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野比のび太

のびのびた

野比のび太とは、藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』の副主人公。
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概要

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』の副主人公(連載初期は登場人物紹介に「のび太が主人公」と記載されていたが、『新刊展望』1981年4月号に掲載されたインタビュー及び1989年のインタビューにて、藤子・F・不二雄は「のび太は副主人公」と明言している)。
眼鏡をかけた10歳(アニメ版では11歳)の男子小学生で、主人公ドラえもんと固い友情で結ばれ、一緒に暮らしている。

誕生日は8月7日(鼻の日・バナナの日・パートナーの日etc.)の獅子座。毎年誕生日付近には、「のび誕〇」(〇は西暦)タグをつけられた絵が多数描かれて盛大に祝われる。

家族構成は 父のび助、母玉子の三人構成。幼少時は祖母(のび助の母)がいた。
一方、のび助の父でのび太の祖父であるのびるは、のび太が産まれる前に亡くなったが、TC14巻収録「夢まくらのおじいさん」でのびるはのび太を自分の孫だと素直に認識していた。他、のび太のおばあちゃんでも、TC4巻収録「おばあちゃんのおもいで」において小学生ののび太(=おばあちゃんから見たら未来ののび太)を大切な孫だと認識していた。二人揃って孫に優しい老夫婦でもある。

ちなみにほとんど登場していない(TCプラス1巻収録「グルメテーブルかけ」で僅かに登場、他にもTC7巻収録「ママのダイヤを盗み出せ」では若い頃の姿で登場)が、母方の祖母(玉子の母親)は健在である。

性格

ドジで怠け者だが、心優しい素直な少年。年上に対してもタメ口で話す傾向もある(先生、同級生の親、世話になる人物等は除く)。普段は何事に対しても飽きっぽく長続きしないことが多いが、自分が心の底から興味を持った物事に対してはのめり込み凄まじい集中力を発揮するタイプである。
悪人ではないのだがいたずら好きなところがあり、調子にも乗りやすい。
短編はもちろん、大長編及び映画版等で危機的状況に陥った際は、勇気があり正義感が強い持ち主という一面を覗かせる(この点は『銀河超特急』にて、スネ夫から「のび太は大長編になるとかっこいいことを言う」と指摘されたことがある)。
ドラえもんから出して貰ったひみつ道具を使って騒ぎを起こし、しっぺ返しを受けることも多いが、誰も思いつかないような使用方法を考えて人助けをしたり有効に使う場面もある。

大変不幸な目に遭いやすい体質の持ち主でもある。
ドラえもんは、酷い目に遭ったのび太が泣きついて来ると「それはキミがドジでのろまで弱虫だからだ!」と辛辣かつ頭ごなしに叱りつけてくるが、それらを抜きにしてものび太に降りかかってくる不運は異常で、どんなに注意深いとしても独力で解決出来なかったり回避が不可能な災難も目立つ。

  • ジャイアンスネ夫、その取り巻きには日常茶飯事的に虐められる。
  • 野良犬に出くわせば理由も無く噛みつかれる。
  • 猛スピードで突っ込んでくる車に轢かれそうになったのを回避すればドブに落ちる。
  • 悪戯する子供をちょっと注意すればその親から逆に悪者扱いされる。
  • 自分が関わっただけで何かトラブルがあれば必ず元凶扱いされる。
  • ただ歩いたり窓を開けただけで、道路でボール遊びをしている子供の投げた(あるいは打った)球が顔面に直撃する。
  • ドラえもんから運をよくするひみつ道具をもらっても、かえって災難な目に遭う。

等々、その不幸の数々はキリが無く、のび太本人が「ぼくは不幸な星の下に生まれたんだ」と嘆いてしまいたくなるのも頷ける。
また、大長編及び映画版で起こる様々なトンデモ展開も、見方によっては災難に巻き込まれていると言っても良いのかもしれない(ただしドラえもんやのび太達が関わらなければ、かえって救われない顛末になりかねないが多いのも事実である)。
ただし、ドラえもんが傍にいてくれることや、将来は可愛い奥さんと結婚出来たり腕白だけど親思いな子供を授かって幸せな家庭生活を送れるのだから、実際にはかなり幸福な境遇じゃないのか?という意見も存在する。

