概要
列車種別のひとつ。朝ラッシュ時・夕ラッシュ時など通勤時間帯に限り、本来の急行の停車駅から停車駅を追加・削減させることで、急行とは別の種別として新たに設定されたものである。
現在運行中
東京メトロ(東京地下鉄)
- 東京メトロ副都心線
2008年の副都心線全線開業時に運行開始。現在の停車駅については、和光市駅~小竹向原駅間は各駅に停まり、急行停車駅から明治神宮前駅を削減したものとなっている。
なお2023年3月のダイヤ改正で明治神宮前駅が停車駅に追加される予定。
停車駅:和光市駅~小竹向原駅各駅、池袋駅、新宿三丁目駅、渋谷駅
西武鉄道
平日朝に上り池袋行きが6本運行される。現在の停車駅は急行停車駅に東久留米駅、保谷駅、大泉学園駅を追加しひばりヶ丘駅を削減したものである。
停車駅:飯能駅~所沢駅間各駅、東久留米駅、保谷駅、大泉学園駅、石神井公園駅、池袋駅
平日朝ラッシュ時に本川越発西武新宿行きを2本運行。急行が各駅に停車する本川越駅~田無駅間も通過運転を行う。
停車駅:本川越駅、狭山市駅、新所沢駅、所沢駅、東村山駅、田無駅、上石神井駅、鷺ノ宮駅、高田馬場駅、西武新宿駅
小田急電鉄
平日朝ラッシュ時に多摩線方面から新宿方面への上り直通列車を9本運行。快速急行も停車する登戸駅を通過。
停車駅:唐木田駅、小田急多摩センター駅、小田急永山駅、栗平駅、新百合ヶ丘駅、向ヶ丘遊園駅、成城学園前駅、下北沢駅、代々木上原駅、新宿駅
相模鉄道
平日朝ラッシュ時に、海老名または湘南台発横浜行きが数本設定。停車駅は急行停車駅に鶴ヶ峰・西谷の両駅を追加したもので、快速との違いは星川駅停車の有無だけ。
阪急電鉄
平日朝・夕ラッシュ時に運行。停車駅は急行停車駅に武庫之荘駅を追加したもので、通過駅は園田駅、神崎川駅、中津駅のたった3駅。
廃止・休止中
東武鉄道
平日朝ラッシュ時に上り池袋行きが6本運行されていた。停車駅は準急停車駅から朝霞台駅・朝霞駅を削減したもの。2015年に準急に格下げされて廃止。
阪急電鉄
平日朝ラッシュ時に運行されていた。廃止直前の停車駅は急行停車駅から蛍池駅を削減したもの。2015年に急行格下げや通勤特急への種別変更に伴い廃止。
静岡鉄道
- 静岡清水線
中小私鉄では珍しい例。急行種別を廃止し、しばらく普通列車のみの運行であったが、2011年に通過運転を再開。平日朝の新清水行きは「急行」、平日朝の新静岡行きは「通勤急行」として通過運転を行っていた。2020年のダイヤ改正以降、設定を休止している。
停車駅:新清水駅、桜橋駅、狐ヶ崎駅、御門台駅、草薙駅、古庄駅、日吉町駅、新静岡駅