概要
東京都足立区綾瀬五丁目にあるJR東日本常磐緩行線（駅番号JL 19）と東京メトロ千代田線/北綾瀬支線（同C 19）の停車駅。
JRと東京メトロ、足立区と葛飾区（小菅）の境界に位置する駅である。JR千代田線では断じてない。管轄が東京メトロである影響を受け、かつてはSuicaの導入がかなり遅れた。
「SUN AYASE」と描かれた高架下商店街と一体化したとても駅とは思えない形状をしており、駅標もJR色はかなり薄く、新木場駅や西船橋駅と同じ停車する鉄道のロゴを横並びにした表記を用いている。
東京武道館が近く東京拘置所も徒歩圏内にあるが、川で隔てられているためか駅周辺は小菅駅のような重苦しさとは程遠い下町風情が広がっている。
さらに北口方面にはイトーヨーカドーもあるため買い物や食事には困らない。
ただし北千住駅からJR線ホームで常磐線へ乗った場合、それは当駅を通過する常磐快速線なので注意。北千住駅からここへ来るためには地下の千代田線ホームへ。バリアフリー対応には係員呼び出しが必要で、乗り換えに時間がかかる。
一駅先の北綾瀬に千代田線の車両基地がある関係上、日中は当駅止まり、もしくは北綾瀬駅行の下り列車がかなりの本数運行しているため、亀有や金町目的の客からはウザがられているのが有名。この時間帯は亀有より先に行く列車(ほぼ「我孫子行き」)は10分に1本しか来ないので注意。
なお、駅西口周辺は何故かファミリーマートが密集しており、視界内に三か所もある。
足立区綾瀬には都内城東・城北地区のコミュニティバスを運行する事業者として知られる日立自動車交通の本社が六丁目にあり、綾瀬駅にも、同社の路線が足立区と葛飾区のコミュニティバスとして乗り入れる。ただ、もともとこの辺りは東武バスのエリアであるためか、現在も当駅発着のバス路線の過半数は東武バスセントラルが占めている(他に京成タウンバス)。かつては王子駅発着の都営バスも、東武バスとの共同運行という形ながら朝夕のみ乗り入れていたが、いつしか姿を消してしまった。
駅構造
島式ホーム2面4線の高架駅だが、南北のホームが中線を挟み込む体裁になっており、2番線と3番線が線路を共有している。また南側のホームには切り欠きがあり、この部分が北綾瀬駅に続く支線の線内折り返し列車専用ホームの0番線である。
したがって、付番順は南から1→0→2→3→4番線。
| 乗り場 | 路線 | 方向 | 行き先 | ホーム有効長 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 千代田線 | B線 | 北綾瀬行き(北綾瀬支線内折り返し) | 3両 |
| 1・2 | 千代田線 | A線 | 大手町・代々木上原、(小田急小田原線)唐木田・伊勢原方面 | 10両 |
| 3・4 | 常磐緩行線 | 下り | 松戸・柏・我孫子・取手方面
| 〃 |
| 千代田線 | B線 | 北綾瀬行き(大手町方面からの直通) | 〃 |
停車駅
千代田線(北綾瀬支線含む)
千代田線〜常磐緩行線
北千住駅(千代田線) - 綾瀬駅 - 亀有駅(常磐緩行線)
余談
東京メトロの管轄であるが、特定都市制度の東京23区の駅にカウントされている。
この駅は一部神奈川県民から非常に誤解を招かれやすい駅でもある。
千代田線と常磐緩行線はこの二社同士の他に小田急小田原線(および多摩線)と三社直通を行っており、特に小田原線はこの駅とは一切無関係な神奈川県綾瀬市にも比較的近い本厚木駅まで走行する。さらに千代田線は「綾瀬行き」を非常に多く見るため、小田急を利用する綾瀬市民及びその周辺住民からは「綾瀬市に鉄道駅なんてあったの？」と誤解を招かれやすい。
しかも綾瀬駅があるのは東京都、それも都心よりも彼方の足立区、つまり、綾瀬市から見るとあさっての方角なので、同市に用がある場合、何の下調べなしに綾瀬駅を目指したらとんでもないことに・・・(事前に神奈川県の都市地図を用意するのが最善)。
その神奈川県綾瀬市内には東名ハイウェイバスのバス停はあるが、鉄道駅は一切存在しない。したがって、綾瀬市の中心に向かうには、海老名駅または、相鉄本線のかしわ台駅より相鉄バスや神奈中バスの厄介にならないといけない(ついでに、綾瀬市には相鉄、神奈中それぞれに営業所がある)。
関連項目
中野駅(東京都)、西船橋駅:本駅同様、東京メトロとJRが交わり、直通する駅。
羽沢横浜国大駅:本駅同様、JR以外の鉄道事業者が管轄する特定都市制度の駅。