落ちこぼれの代表的なキャラクターとされることが多いが、漫画を深く読めば分かる通り、長所も欠点もあるごく普通の活発な男の子である(ただ、普段あまり役に立たないようなことが得意で、勉強や運動など普段必要とされることが苦手)。
何かにつけてドラえもんに頼ってしまうことが多いのは確かであるが、自分だけの力でなんとかしようと努力する気持ちも持っている(そもそも『ドラえもん』という作品自体が、主人公のドラえもんがドジな少年をひみつ道具で救う、言い換えれば読者である子供の願いを叶える物語なので、のび太がドラえもんに頼ったり助けを求めるのは『ドラえもん』の趣旨から考えて当然とも言える)。
また、子どもらしい純真な心を持ち、過去には首長竜のピー助や台風のフー子、木の子どもキー坊、裏山の精霊、雪の精霊などに慕われ、『雲の王国』では、その生き物に対する優しさで地球を救った。

しずかのパパものび太のことを「人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことが出来る」と評価している。実際、普段から自分をいじめているジャイアンやスネ夫についてどんな関係か聞かれても「友達」と即答したり、ピンチに陥っても躊躇することなく助けようとする。時にはつい調子に乗り過ぎたり、人助けが空回りしてジャイアンやスネ夫以外の人々に迷惑をかけてしまうこともある(大半は悪気は無い)が、その時はしっかり反省して謝ったり、自分で責任を取ったりする誠実さを見せている。原作者である藤子・F・不二雄も「のび太は失敗を繰り返すけれど、その度にちゃんと反省する」と述べている。

あまり話題にならないが、実はかなりの精神力の持ち主でもある。TC14巻収録「無人島へ家出」では無人島に家出してそのまま帰れなくなったことがあるが、その時はなんと無人島でそのままただ1人極限状況の中を過ごし、ドラえもんが助けに来てくれると信じて10年間待ち続けた

それだけでなく、普段からジャイアンやスネ夫にいじめられることが多いのび太だが、一時的に落ち込んだり泣いたりすることはあってもそれを引きずることはせず、すぐに明るい笑顔で学校に通うことが大半である。これはTC18巻収録「あの日あの時あのダルマ」で、おばあちゃんがダルマをプレゼントした時に「転んでも1人で起き上がるダルマのような強い子になってほしい」と言われ、それを約束したことが強く影響する。TC6巻収録「さようなら、ドラえもん」では、未来へ帰るドラえもんを安心させる為にジャイアンとタイマンで決闘し、ボロボロになりながらも諦めることなく勝利したことも、のび太の持ち前の精神力が強く表れている。TCプラス5巻収録「45年後…」では、50代半ばになったのび太が現在ののび太に「これから君は何度もつまづくけど、そのたびに立ち直る強さを持っている」と言いながらエールを送っている。

自制心も非常に強く、使い方を間違えればとんでもない効果を持つひみつ道具を持ったとしても、調子に乗って失敗してしまうことはあっても、本当の意味で悪用することはしない。実際「タンマウォッチ」(自分以外の時間を完全に停止させる)や「ソノウソホント」(喋ったことが全て本当になる)等の強力なひみつ道具を貸してもらっても、いじめっ子への軽い仕返しだけで済ませて自分の欲望を満たす為に使うケースはほとんどなく、仮に欲を満たすとしても、自転車を買ってもらったりテストで良い点を取りたい等、子どもらしい可愛い理由がほとんどである。

TCプラス6巻収録「「チリつもらせ機」で幸せいっぱい?」では、「チリつもらせ機」を利用して「日本の人々から1円ずつ貰えば億万長者になれるかも!」と考えるも、ドラえもんから「それは泥棒と同じじゃないか!」と指摘され、すぐに「冗談だよ」と返している。下記のように欲深いところもあるのび太だが、誰にも気付かれず大金を得られるひみつ道具を目の前にしても、自分を律することが出来る精神もしっかりと持ち合わせている。

悪魔のパスポート」(どんな酷い悪事をしても全て許されてしまう)を手に入れた時は、例え相手が笑顔で許してくれたとしても、自分が悪いことをしていることには変わらないという自己嫌悪に耐えられなくなり、自分がやってしまったことの後始末を自ら行い、悪魔のパスポートを自らドラえもんに返したほどである。その様子を見たドラえもんは「君が悪人になろうと思うのは無理なんだよ」と言いながら優しく微笑んだ。

更に、TC7巻収録「帰ってきたドラえもん」では、「ドラえもんが帰って来た」という酷い嘘をついたジャイアンとスネ夫に対し激しい怒りを見せるも、「ウソ800」(服用して喋ったことと反対の内容が実現する)を手に取った際は彼らに仕返しをするだけで許している。これほど強力な道具を手に入れ、尚且つ彼らに心を深く傷つけられたとしても、軽くやり返すだけで済ませるのび太はやはり小学生とは思えない自制心及び優しい心を持っていると言えるだろう。

