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解説編集

CV:加藤治雨森雅司(日本テレビ版)、沢りつお→加藤治→井上和彦田中亮一(テレビ朝日版第1期)、高木渉(テレビ朝日版第2期)


一貫した本名の設定はない(後述)。本をひっくり返したような髪型に眼鏡の、小太り体系のおじさん。


人物編集

のび太達のクラスの担任教師。生徒に対しては性差を問わず、苗字を呼び捨てかくん付けで呼ぶ。

厳しい性格でいつも恐ろしい量の宿題を出したり、宿題忘れや遅刻すると廊下に立たされるという、古風なタイプの教師だが、厳しいながらも常に生徒を真剣に思いやる常識人でもある。

ただし、初期ではまだ設定が定まりきってなかったこともあってか、常に丁寧語で話したり口が3の形だったりとどこか弱気そうな物腰で、のび太たちからはバカにされたり良いように扱われるなどうだつの上がらないダメ教師と言った人物像だった。


ちなみに生徒を廊下に立たせるのは体罰に当たるとされ、日本国憲法第26条「教育を受ける権利」に違反するとして禁止されている。もっとも、作者藤子・F・不二雄の存命時はほとんど黙認されており、彼の晩年期であった1990年代においても、一部の学校では行なわれていたという。

彼の有名なセリフは「廊下に立っとれーっ!(廊下に立ってなさい!)」。

昨今のわさドラ版ではこうした体罰描写が問題になっているため、こうした発言は見られなくなり、のび太たちに教育者として快く助言を送る人情派のベテラン教師と言った人物に修正されつつある。


言動や宿題を出しまくる様子から、とても厳格に見えるが、意外にお茶目な所もあり、のび太から取り上げたひみつ道具で遊び始めたこともある。


生徒の中でものび太の成績不振には特にいつも頭を悩まされており、学校始まって以来の0点獲得記録を取ってしまった時には完全に呆れ果てていた。仕事に穴がある一面もあり、のび太を居残りさせた際には保護者である玉子への連絡をせず、その事でのび太が帰りが遅くなったことで玉子に叱られる原因を作ることもある。放課後のび太に会う度に本人の事情も無視して長い説教をしたり、彼を自分の家に連れていって無理矢理宿題をさせている。のび太を自分の家に連れて行った時は、「身がわり紙人形」にて静香との約束がある彼を強引に自分の家に連れて行く、「のぞみ実現機」では元々悪かった成績がさらに悪化しているのに対し「明日のテストが50点以下だったら二度と学校に来るな!!」(アニメでは「1年生からやり直しさせる!!」)と暴言を吐き、自分が担任を受け持つクラスの生徒同士の関係に亀裂を入れかねない行為をした事もある。

しかしそれはあくまでも彼を努力させようとしているからで、「グッスリまくら」でのび太が大量の宿題をちゃんとやってきた時は、たとえ間違いだらけでもしっかり皆の前で結果ではなく過程を評価したり、「しあわせトランプの恐怖」ではのび太を叱ろうとした玉子に対して「あまりきつく叱ってやらないでください。やる気をなくされても困りますから」とのび太を許してやるよう玉子を諭したり、大山版オリジナル回「根も葉もあるウワサ」ではジャイアンスネ夫がのび太の根も葉もない噂を流した際はのび太を庇うなど、彼の教育方針が窺える。「きつねに包まれる話」のようにのび太がテストで良い点をとった時はちゃんと褒めたり「な、なんと!!のび太が百点とった!!」でのび太が初めて実力で100点をとった時は、他の者たちが信じなかった中でただ1人のび太の努力を認めて誉めている。それ以外にものび太がジャイアンとスネ夫に掃除を押し付けられて1人で教室やプール掃除を終わらせた時も最後まできちんとやったことを褒めており、いつも叱ってばかりではなくしっかりと結果を出せばちゃんと褒めて伸ばす良き教師なのである。

ドラえもんと直接対談する事はほとんど無いが、のび太の家庭訪問に行くときは、よくドラえもんの道具で酷い目に合っている。なお、ドラえもんも彼には敬語を使うようである。

ジャイアンにとっても母ちゃんに次いで頭の上がらない人物であり、ひとたび説教が始まると、ジャイアンもひたすらペコペコ謝ることしか出来なくなり、母ちゃんに対しても「たけし君はどうも乱暴で…」と告発しており、スリルチケットの回では一度母ちゃんと手を組んで「お前は退学だ!」とドッキリを仕掛けたこともある。なお、スネ夫はおべんじゃらで乗り切っているようだが、けして成績は良好ではないため、対応に苦心しているようだ。

出木杉や静香など、成績優秀な生徒に対しては褒めることが多いが、一時期成績を落としていた出木杉を心配していたことはある。のび太やジャイアンに関しても、テストの点数が良かった際には褒めたりもしている。


初期にはボロアパートに住んでいたが、いつの間にか借家に引っ越していた。


壮年期に差し掛かる年齢ながら、連載当時の時代としては珍しく未婚。一度、年老いた母親の看病の為に学校を去る事を決めたが、ドラえもんの道具(ホンネミラー)により「今の教え子達を無事に送り届けるまでは、わたしは担任を絶対に辞めたくない!」「今よりも成績を伸ばしたい子がいる!」「不得意科目を克服させたい子がいる!」「乱暴者だが、男気がある子がいる!」「全てにおいて落ちこぼれだが、心根が優しい子がいる!わたしはその子を絶対に一人前にしたい!」という強い想いを暴露し、その本音を薄々分かっていた母親の勧めで学校に残る事を決意をした。なお、この時、年老いた母が田舎から上京してきており、彼が地方の出身である事が明示されていた。

劇場版「のび太の結婚前夜」では成長した教え子同士の結婚式に招かれ、感慨深い様子を見せていた。特に真夜中の河川敷でののび太との会話はジーンとくる感動のシーンである。

「野比、明日は遅刻するんじゃないぞ!」と、成長したのび太と静香の結婚を一番喜んでいたのは、恐らくこの人だろう。


22世紀のロボット養成学校では彼によく似た外見のロボットが教職に就いており、特別クラスに編入してきたドラえもんの担任を務めていた。


本名について編集

彼の本名は原作では設定されていないが、アニメ版でそれぞれ異なる名前を呼ばれるシーンがある。

  • テレビ朝日版第1期:苗字が「先生(せんじょう)」、名前が「えいいちろう」(漢字は不明)と設定された回がそれぞれ別々に存在するが、フルネームを通して呼ばれたことはない。
  • 日本テレビ版:「我成(がなり)」という苗字が付けられていた。下の名前は不詳。

上記から、「先生英一郎」や「我成栄一郎」などがフルネームではないかとされることがあるが、そもそも「えいいちろう」はテレ朝版の設定かつ漢字表記すら不明であり、公式には明言されていないため不明である。


…と長らく思われていたが、2020年11月20日公開のドラえもん50周年記念映画『STAND BY ME ドラえもん2』に合わせて開催されたオンライン試写会プロジェクト「野比家 源家 両家結婚式」の招待客リストにて、公式に「我成栄一郎」のフルネームが登場していた

ただし席次表では「担任の先生」表記など統一されていない箇所があったり、「田中安雄(テレ朝アニメ1期設定・2期では「浅間」)」といった同じく原作外の名前を拾っていたり等の点もあるため、「さすがに招待客リストで先生表記だと不自然なため、ネットでそれっぽい名前を拾ったのでは」という憶測もある。

参考:ファンによる検証


関連タグ編集

ドラえもん

のび太 しずかちゃん ジャイアン スネ夫

のび太の先生

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