉市に所在し、鶴岡八幡宮・大塔宮の最寄り駅である。
1889年に現在のJR東日本横須賀線の駅として開業し、1910年に江ノ島電鉄が乗り入れを開始。
以降は鎌倉市の中心駅として発展。
改札口は若宮大路通り側の東口と市役所側の西口に分かれており、構内北側のアンダーパス状の自由通路が連絡する。
現在の東口の駅舎は1984年に建て替えられた3代目で、とんがり屋根と時計塔などの個性的な外見などから2000年に「関東の駅100選」の一つに選ばれた。
ちなみに、古くからの地元住民は東口を「表駅」、西口を「裏駅」と呼称しており、しばしばそれが鎌倉市民であるか否かのリトマス試験紙になるとも言われている。
東口と西口の両方に京浜急行バス・江ノ電バスが乗り入れる。ただし西口は手狭なため降車専用としており、乗車は1つ西側の「鎌倉市役所(前)」からとなる点に注意。
JR東日本
1面2線の島式ホーム構造の地上駅。
構内に留置線があるが、構造上大船駅や逗子駅のような折り返し運転はできない。
直通する総武快速線以東の列車や湘南新宿ラインの列車も乗り入れる。
歴史のある社寺街や海水浴場を有する観光都市の玄関口である事から土日祝日・休暇シーズンに運行される臨時列車の停車駅となる事が多く、2014年3月以降は臨時で横須賀駅まで延長運行する一部の成田エクスプレスも停車するようになっている。
2013年から2015年まで童謡・唱歌の『鎌倉』が駅メロとして採用されていたが、その前の発車メロディが『木々の目覚め(更にその前は、上下ともに『Gota del Vient』が使われていた)』というJR東日本エリアではおなじみの明るい曲であった事もあり、なじみの薄い若い世代などのごく一部からは評判が芳しくなかったとされている(その後の2024年12月13日に、『首都圏4番・首都圏4-1番(横浜駅9・10番線と同じ新発車メロディ)』に再変更された)。
発車メロディ
番線 | タイトル |
---|---|
1 | 首都圏4番 |
2 | 首都圏4-1番 |
江ノ島電鉄
頭端式2面2線構造の地上駅で、1949年に東口側から現在の西口に移転した。
通常は3番線と4番線をそれぞれ乗車・降車ホームとして主に使用し、5番線は早朝と多客期に使用している。
利用状況
JR東日本
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員は39,593人。
- 横須賀線大船駅以南では最多。
- 2012年に新大久保駅を上回り、以降も利用者が増加している。
江ノ島電鉄
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は23,793人である(江ノ電 移動等円滑化取組計画書・報告書等より)。
- 江ノ電の駅では最も利用者が多い。
両社を合わせた利用状況比較表
事業者名 | JR東日本 | 江ノ島電鉄 | |
---|---|---|---|
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 40,374人 | 80,748人 | 16,639人 |
2009年(平成21年)度 | 40,314人 | 80,628人 | 19,745人 |
2010年(平成22年)度 | 39,916人 | 79,832人 | 19,190人 |
2011年(平成23年)度 | 40,041人 | 80,082人 | 19,377人 |
2012年(平成24年)度 | 42,038人 | 84,076人 | 21,455人 |
2013年(平成25年)度 | 42,841人 | 85,682人 | 21,962人 |
2014年(平成26年)度 | 43,126人 | 86,252人 | 23,139人 |
2015年(平成27年)度 | 44,376人 | 88,752人 | 23,987人 |
2016年(平成28年)度 | 44,843人 | 89,686人 | 24,612人 |
2017年(平成29年)度 | 44,866人 | 89,732人 | 27,194人 |
2018年(平成30年)度 | 44,838人 | 89,676人 | 27,597人 |
2019年(令和元年)度 | 43,183人 | 86,366人 | 25,802人 |
2020年(令和2年)度 | 28,591人 | 57,182人 | 13,390人 |
2021年(令和3年)度 | 32,324人 | 64,648人 | 16,455人 |
2022年(令和4年)度 | 38,232人 | 76,464人 | 21,716人 |
2023年(令和5年)度 | 39,593人 | 79,186人 | 23,793人 |