ただ、それなりに欲深いところもあり、ひみつ道具で金儲けを企んでは失敗を繰り返している(TC28巻収録「キャラクター商品注文機」、TC37巻収録「なんでもひきうけ会社」、TC39巻収録「厚みぬきとりバリ」等)。ひみつ道具の恩恵を受けて調子に乗ってしまうこともあり(TC15巻収録「階級ワッペン」、TC26巻収録「のび太の地底国」、TC39巻収録「のび太神さまになる」等。尤も、上記の通りのび太は普段からジャイアンやスネ夫、その他のクラスメイトにいじめられていることが多い上に、TC42巻収録「町内突破大作戦」ではクラスメイト全員が敵に回ったことさえある。その為、これらは彼らに対する仕返しであることも多く、一概にのび太に非があるとは言い切れないのだが)、自分より能力が劣っている子を(のび太自身に悪気は無かったのだが)調子に乗って嫌な思いをさせてしまったことがある(TC23巻収録「ぼくよりダメなやつがきた」)。ただしその後はドラえもんに説得され、自分が悪いことをしてしまったと自覚し、ジャイアンとスネ夫にいじめられそうになっていたその子を庇い、代わりに殴られるという形で責任を取っている。

いすれにしても、何でも出来る親友が傍にいる(普通の人間なら誰でもドラえもんに頼りたくなる)状況や、どんなことでも実現出来る強力なアイテムを貸してもらえる状況だとしても、ドラえもんがいるからと威張るようなことはせず日々の生活を普通に過ごし、(調子に乗ってしまうことはあっても)道具を本当の意味で悪用することもせず、将来は真っ当な社会人として生きていくのび太は、ある意味ドラえもんよりも異質な存在と言えるかもしれない。
実際にジャイアンやスネ夫がひみつ道具の力を得て暴走してしまった例(TC4巻収録「未来世界の怪人」ではジャイアンは世界征服を企てており、TC38巻収録「スネ夫の無敵砲台」ではスネ夫は砲台にものを言わせて好き放題している。もちろんこれは彼らが悪い人間という訳では無く、小学生なら調子に乗ってしまうのは仕方ないと言えるが)を考えても、やはりのび太は一般的な小学生と比べても自制心が強く優しい心を持つ少年と言えるだろう。

また、彼は時折妄想と取られかねない発言をしてジャイアン達に笑われているが、大長編及び映画版では、それらの事象の存在を言い当ててしまうと言うケースが往々にして見られる(天国の存在鳥人の存在等)。

なお、勘違いされがちだが、出木杉とは相性が悪いのではなく、しずかと一緒にいる機会が多い事を嫉妬している事が非常に多いと言うだけで、実は相性はそれほど悪くない
事実、のび太は出木杉の嫌いなところを挙げようとして結局彼の良いところしか挙げられなかったし、成人後ひいては彼らが家庭を持ってからも友人関係が続いている点などからそれが伺える。出木杉側も上記ののび太の妄想とも取られかねない発言に関しても真摯に受け答えしつつそれに関連した事象をレクチャーした他、のび太の長所を認めている節がある(ただしTC43巻収録「宇宙戦艦のび太を襲う」や『大魔境』等では、ドラえもんやのび太の話をあり得ないと断言して反論したり受け流すこともしているが)。
見方を変えるとのび太は常識に捉われない発想、出木杉は優れた知識からくる発想で動く人物とも言える。

苦手

勉強とスポーツ
時々(TC37巻収録「のび太の0点脱出作戦」では5回に1回の割合だったが、TC42巻収録「もぐれ!ハマグリパック」では10回に1回の割合に成長している)0点を取ってはママに怒られている。しかし一度だけだが自力で100点を取っており(TC25巻収録「な、なんと!!のび太が百点とった!」)、事前にしっかり勉強した時や、一夜漬けした時は65点を取ったこともある(上記の「のび太の0点脱出大作戦」、TC39巻収録「具象化鏡」)。
魔界大冒険』でも、出木杉の難解な話を全て理解した上で鋭い指摘をしたこともある。ひみつ道具を組み合わせて使ったり、今までにない新しい使い方を生み出したりと応用力も高く、持ち主であるドラえもんを感心させるほど。これにより、本人にやる気が無いだけ、もしくは周りから勉強が出来ないレッテルを貼られて自信を無くし自分はダメだと思い込んでいるだけで、実際にはやれば出来るタイプの人間であり、地頭は良く潜在能力は高いとも考えられる(TC2巻収録「ぼくの生まれた日」にて、パパがママと赤ん坊ののび太を見ながら「(のび太が)君に似たら成績優秀疑いなし!」と言っている為、潜在能力が高いのは母親の能力の遺伝かもしれない)。

