概要
王子に着きて仰ぎみる
森は花見し飛鳥山
土器(かはらけ)なげて遊びたる
江戸の名所の其一つ
(『鉄道唱歌』第三集「奧州・磐城篇」二番)
見よや王子の製紙塲
はや窓ちかく來たりたり
すきだす紙の年にます
國家の富もいくばくぞ
(『鉄道唱歌』第四集「北陸篇」三番)
JR東北本線(京浜東北線)と東京メトロ南北線、都電荒川線(王子駅前)の停車駅。
二つの駅舎が道路を挟み縦に並列したような独特の形状をしている。なお、駅裏は飛鳥山公園で、荒川線は飛鳥山公園の南方で数少ない併用軌道を通る。
駅西側には、駅名および地名の由来になった王子神社が鎮座し、北区役所はそのさらに裏側にある(所在地は王子本町)。
ロータリー側の目立つ駅舎の真上を走行しているのは東北・上越・北陸新幹線であり、京浜東北線が走っているのはその奥の地味な駅舎の方。
なお、地味な駅舎の方には宇都宮線や高崎線も通っているがホームはなく、年中通過駅となっている。
JRの出口の方もすべて奥の駅舎の方にあり、北口だけが唯一ロータリー側の駅舎と繋がっている。
一方南北線のホーム及び出口はロータリーと北本通りに沿うように配置されている。
駅前の構造が交通量の激しい道路に囲まれている、近くを首都高(中央環状線)が走っている、多方に延びる歩道橋が設けられているなど飯田橋駅の東口とよく似ている。
バスは都営バスに加え、国際興業、日立自動車交通と1日2.5回ながら東武バスセントラルが乗り入れてくる。このうち都営バスの発着系統には、環七通り〜青梅街道を経て新宿駅とを結ぶロングラン系統【王78】もある。
駅構造
JR線(JK36)
島式1面2線の高架駅。階段が三ヶ所あり、いずれも異なる改札へと繋がっている。
東京メトロ(N16)
島式1面2線の地下駅(B2F)。改札は1ヶ所のみ。
東京都交通局(SA16)
新幹線が通る高架真下に位置する。京成本線の乗り換えはJR線経由で日暮里から行くよりここから町屋経由で行ったほうが楽。
かつては赤羽(現在の赤羽岩淵駅がある辺り)への路線が分岐し、三ノ輪橋からの27系統はここで右折して赤羽まで乗り入れていたが、1972年の都電最終撤去の際に当該区間が廃止になった。現在の荒川線は、三ノ輪橋〜王子駅前のみになった旧27系統と、全区間が存続した荒川車庫前〜王子駅前〜早稲田の旧32系統を繋ぎ合わせた姿である。
出口から出る際の注意
出口周辺はいずれも道が狭いか交通量が激しいかで危険な場所に位置するため、目的に応じて降りる出口は前情報をしっかりと調べてから選ばないとならない。
特に北口は吹き抜け式になっているため自転車の暴走も激しい。実際は北口は自転車での通り抜けが禁止されているのだが、柵の設置が激甘な上にそんなもの目に入れるはずもなくお構いなしに多くが暴走している。
- JR⇔南北線の乗り換え・サンスクエアや東武ストアに行くには道路を渡らずに歩道橋や南北線出口にアクセスできる北口が最も行きやすい。ただし南北線を利用した場合は1番出口の方が若干近い。
- 駅真後ろに位置する飛鳥山公園も行き方によって出口は異なる。
- 裏口からあじさいの小径を行くなら公園と直接繋がっている南口から。
- モノレールのアスカルゴで飛鳥山頂上まで行くなら中央口が最も近い。
- JR⇔都電荒川線の乗り換え:北口から歩道橋を介して行くのがもっとも行きやすいが、歩道橋と荒川線入り口の間が支柱に阻まれているため一度道路に外れなければならない。階段を使えない場合は中央口から。いずれにせよ道路が狭いため注意。
- そしておそらくその通過電車・新幹線の種類の豊富さから撮り鉄で来る人も多いであろう展望台のある北とぴあは南北線の5番出口が最寄り。
停車駅
JR線
東京メトロ南北線
都電荒川線
関連タグ
北区(東京23区)・・・同区神谷にある都営バスの北営業所は、この北区という自治体名に由来している。
BanG_Dream!…聖地の一つ。駅前の歩道橋が劇中でよく登場する。