概要
JR東日本横須賀線(湘南新宿ライン)と南武線、東急電鉄東横線と目黒線が乗り入れる。
かつては工場の町として知られていた。古くからの地元住民は「小杉」と呼ぶことが多い。「ムサコ」と呼ぶと戦争になる。
2010年3月に横須賀線ホームと南武線との乗り換え用のコンコースが開業してから急激に乗降客が増加、いわゆる武蔵小杉ブームが始まった。
横須賀線ホームでは新宿方面と東京方面に分かれるジャンクション駅としての役割をもつ。ここでは2019年から埼京線方面と直通運転している相模鉄道方面の列車も、このホームに発着。
このホームは東急や南武線とかなり離れており、平日朝夕ラッシュ時の立川方面の乗客は品川駅や東京駅、湘南新宿ラインや横浜駅方面に向かう際に乗り換えるので混雑が悪化することも多いため、南武線⇔横須賀線の乗り換えには十分注意が必要である。更に下肢障害者には駅構内移動の負担と接触事故のリスクが大きいことから当駅での乗り換えを避けて川崎駅で東海道線に乗り換える方が安全であり、時間的にも速いケースが多い。特に南武線川崎方面と横須賀線の乗換の場合、エレベーターの乗換回数が増え時間的なロスがかなり大きくなってしまう。
横須賀線ホームは当駅の利用者のみならず、南武線から乗り換え客(特に登戸以西)が殺到しており、行列が並ぶほど混雑する点にも要注意。おまけにホーム自体が多摩川橋梁の手前まで続くカーブ(この付近では並走する東海道新幹線も減速を強いられる)の途中に建設された為、電車とホームの間が広く空いており、乗り降りする際にも注意を要する。
その為、3番ホームは分離され専用ホームが新設された。
なお、当駅から関東地方全ての都道府県に一本の列車で行く事が出来る(南は小田原駅や逗子駅まで、北は大宮駅・高崎駅・宇都宮駅、東は成田空港駅・鹿島神宮駅まで。ただし当駅から一本でアクセスできる茨城県の駅は平日に1本存在する鹿島線直通列車で行ける範囲を別にすると古河駅のみ)。
再開発後の駅周辺には、駅ビルの武蔵小杉東急スクエア、ららテラス武蔵小杉、グランツリー武蔵小杉、イトーヨーカドー、カードラボ、中原ブックランドといった商業施設が立ち並ぶ。
その一方、映画館、大型家電量販店(ノジマならある)、ゲームセンター、アニメショップといった類の商業施設は全く無い為、オタク層からすれば「交通面は便利だが遊べる場所がなく面白くない街」「川崎駅の方が行ってて楽しい」という印象を持たれやすい。実は映画館は駅に併設する案はあったそうだが却下されてしまったとのこと。
JR東日本
南武線は相対式2面2線の地上駅。横須賀線・湘南新宿ライン・相鉄直通列車が使用する「品鶴線」側は島式と片面ホームを組み合わせた変則2面2線の高架駅(2022年12月18日までは片面ホームのない島式1面2線)。特急成田エクスプレスを含む全ての旅客定期列車が停車する。
立川方面の利用者は平日朝夕を中心に当駅で乗り換える為、当駅から川崎方面の南武線は比較的空いている。
北口改札(南武線側改札)から横須賀線に乗換する際には2番乗り場からそのまま直進して横須賀線ホームに乗り換えれば便利であるが、上記の通り立川方面の乗り場である2番乗り場は平日夕方は混雑する為、東急線からの乗り換えするときは少し歩いて綱島街道改札を利用した方が混雑を避けられる。平日夕方の北口改札は川崎方面ホームに迂回して横須賀線に乗車するよう自動音声のアナウンスが流れている。特に北口改札のトイレやバスターミナル利用者は階段口やエレベーターに近い分階段もしくはエレベーターの利用が負担にならないならこちらのルートがおすすめである(車椅子は2回余計にエレベーターを使うようになる)。綱島街道改札のルートは屋根が無いのがネックではあるが、エレベーターを乗り換える回数が少ないので、杖使用者には混雑を避けられるメリットはある。
東急電鉄
島式2面4線の高架駅。外側を東横線系統の電車が、内側を目黒線系統の電車がそれぞれ発着する。
東横線の上り特急と目黒線上り電車の接続駅でもあり、新丸子から田園調布までの各駅に行く東横特急の乗客は当駅で目黒線各駅停車に乗り換える。下りは目黒線日吉行き急行と東横線特急の接続駅に位置づけられている。
改札は南北1階改札口と武蔵小杉東急スクエアの出入口改札、3つが存在する。
有効長は東横線が10両210m、目黒線が8両170mである。
また、かつて隣の元住吉駅に併設する元住吉検車区・車庫への入線は高架化により当駅からしか入線できなくなった事情から、当駅始発・終着の電車も設定されている。
乗り場 | 路線 | 方向 | 方面 | 案内音声 |
---|---|---|---|---|
1 | 東急東横線 | 下り | 日吉、横浜、元町・中華街、湘南台方面 | 男 |
2 | 東急目黒線 | 下り | 日吉、新横浜、海老名、湘南台方面 | 女 |
3 | 東急目黒線 | 上り | 目黒、赤羽岩淵、浦和美園、西高島平方面 | 男 |
4 | 東急東横線 | 上り | 渋谷、池袋、所沢、川越市方面 | 女 |
利用状況
近況
JR東日本
東急電鉄