派生作品を含めるなら、学習漫画『ドラえもんの算数おもしろ攻略 かけ算・わり算』では、ドラえもんと算数の勉強をしたのび太は優勝賞品200万円の買い物ゲームに出場しており、テレビ中継されている状況で見事優勝を果たしている
また、よく宿題を忘れたり、朝遅刻して先生からよく叱られ、廊下に立たされることが多い。

漫画は好きだが読書に対しては重度の苦手意識を持ち、1ページも読まない内に眠ってしまったり(TC27巻収録「人間ブックカバー」)、「手にとるだけで頭痛、ページを開けば目まいと吐き気、2,3ページで意識不明」となる(TC32巻収録「本はおいしくよもう」)。のび助からはたびたび偉人の伝記をプレゼントされているが、読まずに放置している。ただし読み聞かせをしてもらった『十五少年漂流記』の続きが気になり、出木杉から借りて夜通し読みふけっていることから、小説については食わず嫌いであるといえよう。古生物マニアのF先生の好みを反映してか恐竜などにはわりと詳しく、ブロガノケリスやアーケロンといった一般の人はまず知らない古代亀の名前をそらんじており、図鑑類は好きなのではないかとも考えられる。

野球だけではなくサッカーやスケートをしたこともあるが、上手くこなせないことが多い。ちなみに野球については打率1分(TC35巻収録「空ぶりは巻きもどして…」)であり、殆ど三振守備エラーばかりしている。ただしエピソードによってはまぐれでヒットを打ったり守備で活躍することもあるが(TC4巻収録「石ころぼうし」、TC27巻収録「きりかえ式タイムスコープ」等)。

歌唱力はお世辞にも上手と言えるほどではなく、TC13巻収録「ちく電スーツ」ではスネ夫から「ジャイアンより酷い」と言われており、TC8巻収録「ぼく、マリちゃんだよ」では周囲の人々から酷評されている。しかし水田版アニメオリジナルエピソード「青い月夜のリサイタル」等、エピソードによっては人並みに出来ていることもある。

父は絵が非常に上手い一方で、のび太本人は絵を描くのが得意ではなく、犬を描こうとして猫になったりする事もある(TC3巻収録「そっくりクレヨン」)。

地震等、一部の自然現象に恐怖心を抱いていたが、ドラえもんのひみつ道具によって克服した(TC12巻「カミナリになれよう」、TC34巻収録「地震訓練ペーパー」)。

妙におしっこシーンが多いキャラクターでもある(TC27巻収録「四次元たてましブロック」、TC35巻収録「悪魔のイジワール」、TC39巻収録「メモリーディスク」)。たまにおもらしおねしょをしてしまう癖は公然の秘密(『夢幻三剣士』ではのび太が「水が関係する夢を見るとやってしまう」と述べている)。

特技

昼寝と射撃、あやとり。あやとりは自作の技を開発するなど熱心だが、「金がかからず疲れないから」という理由でのこと(TC8巻収録「カネバチはよく働く」)。射撃の腕前は天才的で命中率は9割前後、二丁拳銃の早撃ちは見るものを圧倒する。二次創作ではよく引用される特技である。

特に大長編及び映画版では、のび太の射撃能力がクローズアップされる場面が多く、射撃の名手の代名詞になった『宇宙開拓史』では、宇宙でも屈指の腕前を持つ殺し屋ギラーミンとの一騎打ちを演じた。

また、その能力をいかんなく発揮した『銀河超特急』では、本来攻撃用ではない弾速の非常に遅い信号弾とその発射器を使って高速で飛び回る小型艇を偏差射撃で撃墜したり、標的の空き缶を1発目の射撃で浮かせ、残りの5発全てを浮いている間に命中させるといった超絶離れ業から、横に回転しながら射撃し4人(大長編版では横っ飛びはしないが早撃ちで6人)に一気に命中させるアクロバティックな射撃を決めている。ラストは強敵を誘い出して早撃ちで撃退している。

