あれ?「何川越駅」だっけ?
西武の⇒当記事
概要
川越市街地はこちらの方が近く、観光地もこちらが最寄り駅となる。
開業以降長らく東口しかなかったが、2016年2月20日に西口改札が開設され、東上線川越市駅との乗り換えの利便性が向上した。
その川越市駅についてもここで掲載する。
尚、川越市駅については東口のみ開設している。
本川越駅(西武新宿線)
西武新宿線の終点で川越市の市街地に近い。駅ビルの向きにそのまま北上すれば、観光地である蔵造りの街並みに辿り着ける。駅番号はSS29。
駅ナカには本川越ペペがある他、プリンスホテルがあり、路線バスは全て東口のターミナル発着。
また東口向かいのイトーヨーカドー(元々は独立店舗だったが高層マンションに建て替えられ、テナントとして再出店。ただし2024年7月末にまたも閉店が決まってしまった…)及び八十二銀行の脇を抜ければ大型商店街のクレアモールに入ることができ、そのまま南下すれば川越駅に辿り着ける。なお川越駅から来る場合はクレアモールを北上し、タイトーステーションの先及び東京靴流通センター手前の角を左折という形になる。
駅構造
2面3線の頭端駅で、片面ホームの1・4番ホームには各駅停車や急行などが発着し、両面ホームの2・3番ホームには特急が発着。
特急ホームは「愛の季節」が発車メロディーとなっている。
なお、一般ホームである1・4番ホームはホーム有効長が20m10両。特急ホームの2・3番乗り場は20m7両となっている。
発車メロディ
隣の駅
川越市駅(東武東上線)
本川越駅とは徒歩5分の距離である……が、本川越駅に西口ができるまでは縦に長い駅ビルをぐるりと反対側まで大回りしてこなければならなかった(この事もあってか、現在も本川越駅内では川越駅への乗り換え案内も掲示されている。勿論JRの方との接続も鑑みてでもあるだろうが)。
駅番号はTJ22。
路線バスはイーグルバスの小江戸巡回バス以外基本的にない(本川越駅に行けば他の路線にも乗車する事が出来るためであろう。小江戸巡回バス自体も本川越駅前には停車する)。
駅構造
島式2面4線の地上駅。
日中の準急・普通は当駅発着が基本で、当駅以北は電車の本数が減少する。代わりに料金不要の列車は全列車が当駅(厳密には川越)以北は各駅に止まる。
上りの一部列車は当駅で快速急行の待ち合わせを行う。
隣の駅
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
---|---|---|---|---|
モーニングTJ | 通過 | 朝、池袋方面のみ | ||
TJライナー | 川越駅(TJ21) | 川越市駅(TJ22) | 坂戸駅(TJ26) | 夕方小川町方面のみ |
川越特急 | 川越駅(TJ21) | 川越市駅(TJ22) | 坂戸駅(TJ26) | |
| 川越駅(TJ21) | 川越市駅(TJ22) | 霞ヶ関駅(TJ23) | Fライナー含む。 |
何で至近距離に3駅もあるの?
川越市の中心街には「川越駅・本川越駅・川越市駅」の3つが徒歩圏内にある。しかも同一駅で乗り換えられるのは川越駅だけ。
一体何でこんなことになったのか。
最初に開業した本川越駅(開業当時は川越駅)は、川越鉄道(⇒西武新宿線)の終着点かつ川越初の鉄道ということもあり、街の真ん中に建設された。
次に川越にやってきた東上鉄道(⇒東武東上線)は、市街地への線路敷設が困難だったことから旧・川越駅との接続を諦め、すぐ近くにあった村(当時)の敷地に川越市駅(開業当時は川越町駅、川越市誕生と共に現駅名へ改称)を、やや遅れて南東部に川越駅(開業当時は川越西町駅)を設置した。
この2路線を運営する会社は川越から都心へ向かう路線として競合関係にあったことから、駅を統合させるという発想自体がなかったようである。
最後にやってきた国鉄(当時)川越線の敷設時に3駅を統合する案が市のみならず政府からも持ち上がり、川越西町駅を川越駅と改称して集約させ、他2駅を廃止する方向で計画を進めていたが、旧・川越駅周辺の商人の猛反対に遭い断念。結果、駅名の改称だけにとどまり、旧・川越駅は「本川越駅」として存続、川越市駅もそのまま残った。
川越線と新宿線との連絡線を設けることが駅存続の条件だったのだが、その連絡線も未完成に終わり、以降何度も統合の話が持ち上がっては立ち消えになる状態が続いている。
利用状況
近況
西武新宿線本川越駅
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は43,183人である。西武の駅では17位。
- 西武新宿線の駅では高田馬場駅、西武新宿駅、所沢駅、田無駅、花小金井駅に次いで6位。
- JR川越駅の乗降人員に比べて少ないが、東上線川越市駅よりは多い。
- 西口改札開設後川越市駅との乗り継ぎが向上した事で、利用者が大幅に増えた。
東武東上線川越市駅
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は48,374人である。
年度別利用状況比較表
事業者名 | 西武鉄道 | 東武鉄道 |
---|---|---|
駅名 | 本川越駅 | 川越市駅 |
年度 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 48,686人 | 34,214人 |
2009年(平成21年)度 | 48,518人 | 34,543人 |
2010年(平成22年)度 | 47,680人 | 34,702人 |
2011年(平成23年)度 | 47,138人 | 34,318人 |
2012年(平成24年)度 | 48,253人 | 34,809人 |
2013年(平成25年)度 | 48,920人 | 36,085人 |
2014年(平成26年)度 | 48,880人 | 35,968人 |
2015年(平成27年)度 | 49,266人 | 37,374人 |
2016年(平成28年)度 | 51,046人 | 41,542人 |
2017年(平成29年)度 | 52,603人 | 44,676人 |
2018年(平成30年)度 | 53,880人 | 47,163人 |
2019年(令和元年)度 | 53,230人 | 47,600人 |
2020年(令和2年)度 | 37,498人 | 34,431人 |
2021年(令和3年)度 | 43,048人 | 38,321人 |
2022年(令和4年)度 | 47,349人 | 41,885人 |
2023年(令和5年)度 | 48,374人 | 43,183人 |