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概要

植物動物の死体や生物活動の痕跡が地面の下に埋まり、気の遠くなるような長い時間をかけて土中に染み込んできた水に溶けていたミネラルが生体組織と置き換わり、「化石化」する。堆積環境によっては、数千万年前のものにもかかわらず「化石化」しきっていないものもある。


主に貝殻など硬い組織の化石が多いが、内臓の痕跡が残っているもの、の化石も存在する。また、足跡や巣穴の痕跡など、生命活動に関連する痕跡も化石(生痕化石と呼ばれる)として扱われる。ただし、砂紋が化石化した「漣痕」(リップルマーク)などのように生物に関連しないものは化石とは言わない。


アンモナイトが化石化する過程で真珠やオパール化した「アンモライト」や、貝殻の成分が瑪瑙に置き換わってできた化石のシェルアゲートのように、化石宝石も存在する。

その性質上人工的に造り出す事は不可能な宝石であるため愛好家に人気が高い。


考古学上の概念である遺跡出土品とは別概念だが、稀に考古学者も化石を利用することはある。


示準化石

埋まっている地層の年代決定に寄与する化石のこと。主に特定の時代に広範に生息していたもので、かつ進化のスピードが速く年代ごとに特徴的な形態をしているものが挙げられる。一般的にイメージされる化石は基本的にこれである。


珪藻などのプランクトンや植物の花粉などの微化石は大量に出土し種ごとに特徴的な形態をしているため、示準化石として用いられることが多い。ウミユリ現生種があるものの、広い範囲に分布し多様な種があったのが古生代であるため古生代の示準化石として扱われる。メタセコイアはかつて広範囲に分布したため新生代の示準化石と呼ばれることがあるものの、白亜紀から現生種まで形態がほとんど変わらないので示準化石としての役にはあまり立たない。



示相化石

発掘地点が昔どのような地理的条件だったのかを知る術となる化石。長い時間生息し、生息地域に分かりやすい特徴のある事が多い。


例えばでアサリの化石を発掘したら、それはすなわち「太古、魚や貝は陸の生き物だった!」ということではなく、その山がその地層の年代ではアサリが生息しやすい浅瀬だったという事である。


示相化石の例発掘当時の地形
サンゴ礁浅く透き通った温暖な海
アサリ浅瀬
シジミ汽水域
ブナ温帯の中でもやや寒冷な地域

比喩としての「化石」

時間がたってすっかり忘れ去られてしまった物事や、時代遅れで古臭い考え方を曲げない頑固な人に対する比喩。→時代錯誤


関連タグ

発掘 歴史 生物 古生物 


資源として利用される化石:石油 石炭 埋れ木 オパール 琥珀 石灰など


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