射撃速度は原作版・アニメ版共に明確な設定は存在しないが、スピンオフ作品『ザ・ドラえもんズスペシャル』において「射撃速度0.1秒のドラ・ザ・キッドと互角」という主旨の台詞があり、これを根拠として「のび太の射撃速度は0.1秒」と考えるファンが多い。
尤も、上記の作品は原作者の藤子・F・不二雄没後に描かれている為「0.1秒と考えるのは早計では?」と考えるファンも少なくない。

なお、TC24巻収録「ガンファイターのび太」では「タイムマシン」に乗り込んで西部開拓時代に行った時、リボルバー型拳銃の実弾射撃で人を撃った経験もある。ガンマンとの最初の対決では流血描写はあるが絶命に至らなかったが、撃ったのび太は直後にショックで気絶している。その後のガンマン達との最終決戦では、ドラミが駆け付けるまでに先述のリボルバーの二丁拳銃でガンマン数人を無力化している(大山版アニメではその前にドラミが駆けつけ、撃った相手を眠らせるひみつ道具「ドリームガン」を渡している)。
南海大冒険』でもフリントロック式の銃を使用して射撃し、悪役が使用する機械の破壊も行っている(機械のすぐそばに人がいる状況での狙い撃ち)。

また、のび太は銃器を選ばず安定した命中精度を誇る。よく代表例として拳銃や光線銃が取り上げられるが、実際には「空気砲」や「部分進化ガン」(ラッパ銃型のひみつ道具)等の大口径の銃器、「CMキャンデー発射機」等の特殊な形状のひみつ道具といった、銃以外の飛び道具も問題なく扱っている(これについてはのび太に負けず劣らずの射撃の腕前を披露しているドラえもんにも言えることだが)。それだけでなく、上記の『銀河超特急』でも、弾の軌道が不安定な信号弾を敵に命中させている。

大全集2巻収録「アタールガン」(『小学一年生』1970年2月号掲載)では、のび太は射撃も苦手という設定だったのだが、TCプラス2巻収録「夢中機を探せ」(『小学二年生』1974年11月号掲載)にてのび太が射撃の才能を初めて自覚し、TC12巻収録「けん銃王コンテスト」(『小学六年生』1976年1月号掲載)にて「のび太は射撃の名手」という設定が定着した。

しかしTC20巻収録「ツモリガン」(『小学二年生』1979年12月号掲載)では、のび太は自身が得意とする早撃ちでドラえもんに敗北している。更に、TCプラス2巻収録「命れいじゅう」(『小学二年生』1983年4月号掲載)では、「命れいじゅう」でジャイアンとスネ夫を狙うはずが先生に誤射してしまっており、大全集6巻収録「実物射的で狙い撃ち」(『小学五年生』1977年9月号掲載)でも、ジャイアンやスネ夫達を狙おうとしたのだが外してしまっている。

大全集11巻収録「ゲラメソプンピストル」(『小学一年生』1978年12月号掲載)でも、「ゲラメソプンピストル」でジャイアンやスネ夫を狙うはずが、近くにいたはる夫や犬に誤射してしまっている。TC30巻収録「空き地のジョーズ」(『小学三年生』1983年11月号掲載)では、ひみつ道具の効果で空き地にサメがやって来てしまい、ドラえもんとのび太は光線銃型のひみつ道具(音と光で脅かす武器)でサメを追い払おうとしたのだが、のび太は全弾外してしまい弾切れを起こしてしまった。
上記の『銀河超特急』でも、馬に乗って逃げ出した強盗団に対してのび太は銃を乱射したのだが、全て外してしまいドラえもんから「焦って無駄弾を撃っちゃダメだ」とまで言われてしまっている。
これらのエピソードは全て「夢中機を探せ」及び「けん銃王コンテスト」より後に描かれたエピソードである(それぞれのエピソードの掲載年月日を参照)。

昼寝は文字通り彼のぐうたらぶりを象徴する特技であり、なんと0.93秒で眠りにつくことが出来る。それも、目を閉じてから0.93秒ではなく、枕代わりの座布団を持って立っている状態からそれを頭の下に敷き横になる、という一連の動作まで含めて0.93秒なのである
TC30巻収録「ねむりの天才のび太」では「もしもボックス」を使用して「眠れば眠るほどえらい世界」を実現したことがあり、オリンピックでの眠り競技で日本代表選手として活躍が期待されるとまで言われていた。もっとも、おそらくこの記録を塗り替えるのはのび太以外には確実に不可能だろう。
のび太曰く、早寝のコツは「頭の中をカラにする」ことであるというから、この速さも納得である。