東横線
目黒線
年度別利用状況比較表
事業者名 | JR東日本 | 東急電鉄 | |||
---|---|---|---|---|---|
路線名 | 利用状況 | 東横線 | 目黒線 | 合計 | |
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 77,193人 | 154,386人 | 163,770人 | 42,052人 | 205,822人 |
2009年(平成21年)度 | 76,831人 | 153,662人 | 162,475人 | 43,160人 | 205,635人 |
2010年(平成22年)度 | 99,617人 | 199,234人 | 152,910人 | 39,102人 | 192,012人 |
2011年(平成23年)度 | 103,624人 | 207,248人 | 149,361人 | 38,028人 | 187,389人 |
2012年(平成24年)度 | 108,046人 | 216,092人 | 150,325人 | 39,006人 | 179,331人 |
2013年(平成25年)度 | 115,262人 | 230,524人 | 160,939人 | 40,920人 | 201,859人 |
2014年(平成26年)度 | 119,604人 | 239,208人 | 165,188人 | 43,523人 | 208,711人 |
2015年(平成27年)度 | 124,325人 | 248,650人 | 171,333人 | 45,766人 | 217,099人 |
2016年(平成28年)度 | 128,079人 | 256,158人 | 175,059人 | 47,615人 | 222,674人 |
2017年(平成29年)度 | 129,637人 | 259,274人 | 176,606人 | 48,857人 | 225,463人 |
2018年(平成30年)度 | 130,752人 | 261,504人 | 176,351人 | 49,681人 | 226,032人 |
2019年(令和元年)度 | 129,194人 | 258,388人 | 173,414人 | 49,842人 | 223,256人 |
2020年(令和2年)度 | 88,994人 | 177,988人 | 118,030人 | 33,778人 | 151,808人 |
2021年(令和3年)度 | 91,146人 | 182,292人 | 128,947人 | 36,951人 | 165,898人 |
2022年(令和4年)度 | 99,969人 | 199,938人 | 140,551人 | 41,209人 | 181,760人 |
2023年(令和5年)度 | 107,559人 | 215,118人 | 147,450人 | 47,899人 | 195,349人 |
隣の駅
JR東日本 | ||||
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南武線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
快速 | 鹿島田駅 | 武蔵小杉駅 | 武蔵中原駅 | |
普通電車 | 向河原駅 | 武蔵小杉駅 | 武蔵中原駅 | |
横須賀線 | 湘南新宿ライン | |||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
新川崎駅 | 武蔵小杉駅 | 西大井駅 | 横須賀方面発着の列車(湘南新宿ライン含む) | |
高崎線・東海道線直通 | 横浜駅 | 武蔵小杉駅 | 大崎駅 | 東海道線発着の湘南新宿ライン |
JR・相鉄直通線 | 羽沢横浜国大駅 | 武蔵小杉駅 | 西大井駅 | |
東急電鉄 | ||||
東横線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
S-TRAIN | 通過 | |||
特急(Fライナー) | 自由が丘駅 | 武蔵小杉駅 | 菊名駅 | |
通勤特急 | 自由が丘駅 | 武蔵小杉駅 | 日吉駅 | |
急行 | 多摩川駅 | 武蔵小杉駅 | 日吉駅 | 新横浜方面はこの種別のみ。 |
各駅停車 | 新丸子駅 | 武蔵小杉駅 | 元住吉駅 | |
目黒線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
急行 | 多摩川駅 | 武蔵小杉駅 | 日吉駅 | |
各駅停車 | 新丸子駅 | 武蔵小杉駅 | 元住吉駅 |
関連項目
武蔵溝ノ口駅:同じく川崎市にある南武線の駅。東急田園都市線と東急大井町線の溝の口駅も近い。当駅との間にバス路線がある。
鹿島田駅(南武線)/新川崎駅(横須賀線):元々は別駅だったが、屋内で出口直結のペデストリアンデッキが2016年11月に完成した。改札外になるがこちらでも南武線⇔横須賀線の乗り換えが可能。