原宿駅
はらじゅくえき
由来となった原宿の町名は住居表示制度の実施により現存せず、今の所在地は神宮前となっている。
北側にはお召し列車専用のホームがある。但し、埼京線運行区間延伸や湘南新宿ラインの開通の影響などもあり2001年(平成13年)5月のお召列車到着を最後に使われていない。
明治神宮の一の鳥居に近い表参道口、竹下通りの目の前の竹下口の2つの改札口がある。
かつては初詣客に対応するため正月のみ使用された外回り臨時ホームがあり、明治神宮の境内に直接繋がる改札口もあった。
駅周辺は1970年代後半からファッションなどの流行の発信地となっており、キデイランドやディズニーストア、等の若者向けの店が数多く並ぶ。平成期に入ってもこの傾向は変わらず2000年代まではハロプロファンの聖地でもあり、2021年まではジャニーズファンの聖地であるジャニーズショップもあった(渋谷駅最寄りの西武渋谷店に移転)。
また明治神宮と共に原宿自体が観光地となっているため利用客は女性の若年層を中心に修学旅行で訪れた生徒や、近年では外国人観光客の利用も目立つ。
地下道から東京メトロ千代田線・副都心線の明治神宮前駅への乗り換えが可能である。明治神宮前駅の2番出口が原宿駅東口の目の前にある。
このため明治神宮前駅は明治神宮前〈原宿〉の副称が付けられている。
ただし副都心線と山手線との乗り換えは少し遠い。これは千代田線ホーム部分を経由するため。
ちなみにこの千代田線の工事中、ナウマンゾウの化石丸々一頭分が発掘されたという。なおこのナウマンゾウの化石は国立科学博物館へ収納された。
名前のせいで誤解されやすいが大物アーティストのライブが多く開催される代々木第一体育館(代々木国立競技場)の最寄り駅は代々木駅ではなく当駅なので注意。いまだに地方民からはよく間違えられる。
その他代々木公園、渋谷区役所新庁舎、渋谷公会堂、NHKホールも当駅が最寄りである。
乗車人員(75,341人/日, 2018年度)に対して1面2線の狭いホームと現駅舎ではキャパオーバー気味になってきたこともあり、2020年東京オリンピックに向けて外回りの臨時ホームを常時使用とする2面2線化と新駅舎への更新が決定。2020年3月21日に竣工した。
リニューアルに伴い出口は南側に移動し、新設された東口により東京メトロの2番出口との距離がかなり近くなった。駅舎2階は猿田彦珈琲が新たにオープンしている。
かつては比較的都会に位置するにもかかわらず1924(大正13)年に完成した屋根上にある小さな尖塔(せんとう)が印象的な欧風モダンなデザインの駅舎が長らく使用されており、また原宿の1つの名物であったが、近年は通路の狭隘化やバリアフリー化に対応できる余裕が無い事、耐震耐火の脆弱性、そして建物自身の老朽化が問題視されていた。
旧駅舎の保存を求める要望が渋谷区などから挙がっていたが、建物の痛み具合が激しいことや駅舎の耐火性能が公共施設の法的条件を下回っている問題などから苦渋の決断で解体が決定した。跡地には耐火性のある素材で旧駅舎を完全再現した建築物に建て替えられ、商業施設として使用される予定となっている。
JR
坂の途中に駅があるため、表参道口側は半地下、竹下口側は高架駅になっている。
ホーム配置は島式ホームと単式ホームを組み合わせた2面2線の変則配置。単式ホームは1940年の増設以来長らく正月のみ使用される臨時ホームという位置付けであり通常は島式ホームのみが使用されていたが、2020年3月以降は島式ホームが内回り専用ホームとなり単式ホームが外回り用として通年使用されるようになった。またこれに先立つ形で2014年からホームドアが導入されている。なお竹下口は地形上、エスカレーターやエレベーターが無くホームへのアクセスが階段のみであるので注意が必要。
埼京線・湘南新宿ラインの列車が走る山手貨物線には山手線駅から若干代々木駅寄りに離れた位置に本線から分岐する形で上述の皇室専用の臨時ホーム「原宿駅側部乗降場」(通称「宮廷ホーム」)が設置されているものの、一般利用者が使用可能な駅施設は存在しない(もちろん乗降もできない)。ただし代わりに下記の東京メトロ副都心線から横浜・みなとみらい方面に行くことは出来る。なおこのホーム、山手貨物線に多数の旅客列車が走るようになりダイヤ設定が困難になったことから、2001年以降は使用実績がなくなっている。
山手線 渋谷区 東京メトロ 千代田線 副都心線 東京23区の駅一覧
ラブライブ!シリーズ:長寿シリーズゆえに、シリーズを跨いて新旧両方の駅舎が登場している(劇場版ラブライブ!では旧駅舎、ラブライブ!スーパースター!!では新駅舎の方が登場)。