また、技能に関してはゴム風船のスペースシャトルを工作したり(TC25巻収録「のび太のスペースシャトル」)、鉄道模型の寝台車にベッドを組み込む(TC39巻収録「のび太の模型鉄道」)等といった細かい改造もこなしている他、「水加工用ふりかけ」を使用して水で粘土細工を作った際は精巧な潜水艦を完成させたり(TC23巻収録「水加工用ふりかけ」)、足の指でインベーダーゲームを操作出来ることから、指先を使った作業が得意なようだ。
鼻くそをほじって1ダース揃えたり(TC6巻収録「夜の世界の王さまだ!」)、それを飛ばして部屋の照明の紐に命中させたりしたとすごくくだらないこともするが、実はこれこそが上記ののび太が射撃の才能がある事を自覚した出来事である(上記の「夢中機を探せ」)。また、「タケコプター」の技量も優秀である(『竜の騎士』)。

反面、本人曰く「ぶきっちょな人間」であり、機関車の模型を作り方を間違えたことがある。だがロボットプラモによるジオラマ制作合戦ではきちんとプラモを組み立てているし、ジオラマ背景の製作はドラえもんの道具を使ったがウェザリングは完全に自力である(TC32巻収録「超リアル・ジオラマ作戦」)。
考察すると、天賞堂のHOキットのような完全な大人向け模型は無理だが、それよりはやや低年齢でも組み立てられるガンプラなら充分に製作出来るというところなのだろう。この水準は小学生としては平均以上である。
ラジコンの操作も苦手でスネ夫に「のび太だとラジコンを壊すからな」と馬鹿にされたりもする(TC25巻収録「のび太の結婚前夜」の作中では、成年時ではあるが自動車は普通に運転していた)。
器用が不器用かは微妙なところであり、出来不出来の差が激しい。

設定として紹介されず作中で強調されることは少ないが、女装した際に自らバラすまで相手に少年(男)だと気付かれない事もある(TC3巻収録「白ゆりのような女の子」、43巻収録「強~いイシ」、『太陽王伝説』等)。

服装

水田版アニメでは様々な服を着用しているが、大山版アニメでのイメージが強い為か、後に大きな白襟のついた黄色いシャツを纏って描かれることが多くなった。パジャマや特別な場合を除いては半ズボンが基本であり、パンツは白いブリーフとなっている。これらは原作が描かれた頃の小学生男児の標準的な服装である(尤も、現代においてもそんな突飛な服装ではないが)。シャツについては季節に合わせて長袖になったり半袖になったりしているが、ズボンは基本的に常に半ズボンである。

恋愛事情

基本的にしずか一筋であり、『恐竜』ではプテラノドンに追いかけられている際「悔しいよ、しずかちゃんを守ってあげられないのが。あんなに怖がってるのに、何もしてあげられない」と言いながら涙を流していたり、『ねじ巻き都市冒険記』では命がけでしずかを救おうとする程にしずかへの想いは本物なのだが、エピソードによっては他の女の子に目を奪われたり惚れっぽい性格として描かれている場合もある。

そもそものび太の初恋の相手はしずかではない。TC6巻収録「赤いくつの女の子」の作中において、のび太は幼稚園の頃、近所に住んでいた母子家庭の娘であるノン子に既に恋心を抱いていた。このエピソード自体はのび太のほろ苦い思い出と言って良いのだが、しずかと結ばれる未来が約束されており本人もそれを望んでいるにもかかわらず、目の前を通りかかった別の美少女と仲良くなりたいが為にドラえもんからひみつ道具を借りたり(TC38巻収録「友だちの輪」)、二十二世紀デパートからドラえもん宛に誤配されてきたひみつ道具が可愛い女の子型ロボットと知って使用したり(TC37巻収録「かぐやロボット」)、しずかに振られてしまった場合に備えて滑り止めの彼女を作ろうとする(TC24巻収録「虹谷ユメ子さん」、TC18巻収録「ガールフレンドカタログ」)等、スネ夫や出木杉に負けず劣らずのプレイボーイ気質を見せたこともある(尤も大抵は上手く行かず失敗しているが)。

ドラえもんは他の女の子にデレデレするのび太を見て呆れていることが多い。尤も、ドラえもんもひみつ道具を使用して猫にナンパを仕掛けたり(上記の「友だちの輪」)、メス猫に振られた直後に他のメス猫を見つけてすぐにナンパを仕掛けたり(大山版アニメ「ぼく失恋しちゃった」)、ガールフレンドであるミイちゃんがいるにも関わらず女の子のネコ型ロボットと仲が良かったことを知られてミイちゃんを怒らせてしまい必死に言い訳する(大山版アニメ「おめでとう!ドラえもんHAPPY BIRTHDAYスペシャル!!」)等、のび太のことを悪く言える立場ではないのだが
また、あまりにしずかと上手くいかないのび太を不憫に思ったドラえもんが、未来からロボットのガールフレンドを連れて来てのび太に紹介したこともある(TC2巻収録「ロボ子が愛してる」)。大山版アニメにおけるドラミ初登場時に、初対面のドラミを見てデレデレしたこともある(ただし原作版にはのび太がドラミにそのような目を向ける描写は一切存在しない)。

将来的にはしずかと結婚する為、のび太と他の女の子の間で恋が成就することは無いが、大長編及び映画版ではゲストキャラクターの女の子と良い雰囲気になっていることもある(『宇宙開拓史』のクレム、『魔界大冒険』の美夜子、『鉄人兵団』のリルル等)。

その他

  • 永久に年を取らないキャラクターの代名詞の一人。

ただし、『サザエさん』やアニメ版『ポケットモンスター』とは違い、のび太は青年期以降の「未来の姿」が描かれるシーンが比較的多い(そもそもドラえもんはのび太が悲惨な人生を送ってしまう未来を変える為、彼の元へやって来たのである)。ドラえもんと触れ合って成長したのび太は、大山版では環境保護局に就職し動植物の調査の仕事に就いたり(いわば環境省に入って国家公務員となっている)、見事しずかと結婚することが出来たらしい。
原作版・水田版ではどんな職業についたかは不明だが勤め人にはなっている。しずかとノビスケを問題なく養えるだけの収入は得ているようだ。

  • ドラえもんが来る前ののび太の未来については1巻の初対面シーンでセワシの口から語られている。
それによると、のび太はジャイ子と結婚し、子供を6人授かるも、大学にも行けず就職も出来ず、果てに自分の手で会社を起こすが、その会社が自分が遊んだ花火の不始末で火事になり倒産、莫大な借金を残すこととなってしまったらしい。
あまりにも借金の金額が大きすぎて孫のさらに孫であるセワシの代でも返済しきれておらず、そのせいで、セワシのお年玉はたった50円なのだという。その後の話では、のび太はしずかちゃんの家に行く途中、車に撥ねられて大怪我を負い、元々悪かった頭が更にパーになるはずだったことが語られた。これはドラえもんの介入によって大きく改変され、オモチャの車が頭にぶつかってケガをしたに変えられた。

  • ドラえもんがのび太の家に居候し、のび太の私生活を改善されて、大学卒業後にしずかと結婚した後には、自分の父親と同じ名前を持つ野比ノビスケという一人息子を設け、更にはノビスケとゆかりの子供である玉子似の孫息子(TC36巻収録「のび太の息子が家出した」)も設けることとなる。

ただ、これらの価値観が連載開始の1970年代のものである為、バブルが崩壊し終身雇用が以前ほど当たり前ではなくなり、一方で日本人の価値観が多様になった近年では、「本当にドラえもんが来た後の未来が幸せなのか」「起業出来るなんて男の夢じゃないのか」と言う意見がある。また「借金取りが家に押しかけるなんて相当のやり手」(通常、このような場合担保を処分して借金はチャラである。つまり、のび太は相当な額を無担保で信用借りをしていたことになる)とも。
実際、上記のように原作ではのび太がドラえもんのひみつ道具を使用して商売をするエピソードは多々あり(TC10巻収録「夜を売ります」、TC28巻収録「のび太航空」、TC37巻収録「なんでもひきうけ会社」、TC39巻収録「厚みぬきとりバリ」等)、その都度にある程度の成功を収めている(尤も、その後は失敗してしまうことが大半だが)。未来ののび太が商売である程度成功するのは自然な流れともいえるかもしれない。

ちなみに、作中での描写によるとのび太が起業したのは1988年であり、会社が焼けたのが1993年、倒産したのは1995年ということであり、まさしくバブル真っ盛りの時代に起業し、バブルの崩壊とともに倒産という、皮肉にも時代背景的に矛盾がない流れになってしまっている。
また、後の時代から考えれば、この時代に相当額の借金を背負っているということから、それだけの借り入れが出来る相応の金額を稼いでいたということが想像出来る。

尤も、この「のび太起業」の未来図は、TC1巻収録「未来の国からはるばると」の初期版(『小学四年生』掲載時)では「父の会社を継ぐ」とされていた(記念写真がのび太とのび助が乾杯をする構図になっているのはその名残)。その後連載が進むにつれ、のび助の職業が経営者でなく普通のサラリーマンと設定された為、TC収録の際に矛盾が発生しないよう書き換えられた(どちらにしても会社を7年間経営出来ていたことは間違いないが)。また、TC0巻収録「机からとび出したドラえもん」(『小学三年生』に掲載された第1話)で示された未来は「就職するが仕事で大失敗してクビになる。その後は宝くじで一攫千金して起業するも、1年で会社を潰して大借金を負う」とされており、ビジネスの才能は無いと言える描写になっている。

創世日記』では、のび太の行動によって祖先が財を得るという「神のいたずら」があったものの、のび太のそっくりさんである野火氏は産業革命後の社会(概ね第一次世界大戦後レベル)において一大コンツェルンを創設していた事がある。
その影響で、主に二次創作で元の夫人であるジャイ子が結婚相手としてのび太を狙っているシーンが出てくるようになり、トヨタの実写版CMでその様子が描かれている(ただしこれらは公式が関わっているとはいえ、原作版及びアニメ版の世界観とは一切関係が無い)。

  • ちなみに、未来ののび太像については世代によるもののドラえもんが来る前と後ではかなり違う。
ジャイ子と結婚した場合は痩せていて無精鬚を生やしているが、しずかと結婚した場合は、大山版では、痩せてはいるものの無精ひげは生えていない。さらに、水田版の場合はやや肥満体型であり、メガネがない状態で生活している。
更に、しずかと結婚したルートでの大人のび太は、ノビスケのいる時代での容姿が原作版とアニメ版とで異なる場合もあり、原作版と水田版ではのび助の面影を残した雰囲気が出ており、大山版では少年時代の幼さを醸し出していた(映画『ミニドラSOS!!!』)。上記の「のび太の結婚前夜」における大人のび太も、大山版では前述の『ミニドラSOS!!!』に基いているのに対して、水田版では原作版のように少年時代とはかなり異なる髪型となっている。

  • アメトーーク!』では『のび太ほっとけない芸人』としてピックアップされたが、その際に実際には実は勉強はかなり出来る方なのではないか?と指摘された。
というのも、作中でのび太が零点を取ったテストに出てくる問題というのが、「テレビの上にはミカンがあります。さて、リンゴはいくつあるでしょう?」、「ここに君がいます。さてそれ以外には誰がいるでしょう?」といった、もはや問題の体をなしていない設問が載っており、そもそも解ける方がおかしいと言われる問題でテストが構成されていた。

その一方で、負の数を使った計算問題や、分数の掛け算・割り算など、小学生のテストにしては難しい問題はかなり正確に解いており、中には当たっているのにもかかわらずに採点されていないものまである。上述したのび太が実力で100点を取ったテストなど「Xを求める一次方程式」(普通なら中学生以降で習うもの)が問題に含まれているほど(なお、このテストののび太の原作版での解答欄は非常に丁寧で、名前も間違っていない)。

これらの事実から、のび太が0点しか取れないのは、先生がそもそものび太に0点以外取らせるつもりがないのでは?と辛辣な見方をされることもある。
ただし、漢字の読み書きや漫画以外の読書が苦手なことから、文系科目に関しては本当に苦手なようであるようである。

  • 大山版では、映画『のび太の結婚前夜』のみ、青年のび太は小原乃梨子が演じている。なじみのある少年のび太の声よりも少々太めの声で演じていて今まで慣れない声色に挑戦したからなのか、「大人になったのび太を演じるのは、大変だった」と、当時放送されていた『笑っていいとも!』の『あなたの知っているようで知らない世界』で明かした。


歴代担当声優一覧

日本テレビ版

太田淑子

テレビ朝日版第1期

小原乃梨子丸山裕子※一時代役
大本眞基子、小原乃梨子(幼少時代)
塩屋浩三拡森信吾、小原乃梨子(大人時代)
大川透(45年後)

テレビ朝日版第2期

大原めぐみ
門脇舞以、大原めぐみ(幼少時代)、寺崎裕香(3歳ののび太)
川中子雅人、堀秀行、大原めぐみ、妻夫木聡※(大人時代)
※妻夫木は声優として演じる以前にもTOYOTACMで実写化された際にのび太役を担当していた事がある

関連イラスト

梅雨の日に
無題


すやすや
雨の日のお迎え


「しずちゃんのためなら」
あーもうっ、じれったいなあ!



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のび太 藤子・F・不二雄
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